[過去ログ] 【無限小】柄谷行人を解体する80【偏微分∂】 (1002レス)
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698: 2024/11/17(日)06:15 ID:0(698/1000) AAS
デリダ「絵画における真理」に、ソシュールの名前が出てきて、当然「一般言語学講義」のソシュール(20世紀)かと思ったが、18世紀のカントがソシュールを読んでいたという。デリダ的なフィクションか。いや、言及されているソシュールは、フェルディナンの曾祖父であるという。
オラス=ベネディクト・ド・ソシュール「アルプス紀行」
人里離れたその茅屋の上方の森のなかで、私はその野生のチューリップを見つけた。そのときまで、私は一度も野生のチューリップを見たことがなかったのである
 カント「判断力批判」での花の議論は、小林秀雄の「当麻」(美しい花がある)に影響を与えたのではないかと思う。
カント「判断力批判」
或る花は、zum Beispiel eine Tulpe〔例えばチューリップは〕、美しいと見なされる。そのわけは、その花を知覚するとき、人は次のような目的性に出くわすからである。すなわち、われわれが実際上そのように判断しているように、いかなる目的とも関連をもたないような、そういう目的性がそれである
 デリダによれば、カントはソシュール「アルプス紀行」に示唆されて、チューリップについて議論しているという。ケーニヒスベルクからほとんど出る事がなかったというカントには、ソシュールのアルプスに関する記述が刺激的だったのかもしれない。もしくは、モン・ブラン初登頂のソシュールが有名だったのだろうか。
ジャック・デリダ
カントはそのチューリップを多分オランダで摘み取ったのではなくて、彼が当時さかんに読んでいたソシュール某の書物のなかで摘んだのであろう。
第三『批判』のなかで、ソシュール某という人物がカントによってしばしば引合いに出されていることにわれわれが気づくまでは、この事例は恣意的であるように思われる。ところでこのド・ソシュール氏なる人物は、長大な「美感的な反省的諸判断の論究に関する一般的注解」でカントが述べているところによると、「学識深く才気煥発な人間」で、『アルプス紀行』の著者であった(74)。
省2
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