ミカサ「この長い髪を切る頃には」 (933レス)
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1(10): 2014/01/03(金)16:53 ID:FYOOfyEA0(1/46) AAS
*現パロです。最初はミカサの黒髪が長いままで登場します。
*舞台は日本ですが、キャラの名前はカタカナのまま進めます。
*原作のキャラ設定は結構、崩壊。パラレル物苦手な方はご注意。
*基本エレミカ(ミカエレ)。他カプは展開次第です。
2: 2014/01/03(金)16:55 ID:FYOOfyEA0(2/46) AAS
私は強い。誰よりも強い。
どんな屈強な奴と戦っても、私は負けない。
私より、強い人間なんて、この世界にいるのだろうか?
そんな風に驕っていた少女時代のある日、とある男達に喧嘩をふっかけられた。
たまたま急いで道を一人で歩いていたら、肩と肩がぶつかっただけなのに、相手のグループは私にいちゃもんをつけてきたのだ。
省15
3: 2014/01/03(金)16:56 ID:FYOOfyEA0(3/46) AAS
こいつらを叩きのめすのは簡単だが、私は、この後、用事がある。
もし万が一、騒ぎがバレて警察が来たら後々面倒だ。
時間を取られているこの事態に少々苛立ち、しかし面倒を起こすと更に時間を奪われるというジレンマに悩んでいたその時、私の目線の先に見知らぬ人物が現れた。
年は私とそう変わらないだろうか。同じ中学生に見える。
黒い学ランに、赤いTシャツを内側に着たその少年は、私と目が合う。
省13
4: 2014/01/03(金)16:59 ID:FYOOfyEA0(4/46) AAS
黒髪の少年「つか、いい加減にしろよてめーら。人の時間を奪ってんじゃねえぞ!」
不良少年2「はあ?! 奪ってるのはそっちなんですけど?! 邪魔すんじゃねえよ!」
いや、人の時間を奪っているのは明らかにあなた達なのだが。
全く……こういう奴らには何を言っても話は通じないようね。
私が諦めた気持ちで拳を握り、事態を片付ける最速の展開を選ぼうとしたその時、
省20
5: 2014/01/03(金)17:02 ID:FYOOfyEA0(5/46) AAS
私「ここね………」
私は待ち合わせのお店に到着した。
少々、お値段が張りそうな雰囲気の良い和風のお店の中に入る。
恐らく先に母が待っているだろう。予約している席に案内されると、母が着物を着て待っていた。
省13
6: 2014/01/03(金)17:03 ID:FYOOfyEA0(6/46) AAS
息子「親父! 遅れてごめん! ちょっと道に迷っちまって!」
ミカサ「!」
息子「!」
彼と目が合うなり、私は驚いてしまった。
そう。あの時、私に加勢してくれたあの黒髪の彼が、グリシャさんの息子さんだったのだ。こんな偶然、あるのだろうか。
省13
7: 2014/01/03(金)17:06 ID:FYOOfyEA0(7/46) AAS
ミカサの母「まあまあ、いいじゃないですか。今日はいろいろ、お互いの事を話しましょう。今後の事も含めて……」
グリシャ「ですね。エレン、新しい家族になる二人とちゃんと仲良くするんだぞ」
エレン「………それはそっちの出方次第だけど」
グリシャ「こら、エレン」
エレン「ふん……まあ、女だし、守ってやろうとは思うけど?」
省16
8: 2014/01/03(金)17:07 ID:FYOOfyEA0(8/46) AAS
点数的には集英高校でも余裕で大丈夫だったのだが、私は過去にいろいろ問題を起こしてしまっているので、内申点で落とされたのだ。
そういう訳で私は中学校ではちょっとお転婆が過ぎる「頭のいい不良少女」と呼ばれていた。
別に学校を無断で欠席したり、タバコを吸ったり、バイクに乗って暴走行為などは一切していないのだが。
ただ、ついつい、手が出るのが早いせいでいつの間にかそう呼ばれるようになってしまったのだ。
そういう裏事情があるので、集英高校は落とされてしまったのだ。
省14
9: 2014/01/03(金)17:09 ID:FYOOfyEA0(9/46) AAS
そんな感じでいろいろ話して、私達は雑談を続けた。
今日のところは夕飯を食べてお開きになり、それぞれの家に帰る事になった。
来週には、私達はエレンの住んでいるおうちに住む事になる。
引越しの準備、まだ全然終わってないけれど。頑張らないといけない。
家に帰ってから雑然とした部屋の中で母が言った。
省16
10: 2014/01/03(金)17:15 ID:FYOOfyEA0(10/46) AAS
今回はここまで。
原作とは違う形ですが、エレンとミカサが家族となる現パロです。
ミカサが若干、ヤンキー娘っぽい感じですがどうかご容赦を。
11: 2014/01/03(金)18:29 ID:JovPDvzk0(1/3) AAS
期待してます!
12: 2014/01/05(日)08:22 ID:FYOOfyEA0(11/46) AAS
そんな訳であっと言う間に引越しの日はやってきた。
母の再婚相手であるグリシャさんは、お医者さんであるだけあって、お金持ちだ。
おうちも一軒家で、とても大きい。
今までアパート住まいだった私にとっては未知の世界だ。
朝早くから引越し業者と共に新しい家にトラックで荷物を運んで貰い、私の新しい部屋にも荷物をどんどん運んで貰った。
省23
13: 2014/01/05(日)08:24 ID:FYOOfyEA0(12/46) AAS
ミカサ「今、欲しい物は特に浮かばない……」
エレン「そうなのか。んーじゃあ、俺が昔使ってた物とかやるよ」
ミカサ「いいの?」
エレン「捨てるのが面倒で押入れに入れっぱなしだった物がいくつかある」
ミカサ「では、それでいい」
省27
14: 2014/01/05(日)08:25 ID:FYOOfyEA0(13/46) AAS
ミカサ「普通ではない。絶対、普通ではない。うちの母はまめに掃除をしていた」
エレン「そっかあ……うち、母さん、早くに亡くなったから、その辺はよそと違うのかもな」
ミカサ「え?」
その時、私はついつい、声を大きくしてしまった。
エレン「あれ? 聞いてねえの? 俺の母さん、俺が9歳の時に亡くなってるんだ」
省19
15(1): 2014/01/05(日)08:26 ID:FYOOfyEA0(14/46) AAS
エレン「他には……ああ、使ってないノートパソコンとかもあるな。XPだけどいいよな?」
ミカサ「XP?」
エレン「え? 知らねえの? パソコン触ったことねえの?」
ミカサ「授業でしか、ない」
エレン「まじか……学校じゃどのバージョンだった?」
省23
16: 2014/01/05(日)08:28 ID:FYOOfyEA0(15/46) AAS
エレン「生きてる事が奇跡だ。その携帯は。物持ち良すぎるだろ」
そうなのだろうか? でも、壊れない限りは使い続けたいのだ。
エレン「いや、そもそもそれに対応するサービスが生きてたって事の方が驚きだ。オレにとっては」
ミカサ「私はそこまで交友関係も広くないし、これで十分なのだけども」
エレン「いや、でも、これ、親父に見せたらさすがに買い替えろって言われるレベルだぞ」
省12
17: 2014/01/05(日)08:29 ID:FYOOfyEA0(16/46) AAS
エレン「もしかしてミカサはアレか? スポーツやってたとかか?」
ミカサ「やってない。中学は部活に入ってない」
エレン「じゃあ、家の手伝いで忙しかったとか?」
ミカサ「………まあ、そんなところ」
詳しい事は伏せる事にした。喧嘩三昧だったなんて、言えない。
省16
18: 2014/01/05(日)08:30 ID:FYOOfyEA0(17/46) AAS
エレン「馬鹿! 少女を奪われたら、他の黒い影は無視しろ! 急がないと穴の中に吸い込まれるぞ!」
ミカサ「え? そうなの?」
エレン「急げ! 黒い穴に吸い込まれたらゲームオーバーだ!」
これはなんて恐ろしいゲームだろうか。
私は急いで少女の元へ走り、黒い影を殲滅した。
省23
19: 2014/01/05(日)08:32 ID:FYOOfyEA0(18/46) AAS
先生曰く、本当は7をあげたいくらいです。と、通信簿に書かれた事もあるくらいだ。
エレン「なるほどな。通りでアクションうまい筈だ。慣れるのオレより早かったぞ」
ミカサ「そう?」
エレン「んーだったら、アクション系のゲームがミカサには向いてるかもな。オレがいない時でも、好きなのあったら勝手に遊んでてもいいぞ」
ミカサ「いいの?」
省27
20: 2014/01/05(日)08:33 ID:FYOOfyEA0(19/46) AAS
そんな感じで引越しの初日はとても穏やかに過ごして家族揃って夕飯を食べた。
食後はゆっくり風呂に入った。シャワーもアパートに住んでいた時と比べると性能が段違いだった。
お風呂も大きい。こんな贅沢を味わうのは初めての経験だ。
私は自身の濡れた長い黒髪をタオルに包み、体を拭いて脱衣所に出た。
その直後………
省15
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