（ ＾ω＾）はシークレットゲームに挑むようです (597ﾚｽ)
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76: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] ζ(ﾟ―ﾟ；ζ「ちょ、ちょっと待ってください！」 しかしそれを止めたのは以外にも少女であった。 ( ﾟ∀ﾟ)「あ？ どうした？」 ζ(ﾟ―ﾟ；ζ「いや、そのう……襲われていたわけでは……いえ、襲われたのは襲われたんですが」 ( ﾟ∀ﾟ)「はあ？ 何言ってんだあんた？」 男は顔をしかめながらまわりを見渡す。 ( ﾟ∀ﾟ)「今俺が抑えてるこいつは譲ちゃん、アンタに銃を向けていたんだ。偽者じゃねえ。本物の銃だ」 ( ﾟ∀ﾟ)「そしてそこにはフルチンの男がいる」 （；´_ゝ`）「あわわわわわ」 ( ﾟ∀ﾟ)「状況証拠ばっちりじゃねえか。有罪！」 そういってまたしても僕の肩をはずしにかかる。 ζ(ﾟ―ﾟ；ζ「いえ、違うんです！ そのう、襲われたというのはこの人達に会う前でっ！」 少女は焦ったようにまくしたてる。人が死んでいる？ どういうことだ？ 男のほうも何かを感じ取ったらしく、羽交い絞めをはずさないまま少女のほうを見る。 ( ﾟ∀ﾟ)「何だってんだよまったく……」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/76
77: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] とりあえず休戦、ということになり、少女に連れられるままに移動することになった。 道中、男にいろいろと話を聞くと、この男の名前は「ジョルジュ」 なぜ衣装棚にいたかというと、どうも連れ去られてそのまま寝ていたらしい。 つまり、寝坊、ということになる。 ゲームについてもわかってなかったので軽く説明してやる。 （ ＾ω＾）「よくわからんけど、こういうのって時間になったら起きるようになってんじゃないのかお？」 ( ﾟ∀ﾟ)「起きなかったんだから仕方ねえだろ。寝る子は育つんだ」 少女……名前をデレというらしいが、デレの悲鳴で起床し、自分の置かれている状況がわからないまま とりあえず銃を構えているブーンを取り押さえたということらしい。 ( ﾟ∀ﾟ)「まあ、銃向けられてたし。なんかチンコ出してる男がいたし。取り押さえるだろ」 ……まあ、な。とにかく敵というわけじゃなさそうで安心した。 アニジャは何故フルチンになっていたのだろう？ それだけが気がかりだが。 （；´_ゝ`）「俺だって好きで出してたわけじゃねえ！ ショボンがいきなり襲ってきて」 (；´･ω･`)「ちょちょ、その言い方は語弊あるでしょ？」 (；‘A`)「ショボン……お前……」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/77
78: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] そんなことを話しているうちに少女はとある小屋の前で立ち止まる。 ζ(ﾟ―ﾟ；ζ「あ……」 ( ﾟ∀ﾟ)「……」 少女……デレという名前らしいが、デレの話によると、 ゲーム開始時にとある男と出会い、協力する約束で一緒に行動していたらしい。 そしてルール説明が始まりPDAに集中していたところ、いきなり襲われたという。 デレが隙をついて逃げ出したところ男も追いかけて来たらしく、無我夢中で逃げたという。 「襲われた」といっても実際に手をかける前だったということなので、その男は生きているのだろう。 感情で走る人間。やはりそういう存在もいるものだな、なんて感心してしまう。 ジョルジュが慎重に小屋の中の様子を伺い、扉を開ける。 ( ﾟ∀ﾟ)「もぬけの空だ」 まあ、そうだろうな。 安全を確認してから小屋を捜索したが、有益なものは何もなかった。 （ ´_ゝ`）「なーんもないな」 (´･ω･`)「どこの誰かがわかるようならよかったんだけどね」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/78
79: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] ( ﾟ∀ﾟ)「おい、そろそろずらかるぞ」 そうだな、そろそろ危ない。 もしかしたらデレを襲ったというプレイヤーが武器を携えて襲撃をかけてくるのかもしれない。 （ ＾ω＾）「襲撃……」 ( ﾟ∀ﾟ)「ん？ どうした？」 （ ＾ω＾）「……なんでもないお」 思うところが、あった。 ( ﾟ∀ﾟ)「何してんだほれ、行くぞ」 だがその思考はジョルジュに遮られてしまった。 まあいい、どちらにせよ後でわかることなのだ。 ジョルジュの提案で一旦村から離れることになった。 拠点にする場所を山間部にしようと言うのだ。 山間部は木が多い。いざ逃げることになっても有利に働くだろう。籠城もしやすい http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/79
80: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] 山間部に向かって歩いている途中、ジョルジュとデレについて質問することになった。 すでにここにいる全員、明確に宣言はしていないが、仲間と割り切ってしまっていいような雰囲気だ。 そしてジョルジュとデレがこういった雰囲気を嫌がってないことから、条件も競合していないだろうことは予想できる。 (‘A`)「ところでジョルジュとデレのクリア条件は何なんだ？」 早速ドクオが質問を投げかけた。 こいつは案外物怖じしないタイプなのかもしれない。 ( ﾟ∀ﾟ)「んー……そうだな。お前達のクリア条件教えてくれたら教えてやるよｗｗ」 ζ(ﾟ―ﾟ*ζ「じゃ、私もそれで〜」 教えてやる、か。 やはりこれは…… http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/80
81: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] クリア条件やこれまでの道のりを話し終えたところで、ジョルジュは顔を明るくした。 ( ﾟ∀ﾟ)「共闘、いいねえ。いいぜ、俺の条件教えてやるよ」 ( ﾟ∀ﾟ)「俺のPDAはスペードの6、。クリア条件は『終了時点でプレイヤー全員が生存』」 (‘A`)「お！ 誰とも条件が競合してねえな」 ζ(ﾟ―ﾟ*ζ「私のPDAはクラブの8。条件は『すべてのPDAの半径2m以内に近づく』ですね」 (´･ω･`)「デレちゃんも競合してないね。僕達運がいいなあ」 ζ(ﾟ―ﾟ*ζ「そうですね！ 一緒に頑張りましょう！」 ( ﾟ∀ﾟ)「……」 ジョルジュは気付いたようだ。思ったとおりなかなかに切れる男だな。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/81
82: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] (´･ω･`)「とりあえずさ、これからどうする？」 ( ﾟ∀ﾟ)「食料と武器、だな」 (‘A`)「ブーンと同じこと言ってんのなｗｗ」 (´･ω･`)「あはは！ 二人って案外似たもの同士なのかもね」 ( ﾟ∀ﾟ)「ん？ そうなのか？ 言われてみるとそうかもなｗｗｗｗ」 （ ＾ω＾）「バカなこと言ってないで早くメモリーを見つける作業に戻るお」 ζ(ﾟーﾟ*ζ「そうですね。大所帯になってますし。 食料は早めに確保したほうがいいですね」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/82
83: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] そして、その夜 僕達は山の中でみつけたそこそこの大きさの小屋を寝床にすることにし、集めた食料を貪っていた。 (‘A`)「ったくよー。もっとマシな食料とか置いてくれんかねえ？」 (´･ω･`)「そうだよね。やっぱり乾パンとコーンとジャムってのは悲しいよ」 ζ(ﾟ―ﾟ*ζ「ま、仕方ないですよ。食料があるだけマシというか」 食料の類は村内部で集めたものだけだ。 山間部のメモリーは非常に見つけづらく、やっとのことで見つけたメモリーも 殆どは武器の埋まっている場所しか示してくれなかった。 (´･ω･`)「銃じゃお腹は膨れないよ。とほほ」 そうそう、拳銃。先ほどいったとおり武器はかなり集まった。 ショットガン、マグナムからライフルまで。他にも日本刀や手錠といったものまで見つけた。 どうにも食料は村、武器はそれ以外のところに配置されているらしい。 もちろん、山間部にまったく食料がないというわけではない。 だがそれなりの量を手に入れるとなると村まで行く必要があるようだ。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/83
84: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] そして夜も更け、明日に備えて寝ることになった。 一日目の終了。みなそれぞれどことなく安堵の表情を浮かべている。 今日は本当にいろんなことがあった。考えることがいっぱいである。 これまでのことも、これからのことも…… そんなときだった。ジョルジュがひっそりと僕に近づき、 みんなが寝静まった頃に二人で話をしようと誘ってきたのだ。 ( ﾟ∀ﾟ)「何も掘ろうってんじゃねえよ。ただ、ちょっとな」 ある程度話の内容は予想できた。確かに僕もジョルジュと話しておきたかった。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/84
85: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] みんなが寝息をたて眠っているとき、僕とジョルジュは外に出ていた。 ( ﾟ∀ﾟ)「お前、さ。なんとなくだけどもうわかってるよな。この『ゲーム』がおかしいってこと」 （ ＾ω＾）「ああ……そのことかお」 そうこの『ゲーム』はおかしい。 （ ＾ω＾）「条件が、簡単すぎるお」 ( ﾟ∀ﾟ)「……だよな」 考えてもみればおかしいとすぐわかるものだった。 ドクオの条件は「開始から累計48時間以上行動を共にした人間が存在し、 且つその人間が累計48時間行動した条件を満たした後に24時間生存する」 ショボンの条件は「自分以外のPDAを5台以上収集する」 ジョルジュの条件は「終了時点でプレイヤー全員が生存」 デレの条件は「すべてのPDAの半径2m以内に近づく」 そして「最終日までの生存」 5人が集まり、そしてすべてのクリア条件が競合しない。 そんなことはあり得るのだろうか？ http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/85
86: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] しかもすべてのクリア条件がとても簡単なものだ。まるで争う必要がない。 14人を一気に拉致し、更にこんな隠された『ゲーム』を行わせるという凶行。 そんなことをした奴らが平和にキャンプライフを楽しませるわけがない。 ショボンもあと一台でクリア、ドクオもこのままクリアできるだろう。 そして僕も。 ジョルジュとデレもそう難しい条件ではない。 特にジョルジュの条件、これは「全員が生存してクリアすることができる可能性」を指し示している。 （ ＾ω＾）「確信はないお」 ( ﾟ∀ﾟ)「だが用意するに超したことはないな」 （ ＾ω＾）「そうだおね……」 ( ﾟ∀ﾟ)「それまでの間、お互いに協力し合おう。仲たがいはなし、だ」 （ ＾ω＾）「把握、したお」 こうして僕とジョルジュは来るべき「脅威」に向けて共闘する約束をしたのであった。 第四話 終わり http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/86
87: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] サバイバル系大好きだ おもしろいな、支援 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/87
88: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [sage] キラークイーンか 俺もブーン系化考えてたorz http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/88
89: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [sage] >>88 何を躊躇う必要がある 条件もキャラも工夫次第でまったく別の作品になるんだし、やっていいのよ？ 元ネタありきなんだし、被りとか気にする必要はない http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/89
90: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] 第五話「序章」 (‘A`)「ふぁ〜。みんなおはよう」 （ ＾ω＾）「朝から不細工な顔見せてんじゃねえお」 ( ﾟ∀ﾟ)「……朝から嫌なもん見ちまったぜ」 (；‘A`)「えっ？ 俺そんな悪いことした？ 生れ落ちた罪？」 （ ＾ω＾）「チッ」 朝から見苦しいものを見てしまった。 思わず舌打ちが出てしまう。 (；‘A`)「え？ マジギレ？ 冗談じゃないの？」 （ ´_ゝ`）「お前らおはｙ……あー、はあ。……ドクオ、ふざけてんじゃねえぞ」 (；‘A`)「アニジャまで？ いつものおちゃらけた感じはどうしたの？」 アニジャがいつになく本気の声を出している。なかなか迫力があるじゃないか http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/90
91: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] ζ(ﾟ―ﾟ*ζ「……この世の果てを見たわ」 (；A；)「何なんだよ！ 俺が何したっていうんだよ！ うわああああん」 ―――今日もいい天気だなあ。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/91
92: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] 朝食が終わったところでくつろぎムードのなか、みんなに今日の予定を提案する。 （ ＾ω＾）「今日は昨日と同じく食料と武器集めにしようと思うお」 (´･ω･`)「え？ デレちゃんとジョルジュさんのクリア条件は？」 ( ﾟ∀ﾟ)「いや、実は昨日ブーンと話し合ってな。後回しにすることにした」 (´･ω･`)「そうなんですか」 ( ﾟ∀ﾟ)「クリアするに超したことはないだけどな……」 (´･ω･`)「？」 というわけでメモリーチップ探しが始まった。 狙いは村に落ちているメモリーチップ。 一箇所ずつの量は少なくないが、当初の予測がはずれて村に近いところにしか食料が設置されていないようだ。 山小屋を拠点とし、そこに食料を溜め込むことになったのだ。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/92
93: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] ( ﾟ∀ﾟ)「そこ、気をつけな」 （；´_ゝ`）「うおっ！ 危ねえ。昇天しちゃうところだった」 ジョルジュの注意で巧妙に隠されたワイヤーを避けるアニジャ。 罠。 山間部に入ったときからいくつものブービートラップをみつけてきた。 中には殺傷能力のあるものまであった。 ( ﾟ∀ﾟ)「気をつけな。よく注意するんだ」 （ ´_ゝ`）「デレちゃんもね〜。でも危なくなったらちゃんと守ってあげるよ！」 ζ(ﾟ―ﾟ*ζ「あ、はい。お願いします」 （；´_ゝ`）「いやいや、そこは違うでしょ！ 『そんな！死なないでアニジャさん！私あなたのことが……』でしょ？」 (‘A`)「お前は何もかも間違っているぞ」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/93
94: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] ( ﾟ∀ﾟ)「お、メモリーチップまた見つけたぞ」 ジョルジュはそういうと草の陰になっている部分からキューブを取り出す。 これまた集めているうちにわかったことなのだが、 メモリーチップはそれ自体を保護するために簡易な箱の中に入れられている。 箱の一部分にボタンがついており、それを押し込むことで中のメモリーチップを取り出すことができるのだ。 ( ﾟ∀ﾟ)「やっぱ規則性があるっぽいな」 そう、なのだ。これもジョルジュが気付いたことである。 メモリーチップの間隔は大体35mおき。 木の陰や幹の中など見つけにくい場所に隠されていることが殆どだ。 だがこの法則を見つけ出せば後は軽い。 逆に死角になる場所を探せばいいので探索が楽になった。 （ ＾ω＾）「これで7つめだお」 ( ﾟ∀ﾟ)「だな、調子がいい」 このまま行けばかなりの数を確保できるだろう。 が、そうそううまくいかないのが現実である。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/94
95: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします [] （ ＾ω＾）「どうしたんだお？ 急に立ち止まって」 ( ﾟ∀ﾟ)「シー……」 ζ(ﾟ―ﾟ；ζ「……あっ」 ジョルジュが道の奥のほうを指差す。 そこには 川 ﾟ –ﾟ) 真剣を携えた黒髪の女、それに （ ´∀｀） どことなく柔和そうな顔をしている男。 どちらも会ったことのないプレイヤーだ。 距離にして20mほどだろうか。 近くの小屋をうまく影にしているおかげか、こちらに気付いた様子は見られない。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/37256/1301336935/95
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