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【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part7©2ch.net (625レス)
【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part7©2ch.net http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/
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587: 名無しさん@占い修業中 [sage] 2021/01/19(火) 06:08:12 ID:ZhhJ9LOC >>586 カキコありがとうございます。 (^_^)/ 一人語りで退屈していますので、何か雑談のネタがあれば、カキコしてくださいね。 (^^) http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/587
588: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/01/19(火) 06:10:16 ID:ZhhJ9LOC 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 212) --- A double sphinx or two sphinxes joined at the haunches are harnassed to the chariot; they are pulling in opposite directions, but are looking the same way. 二重のスフィンクス、すなわち臀部で結合された二頭のスフィンクスたちが、「戦車」に 繋がれている;それらは反対の方向たちに引っ張っているが、同じ方向を見ている。 They are respectively black and white. それらは、それぞれ、黒と白である。 On the square which forms the fore part of the chariot is the indian lingham surrounded by the flying sphere of the Egyptians. (*203) 戦車の前の部分を形成する四角には、エジプト人たちの飛翔する球体により囲まれた インドの「リンガム(男根)」がある。 (*203) --- ここまで --- ちなみに、(*203)はNOTES/注記の項で、 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 275) --- 203. Levi, Ritual of Transcendental Magic, 338. 203. レヴィ著、『超越的魔術の儀式』、338ページ。 --- ここまで --- とあります。 基本的な構図としては、マルセイユ版を踏襲しているわけですが、象徴の意味を色々と 好き放題に改変しているという感じですかね。 まあ、好き放題に改変しているのは、ゴールデン・ドーン版もウェイト版もトート版も同じ ですので、それぞれの考え方というか、目指す方向がそれぞれに違って面白いです。 そして、「7:戦車」より上位では、そういう大胆な改変が許されるというか、イチャモンを 付けにくいレベルになっていますので、皆さんも自分勝手かつ大胆な妄想で、拡大解釈 して頂ければと思うのでした。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/588
589: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/01/20(水) 06:32:36 ID:EG8Knjvu 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 212) --- Waite followed Levi closely, his only iconographic contribution being the addition of a river behind the chariot (reference to the Waters flowing from THE HIGH PRIESTESS and to the water sign, Cancer). ウェイト氏は、密接にレヴィ氏に従っており、彼の唯一の図像学的の寄与は、戦車の後ろに 川(「高等女司祭」から水の宮である「巨蟹宮」へと流れる「水域」への参照)を追加した ことであった。 He has also added a city which we may interpret to mean the "Heavenly Jerusalem," or the "City of God" above the Abyss. 彼はまた、我々が、「深淵」の上にある「天のエルサレム」、もしくは「神の都」を意味 していると解釈するかもしれない都市を追加した。 --- ここまで --- ウェイト版の「7:戦車」は、一見するとレヴィ氏の挿絵の「戦車」に酷似しているという か、ウェイト氏本人が、レヴィ氏のデザインのパクリであることを公言しているのですが、 その一方で、重大な鍵となる象徴を、何の説明も無しに、こっそりと追加しています。 実は、これって、ウェイト版は、レヴィ氏の元ネタである『旧約聖書:出エジプト記』とは 全く異なるものをモチーフにしている可能性があるということてす。 そして、そのキーワードは「(Heavenly) Jerusalem/(天の)エルサレム」であり、その 言葉は、『旧約聖書:エゼキエル書』48:30(邦訳では「都」と訳されていることに注意) や、『新約聖書:ヨハネ黙示録』3:12、21:2、21:10などに見られます。 これが何を意味しているかと言うと、レヴィ氏は「過去の追憶」をテーマとしているのに 対して、ウェイト氏は「未来の幻想」をモチーフとしているということであり、これにより 「7:戦車」の解釈が、従来とは全く異なる可能性があるということです。 もちろん、どちらが正しいとか、どちらが優れているとかいうことではないのですが、 堂々とパクるのであれば、新手の自己主張というか新しい視点での解釈を加えるのは、 二次創作においては、とてもすばらしい態度ではないかと思うのでした。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/589
590: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/01/21(木) 05:44:11 ID:c5bMtalo 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 212) --- Thus THE CHARIOT is shown as intermediary. 従って、「戦車」は仲介者として表される。 It is both the above and the below; it is perfect control on more than one plane of existence, while at the same time it protects the sanctity of the "Throne" by maintaining the necessary separation of those planes which it affects. それは、「上」と「下」の両方である;それは、一つより多くの存在する次元に対する 完全な制御であり、その一方で同時に、それが影響を与える、それらの次元たちの必要な 分離を維持することにより、「王座」の神聖さを保護する。 --- ここまで --- このあたりの話は、「7:戦車」に限らず、「深淵」を渡る「小径」は全て、すなわち 「2:高等女司祭」「4:皇帝」「5:法王」「6:恋人たち」も同様の機能を持ちます。 そして、その視点についても、「上から目線」と「下から目線」の両方が考えられます。 つまり、レヴィ氏の挿絵が「下から目線」だとすると、天から駆け降りるゴールデン・ ドーン版は「上から目線」であり、そしてウェイト版は「上下左右どちらとも取れる」 という解釈が成り立つわけですよね。 ちなみに、この「上下」のイメージからは、仏教における「地蔵菩薩」と「弥勒菩薩」の 違いに似た感じもします。 いずれにしても、「生命の木」に「深淵」という我々には「越えられない壁」がある限り、 「7:戦車」に限らず、「2:高等女司祭」「4:皇帝」「5:法王」「6:恋人たち」は理解不能 ではあるのですが、かろうじて下半身は見え隠れしている状態ですので、それを頼りに、 上半身については、ほぼ妄想のみでカードの解釈を取りまとめる必要が出てきます。 逆に言うと、上半身、すなわち「神」に関する部分の解釈は、ほぼ妄想ですので、そこは 完全にスルーしても何の問題も無いというか、どうしても実用で使いたいのであれば、 そこは完全にスルーして使うべきであるとも言えるわけですので、そういう意味では、 レヴィ氏の方が、カバラを抜きにすれば、より実用的で初心者向けなのかもしれませんね。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/590
591: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/01/22(金) 06:16:03 ID:e/0fIFf/ 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 212) --- The relationship of Chariot to Throne is amplified by our knowledge that the angels of Binah are called to [mem][yod][lamed][aleph][resh][aleph] (Aralim), Thrones, while those of Chokmah are called [mem][yod][nun][peh][vau][aleph] (Auphanim), Wheels. 「戦車」と「王座」の関係は、「ビナー」の天使たちが [mem][yod][lamed][aleph][resh] [aleph] (アラリム)、「王座たち」と呼ばれ、その一方で、「コクマー」のそれらが [mem][yod][nun][peh][vau][aleph] (アウファニム)、「車輪たち」と呼ばれるという、 我々の知識により増幅される。 --- ここまで --- ここの「セフィロト」と「天使たち」は、『The Golden Dawn/黄金の夜明け魔術全書』の 「第二講義文書」にある「セフィロトに配属される神聖名」の表の「天使の合唱団」の 欄に出てくるものですが、カバラを知っている人であれば、ここに大事なものが欠けて いることに気づくはずです。 実は、この表の「ケテル」の「天使の合唱団」の配属は、[shin][daleth][qoph][heh] [tau][vau][yod][cheth](Chayoth ha-Qadish/ケイオス ハ・カデシュ)であり、その 意味は「聖なる生き物」、具体的に言うと、『旧約聖書:エゼキエル書』1:5に出てくる 「四つの生き物」、もしくは「メルカバ(神の戦車)」を構成するもの全てを意味します。 つまり、『旧約聖書:エゼキエル書』の「神」は、「ケイオス ハ・カデシュ」と総称される 「天使団」で作られた「天使による乗り物」に乗って降臨したということです。 要は、「ケテル」の「ケイオス ハ・カデシュ/聖なる生き物」、「コクマー」の「アウ ファニム/車輪」、そして「ビナー」の「アラリム/王座」は、実は『旧約聖書:エゼ キエル書』で降臨してきた「メルカバ(神の戦車)」の構成物であるという、もはや 何でもありの、無敵のミソクソ理論が成立しているということです。 まあ、下界の我々から見れば、それらは「天使の合唱団」であっても、高次元すぎて 区別できないので、それらを総称化して「メルカバ」と呼んでいるという感じですかね。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/591
592: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/01/23(土) 05:41:53 ID:JV9kkT66 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 212) --- This is consistent with the idea of Binah as representative of all three Supernals, Binah. Chokmah and Kether. これは、3つの「至高なるものたち(至高の三角形)」である「ビナー」、「コクマー」、 そして「ケテル」の全ての代表としての「ビナー」の考え方に一致している。 This is important insofar as the Throne is actually Kether (it is not of Kether, it is Kether). これは、「王座」が、実際には「ケテル」である(それは「ケテル」の一部ではなく、 「ケテル」そのものである)限りにおいて、重要である。 --- ここまで --- 「セフィロトに配属される神聖名」の表において、「天使の合唱団」という最も低レベルの 話で、そして、「ケテル」の「ケイオス ハ・カデシュ/聖なる生き物」、「コクマー」の 「アウファニム/車輪」、そして「ビナー」の「アラリム/王座」という、地上に顕現した カオスな「メルカバ(神の戦車)」の構成物において、実際の「ケテル」が何であるか という議論には、あまり意味は無いと思うんですよね。 そもそも、実際の「ケテル」は、「深淵」の向こう側にあり、誰もそれを見たことも触った ことも無いわけであり、しょせん想像の産物でしかないわけです。 つまり、「王座」が実際には「ケテル」であるかどうかは、そう解釈したいのであれば、 そうすればいいという感じでしかないわけであり、それゆえ、「メルカバの行法」が、 「至高神」への有効なアプローチとして流行したということでもあるわけです。 いずれにしても、我々から見れば、「ケテル」「コクマー」「ビナー」の「至高の三角形」 は、三位一体化した「ブラックボックス」であり、それらを実次元で区別して認識する ことは不可能ですし、それゆえ、どんな設定であったとしても、間違いであることが証明 できない限りにおいては、それがミソクソ設定であろうと許されるということです。 とはいえ、下界の我々から見れば、「ティファレト」以上は、「神」と呼んでも差し支えない レベルですので、あまり高いところばかり見る必要は無いと思うんですけどね。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/592
593: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/01/24(日) 06:05:54 ID:AdZG0H54 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 212) --- There is no way in which these relationships can become comprehensible except through meditation, and the student should not feel discouraged if the words seem difficult. 瞑想を通じる以外で、これらの関係たちを理解できるようになれる方法は無いが、 学徒は、もし言葉たちが難しく見えたとしても、落胆するように感じるべきではない。 The really important point here is the relationship of the Divine Spirit to that which in some way contains It. ここでの本当に重要な点は、「神の霊」と「それ」を何らかの形で含んでいるものとの 関係である。 The meaning of the Hebrew letter Cheth, attributed to the eighteenth Path, is fence or enclosure. 18番目の「小径」に帰属される、ヘブライ文字の「ケト」の意味するものは、「柵」、 もしくは「囲い」である。 The Chariot is a wheeled enclosure which holds the Spirit in its "movement" through all Planes. 「戦車」は、全ての「次元たち」を通して、その「動き」の中で「霊」を支える、車輪の 付いた囲いである。 --- ここまで --- まあ、このように、色々な妄想が捗るわけですが、せいぜい我々に見えるのは「7:戦車」の 下半身のみであり、上半身は「深淵」の向こう側にあるわけですので、もはや妄想に頼る 以外には、どうしようもないわけなんですよね。 そういう意味では、フィクション系の創作活動にとって、この境界領域はネタの宝庫とも 言えるわけなのですが、とはいえ、我々のような一般人が、真面目に「深淵」の向こう側 を妄想しようとしても、そう簡単に出来るはずもないので、結局のところ、上級者たち、 いやいや聖人たちの奇妙な、いやいや神秘の御言葉に頼るしかないわけですよ。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/593
594: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/01/25(月) 06:00:15 ID:pNWTdZgG 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 212) --- Two principles can be derived here: 1) First is the very idea that an enclosure is necessary, something external to the Self which carries that Self through various levels of the manifest Universe. 2つの原則が、ここで導き出されることができる:1) 最初は、囲いが必要であり、それは、 顕在化した「宇宙」の様々な段階たちを通じて、その「自我」を運ぶ、「自我」の外にある 何かであるという、まさにその考え方である。 2) The idea that the vehicle serves a protective function, as the Book of Tokens says of Cheth: 2) 『しるしの本』の本が、「ケト」について述べているように、乗り物が保護する機能を 果たすという考え方: --- ここまで --- 「ケト」は、「enclosure/囲い」、つまり、周囲を囲まれたものであり、その内部と外部を 区別できる境界でもあります。 似たようなものは、「19:太陽」の「wall/壁」にも見られますが、両者の違いは、「次元」 の違いである、つまり「月とスッポン」であると言うことが出来ます。 まあ、「7:戦車」のレベルにおいては、この「囲い」は、食うことも触ることも出来ない、 単なる妄想でしか語れないシロモノであるということですよね。 つまり、各人が好きに解釈しても良いということなのですが、そういう好きに解釈した一例 として、ケース氏の『しるしの本』の内容が、以下に挙げられていますので、妄想の参考に してください、ということです。 とはいえ、この高次元における妄想作業というのは、結構ツラいものがあります。 どうしても、安易な低次元の発想、つまり下ネタに走ってしまいがちになりますので、 どうやったら「上ネタ」に持っていけるのかというのが、なかなか難しいというか、 面倒臭いというか、だったらやるなよ、的な流れになってしまうわけです。 つまり、ワタシには、こういう高次元の話は向いていないということなんですよね。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/594
595: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/01/26(火) 06:04:45 ID:6JMTReDj 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 212) --- I am the hedge of protection 我は保護の生け垣である Enclosing the field of existence. 存在の場を取り囲む。 --- ここまで --- --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 213) --- In this field thou dwellest. この場の中に汝は住まう。 And I am thy defense そして、我は汝の防御である Against the darkness which is without. 外側である暗闇に対抗して。 --- ここまで --- この「hedge/生け垣」の機能は、一見すると「19:太陽」の「wall/壁」に似ています。 両者の違いが「次元」と「動き」にあるとすれば、「19:太陽」が、個々の「自我」の存在 のための固定壁であったのに対し、「7:戦車」の「囲い」は、遍在する「高次の自我」の 存在のためであり、それは常に生きて活動しているもの、ということになるわけです。 つまり、この「7:戦車」が、「深淵」という次元の境界を越えて、我々の「宇宙の種」を その内部に囲いながら、下界に降臨してきたというような感じですかね。 そして、その後も、継続的に「上位世界」から我々の「下界宇宙」に、我々には見えない 何か大事なものを運んでいるような感じがあります。 とはいえ、こういうのは、下々の世界の住人である我々には何の関係も無い、高次元(笑) の話ですので、皆さんの好きなように、自由に解釈してもらえればと思います。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/595
596: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/01/27(水) 06:04:53 ID:tnYd67hl 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 213) --- Yet is this hedge of safety さらに、この安全の生け垣は Also a wall of limitation, また、制限の壁であり、 And the darkness against which it defendeth thee そして、それ(生け垣)が汝を守って抵抗する暗闇は、 is the radiant Darkness of the Limitless Light, 「無限の光」の光り輝く「暗闇」であり、 too brilliant for thine eyes. (*204) 汝の目にとっては輝き過ぎる。 (*204) --- ここまで --- ちなみに、(*204)はNOTES/注記の項で、 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 275) --- 204. Case, Book of Tokens, 83. 204. ケース著、『しるしの本』、83ページ。 --- ここまで --- とあります。 このあたりの解釈は、「暗闇」と呼ばれる高次元のダークエネルギーに満ちた「無限宇宙 空間」から、我々の住む、光に満ちた「有限宇宙」が、小さな泡の一つとして誕生すると いう、宇宙誕生のストーリーを連想させます。 そして、「深淵」は、我々が決して越えられない壁というか崖であり、全ての脳内理論は、 ここから先は単なる妄想と同質であり、それゆえ我々は、この「ミソクソの壁」を越えて、 脳内進化することは不可能ということになるわけでした。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/596
597: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/01/28(木) 06:02:43 ID:/BYrIrwY 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 213) --- In interpreting this passage, Case refers to the Ain Soph "which is to us a darkness, because it transcends our earthly vision." この節を解釈するにおいて、ケース氏は、「それが我々の地上の視力を超越しているので、 それは我々にとっては暗闇である」、「アイン・ソフ(無限)」に言及する。 He also relates this to the idea that "Osiris is a black God," (*205) meaning that Osiris (a sacrificed God) was resurrected and then arose above the Light to a Darkness which is at the very pinnacle of the Supreme Spiritual Self in Kether. 彼はまた、これを、オシリス神(犠牲にされた「神」)が蘇り、「ケテル」にある「究極の 霊的自我」の、まさに頂点にある、「光」より上の「暗闇」となって生まれたことを意味する、 「オシリス神は黒い「神」である」 (*205) という考え方に関連付ける。 This experience of the Spiritual Self, pictured in THE CHARIOT, has also been described as the "Exaltation" of Alchemy, where the Alchemist becomes the Philosopher's stone. 「戦車」に描かれている、「霊的自我」の経験はまた、「錬金術師」が「賢者の石」となる ところの、「錬金術」の「高揚」としても記述され続けている。 --- ここまで --- ちなみに、(*205)はNOTES/注記の項で、 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 275) --- 205. Case, Book of Tokens, 87. 205. ケース著、『しるしの本』、87ページ。 --- ここまで --- とあります。 まあ、色々とツッコミどころの多いところではありますが、本節は、あくまでもケース氏の 個人的な感想であり、効果・効能を示すものではありません。 また、効果には個人差がありますので、ご利用の際には、自己責任でお願いします。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/597
598: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/01/29(金) 05:30:36 ID:d0e70kNN 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 213) --- Of the four versions of the card, Crowley's most strongly emphasizes the relationship of THE CHARIOT to the text of Ezekiel, with its "living creatures." カードの4つの版の中で、クロウリー氏のものは、「戦車」と、その「生き物たち」と共に、 『エゼキエル書』の聖句との関係を最も強く強調している。 His card expands on the dual Sphinxes proposed by Levi, whereas the Golden Dawn follows the earlier design of the Marseilles deck in which the Chariot is drawn by two horses. 彼のカードは、レヴィ氏により提案された二重の「スフィンクスたち」に基づき発展させた ものであるのに対して、ゴールデン・ドーン版は、「戦車」が二頭の馬たちによって曳かれ ている、マルセイユ版デッキの以前の図案に従う。 --- ここまで --- トート版の「7:戦車」は、とにかく象徴がテンコ盛りというか、あちこちから節操無く パクっているので、特定のテーマだけで語ろうとすると、解釈が矛盾します。 まあ、そういうハチャメチャであっても全てが許されるのが「7:戦車」のレベルですので、 そういうものだと思ってください。←開き直りな言い訳ww さて、トート版で、すぐに気づくのが、従来版の「二頭の馬」から「四頭のスフィンクス (生き物)」への改変であり、これは間違いなく『エゼキエル書』からのパクリです。 では、そこに座っているのは、『エゼキエル書』の「主」なのかと言うと、そう簡単に 断言できるものでもなく、そもそも「生命の木」においては、「7:戦車」「6:恋人たち」 「5:法王」「4:皇帝」「2:高等女司祭」の全てが「主(至高の三角形から)の降臨」に 関係していますので、そういう降臨形態の一つという感じかと思われます。 ちなみに、トート版においては、その御者の甲冑が完全なる「ケト/囲い」状態であり、 これは御者自身の防御というよりも、その中にある「光り輝く暗闇」を封じ込めるための 「原子炉圧力容器」のようなもので、そこから、大容量かつ不可視の水系エネルギーが 流出しているという感じですかね。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/598
599: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/01/30(土) 06:58:34 ID:lVW6kvnO 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 213) --- Crowley states that he was much influenced by Levi's card design, and since he also claimed to be Levi's reincarnation, he may have wanted to emphasize the development of "his" earlier work. クロウリー氏は、彼がレヴィ氏のカードの図案に大きく影響されたと述べ、そして彼は また、レヴィ氏の生まれ変わりであるとも主張しているので、「彼の」初期の作品の開発 を強調しようとしたかったのかもしれない。 He has, thus, taken Levi's dual Sphinxes and turned them into the Four Kerubiim, each of which has four sub-elements, as in the Tattvas. 彼は、従って、レヴィ氏の二重の「スフィンクスたち」を採用し、そしてそれらを「四つの ケルビム」に転化し、それらの各々は、「タットワ」にあるように、4つの副要素がある。 This is consistent with the biblical text which describes each of the Four Creatures as having four faces. これは、「四つの生き物たち」の各々を、四つの顔たちを持つものと記述する、聖書の 聖句と一致している。 --- ここまで --- この「各々が四つの顔たちを持つ、四つの生き物たち」という記述は、『エゼキエル書』 のネタではあるわけですが、トート版の「7:戦車」の図案には、そういう4頭×4顔=16顔 という図案にはなっていないので、あくまでも、そういうものを内包しているというか、 つまり、トート版の「7:戦車」は、『エゼキエル書』の「メルカバ戦車」がベースである ことを言いたいようです。 そして、これが意味するものは、「7:戦車」は、「天からの降臨」ということであり、 これと対になる「5:法王」の関係からすると、これが「天上のイヴ」の降臨に関係して いるということになるわけであり、そしてこの「7:戦車」の甲冑の御者は、強い女性性を 持つことが推察され、ヲタク的視点によれば、これはエヴァの零号機であると見なすこと が可能であるということですかね。(よう知らんけど) http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/599
600: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/01/31(日) 07:11:20 ID:DNAUJKFk 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 213) --- Moreover, we have previously made the connection of the Sphinx with the Pentagram, which represents the Four Elements crowned by Spirit. さらに、我々は以前に、「スフィンクス」と、「霊」を冠する「四大元素」を表す、 「五芒星」を関連付けた。 The Pentagram, which represents the Four Elements crowned by Spirit. 「霊」を冠する「四大元素」を表す、「五芒星」。 The Pentagram, as a fivepointed figure, is appropriate to Geburah, the lower end of this Path. 「五芒星」は、五つの先端を持つ形として、この「小径」の下端である、「ゲブラー」に ふさわしい。 Geburah is also symbolized in Crowley's card by the red wheels, meaning that its energy is the motive power of the Chariot. 「ゲブラー」はまた、クロウリー氏のカードにおいて、その精力が「戦車」の原動力で あることを意味する、赤い車輪たちにより象徴される。 --- ここまで --- 「スフィンクス」そのものが「五芒星」であり、それは「ゲブラー」を暗示していると いうことですかね。 ちなみに、「ゲブラー」を表す「赤色」は、トート版の「7:戦車」の中央に描かれた、 御者の持つ丸い「(クロウリー氏が言うところの)聖杯」の中央部にも見られます。 とはいえ、この「赤」は、この「聖杯」が外周から中央に向かって、紫・藍・青・緑・ 橙・赤の虹色のスペクトルで塗り分けられているからすると、「ゲブラー」そのものを 表しているというよりも、何か別の意味合いというか、彼は「宇宙の創造主」であって、 下位世界に「万物と生命の根源」となる「聖杯=宇宙の卵(もしくは子宮)」をもたらす、 「天界の運び屋」であることを表しているようにも見えますよね。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/600
601: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/02/01(月) 05:57:59 ID:Ob4N1Rbj 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 213) --- The complement of Gebruah, Chesed, is implicit here in the various uses of the Four. 「ゲブラー」の補足物である「ケセド」は、ここでは「四つ」の様々な用途たちの中に暗示 される。 Chesed-Jupiter is important on this Path because it is the beginning of manifestation, in Microprospus, of the Four Elements which are the symbolic"support" for the heavens. 「ケセド」ー「木星」は、天空のための象徴的な「支持」である「四大元素」の、「ミクロ プロソプス(小さな顔)」においての、顕在化の始まりであるため、この「小径」に関して 重要である。 In the cards of both Crowley and Waite, the Binah-canopy is supported by four pillars which are the Elements, and which are the [heh][vau][heh][yod]. クロウリー氏とウェイト版の両方のカードたちにおいて、「ビナー」ー天蓋は、「(四大) 元素」であり、そして [heh] [vau] [heh] [yod] である、四本の柱たちにより支えられる。 These are also the four columns of the Tree of Life in a Solid Sphere (Plate II). これらはまた、「立体球で作った生命の木」(図版?)の四本の柱たちでもある。 --- ここまで --- 二番目の文の「Microprospus」は、「Microprosopus/ミクロプロソプス」の誤記ですかね。 あと、「Plate II/(カラー)図版?」は、本書の46ページと47ページの間にあります。 ということで、「7:戦車」には、先ほどの「五芒星=ゲブラー」に加えて、「四柱=ケセド」 と「天蓋=ビナー」の象徴が描かれているということです。 そして、これら以外にも、数に関係する象徴は、「7:戦車」の中には、いくつかあります。 だから何なの?、という質問は受け付けておりませんので、各自でお好きなように解釈して あげてください。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/601
602: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/02/02(火) 06:07:25 ID:OHHij6pj 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 213) --- Above the golden armored figure in Crowley's card is a crab, symbol of the sign Cancer. クロウリー氏のカードの中の、金色の甲冑を着せられた人物像の上には、「巨蟹宮」の 象徴である、蟹がある。 Almost imperceptibly woven into the canopy, in a fine gold line, is the word "ABRACADABRA," an apparent pun on "ABRAHADABRA," a word which Crowley called "one of the most important Key numbers of the Liber Al... the word of the Aeon... the cypher of the Great Work." 天蓋に、ほとんど気付かれないように繊細な金色の線で織り込まれているものは、 「アブラカダブラ」という言葉であり、クロウリー氏が「『ALの書(法の書)』の最も 重要な『鍵』となる数たちの1つ…『永劫』の言葉…『偉大なる作業』の暗号」と呼んだ 言葉である、「アブラハダブラ」の明らかなもじりである。 The value of this word corresponds to that of Cheth ([tau][yod][cheth]); [cheth]=8, [yod]=10, [tau]=400, adding to 418. (*206) この言葉の値は、「ケト」([tau] [yod] [cheth])のそれに対応する;[cheth]=8、 [yod]=10、[tau]=400、足して418となる。 (*206) --- ここまで --- ちなみに、(*206)はNOTES/注記の項で、 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 275) --- 206. Crowley, Book of Thoth, 84-85. 206. クロウリー著、『トートの書』、84-85ページ。 --- ここまで --- とあります。 「ABRAHATABRA/アブラハダブラ」はクロウリー氏の造語であり、「ABRACADABRA/アブラ カダブラ」の方が昔からある有名な呪文なのですが、二番目の文は、なぜか逆の意味に なっているようで、ワタシの翻訳が間違っているんでしょうかね。(どうでもいいことですが。) http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/602
603: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/02/03(水) 06:11:13 ID:37YuH0ai 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 214) --- One significant idea found in the Crowley and Golden Dawn cards is the implication of something martial, not unlike the Bhagavad Gita, where the pursuit of enlightenment is symbolized by warring factions which we understand to be within the seeker himself. クロウリー氏とゴールデン・ドーン版のカードたちに見られる、一つの重要な考え方は、 悟りの追求は、探求者自身の中にあることを理解している敵対する派閥たちにより象徴され ているところの、『バガヴァッド・ギーター(神の詩)』に良く似ている、戦争の何かを 暗示するものである。 Here, on the highest Path of the Pillar of Severity, the soul warrior of Geburah has reached a pinnacle. ここでは、「峻厳の柱」の最も高い「小径」の上で、「ゲブラー」の魂の戦士が頂点に 達したところである。 --- ここまで --- ヒンドゥー教の『バガヴァッド・ギーター(神の詩)』には、「7:戦車」の構図に似た、 複数の馬に曳かれた二輪の「戦車」が出てきますので、ここは、そういう絵的な面での 繋がりからの類推もあるのではないかと思います。 まあ、ワタシ的には、人間界での話を、このレベルで語るのはどうかとも思うのですが、 「enlightenment/悟り」というものが、「至高の三角形」への昇天ということになるので あれば、この「7:戦車」の「小径」は、そういう「悟り」を極める人にとっては、最も近道 というか最も敷居が低いという点で、非常に重要なポジションとなっています。 ちなみに、ゴールデン・ドーンにおいては、「9:隠者」「8:力」「7:戦車」のルートにて、 「ティファレト」から「至高の三角形」へと至るルートが推奨されています。 まあ、ワタシには、そういう宗教的な悟りとか、意識高い系の人々のレベルの高い話は、 よくわからないというか、実生活においては何の意味も無いことなので、あまり詳しく 語ることは出来ないのですが、そっち方面に興味のある人にとっては、非常に重要なもの なのかなぁ、と、傍観者として思っているのでした。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/603
604: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/02/05(金) 06:04:12 ID:nHOIud5x 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 214) --- Crowley shows him with ten stars on his armor (representing Assiah-Matter) and seated in a position of sublime meditation. クロウリー氏は、彼の甲冑に十個の星たちを付けて(「アッシャー」−「物質」を意味 する)、崇高な瞑想の姿勢で着座させて、彼を表す。 In his hands he holds the Holy Graal, a cup into which we look directly. 彼の手たちの中に、彼は、我々が直接見つめる杯である、「聖杯」を持つ。 --- ここまで --- クロウリー氏によれば、この「十個の星」は「アッシャー」であるということですが、 彼(戦車の御者)自身は、言うまでもなく「至高の三角形」の存在ですので、そのレベル (「ビナー」)と、それ以下のレベル(「ゲブラー」)を隔てるためのバリア(甲冑)は、 その機能上、「アッシャー」の属性を持つ必要があるということです。 そして、「至高の三角形」からの下界への流出として、丸い「Holy Graal/聖杯」があり、 (強烈な放射線を放つ)彼自身は「決して見てはならないもの(甲冑にて完全防護されて いる)」であるのに対し、その「聖杯」は、我々が観察するために、下界の我々に向けて 提示されているということです。 まあ、本来のカードの解釈とは違うのですが、原子炉圧力容器である「甲冑」に設けられ た、放射線遮蔽機能の付いた「覗き窓」というようなイメージでもいいかと思います。 そういう感じで、我々は、「彼」という「中の人」を直接探ることは出来ないのですが、 彼の周囲の状況から、「7:戦車」の秘められた機能を解釈していくことになります。 ちなみに、「中の人」そのものの解釈は、放っておいていいのかと言われれば、ワタシは 放っておいても構わないと思います。 なぜなら、中の人をあれこれと詮索することには何の意味も無いし、何の役にも立た ないし、その存在を気にすること自体が、人生の無駄使いなのです。 つまり、大人である我々は、「中の人などいない」ということを、オトナの態度として 理解しておく必要があるということなのでした。←オトナの苦しい言い訳ww http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/604
605: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/02/06(土) 06:22:48 ID:l1Bg9021 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 214) --- For their card, the Golden Dawn chose to represent Odin, God of war, usually shown riding through the sky. 彼らのカードのために、ゴールデン・ドーンは、通常は空を駆け抜けていることで示される 戦争の「神」である、オーディン神を表現することを選んだ。 The attribute of Odin is appropriate insofar as he was also a god of spiritual development who, like THE CHARIOT, has been related to both the above and the below. (*207) オーディン神の属性は、彼がまた、「戦車」のように、上と下の両方に関係し続けている 霊的発達の神でもあったという限りにおいて、適切である。(*207) --- ここまで --- ゴールデン・ドーン版の「7:戦車」の人物像は、オーディン神であるということですが、 その説については、色々な疑惑があります。 オーディン神は、北欧神話において、上位世界の「ユグドラシル(世界樹)」にある泉の 水を飲むことで、この地上世界を制する、全知全能の「絶対王者」となり、その代償として 片眼を失っているので、通常は、隻眼の賢老人として描かれています。 ゴールデン・ドーン版の「7:戦車」の人物が、オーディン神であることを推察できるものと しては、頭に被った二本角の兜ぐらいですが、神話レベル的に見れば、割と適切な選択 なのかな、とは思います。 とはいえ、カードに描かれた人物像の両目はきちんと開いてますし、若者の姿ですし、 オーディン神は、普通は馬に乗っており、戦車に乗る姿で描かれることは、ほぼ無いので、 言われなければ、これをオーディン神として認識できる人は、まずいないと思われます。 「戦車」のイメージ的には、ギリシア神話の太陽神であるヘリオス神の乗る戦車とか、 二枚翼の付いた隠れ兜を被ってメドゥーサを退治したペルセウス神の姿の方が近い 感じはありますが、まあ何でもありのカードですので、好きに解釈していいと思います。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/605
606: 名無しさん@占い修業中 [] 2021/02/07(日) 06:37:47 ID:5aGLxHRX 「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。 ちなみに、(*207)はNOTES/注記の項で、 --- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 275) --- 207. The fact that this is the only reference to Teutonic mythology in the deck makes the attribution somewhat problematical. 207. これが、デッキに関する「チュートン(北欧)」神話への唯一の言及であるという 事実は、帰属を、いくぶん問題を含むものにする。 What we are calling "Odin" may, in fact represent an error resulting from the cards having been hand-copied over a period of years. 我々が「オーディン」と呼んでいるものは、実際には、カードたちが何年にもわたって 手作業で複写され続けてきたことに起因する誤りを表しているのかもしれない。 Perhaps this figure had a moon helmet of some sort. ことによると、この人物像は、ある種の月の兜を身に着けていたのかもしれない。 Nevertheless, the helmet shown in the Golden Dawn deck, as published, is precisely as it appears in Regardie's hand-painted deck. それにもかかわらず、公開されたものによると、ゴールデン・ドーン版デッキに表わされ ている兜は、リガルディ氏の手描きのデッキに現れているものと、正確に同じである。 --- ここまで --- とあります。 レヴィ氏の「3つの輝く金色の五芒星形たちで飾られた円を持つ王冠」や、トート版の 「蟹(=巨蟹宮=月)の前立(額の飾り)」と比べると、ゴールデン・ドーン版の 二本角の兜というのは、進化の流れ的に見て違和感があるのと、その二本角の兜の持ち主 が、何でオーディン神なのか、そして、その人物像は、神話に出てくるオーディン神とは 似ていないのに、なぜオーディン神と断定できるのかが分からないので、ワタシとしては、 これ以上は何とも言えないところです。 というか、そもそもこのレベルにおいては、無理して地上における「神話の登場人物」の 誰かに当てはめて考える必要も無いのかな、とも思うのでした。(説明責任の放棄ww) http://mao.5ch.net/test/read.cgi/uranai/1499721760/606
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