「素敵詩的すくりぷと」の終盤に流れる歌って? (675レス)
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349: 2014/02/06(木)19:05 ID:a3Trsktv(3/5) AAS
そして、やはり特筆したいのが、カメラワークの妙。
左から右へと、淡々と進むようなカメラ。
に見えて、車や馬の刺激を受けて、微妙に加速や減速をしている。でも、決して繋がりを否定しないさり気無さで演出されている。
この淡々とした感じが、とてもメリーゴーランドらしく、それがオチに繋がった時の驚嘆が深まる。

一定したテンポに安心しながら、馬さんの旅を見守れる。世界を旅している気になる。
しかし、それは最後の最後で裏切られる。
逃避行の行くすえのゴール。ゴール? え? と戸惑わせながら、身近にあった筈のカメラは鳥瞰し始め、ぐるりと回り込み高く高く飛んでいく。
身近にあった筈の世界の、そう思えたからこそのショッキングな別れ、離れていくカメラや神にも似た作者の視点からのサヨナラ。
地球一周する人は真っ直ぐに道を進みながらも、やがて同じ場所にたどり着く。世界は円で出来ている。
そこまで行かない自分でも、相槌を打ってしまうような後味がある。

『人生はメリー・ゴー・ランドのようなものだ』
流石に馬のように先へ先へと歩み続けるような、足や気力は無い。
でも、皆と同じように流れ行く時間を私たちは共有し、生き続けている。否応なく。
少しでも前へ行けたらなとは思ってたけど、結局は毎日を、夜明けから日没まで、回転し続けているだけなのかもしれない。
(おっと、ちょっと思った。この作品、もうちょい足して夕日や夜まで、一日を描ききっていたら、最後と最初がループして、より心を打ったかも)
最後は、あんなふうに世界を見つめて生を終えたい。どんなに苦しく切なくても。眠れる奴隷でいたい。目覚めることに救いがあるような。
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