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3: ◆S6ROLCWdjI 2018/10/16(火)22:33 ID:WMHqDivw0(1/15) AAS
【――――大会会場。こつん、と地面を踏み締める靴の音が鳴って】

えーと、なな、しの……アオ? ソウ? ……どっちが正解?
あたしは夕月だよ、夕方の月って書いてユヅキ。覚えて帰ってもらわなくってもいいけど、
今この瞬間だけは覚えてて。あたしたち、大切な「お相手」同士なんだからさ。

【片方のゲートから入場するのは少女。目の覚めるような赤色、髪も瞳も同じ色で】
【ついでに言えば履いている厚底靴も同じ色だった。そんな赤まみれの少女、そうじゃない色は】
【パーカーの黒とサイハイソックスの白、左手薬指の銀と青、それから耳朶にぶら下がるピアスの青色】
【それくらいの、カラフルかと言われればそうでもないような出で立ち。街でよく見かけそうな平凡な若者だった】

【だけどこの場に踏み入るなら「そうじゃない」。両手には、回転式拳銃を握っているのだから】

あ、これネ、実弾入ってないから。魔弾しか撃てないの、だから、出力もちゃーんと調整してあるよ。
省10
6
(1): ◆S6ROLCWdjI 2018/10/17(水)21:08 ID:WMHqDivw0(2/15) AAS
>>4

あんもう、どっちか教えてくんないんだ――。まーいいや、ナナシくんって呼んじゃお。
そんでもってナナシくんは…………意外とグイグイくるタイプだネ?

【真っ直ぐ走ってくる彼を見て。ちょっと困ったように笑いながらも――「ぶわり」】
【突如彼女の足首のあたりから黒い何かが噴出した。何本かの、細長いリボン。シルクに似た質感】
【それはしゅるしゅると音を立て、踝のあたりで精巧に編み上げられる――蝶の翅】
【カタチが整ったときにはもうすでに少年は肉薄しているのだろう。だけど少女はに、と笑って】

【とん、と一回、バックステップ。だけどその歩幅はいやに大きくて――足元を見るなら】
【先程のリボンで作った蝶が羽搏いたのが見えるだろうか。それが、彼女の機動力に大きな力を与えているらしい】
【とにかく。少女は逃げるように後ろに跳んだなら――今度こそきちんと銃を構える】
省12
13
(1): ◆S6ROLCWdjI 2018/10/21(日)16:32 ID:WMHqDivw0(3/15) AAS
>>12

っ、何っ、ひかった、…………!?

【魔弾が消えた。少女に理解できたのはそこまで。次に溢れる光の正体に気付くことまではなく】
【ただ目をやられないように視界を腕で覆い隠して、それだけ。全身にそれを浴びたなら】
【――とたんに全身が重くなる。息が吸いづらくなる。ぜえ、と湿気混じりの息を零して】
【「やられた」。それだけを感じて、腕をだらりと垂れ下がる形に――しても、膝はつかない】

う、ッ、…………厄介なのはお互い様じゃんっ、……!
はあっ、……おっけーおっけー。あくまでも突っ込んでくるワケね。そしたら……

【先程一発放ったのは、両手に握るうちの右からだった。ならば今度は――左腕を、上げて】
【疲労感に塗れた鈍い速度だった。それでも七篠が接近するまでには、なんとか間に合わせる】
省10
34
(1): ◆S6ROLCWdjI 2018/10/25(木)20:02 ID:WMHqDivw0(4/15) AAS
>>33

(避けてもない。受けてもない。「打ち消した」? ……それでこんどは、返してこない)
(はァんなるほど、……なんもわかんない。とりあえずアイテムいっぱい持ってるヒトってことネ)

【役目を終えて消え失せる槍の残滓を目で追って、その向こうで光る七篠の身体をじいと見守り】
【だとしてもまだ、何かしらの確信には至れない。至れなくても、目星くらいは、ついたことだし】
【だったら次はどうすればいいのかわかる。いっぱい持ってるなら、全部出し尽くさせればよいだけの話】
【そう結論付けて――少女は、銃口を持ち上げ直す。疲労にふらつく躰も、少しずつ元に戻りつつある】

えっなにそれ、おいしい? いっこ頂戴――終わってからでいいから!

【「だから早く終わらせちゃおうよ」――言いながら発砲、一発。右の銃から】
【たったひとつだけ放たれた弾丸は、例によって中空で少しの間だけ留まり、ぐにゃりと形を変えてから】
省7
41
(2): ◆S6ROLCWdjI 2018/10/26(金)22:05 ID:WMHqDivw0(5/15) AAS
>>37

【――――七篠が振るったその刃の向こうで、少女が笑っていた】
【まるでその太刀筋を生み出させるのが目的であったとでも言いたいみたいに。実際それは確かで】
【彼女の狙いは、きっと針を当てることだけではなく。無意味にアイテムを消費させることだけでなく】
【その向こうにある「隙」を作りだして、そこから戦局をこじ開けること。それが彼女の「マト」だった】

【た・た・た・た・た・た。七篠が剣を振るうのとほぼ同時にばら撒かれる銃声】
【6発、残っていたのを全部使って。それを今まで通り、変形させて使うなら、相当に大きなものを作っている】
【そう予測させるだろう、そしてそれを、見事に当てさせて。七篠はきっと、暖色の光の向こうに見るだろうか】

こっからァ!? 遅ェよ、あたしは最初っから最後までずーっとぉ、

【――――――「大剣」。少女の身の丈ほどもある、立派な拵えのそれが、中空に浮かんでいるのを】
省12
76
(1): ◆S6ROLCWdjI 2018/11/01(木)21:35 ID:WMHqDivw0(6/15) AAS
>>71

【形成された弾丸が「やられた」。そう思った次の瞬間には、もう既に刃はそこに迫っていた】
【少女は目をまん丸くしてそれを見ていた。だからといって何も出来ることなどなく】
【見えている。ただそれだけ。それに正しい反応を返せる身体能力は、備わっていないなら】

【七篠の刃はまっすぐに少女の肌に減り込んでいくことだろう。傷にはならないのだろうが】
【それでもその刃に乗せた刃は正しく作用する。身体が鉛のように重くなり、息が詰まって】
【立っていることさえままならなくなる。数段彩度の喪われた唇から、ぜえ、と荒い呼吸の音】

【――――――――――――――――だけど。】

…………なんで、って顔してる。そんなの、理由、ひとつしかないっしょ、
省18
82: ◆S6ROLCWdjI 2018/11/02(金)20:07 ID:WMHqDivw0(7/15) AAS
>>78

【次に漏れた呼吸の音もやはり引き攣れてぐちゃぐちゃに乱れていた、ぜえ、と、濁音を交えて】
【それで彼女は――膝をつく。未練がましくも、震える手でずうっと刃を握り締めたまま】
【顔色は擦れ切った砂みたいな色をしていた。瞳だって輝くことすら億劫と言わんばかりに翳り】
【――――――だけどそれでも、あたしが勝つ。その執念を棄てなかったことだけが、】
【彼女がどうにか勝ち得た理由にもなるんだろうか。わかりやしないけれど――彼女の動きは、そこで止まる』
【異能で作られたリボンが、ばらばらと崩れていく。七篠を取り囲んでいた殺意も消える、けれど】

……………………けひゅっ、……上等じゃん、いつでもおいでよ。

【どれだけ疲れて弱っていても。どっちが勝者なんだかわからないくらいの状態になっても】
【彼女は最後まで踊りきることを選んだ。舞台の上で笑えない踊り子なんて、アマチュア以下にも劣るのだから】
省4
117
(1): ◆S6ROLCWdjI 2018/11/24(土)22:56 ID:WMHqDivw0(8/15) AAS
【大会会場――二回戦。その場に上がる彼女は、慣れ切った顔をしていて】
【片手の銃をくるくる回しながら、電光掲示板の表示を見ていた。トーナメント表、】
【自分の名前から伸びる線と交わる線――の、行き着く先、相手の名前を読み上げようとするなら】

……………………しん、……あきらめ? いん。
……………………………………。……………………まさよし?

…………よっしゃ、そんじゃ始めよっかまさよし! あたしは夕月!
いい試合にしようネまさよし! 負けないからネまさよし!

【――彼女の中で貴女は完全に、まさよしになってしまったらしい。意気揚々と間違った名を呼んで】
【真っ赤な髪と瞳をきらり輝かせ、両手にも同色の魔力光を放つ銃を持ち、さらに地面を踏み締める足】
【そこにも、分厚い底の真っ赤な靴を履くのなら――引き算するみたいに、衣服の色はモノクローム】
省4
119
(1): ◆S6ROLCWdjI 2018/11/25(日)01:42 ID:WMHqDivw0(9/15) AAS
>>118

おっしゃーかかってこいやまさよし!
あたしだってナナシノ君がくれたお団子の分まで頑張んなきゃいけないんだからネ!

【めちゃくちゃやる気のありそうな返事。だけど内心焦ってる、相手の獲物をみたその瞬間から】
【接近戦は――できないこともないけど、苦手だし。やっぱりなるべく距離を詰められたくない】
【そんな思考はきっと正義にも伝わるのだろう。だって彼女は、銃を獲物にしているから】

【だから――最初の一手はバックステップ。同時に足首から黒い帯――リボンを何本も出現させ】
【出し惜しみナシ。最初っから最後までクライマックスで行くつもり、勝ちたいから】
【けれどきっとそれは正義とて同じことだろう、その気持ちを踏み躙ることなんかしない。だから】

【発砲、右と左の銃から二発ずつ。けれどそれは正義を的にして撃ったものではない】
省10
122
(1): ◆S6ROLCWdjI 2018/11/25(日)23:09 ID:WMHqDivw0(10/15) AAS
>>121

…………っひゅー、やぁるじゃん、そう来なくっちゃ――

【口笛さえ吹いて称賛を示す。表情は間違いなく笑んでいた。しかし冷や汗を添えて】
【この人は、ちょっとやそっとのことでは絶対足を止めないのだと悟る。であるなら】
【早めに潰すべき「的」は決まった。だからそこに照準を当てて――――】

【――――――「じゃりっ」】

っ!? な、にこれッ、……うわっ!
省11
124
(1): ◆S6ROLCWdjI 2018/11/25(日)23:57 ID:WMHqDivw0(11/15) AAS
>>123

【正義が立ち止まったのを見るに、ここぞとばかりに照準を狙い直そう――として】
【しかし彼女のトンファーが変形するのを見て――「銃口だ」。すぐに気付いてしまう】
【なればリボンを自切して、慌てて逃げようとするが、機関銃じみて掃射されるのであれば】

――――――っく、う!

【ひとつふたつステップを踏んだところで、正義の狙った範囲から逃れることなど、できないのだ】
【右に大きくステップ。すればゴム弾は左半身にぶち当たる、ダウンジャケットにびしびし当たり】
【当然の如く防弾効果なんてないから――びりびり痛む。赤い瞳が苦痛に苛まれて尖るなら】
【――――されど、やられっ放しで済まさない。済ませない。倒れ込みながらも銃口を上げて】

【発砲音、二発――無事な右手から、連射。それは今のところは変形せず、ただの銃弾として】
省5
127
(1): ◆S6ROLCWdjI 2018/11/27(火)20:40 ID:WMHqDivw0(12/15) AAS
>>126

【膝立ちの姿勢から立ち上がる。しかし銃は構えず――足も動かさず】
【ただただよく見える、正義の薙ぎ払いの一撃を「受け止める」姿勢。両腕を使って】
【さらに蠢くリボンの数本もクッション代わりに、攻撃が当たるだろう位置に敷き詰めるなら】
【――けれど所詮はそれだけの話であった。真っ直ぐなぶん鋭く重く刺さる攻撃】
【ほんのちょっとの防御行動で受け流せるダメージなどたかが知れているものだった】

【――――――――――しかし、】

ぐ、ゥ――――――いってェぞまさよしィ、メッチャ力強いじゃんまさよしィ、
…………だけどそれ、無視したのは悪手だったと思うよまさよしィ!

あたしはネ、あんたと違って卑怯なコトする悪いコなのよ、たとえばネ、
省12
133
(1): ◆S6ROLCWdjI 2018/12/01(土)21:31 ID:WMHqDivw0(13/15) AAS
>>129

(――――――いたい、痛い、ほんっとに痛い……ガードしてもコレ!?)
(受け止めた腕だけじゃないや、体半分まるごと、びりびりするみたい)――――っく、

【目論見は成功した。しかしこちらも正義の攻撃を受けたということには変わりなく】
【真っ直ぐ、その分重みのある攻撃。生半可な防御では、その威力を完全に打ち消すことはできず】
【防御のために編み上げていたリボンがぐちゃりと絡まる。きれいには解けない、そうであるなら】
【この後すぐには使えない。迎撃にも、防御にも――そして、痛みに脳を支配されているとなれば】

【――――ぐらり、彼女の身体は容易に傾ぐ。もともと接近戦は専門外だし、】
【ダメージの受け具合も両者ほぼ変わらない程度なのであれば、正義に利があるのも当然のこと】
【だけどそれだけじゃ終わらせないって、表情が、唸っていた。銃は捨てない。そして銃口を向ける先は】
省7
136
(1): ◆S6ROLCWdjI 2018/12/01(土)22:52 ID:WMHqDivw0(14/15) AAS
>>134

【――――なにか、圧倒的な大きさのモノが天に広がる。陽光を遮って】
【重なるふたりの――少女に影を落とす。次の瞬間、そいつは降ってくることだろう】
【当たり前の法則に則って、「切っ先」を下へ向けて――重厚な風切り音を纏って墜ち行くは】
【「大剣」。一本、それだけで教会に飾られる十字架に似たフォルム、彼女たちを串刺しにしようとするなら】
【それはさながら墓標のようであったのだろう。だかしかし、――「ここ」はどういう場所だった?】

………………………………………………えっそれもっと早く言、ッ

【 (超重量の大剣が、突き立って立てる轟音) ( 鈍い音 ) (――――少女たちの「かたわら」に。) 】

【――――そう、ここは大会会場。殺しは御法度であるのなら、当然それが彼女らに突き立つはずもない】
【なればそれは、彼女らの数センチとなりの地面に突き立って――余波を撒き散らす】
省9
138
(1): ◆S6ROLCWdjI 2018/12/02(日)00:04 ID:WMHqDivw0(15/15) AAS
>>137

【数度うにゃうにゃ、寝惚けたみたいに口をまごつかせてから――彼女はようやく目を覚ます】
【しかしまだ頭がぐらぐらするらしい。眼をかるーく回しながら、だるそうな横目をずらして】
【地面に深々と突き刺さった剣を見る。そして正義に視線を戻して――はあ、と溜息を吐けば】

もお、…………あんなの攻撃じゃないもん、ただのバクチ。
あたしはあんたがアレにビビって逃げるほうに賭けた、んで、あんたはそうしなかった――
――――――だからあんたの勝ち。ネ、弾も残ってないし、まぁだ頭クラクラするし……

………………。帽子まっぷたつにしちゃった、ごめーんネ。
あたしに勝てたご褒美に新しいの買ったげようか、……それか、
そのキレイな髪に似合うアクセでもいいよ。あーいうカッタいデザインのヤツじゃなくってさ――
省4
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