[過去ログ] 太一「俺は永瀬の事が好きだ」 (412レス)
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383: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:21 ID:mMFk/hTP0(1/14) AAS
こんばんは。
17話、投下致します。
384: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:21 ID:mMFk/hTP0(2/14) AAS
【稲葉】

稲葉「集まったか」

伊織「うん。 太一はもう帰ってるよ。 さっき出て行くのが見えたから」

稲葉「そうか、んじゃあ……話すか」

少し、緊張してきた。
省2
385: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:22 ID:mMFk/hTP0(3/14) AAS
稲葉「じゃあ、そうだな……」

稲葉「まずは、四人で話合った時の後の話だ」

稲葉「青木が、唯に告白した日の事だな」

アタシはそう前置きをして、その日にあった事を話し始める。
386: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:22 ID:mMFk/hTP0(4/14) AAS
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稲葉「今回の【現象】についての情報? まだ何か隠してんのかよ」

「……隠している訳では無いんですが……ですが、そういう事になるのかもしれませんね……」

稲葉「くどいのは嫌いだ。 とっとと話して消えろ」

「……そうですか……では始めますが……」
省2
387: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:23 ID:mMFk/hTP0(5/14) AAS
稲葉「……さあな。 そればっかりは考えても分からねえ」

稲葉「と言うより、青木がアタシ達に話した事は知ってるんだな」

「……ああ……そうですね……見ていましたし……」

稲葉「はっ、ならアタシや伊織や唯にも【現象】を起こすのか?」

「……いえ……それはやめておきます……」
省3
388: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:24 ID:mMFk/hTP0(6/14) AAS
「……話が早くて助かります……ええ、その通りですね……」

「……まずですね……今回の【現象】ですが……欠陥品、なんですよ……」

稲葉「欠陥品? どういう事だ」

「……実に弱く……中途半端な【現象】って事ですよ……」

稲葉「……つまり、不完全って事か」
省2
389: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:24 ID:mMFk/hTP0(7/14) AAS
「……力が……と言えば……正しいですかね……」

「……簡単に言いますと……制御が上手くいっていない……って事ですかね?」

制御がうまくいっていない?

稲葉「話が見えねえな。 それでうまく制御できなくて、青木の【現象】が終わったって事か?」

「……制御と言いましても……こちら側でどうこう……と言った訳では無いんですよ……」
省3
390: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:25 ID:mMFk/hTP0(8/14) AAS
稲葉「……僅かだが、理解できたな」

想像は、したくなかった。

「……やはり……稲葉さんは話が早くて助かります……」

「……そうです……つまり」

「……青木さんは……心の底から桐山さんに好意を抱いていた……」
省3
391: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:25 ID:mMFk/hTP0(9/14) AAS
稲葉「お前は……結局何が言いたいんだよ」

「……言わずとも……分かりますよね……?」

嘘だ。 そんなの。

「……八重樫さんは……本当に心の底から……稲葉さんに好意を抱いているんですかね……?」

「……一つ言っておきますが……もうかなり……【現象】の力は抑えてありますよ……青木さんの時よりも楽に……終わらせられる筈なんですけどねぇ……」
省4
392: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:26 ID:mMFk/hTP0(10/14) AAS
アタシは、アタシの想いは本物だ。

太一も、本当にアタシの事が好きになってくれたのだと思っていた。

けど、それはどうやら勘違いらしい。

……確かに、ふうせんかずらの言っている事は本当の事なのだろう。

現に、青木が【現象】を終了できている。
省3
393: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:26 ID:mMFk/hTP0(11/14) AAS
心の奥で、本当にちょっとだけ、太一に対して嫌な感情が出てきていた。

それに気付き、すぐに振り払う。

こんな事を考えてしまうから、アタシは太一に振り向いて貰えないのだろう。

惨めだな、くそ。

稲葉「もういい、さっさと消えろ」
省1
394: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:27 ID:mMFk/hTP0(12/14) AAS
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伊織「……稲葉ん」

伊織が小さく、声を漏らした。

稲葉「そんな顔すんなよ。 アタシはもう大丈夫なんだから」

青木「俺……確かに、唯の事が好きだ」
省2
395: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:28 ID:mMFk/hTP0(13/14) AAS
青木「自分がしたい事をする、自分がどうしたいのか。 って思ってさ」

青木「それで最初に浮かんできたのは、唯の事だったんだよ」

唯「あ、あんた今そんな事言わなくても……」

別に、アタシは気にしていないのに。

青木「だから! だから太一も気付くよ、絶対に。 太一はすげえ奴だから……大丈夫だよ。 稲葉っちゃん」
省3
396: ◆t8NYdLxivU 2013/02/26(火)20:29 ID:mMFk/hTP0(14/14) AAS
伊織「稲葉ん? 終わったって、どういう事?」

伊織「……昨日も、似たような事言っていたよね。 まだ何かあるの?」

稲葉「ああ、そうだな。 一つまだ言ってない事がある」

稲葉「最後に、あの野郎はアタシにこう言ったんだよ」

稲葉「もし、この話を他の奴に話したら太一の気持ちを本物にする」
省4
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