アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
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932: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/09/21(水)18:25 ID:EOmKTrqE0(14/63) AAS
従軍記者であるアーニー・パイルはカメラを下ろしながら、ニッコリと笑った。
アーニー・パイルは、パイパーの率いる戦闘団に従軍記者として同行し、数々の写真を撮影している。

「激戦を制した指揮官の顔と言う物は、どことなく安堵感が強いもんですな」
「そりゃ何度も死にそうになったからな。しかし、あんたもよく付いてこれたもんだ」
「銃砲弾を恐れてちゃ、いい記事が書けませんからね」

パイパーは呆れ半分、感心半分と言った口調でパイルに言い、パイルはにこやかな笑みを崩さないままパイパーに返した。

「さて、これで袋は完全に閉じた訳だが……あとは、外側からの攻撃を耐えつつ、中の連中がギブアップするのを待つだけだ」

パイパーは気の抜けた口調で言いながら、ひっきりなしに聞こえてくる戦場騒音に耳を傾けた。

12月7日より始まった連合軍別動隊による反撃は、当初こそ敵の不意を衝けたものの、攻勢開始から2日後の9日からは
シホールアンル側の抵抗が激化し、進撃速度が大幅に低下した。
連合軍は、12月7日の前日から既に反撃部隊本隊である第15軍と第29軍が敵侵攻部隊本隊へ猛攻を開始しており、
少なからぬ犠牲を出しながらも、砲兵隊の支援の甲斐もあり、9日未明には敵本隊を分断する事に成功した。
対して、別動隊は、新たに敵が増援を送ったこともあり、進撃速度は低下したものの、9日夜半には敵防衛線を強引に突破し、
グレンキア軍装甲軍団がロプトンヌを、アメリカ軍海兵軍団がクロートンカを制圧した。
その過程で、第3海兵師団はクヴェンキンベヌの解囲にも成功し、包囲網の中で決死の防戦を行っていた第82、101空挺師団、
第115空挺旅団、第37機甲師団は、海兵軍団が現れるや、誰もが狂喜し、雪の中を行く海兵隊員達を熱烈に歓迎した。
その先頭がパイパー戦闘団であり、彼らは多数の空挺兵や戦車兵達から感謝の言葉を浴びつつ、1度も止まらずにクヴェンキンベヌを通過した。
この時点で、敵反撃部隊3個軍(実際は4個軍であり、海兵軍団と第19装甲軍団は、シホールアンル軍第76軍と戦い、包囲網の
外へ追い払っていた)の退路は断たれたも同然だが、パイパーは東にまだ穴がある事を事前の偵察で確認しており、師団本部の制止を
無視して穴と呼ばれる場所……クロートンカより東2マイル離れたショトンスポヌに向かった。
パイパー戦闘団は、これまでの激戦で戦死142名、負傷者292名、戦車を含む42両の車両を失う大損害を負っていたが、
部隊はまだ戦闘力を残しており、後方の援護をB戦闘団に任せてショトンスポヌの制圧を敢行した。
ショトンスポヌには、敵は部隊を置いていなかったため、パイパー戦闘団は1発の銃弾も放たぬまま無血占領を成し遂げたのだった。
シホールアンル軍は別動隊によって退路を塞がれたと気づくや、集められるだけの部隊を集め、包囲網を固める連合軍部隊に猛攻を加えてきている。
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