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びわこ京阪奈線スレッド Part2 (179レス)
びわこ京阪奈線スレッド Part2 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/
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1: 高槻放送協会 ◆WnAThkQEpk [高月放送協会をよろしくお願いします] 2006/03/12(日) 20:18:30 ID:1JNcbruz 近江鉄道と信楽高原鉄道を高速化して直通出来るようにし、 信楽駅から片町線の駅までの新線を建設して片町線と直通する計画です。 この計画が実現すれば滋賀県から関西文化学術研究都市への所要時間は大幅に短縮され、 湖東内陸部の各市町村から大阪方面への利便性も上がります。 びわこ京阪奈線を語りましょう。 滋賀県交通政策課HP http://www.pref.shiga.jp/c/kotsu-s/cj00a005.html 前スレ http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/rail/1139051546/ http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/1
160: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 17:57:09 ID:ptDFMQeT 春の交通安全運動の一環として、近畿運輸局の係官がこの日、安全対策などの査察に来ることになっていた。泊まり明けの職 員から、係官が昼前に信楽駅に到着する下り列車で来ることを知らされた。 午前十時十分、貴生川発の下り列車(三両)が定刻より約三分遅れて信楽駅一番ホームに到着した。満員に近い約二百五十 人の乗客があった。改札口南側の臨時集札所は混雑し始めた。県立陶芸の森で開催中の世界陶芸祭のために特別に設けられ ていた。連休後の平日にもかかわらず陶芸祭は連日、人気を集めていた。 到着列車は、折り返し午前十時十四分貴生川行き 上り列車として発車する予定だった。車庫から一両増結され計四両編成となった。里西主任は、列車を出発させるためホームの 先に立っている信号機を青にしょうと、駅務室にある制御盤のテコを倒した。二、三度テコを倒したが、出発信号は青に変わらな かった。 上り、下りの列車の進行方向がわかる制御盤の盤面には、なぜか下り列車が信楽駅方向に向かっていることを示す表示灯が 点灯していた。 下り列車はいま信楽駅に到着したばかりだ。次にJR草津線から高原鉄道に乗り入れるJR臨時列車「世界陶芸祭しがらき号」は、 貴生川駅を発車する前だ。信楽駅に向かって走行する列車がない以上、点灯するはずがない。 里西主任は、駅務室とホームの間にいた上司の中村裕昭業務課長に、異常を伝えた。中村課長は制御盤を見て、信号設備工 事会社から派遣されていた八木沢守係長を呼ぶように言った。 八木沢係長はこの時、臨時集札所で乗客の切符を集める手伝いをしていた。「きょうはアルバイトが少ないので」と頼まれ、列車 を降りる客に応対していた。制御盤に下りの表示灯が点灯しているのを見た後、信号機を点検するため、電気設備のリレー室に 急いだ。 信楽町役場に年金の書類を出した後、一両目で発車を待っていた信楽町牧、無職辻キサさん(74)は、運転士が「しばらくお待ち 下さい」と車内放送するのを聞いた。駅員らは列車と信号機の方を行き来し、ばたばたしていた。「三、四人の駅員さんが何か心 配そうな顔をして話をしておられましたが、内容まで分かりませんでした」 時間は刻々と過ぎた。だが、出発信号は青に変わらない。里西主任はこの時、中村業務課長から「腕章を出せ」と怒鳴られた、 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/160
161: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:00:01 ID:I8rqSpvk という。トラブルで信号機が使えない場合には、代わりの運行方法として、腕章をした人間が運転士とは別に乗り込むことになって いた。 里西主任は駅務室の用品箱から、腕章を取り出して中村業務課長に渡した。腕章を受け取った別の職員、中村業務課長、近 畿運輸局の係官を出迎えに行く奥村清一常務らが列車に乗り込んだ。 午前十時二十五分ごろ、貴生川行きの高原鉄道の上り列車は赤信号のまま、定刻より十一分遅れて発車した。だが、発車前に、 行き違い場所の小野谷信号所に職員を派遣して、対向列車の位置などの安全確認はされないままだった。 JR臨時列車「世界陶芸祭しがらき号」は、定刻より約二分遅れの午前十時十八分、世界陶芸祭に向かう乗客ら七百十六人を乗 せ、貴生川駅を発車していた。 ■「陶器の里」核に活性化 事故乗り越え再開 JR草津線、私鉄の近江鉄道と貴生川駅(水口町)で接続する信楽高原鉄道。信楽駅(信楽町)までの一四・七キロを結ぶ。貴生 川駅を出発すると、約七キロは木々の間を縫うように急こう配のS字カーブが続く。 ▽「生活に欠かせぬ」 紫香楽宮跡駅に差しかかる手前、右手に見えてくる石柱は一九九一年五月に起きた列車衝突事故の現場を示す。近くに慰霊 碑も立つ。死者四十二人、けが人六百人余り。衝撃は大きく、廃止議論もあったが、「生活に欠かせない」「鉄道を守ることこそ償 い」との住民の声は強く、半年後に運行を再開。信楽町は「鉄道安全宣言」を出した。事故を風化させまいと、信楽駅舎の横に事 故車両の一部などを展示する資料館も建設した。 陶器の里・信楽を象徴するように信楽駅ホームではタヌキなどの置物が列車を迎える 路線は過去、何度も危機に陥った。四三年、戦時輸送のためレール、まくら木を供出し営業は休止。住民の木材提供や労働奉 仕で四七年に営業を再開した。 八一年には第一次廃止対象路線になった。一キロ当たりの平均乗車数を示す輸送密度は一日約千五百人。存廃基準は一日 二千人。同町を中心に「乗って残そう」を合言葉にした存続運動を繰り広げ、五年間、二千人以上をクリア。基準が四千人になっ た第三次指定で三セクの道を選んだ。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/161
162: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:01:00 ID:I8rqSpvk 「鉄道が消えたら、魅力のない町になってしまう」と七三年から十六年間、町長を務めた宮脇武市さん(92)。国道1号から奥深く 入った地域性、住民が育ててきた鉄道という自負…。廃止反対のピケで先頭に立ち、国などに要望を繰り返した。 「将来を考えるとローカル線こそ、車に乗れない人も含めすべての住民が生き残れる交通機関」との信念は変わらない。地域振 興、生活路線として鉄道活用の思いが今も町に受け継がれる。 ▽国道にバス走らず 列車衝突事故の現場に立つ石柱の横を通る列車。近くに慰霊碑も建立された 列車事故以降、一時は年間六十一万人に落ち込んだ乗車人員は、九九年度に六十九万人まで持ち直した。しかし、少子化の 影響で昨年度は再び五十九万人に減少。70%は定期の利用者。並行する国道には路線バスはない。町試算では鉄道がないと、 通学時間帯に八台のバスが必要になる。 だからこそ町は、町づくりと鉄道をセットと位置付け、全国ブランドの信楽焼を核に鉄道利用増と信楽駅前の活性化を目指す。 住民の活動も活発で、駅前陶商振興会は年一回だった駅前陶器市を一昨年から春、秋の二回に増やした。計十万人以上を集 める市への鉄道利用は10%以上になる。 「戦前、鉄道のおかげで輸送経路が確立し、火鉢の全国シェアが九割に達するなど産業として発達した。おらが鉄道。住民が 頑張らないと」と西尾千秋総務部長(70)。町商工会青年部は花いっぱい運動を展開する。 社員は十九人。七夕列車やサンタ列車、駅前イルミネーションなどの企画で、本年度四万人以上の利用を目指す。陶器製の企 画切符も好評。同社の広岡実総務部長(69)は「列車事故は今も心の中で尾を引いている。だからこそ、この鉄道でしかできないア イデアを出し続けたい」。 ≪メモ≫33年、旧国鉄の信楽線として開業。三セク鉄道として87 年7月に開業した。貴生川駅以外の5駅はすべて信楽町にあり、 町が株式の52%を所有する。町の人口は約1万4500人で微増傾向。三セク鉄道の中では、乗客の減少率が少なく健闘。昨年度 は4800万円の赤字。 ・ はじめに http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/162
163: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:02:24 ID:I8rqSpvk 平成11年3月29日に言い渡された信楽事故民事訴訟判決は、直通運転を行っている 鉄道、とりわけ、運転士がハンドルを握 ったまま「丸ごと乗入れ」している鉄道に大変厳 しい内容となっている。民事裁判は本来は当事者同士の争いの場であり、当事者 以外の者 がこれに意見を差し挟むことは好ましいことではない。まして、司法の専門家でない筆者 が、このような問題にコメントす ることはためらいを感じる。しかし、今回出された判決 が確定した場合、その判断は今後の鉄道運営に大きな影響を及ぼす可能 性を否定できない 。 行政から独立した鉄道事故調査機関を設置するための運動を続けておられる「鉄道安全 推進会議」のご好意で、筆者は最近入 手した1000頁にものぼる膨大な判決文を紐解いてみた。裁判の中心はSKR及びJR西日本とその従業員が信楽事故の責任と 賠償を負う べきか否かについての争いである。その争い自体に筆者はコメントを加える立場にもなく 、また、その意図もない。以 下には、その是非が争われた「運転取扱及び信号システムと 事故との関連」について裁判所が下した判断に限定して、愚見をこ のぺージに数回に分け て掲載させて頂く。裁判所の主な判断1. JR西日本(JRという)は、乗入先である信楽高原鉄道(SKR)でJRの車両や 従業員が関連した事故が起きないよう、主体的に安全対策を施すべき立場にあった。 1.争点 原告側のこの主張に対し、JRはSKR線内の鉄道事業の免許を持たないこと及びSKRとの協定を根拠にSKR線内の運行及び 安全対策などにJRは関与出来ないと主張した 。乗入れ列車はハンドルを握るJR乗務員とともにSKRに「賃貸」したに過ぎないと の論理も展開した。現行法制ではJR主張のように、免許を持ったもの以外は鉄道事業を実施出来ない。SKRからの委託を受け て「運行の管理」に係わる場合にも、鉄道事業法( 以下「法」という)の定めにより運輸大臣の認可を取らなければならない。 裁判では、法に定める「運行の管理」とは何を指すのかについて特に議論があったわけではない。しかし、この言葉の持つ意義 は事件に深く係わるだけでなく、鉄道事業を規制する現行法制の本質に係わる重要な問題を含んでいる。そこで、先ず、この問題 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/163
164: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:03:34 ID:I8rqSpvk を論じて 見よう。 2.「運行の管理」とはなにか 「運行」に関し裁判所が下した判断を見て見よう。判決ではJRに「運行管理権」がな いことを明確に認めているが、他方、以下の 業務を処理する過程でJRがSKRの「運行 に関与した」と断定している。 ○JRはSKR乗入れ列車乗務員の点呼を行うなど乗務員の業務管理を行うことにより、 乗入れ列車の「運行に一定の関与」をし た。 ○貴生川駅におけるSKR線関係信号機操作等の業務受託及びSKR線中間にある小野谷信号所上り出発信号機の現示に制約 を加える優先テコ(その機能は後述する)の操作を 行うことにより「SKRの運行に関与」した。 さらに、判決の中では運行という言葉は使ってはいないものの、SKR側の要請を受けて乗入乗務員の教育という「重要な役割を 担った」ことも認めている。しかし、「運行に 関与した」又は「重要な役割を担った」結果、JRが法に抵触してSKRの「運行管理」 ま で行ったかどうかまでは判断していない。 3.安全対策と運行管理との関係 判決要旨の中で「JRは主体的に安全対策を採りうる立場」にあると述べている。この立場は何を指すのであろうか。鉄道におい て「安全」は絶対的なdみをもつ。だから、運行管理という要の業務の主な目的の一つは「安全対策」のためであり、安全対策と運 行管理とは表裏一体に近い関係にある。鉄道の安全対策を主体的に進めるためには、運行に一 定の関与をするに留まらず、運 行の管理にも関わらければ実施出来ない場合が多い。だか ら、判決要旨に記載された「主体的な安全対策を採るべき立場」とは、 「運行の管理」と いう列車運行の要を司る立場又はそれに準じた立場、すなわち、「運行管理に関与すべき 立場」とも解釈出来る。 ところで、判決要旨で裁判所が述べたことを言い換えれば、「JRは主体的に安全対策 をとる得る立場にあるのに事故が起きた。 だから、JRはその立場にありながら、その責を果たさなかった」と言っているのと同じである。そして、前述のように「運行の管理」 と「主体的な安全対策」とは表裏一体に近い関係にある。とすると、法の番人である裁判 所は、JRは「運行に関与」することにより、 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/164
165: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:04:31 ID:I8rqSpvk 法に抵触する可能性ある「運行の管理に近 い業務」を行っていたが、「もっと、もっと、法に抵触する可能性ある業務に踏み込むべ きだった」と言っているようなものである。 4.「丸ごと乗入れ」は法律違反か? ところで、「丸ごと乗入れ」を実施しているのはSKRだけではない。そこで、この問題について、当事者であるJR及び鉄道事業者 を監督する立場にある行政は、どう考えて いたのだろうか。 JRの「『丸ごと乗入れ』は『賃貸』に過ぎないから、SKRの運行にJRは関与できない」との『立場を弁えた』主張は理解出来ない わけではない。だか、この主張には率直にいって無理がある。だから、法の番人は「丸ごと乗入れ」及び「優先テコ扱い」等は法律 に 抵触し得ることを充分承知のうえで、実態に沿って「運行に関与をした」との判断をしたのであろう。私もその判断は概ね妥当で あると思う。しかし、JRは「丸ごと乗入れ」が法 に抵触する可能性があるとは夢々思わなかったに違いない。というのは、裁判記 録には、 JRとSKRとは「丸ごと乗入れ」を行うに先立って、事前に当局の詳細な行政指導を受 けたことが記録されているからで ある。 一方、行政側の「丸ごと乗入れ」に対するスタンスは複雑怪奇である。新しい鉄道事業法制定以前は「運行管理」についての規 制がなかったため、かなり自由な乗入れが行われていた。しかし、新法制定以降、一時は恣意的とも思われる「丸ごと乗入れ禁止 令」が出 された時期もあるなど実に多様な判断が行われており、この問題は一重に行政の裁量に委ねられて来たといっても過言 ではない。しかし、今回、裁判所は「丸ごと乗入れ」は、乗入れ先鉄道の「運行に一定の関与」することなので、「運行の管理」に近 い業務と判断したのである。 裁判記録にその実態が記載されている「行政指導」についても問題がある。なぜなら、 鉄道業務を監督する立場にある当局は、 法に抵触する可能性がある「丸ごと乗入れ」(裁 判所はこれを「直通乗入れという危険状態の作出」と言っている)をJRが展開す るのを 「行政指導」し、これを受けて運行された列車が事故を起こしたてしまったのだから。 誤解のないようにご注意頂きたいのは、筆者は「直通乗入れは危険」と判断した判決に は同意出来ないし、「丸ごと乗入れ」や http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/165
166: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:19:24 ID:GGN7GYJ+ 「運行管理の委託」は止めた方がよいとも思っていない。昔から「丸ごと乗入れ」が定着している神戸高速鉄道や、最近、「丸ごと乗 入れ 」により在来線最高の150 km/h運転を行っている北越急行の運行実態を見る限り、信楽と 同じ事故が起きるとはとても考え られない。そして、「丸ごと乗入れ」を取り止めたときの利用者や関係鉄道が受ける損失も少なくない。このような問題が起きるの は、法令が実態に則したものになっていないからである。さらには裁量により、いかようにも解される法令条文が罷り通っているこ との問題を筆者は指摘したいのである。 今後、上級審でJRが「JRは当局の詳細なご指導を得てSKR線内へ乗入れいたのだ から、法に抵触する可能性ある『運行の 管理に近い業務』や、これと表裏一体をなす『安全対策』など出来る訳がない」と主張し、これを発端として、裁判の過程で明らか になっ た行政指導と法律との整合性などが議論された場合にはどうなるのであろうか。 5.同類の問題 SKRの「丸ごと乗入れ」を通じ、法律が鉄道事業の実態と乖離している姿が明らかになった。しかし、これ以外にも、実質的に他 社の列車の運行に関与していると思われる事例が少なからず存在する。その例を挙げて見よう。 ○車両の直通運転 直通運転では、乗入れ先鉄道の関係者を乗入れ元の鉄道が受入れて車両構造の教育や操縦訓練を行うことは勿論のこと、乗 入れ先で車両を検査や整備し又は駐泊させることも行われている。このため、車両乗入れ先での運行の仕方、つまり、乗入れ先 鉄道での車両運行管理について、乗入れ元と乗入れ先の鉄道により周到な事前打合せがなされる。その過程で、他社鉄道線内 についての「車両の運行管理に関与する」事態が生ずる。 これらの業務を単の車両の賃貸借契約に付帯する業務と見なすにはあまりに複雑である 。他の鉄道に乗入れる車両を運行管 理するのは、どう見ても「運行に係わる業務」であると思われるし、そうであるなら、乗入れ元鉄道はこの業務を通じ相手先の列車 の運行に関 与している可能性が高い。 ○共同使用駅 本事件に係わったJR貴生川駅はSKRとの共同使用駅であり、裁判所は駅の管理を通 じJRはSKRの運行に係わったとの判 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/166
167: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:20:29 ID:GGN7GYJ+ 断を下している。同じような事例は相互乗入れの境界にある共同使用駅全てに当てはまる。これらの駅では、駅を管理する一方 の鉄道が双方の列車の運行に関与しなければならない。JR東日本と営団との共同使用駅である中野 、西船橋及び綾瀬のよう に信号取扱を含めて一方の鉄道が管理している例や、営団、東武 及び東急の共同使用駅である北千住や中目黒のように双方 の職員が同じ信号扱所に同居し 、共同で信号を取り扱う駅もある。しかし、後者の場合でも、もちろん、信号扱所を含めての駅全 体を指揮・管理する駅長は一人である。 共同使用駅についての今回の裁判所の判断に筆者は同意できないのではあるが、判決に従えば、このような共同使用駅で一 方の鉄道は、信号取扱を通じて相手方の運行に関与していることになる。 6.おわりに 裁判で、JRは現行法制の下ではSKRの運行に関与出来る訳がないと主張したが、そ の主張は受け入れられず、法の番人は 法律よりも実態を重んずる判断を行った。運行管理の委託を原則禁止している現行の条文は、全面的な運行管理の委託を想定 して制定されたと思われるが、部分的な運行委託を行う場合、委託が許される範囲は明らかではない。こ のような曖昧な条文の 存在が、過去に恣意的な行政指導を生みだす環境は育み、さらには 、今回のような悲劇の遠因の一つにもなったのではないだ ろうか。というのは、もし、法にこのような定めがなければ後に述べるSKR信号システム構築に際し、JR側がより積極的にこれ に関与することによって、システム上のトラブルが防止出来た可能性もあるのだから。 事例発生地 滋賀県 事例発生場所 信楽高原鉄道線 事例概要 信楽高原鉄道線小野谷信号場−紫香楽宮跡駅間にて、京都発信楽行き501D「世界陶芸祭しがらき号」(JR 3両編成) と信楽発貴生川534D(レールバス4両編成)とが正面衝突し、死者42名、負傷者614名の被害が発生した。列車運行に最も重要な 安全の確認に関する基本ルールを守らなかったことが原因であった。写真1に新聞報道を示す。 事象 信楽高原鉄道線小野谷信号場−紫香楽宮跡駅間にて、京都発信楽行き501D「世界陶芸祭しがらき号」(JR 3両編成)と信 楽発貴生川534D(レールバス4両編成)とが正面衝突し、死者42名、負傷者614名の被害が発生した。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/167
168: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:21:37 ID:GGN7GYJ+ 経過 信楽高原鉄道は、JR西日本草津線の貴生川駅から分岐し、信楽駅に至る全長14.7kmの非電化単線の盲腸線である(図1)。 5月14日、JRから直通乗入れの下り臨時快速列車501D「世界陶芸祭しがらき号」は、世界陶芸祭に訪れる乗車率約2.5倍の超 満員(716名)の乗客らを乗せて定刻より5分遅れの9時30分に始発の京都駅を出発した。草津線などの運行管理する亀山CTCセン ター(三重県亀山市)では、下り501D列車が遅れていることを知り、9時44分頃、遠隔操作で「方向優先てこ」を作動させた。方向優 先てこは、下り列車が遅れた場合に使用され、小野谷信号場の上り信号を赤にし続け、上りの高原鉄道を停車させておくことがで き、予定通り小野谷信号場での交換(行き違い)が可能となる。停車時間などの短縮で、やや遅れを回復した下り501D列車は、10 時18分、貴生川を2分遅れで発車した。 一方、上り534D列車は、信楽駅の出発信号機が赤信号から出発指示に変わらず、定刻に出発できずに待っていた。しかし、10 時24分、小野谷信号場との連絡もないまま、手信号に切り替え、10分遅れで列車を出発させた。 ところが、信楽駅からの上り列車の誤出発を検知して、小野谷信号場の下り列車用の信号を赤にすべき装置は作用せず、小野 谷信号場の信号は青であった。 以前の4月8日と12日、5月3日も、上り列車が赤信号のまま出発したが、その時はその「誤出発検知装置」が正常に働き、小野谷 信号場の信号は赤となり、下り列車は待避線のある小野谷信号場内に停車していた。 この日は、下り列車は交換(行き違い)すべき上り列車がいないことを不審に思いながらも、小野谷信号場を通過した。(「青」は、 とくに列車が遅れている場合、「積極的に進め」という意味である)。 そして、10時40分頃501D列車と534D列車とは正面衝突し、大破した車体に挟まれて多くの犠牲者(死者42名、負傷者614名)が 発生した。 この事故の影響で、信楽での世界陶芸祭は中止となった。 信楽高原鉄道は、20人の社員のうち5人、4両の車両のうち2両を失う大打撃を受けたが、同年12月8日運転を再開した。 原因 信楽高原鉄道が、列車運行に最も重要な安全の確認に関する基本ルールを守らなかったことが原因である。「常用閉塞方 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/168
169: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:22:50 ID:GGN7GYJ+ 式」(通常使用する信号システム)から「代用閉塞方式」(手信号)に切り替える際、安全を確保する措置(小野谷信号場との連絡) を行なわず、534D列車を信楽駅から出発させた。 そして、上り列車の誤出発検知が、事故当時正常に作動しなかった(なぜ、作動しなかったか、については、「何らかの理由により 信号回路が一時的に異常接続状態にあったものと推測されるが、断定できない」(運輸省鉄道局の事故原因調査結果報告)とし て、依然として不明である)。 また、JR西日本・信楽高原とも、信号保安システムの変更(方向優先てこの設置など)を、法令に基づく必要な手続きを経ずに実 施しており、これが事故の背景にある。 対処 警察はただちに調査を開始し、また、運輸省は調査委員会を設置し、事故原因についての調査を開始した。そして、事故後 1年7ヶ月後に運輸省鉄道局から事故調査結果として12ページの報告書が公表された。しかし、犯罪性の有無を調べる警察の捜 査が優先され、事故の本当の要因に踏み込んだものでないとの指摘もある。 対策 JR西日本からの乗り入れ(直通運転)は中止された。この事故を受け、JR東日本は鹿島臨海鉄道への列車直通計画を中 止された(これは過剰反応との批判がある)。また、新設した小野谷信号場の使用を中止し、列車の運転間隔は30分から1時間 に戻った。事故後の安全確保のため、サービスが犠牲になった。 知識化 (1) 本当に安全にかかわるところでは、「誰かがうまくやってくれるだろう」とは考えてはいけない。 (2) バックアップ・システムが、かならず機能するとは限らない。故障することもあり得る。 (3) 「いつもと違うな」、「おかしいな」、は事故の予兆と捉える心構えが必要である。 (4) 違う組織の接点では、十分な連携プレーが不可欠である。 背景 信楽高原鉄道は、廃止になった旧国鉄信楽線を継承した第3セクター鉄道である。信楽線は、国鉄再建法によって不採算 路線として切り捨てられた。廃止となったローカル線にはバスに転換した路線もあるが、信楽高原鐵道のように自治体等の出資 により第3セクター鉄道を設立し鉄道営業を続けている路線もある。このような第3セクター路線は、一般的に経営基盤が弱い。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/169
170: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:23:44 ID:GGN7GYJ+ 信楽高原鉄道は、JR西日本草津線の貴生川駅から分岐し、信楽駅に至る全長14.7kmの非電化単線の盲腸線である。かっては 交換設備がなく、自社の車両が貴生川・信楽間を往復するだけの運転であった。 信楽での世界陶芸祭に対応し、JR西日本からの直通列車を走らせることになり、小野谷信号場を新設した。小野谷信号場の新 設により、列車の運転間隔は1時間から30分となり、輸送容量は倍増していた。 よもやま話 「常用閉塞方式」が故障したときに、安全を確保せぬまま「代用閉塞方式」(手信号)に切り替えて列車を発車させたた め、正面衝突が発生した。結局「安全確保の手続きを省略しても、誤出発を検知する装置があるから、対抗列車への信号は赤に なってくれるだろう」「JR列車は待っていてくれるだろう」というぬるい判断が事故を生んだ。 情報源 畑村洋太郎編著、実際の設計研究会著:続々・実際の設計、日刊工業新聞社(1996) ■はじめに 本格的な高齢社会が到来する中、高齢者や障害者など、だれもが自立した日常生活や社会生活を送れるように、社会環境を整 えなければなりません。 本市では、これまでから、人にやさしいまちづくりに取り組んできました。中でも公共交通である鉄道については、高齢者や障害者 など多くの皆さんにとって欠かすことの出来ない移動手段であり、JR彦根駅やJR南彦根駅へのエレベーターの設置など、駅施設の バリアフリー化に努めてきました。 さらに、通行の妨げとなる駅前の路上駐輪対策として各駅前への自転車駐車場の整備や道路のバリアフリー化、さらに、ハード 面のみならず、制度面や情報面、あるいは心のバリアーの解消に向けても各種施策を展開しているところです。 しかし、現在のところ、高齢者や障害をお持ちの方などが、一人で安全かつ自由に、快適に社会参加できる状況には必ずしもなっ ていません。 このことから、「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」(交通バリアフリー法)に 基づき、本市における交通のバリアフリー化の基本的な考え方や整備方針を示す「彦根市交通バリアフリー基本構想」を平成15年 4月に策定しました。 基本構想の策定にあたっては、アンケート調査やワークショップ(現地点検調査)を実施するとともに、「彦根市交通バリアフリー基 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/170
171: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:26:43 ID:XsNsnwQD 本構想策定協議会」を設置し、各事業者や利用者等がお互いの意見を交換し、理解し合ったうえで、より質の高い実効性のある基 本構想としました。 今後、この基本構想に基づき、行政はもとより各事業者や市民の皆さん一人ひとりが、それぞれの役割と責任に応じた取り組み をしていくことで、本市が目指す「人にやさしいまちづくり」、ひいては彦根市総合発展計画「ひこね21世紀創造プラン」の将来都市像 「市民がつくる 安心と躍動のまち 彦根」の実現につなげていきます。 ■彦根市交通バリアフリー基本構想の概要 (1) 目的 「彦根市交通バリアフリー基本構想」を策定することにより、本市における交通のバリアフリー化の基本的な考え方および整備方針 等を示し、事業者や市民一人ひとりが一体となって、障害の有無にかかわらず、誰もが安全に安心して移動でき、自立した日常生 活を送れるまちづくりの推進を目的とします。 (2) 重点整備地区等の選定について 交通バリアフリー法に基づく重点整備支援地区の要件やアンケート調査の結果、ワークショップ(現地点検調査)等をもとに、重点 的に整備する地区として、JR彦根駅周辺地区とJR南彦根駅周辺地区の2地区を重点整備地区として選定し、その範囲をJR彦根駅 とJR南彦根駅を中心とする概ね1qの範囲としました。 また、ワークショップ等による意見を踏まえ、下図のとおり特定経路等を設定しました。 経路の種類 特定経路 歩道等の有効幅員2m以上など、移動円滑化基準に沿って2010年までに整備する経路 準特定経路 2010年までに、歩道等の有効幅員2mの確保は難しいが、可能な限りバリアフリー化する経路 その他の経路 2010年までの整備は難しい経路(現段階では目標を示せない経路)であるが、引き続きバリアフリー化に向けて検討 を進める経路 (3) 基本構想に関する基本方針 ◆ 基本理念 だれもが安心して社会参加できる、安全・快適な歩行環境ネットワークづくり さらに、年齢、障害の有無、性別、国籍、妊産婦、一時的にケガをしている人等といった区別なく、すべての人が自立し、社会活 動に参加できる「ユニバーサルデザイン」の考えに立った社会環境づくりを目指します。 ◆ 基本方針 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/171
172: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:27:20 ID:XsNsnwQD 基本理念を具現化するために、各施設・施策ごとから基本となる方針を、以下のとおり設定します。 方針1: 交通結節点としてのバリアフリーを実現し、鉄道を中心とした一連の移動を安全かつ快適で便利にする 方針2: 駅の東西地区の連絡を便利にし、一体性を確保する。また、再開発事業との整合を図るなど、広がりと一体性のあるバリア フリー空間を実現する 方針3: 駅周辺地区の主要な経路には、安全で快適な歩道等を整備し、市街地のバリアフリー歩行者ネットワークを形成する 方針4: 鉄道交通にあわせ、バスなどの公共路面交通のバリアフリーを推進し、交通ネットワークをより快適で便利にする 方針5: 計画・設計・施工の各段階において、利用者の意見を反映したバリアフリー施策の推進に加え、整備後の事後評価システム の確立を目指す 方針6: 市民、事業者、行政の連携によるバリアフリー施策の推進と、お互いに協力しあえる‘こころのバリアフリー’を推進する (4) 重点整備地区の整備計画 ◆ 整備目標年次 本構想の整備目標年次は、2010年とし、実現可能なものから順次取り組むことを基本とします。 ◆ 整備計画の実施 整備の実施については、公共交通事業者(鉄道事業者(JR西日本・近江鉄道)、バス事業者(近江鉄道バス・湖国バス)等)、道路 事業者(県道管理者・市道管理者)、公安委員会、その他事業者(土地区画整理事業者・施設管理者等)が基本構想に則して、特定 事業計画等を作成し、推進するものとします。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/172
173: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:27:58 ID:XsNsnwQD 甲賀地域広域市町村圏計画について 今日まで、旧甲賀郡内各町総合発展計画との調整を図りながら、本地域の基本構想・基本計画の策定を行い、昭和45年・昭和55年 ・平成2年・平成12年に、4度の計画書を取りまとめてきました。 計画書は、本組合が広域行政を行ううえで基本となる方針が盛り込まれており、さらに、圏域全域にわたっての振興・発展に寄与す るため、旧関係町の主要事業への補充・支援機能の充実、総合的調整機能の強化を図るものとなっており、魅力ある豊かな地域社 会の創造に役割を果たしてきました。 また、毎年、基本計画に掲げる施策を実現するため、向こう3ヶ年度を期間として実施する事業の具体的年次計画を定めた実施計 画も策定しています。 第4次甲賀地域広域市町村圏計画「かふかセブン 21プラン」について 圏域づくりの基本理念を「活力と文化を創発する 畿央のふれあい交流圏・かふかづくり」とさだめ、「活力みなぎる交流都市圏・かふ か」、「ふれあいあふれる健康都市圏・かふか」、「個性かがやく環境文化都市圏・かふか」の実現のために、その基本的な施策を次の とおり構成し、総合的、計画的に展開していきます。 基本施策1 【新しい価値と交流を創造する圏域づくり】 首都機能の移転も見据えつつ、計画的な土地利用や市街地の整備を進めるとともに、第二名神高速道路等高速交通体系へのアク セス道路や圏域内幹線道路の整備、公共交通機関の充実、防災対策の充実等基盤整備に努め、新しい価値と交流を創造する圏域 づくりを推進します。 ● 計画的な土地利用、環境と調和した市街地の形成を図るとともに、駅前整備や既成中心市街地整備を都市計画事業等の効果的 展開によって推進し、都市機能の充実強化による都市サービス機能の向上を図ります。 ● 魅力ある住宅地の整備、新たな都市機能の集積を図るため、区画整理事業等による住宅地の開発、インターチェンジ周辺の開 発整備等を推進します。 ● 森林や田園、歴史風土など地域ごとに特色のある美しい景観の形成を図るとともに、良好な景観形成への住民の参加を促進し http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/173
174: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:29:08 ID:XsNsnwQD 甲賀地域広域市町村圏計画について 今日まで、旧甲賀郡内各町総合発展計画との調整を図りながら、本地域の基本構想・基本計画の策定を行い、昭和45年・昭和55年 ・平成2年・平成12年に、4度の計画書を取りまとめてきました。 計画書は、本組合が広域行政を行ううえで基本となる方針が盛り込まれており、さらに、圏域全域にわたっての振興・発展に寄与す るため、旧関係町の主要事業への補充・支援機能の充実、総合的調整機能の強化を図るものとなっており、魅力ある豊かな地域社 会の創造に役割を果たしてきました。 また、毎年、基本計画に掲げる施策を実現するため、向こう3ヶ年度を期間として実施する事業の具体的年次計画を定めた実施計 画も策定しています。 第4次甲賀地域広域市町村圏計画「かふかセブン 21プラン」について 圏域づくりの基本理念を「活力と文化を創発する 畿央のふれあい交流圏・かふかづくり」とさだめ、「活力みなぎる交流都市圏・かふ か」、「ふれあいあふれる健康都市圏・かふか」、「個性かがやく環境文化都市圏・かふか」の実現のために、その基本的な施策を次の とおり構成し、総合的、計画的に展開していきます。 基本施策1 【新しい価値と交流を創造する圏域づくり】 首都機能の移転も見据えつつ、計画的な土地利用や市街地の整備を進めるとともに、第二名神高速道路等高速交通体系へのアク セス道路や圏域内幹線道路の整備、公共交通機関の充実、防災対策の充実等基盤整備に努め、新しい価値と交流を創造する圏域 づくりを推進します。 ● 計画的な土地利用、環境と調和した市街地の形成を図るとともに、駅前整備や既成中心市街地整備を都市計画事業等の効果的 展開によって推進し、都市機能の充実強化による都市サービス機能の向上を図ります。 ● 魅力ある住宅地の整備、新たな都市機能の集積を図るため、区画整理事業等による住宅地の開発、インターチェンジ周辺の開 発整備等を推進します。 ● 森林や田園、歴史風土など地域ごとに特色のある美しい景観の形成を図るとともに、良好な景観形成への住民の参加を促進し ます。 ● 公共的施設は、その目的、内容、利用形態等を考慮し、住民がその必要に応じ効率的に利用できるような適正配置と行政体間 でのネットワーク化に努めます。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/174
175: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:30:48 ID:XsNsnwQD ● 第二名神高速道路の整備を踏まえた広域的幹線道路の整備促進、各町内それぞれの道路体系の整備を図るとともに、JR草津 線・信楽高原銭道・近江鉄道等の公共交通体系の充実、地域循環バスの導入検討、情報通信基盤の整備を図るなど都市的基盤 の整備に努めます。 ● 住民の安全と健康を守る治山・治水事業や、防災、救急、防犯体制の充実を図るとともに、火災、救急、災害などに的確迅速に 対処できるよう消防力の充実を図ります。 ● 交流イベントの企画開催等を図って国際交流や他圏域との交流、さらには住民相互のふれあい交流の促進に努めるとともに、 圏域情報の積極的な発信を行い、圏域の求心力の向上、統一イメージの確立を図ります。 基本施策2 【創造的な農業活動を生嚇活力ある圏域づくり】 経済情勢の変化、IT革命や国際化の進展、産業の再編などにより我が国の産業構造が大きく変化しており、圏域の産業にも変革 が求められています。第二名神高速道路の整備等交通立地条件の向上を踏まえ、自立した圏域づくりを進めるため、企業誘致の ほか、産業の高度化や高付加価値化へ取り組み、新しい産業の創造などによる雇用の創出を進めながら、新しい時代のさきがけ となる産業づくりを戦略的に行います。 ● 国・県の起業家支援などの制度と連携し活用しながら、新しい事業の展開、独創的な製品や商品開発、新技術の開発に取り組 む起業家や事業家を積極的に支援し、地域産業の活性化を図ります。 ● 信楽焼や忍者、街道文化、森林環境など圏域がもつ優れた観光資源を活かしたまちづくりや、伊賀地域とも連携したネットワー クづくり、圏域外へのPR活動の一層の展開などにより、観光の一層の振興を図ります。また、圏域の多彩な農林産物や加工品等 のブランド化や販路拡大など、マーケティング活動の強化により、物産の振興に努めます。 ● 農業農村基盤の整備や農業経営の高度化、効率化を進め、認定農業者の育成、法人化の促進等を図るとともに、農業生産者 の意欲的な取り組みを積極的に支援します。また、森林の果たす環境の保全、水源かん養、山地災害防止など公益的機能の向上 に配慮しつつ、再生産可能な資源として、森林の利用促進に努める林業経営者などの取り組みを支援します。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/175
176: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:34:21 ID:VIEOiu+A ● 商店街は街の顔であり、地域文化の担い手であるとの認識に立ち、購買力の流出など商業を取り巻く環境の変化に対応し魅力 と活力ある商店街の形成に向けて、まちづくりの視点から総合的な振興を図ります。また、商店街の活性化は、商店街を構成する 個々の店舗の自助努力と連携なくしては達成できないことから、それぞれの経営者が創造力を発揮し、魅力ある商店街づくりを進 めることを促します。さらに、集客力を高めるため、情報化やイベント開催等の促進、サービス産業の振興を図っていきます。 ● 活力ある産業技術開発拠点の形成を目指して、研究開発機能の集積、企業の誘致と人材の育成・確保、地場産業の高度化、 産業支援機能の拡充等を図ります。 ● 勤労者の職業能力の向上に努めるとともに、労働環境の整備を推進します。また住民の消費生活の質的向上を図るため諸施 策を進めます。 基本施策3 【共に生き、共に育むふれあいの圏域づくり】 高齢者や障害者が、生きがいをもって自立した生活が送れる環境づくりや子育てに対する支援体制の整備など、高齢者、障害者 や子どもたち、すべての人が共に生き、共に育むふれあいの圏域づくりを推進します。 ● 地域福祉体制の充実や福祉ボランティアの育成を図るとともに、それらの拠点となる施設の整備充実を促進し、ネットワーク化 を進めます。また、高齢者や障害者が安心して暮らせる、人にやさしいまちづくりの創出に努めます。 ● 住民自らによる健康づくり活動等に対する支援を強化するとともに、健診体制、地域医療体制の充実に努めます。 ● 高齢者の社会参加のための機会の拡充を図るとともに、社会的援助を必要とする高齢者に対して、介護保険制度の円滑な運 営やきめ細やかなサービスの提供ができるよう、福祉の専門的人材の確保、在宅及び施設福祉サービスの充実、圏域内社会資 源のネットワーク化を図ります。 ● 次代を担う子どもたちの健全な成長と自立を促すとともに、子どもを生み育てやすい環境づくりや社会的支援を充実します。 ● 障害者が社会の一員として積極的に社会参加できる環境を整え、生き生きと暮らせる圏域づくりを進めるとともに、ひとり親家 庭、低所得者等が、自立した生活を送り、積極的に社会に参加できるよう実態に即した多面的な支援を推進します。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/176
177: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:39:08 ID:VIEOiu+A 基本施策4 【循環型で、環境と共生する潤いある圏域づくり】 人々の生命を守り、安全で快適な暮らしを実現するために、地球環境や身近な自然環境、都市環境などに係る様々な課題に対し て、一人ひとり自覚をもって取り組むことが求められています。圏域の自然や歴史風土と共生し潤いのある社会を創り出すために、 率先して地域社会全体で環境保全に取り組むためのシステムや環境と共生するための方策を実行し、環境への負荷をかけずに 永く発展することができる循環型の圏域づくりを進めます。 ● 圏域の貴重でかけがえのない自然環境や歴史風土を、住民の協力と参加のもとで広域的な連携により、保全していきます。 ● 緑豊かな森林ふれあい交流空間の整備をはじめ、河川城等における親水、緑地空間の確保と整備、ネットワーク化を図るとと もに、森林のレクリエーション的活用を推進します。また、主要道路の緑化整備や景観形成を図って快適環境の創出に努めます。 ● 公害発生の未然防止、廃棄物の不法投棄の監視強化、下水道整備、ごみ・し尿処理体制の充実整備等を図って衛生的で清 潔な環境の確保に努めます。 ● 身近な生活環境を守り、さらによりよいものとし、自然環境の保全を進めていくために、環境と調和した簡素なライフスタイルに ついての啓発や教育に取り組み、廃棄物の減量や再利用の促進など住民参加による省エネルギー・資源循環型社会の実現を 図ります。 ● 地球温暖化など地球的規模の環境問題についても、リサイクルや省エネルギーの推進、公共交通機関の利用促進など、住 民の参加を得ながら取り組みを進めます。 基本施策5 【個性と創造力ある人材を育む圏域づくり】 21世紀の新しい時代に対応した圏域づくりと創造的な産業を生みだしていくためには、時代を切り拓き、圏域を支える様々な人材 を育成していく必要があります。人権尊重を基本に、時代の動きを的確にとらえて創造性と可能性を伸ばすために、特色ある学 校教育の推進を図るとともに、これからの産業を担う幅広い人材の発掘、育成に取り組み、個性と創造力あふれる人材を育む圏 域づくりを推進します。 ● すべての人が個人として尊重される社会を確立するため、住民一人ひとりの人権意識を高揚する教育・啓発に取り組みます。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/177
178: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:39:51 ID:VIEOiu+A ● 住民が生涯にわたって学習・スポーツ・レクリエーション活動ができる機会の充実を図り、施設の整備充実及びネットワーク化 を行うとともに、これらを総合的に推進する体制の確立に努めます。 ● 幼稚園や小中学校など基本的な教育施設の整備や体制を充実することはもちろん、高等学校の教育環境の整備や制度の充 実を促進し、より地域に根ざした学校づくりを支援します。また、高等教育機関等は、単に教育にとどまらず、圏域の産業に創造 力と活力をもたらすとともに文化の向上、若者層の流出抑制にも貢献することから、高等教育機関や研究機関などの誘致に努め ます。 ● 文化との出会いや自主的な文化・交流活動の展開を促進するため、各種文化施設の整備充実等に努め、併せてネットワーク 化を図り、文化の振興発展を推進します。また、貴重な文化遺産、伝統の保存と継承に努めます。 ● 青少年の健全な育成を図るため、家庭、学校、地域及び行政が相互に連携をとりながら、家庭、地域における教育力を高め る取り組みを進めます。また、学校外におけるスポーツ交流活動、文化交流活動の活発化を図ります。 ● 様々な公共的課題の解決に向けた住民の主体的な参加活動であるNPO活動やボランティア活動の一層の広がりを促進する ため、活動しやすい環境の整備に必要な各種施策を積極的に推進します。 ● 男女が固定的な役割分担にとらわれず、地域社会を担うパートナーとして、共に十分な能力を発揮できる男女共同参画社会 の実現を目指します。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/178
179: 名無し野電車区 [sage] 2006/04/29(土) 18:40:33 ID:VIEOiu+A 基本施策4 【循環型で、環境と共生する潤いある圏域づくり】 人々の生命を守り、安全で快適な暮らしを実現するために、地球環境や身近な自然環境、都市環境などに係る様々な課題に対し て、一人ひとり自覚をもって取り組むことが求められています。圏域の自然や歴史風土と共生し潤いのある社会を創り出すために、 率先して地域社会全体で環境保全に取り組むためのシステムや環境と共生するための方策を実行し、環境への負荷をかけずに 永く発展することができる循環型の圏域づくりを進めます。 ● 圏域の貴重でかけがえのない自然環境や歴史風土を、住民の協力と参加のもとで広域的な連携により、保全していきます。 ● 緑豊かな森林ふれあい交流空間の整備をはじめ、河川城等における親水、緑地空間の確保と整備、ネットワーク化を図るとと もに、森林のレクリエーション的活用を推進します。また、主要道路の緑化整備や景観形成を図って快適環境の創出に努めます。 ● 公害発生の未然防止、廃棄物の不法投棄の監視強化、下水道整備、ごみ・し尿処理体制の充実整備等を図って衛生的で清 潔な環境の確保に努めます。 ● 身近な生活環境を守り、さらによりよいものとし、自然環境の保全を進めていくために、環境と調和した簡素なライフスタイルに ついての啓発や教育に取り組み、廃棄物の減量や再利用の促進など住民参加による省エネルギー・資源循環型社会の実現を 図ります。 ● 地球温暖化など地球的規模の環境問題についても、リサイクルや省エネルギーの推進、公共交通機関の利用促進など、住 民の参加を得ながら取り組みを進めます。 基本施策5 【個性と創造力ある人材を育む圏域づくり】 21世紀の新しい時代に対応した圏域づくりと創造的な産業を生みだしていくためには、時代を切り拓き、圏域を支える様々な人材 を育成していく必要があります。人権尊重を基本に、時代の動きを的確にとらえて創造性と可能性を伸ばすために、特色ある学 校教育の推進を図るとともに、これからの産業を担う幅広い人材の発掘、育成に取り組み、個性と創造力あふれる人材を育む圏 域づくりを推進します。 ● すべての人が個人として尊重される社会を確立するため、住民一人ひとりの人権意識を高揚する教育・啓発に取り組みます。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/rail/1142162310/179
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