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女権帝国【アマゾネス・サーガ】part4 (986レス)
女権帝国【アマゾネス・サーガ】part4 http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/
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534: 名無し調教中。 [] 2010/02/14(日) 17:53:11 ID:eQrRAGnO 300年の男の創ってきた歴史が女の手によって終焉か、正に栄枯盛衰 http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/534
535: アマゾネス・サーガ「無敵の英雄」 [] 2010/02/14(日) 18:14:28 ID:Eh29e0+N 第5部 黙示録の巻 第12章 アフスムよ!我ら死すとも・・・(1) 馬上にあるのは、間違う方なき皇帝、ナツィム・ナディン・ラー3世であった・・・。 だがイザベラは、そんな皇帝の威光も、包囲の数千の軍勢をもろともせずに、嘲るように言い放った。 「・・・これは皇帝陛下・・・このように大人数をお連れになって、如何なる事にございましょうか!? 軍勢を動かすには、クレオパトラ様のお許しが必要なはず・・・ にもかかわらず、軍を動かされたとあっては、これは陛下といえども、反逆の罪でありますわ・・・!!」 「反逆者とは、クレオパトラの如き女を指す!!」 皇帝は語気鋭く言い放った。 「もしくは、敵国にのこのこと出向き、国を売ることに汲々としておるプトレマイオスの如き者を指すのだ!! ラシェワの女よ!我が帝国を穢し、破壊せんとする汝らに、我らアフスムの戦士の怒りの鉄槌が下るのだ!!!」 イザベラはせせら笑った。 「ふふふ・・・やっと気づいたようね・・・でも、もう手遅れよ!! プトレマイオスらがやってきた様々な諸政策は、 全てはアフスムを破壊するためのものでしかなかったのよ!! もっとも、あの間抜けは大真面目でこれで平和が来ると 思っていたみたいだけどね・・・ 平和とか、友好とかいうものほど、胡散臭くていかがわしいものはないわ!! 所詮はこの世界は力が全てよ!! 甘い考えのバカは、だまされて滅んでいくのよ・・・ ふふふ、それに、アンタ達の企みは、みんなお見通し!! ご覧なさい!!」 ナディン・ラーが周囲を見回すと、何と、自分達軍勢の周囲を、更に多くのアフスム帝国の女兵士らが包囲しているのに気づいた・・・ 「!!・・・!!? しまった・・・裏をかかれたか・・・」 「陛下・・・我らは完全に包囲されてしまいました・・・!!!」 慌てふためく皇帝の兵士達・・・ 「うふふ・・・バカな男ども・・・さ、下馬して降伏なさい・・・!!!」 http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/535
536: アマゾネス・サーガ「無敵の英雄」 [] 2010/02/14(日) 19:45:36 ID:Eh29e0+N 第5部 黙示録の巻 第12章 アフスムよ!我ら死すとも・・・(2) もはや、ナディン・ラーの軍勢は絶体絶命となった。 「・・・あら、早く降参しないと、ここにいる観衆の男達も皆殺しにしてやるわよ!! それに、ほら・・・!!!」 人垣が割れ、引き据えられて来たのは、変わり果てたセレウコスの姿であった・・・。 「・・・コイツは、例の大虐殺の指揮者よ!!ここにいる女の子達を強姦した変質者・・・ みんな、裁判で明らかになった事よ。こんな男を英雄として崇めていたなんて、惨めな国だこと!!」 「・・・その男を、獄に下したのはこの私だ・・・」 ナディン・ラーは絞り出すような声で答えた。 「英雄を反逆者と疑い、反逆者を賢臣と思い・・・この国を滅ぼしてしまった・・・ 全てはこの、 愚かな私の責任だ・・・ だから、もう私には覚悟はできている!! ここにいる兵士らも、観衆の 男達も、ここにいる者らは、むざむざと悪に屈するくらいなら、死を選ぶ!!女どもよ、見よ、これが男の死に様だ!!!」 皇帝は剣を振りかざし、突撃の合図をした。 「ふふ、バカね、所詮勝ち目はないわ!! やっておしまい!!!」 ナディン・ラー率いる男の軍勢と、イザベラが指揮する女の軍勢との間に、激しい戦闘が始まった。 「!!・・・セレウコスよ!! セレウコスよ! 剣を取れ!!! 戦ってくれ!!!・・・」 ナディン・ラーは乱戦の中、セレウコスに駆け寄り、剣を渡した。 「全ては私の責任だ・・・何の罪もない汝を獄に下し、乱臣賊子どもに国政を委ね・・・ セレウコスよ、汝の恥辱は即ち我が恥辱、 穢れなき英雄よ!! 汝の無念を、いざ晴らせ!!!」 http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/536
537: 名無し調教中。 [] 2010/02/14(日) 21:15:03 ID:eQrRAGnO ラー様は感涙のダマスカスの彼女のように勇敢に戦い死ぬことができるのかな http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/537
538: アマゾネス・サーガ「無敵の英雄」 [] 2010/02/14(日) 23:10:04 ID:Eh29e0+N 第5部 黙示録の巻 第12章 アフスムよ!我ら死すとも・・・(3) 「!!・・・!!?・・・陛下?!・・・」 ふと、セレウコスは正気に返ったようだった。 「セレウコスよ・・・!」 「・・・ああ、陛下・・・私は魔女どもに屈し、様々な醜態を晒してしまいました・・・もはや私は、英雄どころか、 男の名に価すらせぬ者・・・」 「何を言うか!!・・・ 未だ、汝の瞳には気がみなぎっており、汝の身体には力がある!!立ってくれ、英雄セレウコス! アフスムの男よ!!!」 「・・・・!!!!・・・!??!!」 セレウコスの全身に、再び力が漲ってきた!! 「陛下、剣を!!・・・!!」 長剣を取ったセレウコスは、周囲を固めつつあった十数人の女兵士らを、一撃で斬り殺した。 「魔女ども、覚悟致せ!!」 なおも上がる血飛沫。イザベラは慌てて女兵士らに守られながら、避難していった。 「逃げるな!ラシェワの魔女め!!・・・」 追うセレウコス。ナディン・ラーも悪鬼の如く女兵士らを斬りながら、囲みを解こうと奮戦した。 しかし、女兵士らの数は万にのぼり、斬っても斬っても雲霞の如く、尽きなかった。 男兵士らは多勢に無勢、あちこちで討たれ、倒れていった・・・ http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/538
539: 名無し調教中。 [] 2010/02/14(日) 23:19:28 ID:GO/K12w7 最高 セレウコスとラー皇帝をめ ちゃくちゃにしてくれ 怒涛の更新ありがとう 性的な意味でも物語も興奮します http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/539
540: 名無し調教中。 [] 2010/02/14(日) 23:23:34 ID:GO/K12w7 個人的にはホリョ希望 http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/540
541: アマゾネス・サーガ「無敵の英雄」 [] 2010/02/14(日) 23:55:05 ID:Eh29e0+N 第5部 黙示録の巻 第12章 アフスムよ!我ら死すとも・・・(4) 「セレウコスよ!!アフスムの英雄よ!!・・・許せ!この愚かな皇帝が、三百年の歴史を持つアフスムを滅ぼし、 汝が如き英傑を恥辱に見舞わせてしまったのだ!!」 「・・・陛下、いいえ、もうよいのであります!!」 二人の男は、阿修羅の如く斬りかかってくる無数の女たちと斬り結びながら、叫びあった。 「な、何・・・もうよい、とは・・・」 「陛下だけの罪ではありますまい・・・私こそ、本来英雄などと呼ばれるほど大した男ではありません! 国家の権門に生まれ、大シリア総督を拝命、而して帝国軍総帥を務めながらも女如きに苦戦・・・ カサンドロスに助力するどころか、かえって軽輩扱いし・・・ だが、今こそ我らの真骨頂を見せる場・・・!! そうです、私は大した人間ではありませんでしたが、せめて最期は英雄のように振舞って終わりたい!!! こんな私にも、それくらいはできるはずです・・・!!!」 「いいや、何を言うか・・・! 汝こそ我らの英雄だった!!」 ナディン・ラーは微笑んだ・・・ 「セレウコスよ! 何時の如き男とともに死ねる事は、我が生涯最大の喜びである!! 行こうぞ!! アフスムよ、我ら今ここに死すとも、汝再び不死鳥の如く蘇らん!!!! 海の彼方にはヘラクレイオスあり、アンティゴノスあり、彼らが我らが遺志を継ぎ、帝国を再興して、 ラシェワの魔女どもを皆殺しにしてくれるであろう!!!」 二騎の武者は、群がる女兵士らの只中に斬り込んだ・・・ 「・・・包囲しろ・・・包み込んで殺せ!!」 初めは両名を捕えようとしていた女兵士達も、もはやあまりの凄まじさに、恐怖心に駆られ、囲みながら弓を射たり斬りつけたり、 蜂が群がるように攻撃していった。 「・・・もういいわよ、引けっ、引くのよ!!」 イザベラが下知したとき、既にナディン・ラーとセレウコスは、無数の傷を浴びて壮絶な死を遂げていた。 「・・・全く、小憎らしい奴らだこと・・・!! 遺骸をズタズタに裂いて、捨てておやり!!!」 http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/541
542: アマゾネス・サーガ「無敵の英雄」 [] 2010/02/15(月) 00:19:58 ID:UHpWdaCR 第5部 黙示録の巻 第12章 アフスムよ!我ら死すとも・・・(5) かくして、アレクサンドリアの血塗られた一日は終わった。 皇帝ナディン・ラーとセレウコスの死を聞いたヘラクレイオスは、コンスタンティノポリスに向かうためランゴール王国を通過中だったが、 服喪して哀悼の意を表するとともに、コンスタンティノポリス到着後、直ちにアフスム帝国第16世皇帝への即位式を行い、正式に皇帝に即位した事を 諸国に宣言、同時にラシェワ女王国への宣戦を布告したのだった。 「先帝、ナツィム・ナディン・ラー3世陛下は、勇敢に魔女と戦い、名誉の戦死を遂げられた・・・ 先帝は死して神々の列に加わられ、我らの聖戦を見守っておられるのだ・・・!!!」 皇帝ヘラクレイオスは臣下らを督励した。 「我らの軍隊を持たねばならない・・・だが、やはり十字軍の力も借りねば・・・そのためには、・・・!」 アンティゴノスは、心得ております、というようにうなずく。 ・・・ペトルが教主であっては、十字軍は起こらぬ・・・彼奴めを、教主の座から引きずり下さねば!!・・・ 季節は、春を迎えようとしている。 英雄は退場し、帝国は滅びるが、また新たな英雄が登場し、またそこには新たな物語が生まれる。 季節は巡り、物語も巡って、流れる川の如く、このサーガは続いていく・・・ http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/542
543: アマゾネス・サーガ「無敵の英雄」 作者 [] 2010/02/15(月) 00:31:09 ID:UHpWdaCR いつも読んで下さってありがとうございます。 できるだけ面白い物語を、と心がけていますが、色々と至らぬ所もあり、ご容赦下さい。 なお、これにて「第5部 黙示録の巻」は終了いたします。 次回より、「第6部 十二使徒戦争と聖杯の巻」が始まります。 ご期待下さい。 http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/543
544: 名無し調教中。 [] 2010/02/15(月) 01:04:07 ID:RkhOFBQL 作者さん乙です http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/544
545: 名無し調教中。 [sage] 2010/02/15(月) 05:57:42 ID:Ye0I1i3g 大量更新でまだ読んでないですが、第五部完おめでとう 第二部並みの大部でしたね、創作エネルギーに感服です http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/545
546: 名無し調教中。 [sage] 2010/02/15(月) 10:36:11 ID:8rIFJqpY >>543 乙です >第12章 アフスムよ!我ら死すとも サブタイトルかっこいい はずかしめられまくったセレウコス、ラーも含めて きっちり誇りを見せて散ったね 次はとうとう同時進行などでいろいろと伏線が用意されてた 十二使徒戦争か http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/546
547: 名無し調教中。 [sage] 2010/02/15(月) 18:05:39 ID:ghmykx+f >>543 ごめんなさい。物語も面白いですがそれ以上に抜きネタに使ってます http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/547
548: 名無し調教中。 [sage] 2010/02/15(月) 20:26:40 ID:Ye0I1i3g ピンク板で一番のほめ言葉じゃないか http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/548
549: 名無し調教中。 [] 2010/02/15(月) 23:18:37 ID:RkhOFBQL すごい性癖だなw おれもだけど http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/549
550: 名無し調教中。 [sage] 2010/02/16(火) 00:03:56 ID:02RnGx0K 非日常的な世界にひたれる女権大河ロマンとして楽しんでたが、 男達の最後があまりにもシリアスでカッコ良すぎて少し萎えた(さめた) http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/550
551: 名無し調教中。 [sage] 2010/02/16(火) 00:06:54 ID:D67SovwK そういう人もいそうだな 俺は逆に女権の躍如が安っぽすぎるときに萎えたな http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/551
552: アマゾネス・サーガ「無敵の英雄」 [] 2010/02/16(火) 02:39:24 ID:KDjHIbMA 第6部 十二使徒戦争と聖杯の巻 第1章 若獅子(1) 「いやはや、めでたい・・・! 我ら無敵のフラン軍の前に、魔女どもは命からがら逃げ去りましたぞ!!」 ヴェルサイユ宮殿では、対アルビジョワ派戦勝祝賀会が大々的に執り行われ、シャルル王以下、王族貴族が一堂に会していた。 無論、実のところ、フラン軍はジャンヌらをほろぼし得たわけではなかった。 確かに、当初の苦戦に焦ったシャルルは、軍勢を増派し、ひたすら数に任せて戦況を挽回しようと図ったのだ。 その結果、劣勢となったジャンヌらアルビジョワ派は山間部に追い込まれ、ゲリラ戦術を取らざるを得なくなったのだが、 これ以降は戦線は膠着、王軍が如何に力攻めしようと、犠牲者は増える一方だった。 「・・・やむを得ぬ・・・女如きに苦戦したとあっては、わがフランの栄光に傷がつく・・・!ここはもはや、戦に勝利したと宣言して いったん撤退し、我らの勝利を広く宣伝するのが上策かと・・・」 「なるほど、勝ったことにして撤退する、諸国にはそう宣伝する、一つの手だな・・・」 苦戦に弱り切っていたシャルルは、アキテーヌ公ロベールの言葉を容れ、撤退を決意したのだった。 「ハハハッ、魔女どもなど、所詮は高の知れた小娘の集まりじゃったわ・・・!! このシャルルの姿を見るなり、一戦もせずに あわをくって逃げ出し、このザマだ!!!」 http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/552
553: アマゾネス・サーガ「無敵の英雄」 [] 2010/02/16(火) 02:42:20 ID:KDjHIbMA 第6部 十二使徒戦争と聖杯の巻 第1章 若獅子(1) 王は黒太子エドワールや王妃カトリーヌらの間を回り、しきりに戦果を吹聴した。 戦果を糊塗するのに忙しく、戦闘中に暗殺されかかったことなど忘れてしまっているかのようだったが、 オルレアン公ルイは、果たして王はどこまで知っているのかと考えると気が気ではなかった。 時折カトリーヌがご丁寧にもこんな場で目配せまでしてくるので、気づかれたらどうしようと生きた心地さえしない。 ふと、目の前に立った人物にも気づかなかった。 「公殿下・・・!この度は華々しいご武勲の数々、まことにお慶び申し上げます・・・」 「・・・!・・・あ、これは・・・おう、貴殿も息災であったか・・・?」 名高い予言者と目される、ノストラダムスである。 「・・・公殿下、一緒におられる、こちらのお方は・・・?」 「ああ、紹介致そう・・・モンゴメリー伯ガブリエル殿だ! 剣の達人でな・・・『若獅子』の綽名をとる豪傑だ! そうそう、来週、シャルル王が彼と剣の試合をなさる・・・ なかなかの見物であるぞ!!」 ノストラダムスは、何やら気がかりな様子で、モンゴメリー伯の顔をじっと見つめていた・・・ http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1255474261/553
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