刑法の勉強法■60 (531レス)
上下前次1-新
抽出解除 レス栞
15(2): 2022/11/05(土)16:16 ID:RgMej+Da(1/3) AAS
>>8
行為無価値と過失犯論持ってるよw
『危険の実現』はエンギッシュ説の紹介のくだりででてくる(185頁)。
「エンギッシュ博士は、ミュラー氏から『危険の実現』という観念を学び、これを
危険判断に対立させて理解した。エンギッシュ博士は因果関係理論としては、
「合法則的条件関係の存在」という修正された条件関係説にたつ。ただ相当性
説の思想の正しい核心を可罰違法論(構成要件)の中に承継しようとするの
であった。彼は、結果犯の構成要件要素として、行為の相当性(行為の結果に
対する蓋然性、危険性の判断)のほかに、因果経過の相当性(当該行為をして
違法たらしめている「危険」が、まさにその経過を通じて結果に実現されたこと、
省2
16: 元ヴェテ参上 2022/11/05(土)17:04 ID:xwPjdi5G(2/2) AAS
>>15
フォロー有難う。
同じことが山中総論259頁に簡潔に書いてあった。
「ミュラーの危険概念の分析は、1930年代にカール・エンギッシュによって相当因果
関係に採用された。それが、行為の危険性(危険創出)と危険の実現(危険実現)の
区別である」
44(1): 元ヴェテ参上 2022/11/25(金)21:41 ID:nIPQuVwO(1) AAS
必要があって大塚総論を読んでいたら、興味深い一節を発見した。
「相当因果関係は、実行行為に含まれる構成要件的結果を惹起させる『危険性が現実化』
して予期された構成要件的結果が発生したときに、その実行行為から構成要件的結果の
発生したことが社会観念上相当であると認められる場合に、その存在を肯定することが
できよう」(237頁)
折衷的相当因果関係説と危険の現実化説は必ずしも相容れないものではないということか。
(エンギッシュ説がヒントになる。>>15参照)
因みに、大塚総論第4版は、平成20年発行だから、「危険の現実化」に明示的に言及した
日航機ニアミス事件(平成22年10月26日)やトラック・ハブ事件(平成24年2月8日)
を知らない。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 1.242s*