アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
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683: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:55 ID:263ZQ54w0(80/225) AAS
敵艦は空中で前進し始めていた。
敵はエセックス隊、イントレピッド隊の猛爆を受けながらも、遂に脱出を開始したのだ。
カズヒロは、敵艦の艦橋部分に狙いを定めていたが、敵が前進を始めた所で、狙いがずれてしまった。
だが、高度は既に800メートルを切っている。
重い爆弾を抱いて急降下爆撃を行っているため、降下スピードは1000ポンド爆弾3発を積んだ時よりも早い。
今更、狙いを定め直す余裕は全くなかった。

「ええい……ならば、爆弾が当たる所が致命弾になる事を祈るだけだ!!」

カズヒロは、半ば自棄になりつつも、高度600に降下した所で爆弾を投下した。
狙いは、敵艦の中央部分だ。
中央部分は何発もの爆弾に叩かれているため、そこからいくつもの火災が起こり、吹き上がる黒煙も幾分厚い。
カズヒロは、Gに体を押し込まれつつも、愛機を水平飛行にするべく、必死に操縦桿を引いた。
爆弾が命中することはほぼ確実だ。あとは、狙い通りに行くかどうかだ。

対空砲火の追い撃ちをかわしつつ、カズヒロは高度100メートルで水平飛行に移った。
直後、後方から何かの閃光が光ったような気がしたが、避退中のため、戦果を確認する余裕はなかった。

爆弾が命中するや、これまでにない強い衝撃がヴェルティンルを襲った。
爆発音は、艦の表面部分ではなく、艦内から伝わっていた。

「な……まさか!?」

ハヴォンソは顔が真っ青になった。
驚くべき事に、爆弾は最上甲板を貫通して第2、第3甲板までも貫き、第4甲板の第1魔力調整室で達してから爆発していた。
ヴェルティンルは、魔道機関室と魔力調整室を2つずつ設けており、これを前部と後部に1つずつ配置……いわゆる、機関のシフト配置を
行い、艦の防御力向上を図っていた。
敵機の爆弾は、魔力付加の影響で防御力の向上した甲板によって弾かれていたが、強度限界に達した後も、甲板には300リギル爆弾の命中に
ある程度耐えられる設計がなされていたため、爆弾が艦深部まで貫通する事はなかった。
しかし、敵機の爆弾は、相次ぐ被弾で強度が弱くなったとはいえ、戦艦と同等の防御力を誇る水平甲板を貫いたばかりか、そこからさらに深く
突き進んで爆発したのである。
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