ここだけファンタジー世界汎用スレPart34 (1000レス)
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(1): クル@旅人 2013/06/22(土)03:09 ID:NIk8bjt.(4/8) AAS
>>15
掴みは空振り、体勢を崩す。
ただ彼女も前のめりになって前進し、後方からの足払いを回避する形となる。
避けきれず足が少し絡まったものの、転倒には至らない。少しつんのめる程度だ。

そうして、距離が離れた格好となり、向き直る。

「仕切りなおし、ですねー」
ここはあえて仕掛けず、相手の出方を待つことにした。
技を受け、返し、ダメージを与えようと言う作戦だろう。
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(1): ザハク@蟲憑き 2013/06/22(土)03:16 ID:szaxiuDI(4/8) AAS
>>16
「避けられたかッ!」

脚払いに失敗し、少々体勢を崩すも仕切り直しによって助かった。

「今度は此方からやらせてもらおう」

クルに向けて低姿勢からのダッシュで接近。
下段から脇腹へ抉り込むようなフックを放つ。
ザハクは細身とはいえ、体内に張り巡らされた寄生甲虫の触手によって常人よりも大幅に膂力が上がっている。
フックはクルと張り合えるぐらいの威力はあるかもしれない。

「オラァ!」
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(1): クル@旅人 2013/06/22(土)03:23 ID:NIk8bjt.(5/8) AAS
>>17
低姿勢からのダッシュ、クルは反応できないかのように立ち尽くす。
そして、確かな手ごたえとともに腹へ拳が突き立った。
ブチブチと何か嫌な手ごたえがある。完璧に入った。

「げぼ……っ!」
高密度の筋肉と硬質な皮膚があるといえど、さすがに大きなダメージを受けている。
大きな呻きをあげるが彼女もそのまま倒れはしない。
拳を打たれた体勢のまま、ザハクの腹部に手を回し、そのまま掴もうとしていた。
19
(1): ザハク@蟲憑き 2013/06/22(土)03:30 ID:szaxiuDI(5/8) AAS
>>18
「お、おい!大丈夫か!?」

己が渾身の力を込めて叩き込んだフックがクリーンヒット。
モンスター相手でも効果の見込める攻撃を脇腹にくらった痛みは相当なものだろう。
さらに、相手が女性ということもあり、模擬戦の途中だというのに一瞬動きを止めてしまった。

「しまっ……!」

クルの拘束にがっちりと捕らえられてしまった
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(1): クル@旅人 2013/06/22(土)03:44 ID:NIk8bjt.(6/8) AAS
>>19
「まだ、ですよー……簡単にはやられてあげませんからー……」
かがんだ体勢からがっちりと掴み、一気に肩の上へ担ぎ上げた。
肩に背を乗せた体勢で軽く揺さぶる、背中にダメージを与えるような攻撃。

これだけならまだ振りほどけただろう。
だが、彼女は一気に右膝をつき、肩から急角度に地面に落とした。
魔獣の皮で衝撃は抑えられるが、そのまま受身できなければダメージは大きいはずだ。

「くぅ……さすがに効きましたよー……」
サンダーファイヤー・パワーボム。もしも万全の状態ならば、グリーンスキンですら葬れるのではないかと言う激烈な投げ。
ただ、ボディブローが多分に効いたらしく、決まっても浅いはずだ。
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(1): ザハク@蟲憑き 2013/06/22(土)03:57 ID:szaxiuDI(6/8) AAS
>>20
「なんてタフなレディだッ……!」

紳士にあるまじき言葉を吐くと、拘束から抜け出そうともがく。
が、背中内部へのダメージがそれを弱めた結果……

「……ゴハァッ!」

ゴキィッ!!

サンダーファイヤー・パワーボムをまともにくらうこととなった。
右肩の間接が外れる嫌な音が響く。
クルが弱っていたのが幸いし、肩が犠牲になるがけですんだ。
ザハクは痛みに耐えながらも倒れた姿勢まま、脚をクルの脇腹へと巻きつけ、
省3
22
(1): クル@旅人 2013/06/22(土)04:02 ID:NIk8bjt.(7/8) AAS
>>21
「はぁ、はぁ……」
崩れた体勢のまま、起き上がろうとする。
倒したと思い込んだらしい。
しかし、その一瞬があだとなった。

「な!」
ぐるんと足が腹と、ぶらりとおろしていた腕に巻きつく。
がっちりと拘束され、激しく打たれた腹の痛みをえぐる形となり、苦しむ表情を浮かべる。
密着状態のため、怪力と言えど振りほどくには少しだけ時間がかかる。

その少しの時間、少しだけで十分だった。まともに頭突きを命中させられるだろう。
省1
23
(1): ザハク@蟲憑き 2013/06/22(土)04:12 ID:szaxiuDI(7/8) AAS
>>22
拘束は上手くいった。
運よく、腕までも巻き込めたようだ。

「ハッ……!」

最後の一撃とばかりに腹筋に力を込め、だらんと垂れた腕を置きざりにする勢いで頭突きを放った。
その軌道は確かにクルの額を捕らえていたが……

「……ここまでか」

全身の力がふっと抜け、クルの額にコツンと当たった辺りで勢いが消える。
省3
24
(1): クル@旅人 2013/06/22(土)04:19 ID:NIk8bjt.(8/8) AAS
>>23
「はー、でもすごかったですよ。
 あんな重いパンチを受けたの、はじめてです」
後頭部を打たないよう、ザハクの頭に手を置き、やさしく寝かせてあげる。

「ダメですよ、この前模擬戦で負けて、いろいろと大変な目にあったんですからね」
どんな大変な目にあったのかは、聞かないほうがいいかもしれない。
幸い、口ぶりからそこまでハードなことはされていないようだが。

そして、外れた右腕を取る。
「大丈夫ですね。折れてはいませんよ。すぐくっつきます。
 ちょーっと痛いと思いますが、我慢してくださいね」
省2
25: ザハク@蟲憑き 2013/06/22(土)04:29 ID:szaxiuDI(8/8) AAS
>>24
「まぁ、な。素手で魔物相手にすることもあるからな」

その時は当然全身を甲殻で覆っているため、厳密には素手ではないが。

「あぁ、すまん。介護される方になるとはな」

そして以前の模擬戦について聞くと

「ったく、レディである自覚を持てよ」
省7
26
(2): クルーキー@喧嘩師 2013/06/23(日)02:00 ID:RkTDB3yk(1/10) AAS
【ヴェリアプル近郊】
 悪魔は人間社会にあってはならない存在。
 悪魔は裁かれる存在でなく駆除される存在。
 しかし人間は亜人は、時に鬼も竜も悪魔より脆弱な存在だった。
 彼らはあらゆる所に潜み、そこに居座られる事を諦められていた。
 それでも積極的に多種族を襲う悪魔は討伐せねばならない。

 そこに一体の悪魔がいた。気紛れで人殺しをした悪魔だそうな。
 赤髪の人間の女の子の姿。背中に大鋏を背負った悪魔。

「だから、僕じゃないって言ってるのにね。」

 喧嘩は好きでも討伐依頼は不愉快だ。しかもそれが冤罪なら。
27
(2): ヒルダ@神官 2013/06/23(日)02:12 ID:7OUa15HA(1/9) AAS
>>26
「見つけましたよ」
そこに現れた、妙に露出の高い神官衣装をまとった女性。
間違いなく、自分を討伐に来た神官か何かだろう。

「戦神の名において、あなたを裁きます」
この前の女性と同じく、グラマラスだがこっちは話を聞いてくれる気配はなさそう。
現に、もう十字架を構えている。

「懺悔があるなら今のうちに聞きましょう
 今告白すれば、我らが神の名の下に、あなたを永遠の安らぎへと誘ってくれるでしょう」
終始こちらのペースで話を進める。
省1
28
(1): リヒト/シェルム@剣士/黒い仔犬 2013/06/23(日)02:15 ID:Z0Wol9.M(1/7) AAS
>>26
と、そこに成年が通りかかった。
額にバンダナを巻いて、足元には犬を連れた男だ。

「……鋏?」

その、赤毛の少女が背負う鋏に見覚えがあった。
いや、正確には、その鋏を背負うと言う姿に、だ。

(……確か、サロメとか言う翼人も背負ってたよな)

「なぁ、そこのお前ちょっといいか?」
省1
29
(1): リヒト/シェルム@剣士/黒い仔犬 2013/06/23(日)02:18 ID:Z0Wol9.M(2/7) AAS
>>27
「あ、酔いどれ神官」

出合い頭から酷い言い草である。

「ちょっと待てよ、コイツがなんかやったってのか?」

事情が不明だが、とりあえず二人の間に入って静止をかけようとする。
ヒルダから見れば、クルーキーを庇う様な状態か。
30
(1): クルーキー@喧嘩師 2013/06/23(日)02:19 ID:RkTDB3yk(2/10) AAS
>>27
 クルーキーはヒルダを一瞥すると宗教の信者、
 それも神官という聖職者に対して最も失礼な一言を発した。
「君誰?見た所信心が足りないね。信仰している自分に酔ってる感じ?
 神様ってそういう人の面倒も見なきゃいけないんだから大変だよね。」

「懺悔?悪魔らしくなくてごめんなさい。このくらいかな。
 で、何の用?僕、女の子をいじめるのって趣味じゃないんだよね。」
31
(1): クルーキー@喧嘩師 2013/06/23(日)02:22 ID:RkTDB3yk(3/10) AAS
>>28
「んえ?僕?」
 声をかけられて自分を指さして首をかしげる。
「いいけれど、今はなんか変なお姉さんに声をかけられた所でさ。
 この用事が終わってからでもいいかな。」
32
(2): ヒルダ@神官 2013/06/23(日)02:32 ID:7OUa15HA(2/9) AAS
>>29>>30
「いえ、実はこういう事情で」
リヒトに声を掛けられ、手配書を見せる。
確かに彼女?の名前と罪状が書かれている。

ただ、この前ちょっと騒ぎになった、冤罪騒ぎになっていた渦中の人物である。
彼女は真犯人と信じ込んでいるようだが。

と、明らかに挑発するクルーキーの一言。
リヒトには、ヒルダの頭からぷつんという音が聞こえただろう。

「……ふ、ふふふ。我が神は寛大な方ですから。
 まだ未熟な私にもお慈悲を下さるのです……よ!」
省3
33
(2): リヒト/シェルム@剣士/黒い仔犬 2013/06/23(日)02:39 ID:Z0Wol9.M(3/7) AAS
>>31
「お、おう。そーだな」

じゃあ、と改めてヒルダに向き直り、

>>32
「へぇ、致死罪の疑い……ねぇ」

と、ヒルダから差し出された手配書を読む。

「だからって、神の名を振りかざしてのリンチはよくねーんじゃねーの?
それじゃあそいつと同じだろうが。
省3
34
(2): クルーキー@喧嘩師 2013/06/23(日)02:47 ID:RkTDB3yk(4/10) AAS
>>32
 挑発の意図はない。こういう性格なのだ。
「神様って大変な仕事だったからね。分かる分かる。
 君さ。見た所"カステさん"とこの人だよね。
 戦神とその眷属にはさ、お世話になりっぱなし
 だったから今でも頭が上がらないんだよね。」
 この悪魔は何を言っているのだろう。

「ところで懺悔より先に審理ってないの?
 やっぱ人間相手じゃないと裁判て開いてもらえないのかな。
 なんか不公平だよね。こういうのって悪い差別だと思うんだ。
省9
35
(2): ヒルダ@神官 2013/06/23(日)02:53 ID:7OUa15HA(3/9) AAS
>>33>>34
どうどうとリヒトにたしなめられているうちに……

「そうですか、わかってくれている人がいて何よりです。
 我が神は自由と名誉を重んじる神ですから」
自分が信じる神を持ち上げられ、いともたやすく怒りが静まりはじめた。
リヒトもクルーキーも、なんというか、「チョロい」という感想が出る豹変っぷり。

「審理ですか? 私に裁判の権利はないので、本式の裁判が受けたいならヴェリアプルまで行く必要がありますね。
 しかし、よろしいでしょう。神の名の下に、私があなたの言い分を聞き届けます」
熱い手のひら返し。さっきまで殺す勢いだったのにこの始末だ。
ともあれ、クルーキーにとっては最大のチャンスだろう。
省3
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