【ゆるゆりSS】ふたりの距離 (33レス)
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1: [saga] 2023/09/07(木)21:18 ID:I2AyKHWk0(1/32) AAS
 大室櫻子、古谷向日葵、中学二年の冬。
 二学期の期末試験を終え、まもなく冬休みを迎えるいう少しふわついた時期に、それは起こった。

 教室の前方で、教師が淡々と生徒の名前を読み上げながらテストの答案用紙を返していく。受け取って歓喜する者、落ち込む者、「うあー!」と叫んで友人と笑い合う者、じっと見つめてゆっくりと席に戻る者。その反応はまさしく十人十色といったところだ。

「……大室さん」

 名前を呼ばれ、ソワソワした気持ちを必死に隠しながら教師のやや後方で待機していた櫻子は、呼ばれてすぐに答案を受け取った。
 おそるおそるその点数に目をやる。

「げっ」
省17
14: [sage saga] 2023/09/07(木)21:38 ID:I2AyKHWk0(14/32) AAS
 夕暮れが痛々しいほどに赤い、翌日の放課後。
 いつもどおりひとりで帰ってきた向日葵は、ちらと目線を動かしながら周囲に誰もいないことを確認し、家に入ろうとした。
 しかし、

「きゃっ!?」
「……」

 玄関の脇に隠れていた小さな人影を見つけ、思わず悲鳴をあげてしまった。
 そこには……ランドセルを背負ってうつむく花子がいた。

「は、花子ちゃん……?」
「久しぶり……ひま姉」
「ど、どうしたんですのこんなところで……」
省31
15: [sage saga] 2023/09/07(木)21:39 ID:I2AyKHWk0(15/32) AAS
――櫻子がばかなことをしたのは、本当に櫻子が悪いと思う。
 ひま姉がずっと手を差し伸べてたのに、ずっと素直になれなくて、ずっとずっとその気持ちを裏切ってきた。
 あんな風にふざけて0点の答案を見せびらかすような真似をして。
 本当に、本当にばかだった。

「でもね、櫻子はもう変わったんだよ……」

 あの冬の日からずっと抱えてる、ひま姉に謝りたいって気持ち。
 いくら声に出しても意味がないってわかって、その気持ちを伝えるには勉強するしかないんだってことにやっと気づいて。
 信じられないかもしれないけど、櫻子は変わったんだよ。
 ひま姉と一緒の高校に入るって目標を本気で目指して、毎日毎日、頑張ってるんだよ。
 楓に聞いて、知ってるでしょ。
省26
16: [sage saga] 2023/09/07(木)21:39 ID:I2AyKHWk0(16/32) AAS
 やっぱり、ふたりの関係はもう戻らないところまで壊れてしまったのだろうか。
 夜、やや腫れぼったい目を枕におしつけながら、花子はベッドに横になっていた。
 櫻子は今日も変わらずに勉強を続けている。それもこれも向日葵と一緒になるためのはずなのに、どうしてふたりは昔のような関係に戻ろうとしないのだろうか。
 櫻子のことも、向日葵のことも、もうわからない。
 これが大人になるということなのだろうかと、花子は小さくため息をついた。

 そんなことを考えている時、枕元のスマートフォンがメッセージを受け取った。
 ちらりと見えた送り主のアイコンが視界に入り、花子は大きく目を見開いてそれを手に取る。
 直接メッセージをもらうのは何カ月ぶりだろうか。送ってきたのはまさかの向日葵だった。

[まだ、起きてますか]
(ひ、ひま姉……っ)
省11
17: [sage saga] 2023/09/07(木)21:40 ID:I2AyKHWk0(17/32) AAS
「花子ちゃんには、全部話しておかなきゃと思いまして」
「ひま姉……」

 明かりが小さく落とされた、薄暗い向日葵の部屋。そのベッドのへりに並んで座って、花子は向日葵の話を聞いた。
 パジャマ姿の向日葵はどこか昔よりも大人っぽい気がして、なんだかドキドキしてしまいそうなほど、綺麗だと思った。

「櫻子が勉強し始めたのって……去年の年末から、なんですのよね?」
「うん……」
「……私、すぐには気づけませんでしたわ。初めて知ったのは楓に教えられたときで……それを聞いても、しばらくはとても信じられなかった」
「……」

「その頃の私は……櫻子との関係を断ち切ろうとしていたんですわ」
「!」
省43
18: [sage saga] 2023/09/07(木)21:41 ID:I2AyKHWk0(18/32) AAS
「あれは……2月の終わりくらいでしたか」

 問題集を広げて、授業中にとったノートを見返して、せっせとペンを動かしていた。
 私にとっては見慣れない姿。でも、ずっとずっと見ていたくなるような、そんな懐かしい背中。

 気付けば、その隣に立って。
「櫻子」って、名前を呼んでいる自分がいた。

 私のことはとっくに帰ったと思っていたんでしょう。
 櫻子は驚いたようにまんまるに目を見開いて、こちらを見上げて。
 こんなにしっかりと目が合ったのは何日ぶりだろうってくらい、ずっとずっと見つめ合っていた。

 かけたい言葉はたくさんあるはずなのに、何を言っていいかわからなくて。
「わからないところとか、ありませんの」って……そんなつまらないことしか言えなかった。
省52
19: [sage saga] 2023/09/07(木)21:42 ID:I2AyKHWk0(19/32) AAS
 花子は、今も薄暗い部屋で勉強を続ける櫻子のことを思いながら、向日葵の言葉に耳を傾けた。
 ずっと見えてこなかった向日葵の思惑が、ずっと不思議に思っていた櫻子のすべての行動が、腑に落ちていくような気がした。
 今のこの状況が、なるべくしてなったどうしようもない現実だということが、やっとわかった。

「だから私は決めましたわ。あの子のしたいようにさせてあげようって」
「……」
「受験結果の出るそのときまで、あの子が自分を律するためにとる方法がそれなのだとしたら……そのとおりにしてあげたいって、思ったんです」

 櫻子の気持ちを尊重する。
 あの子のために、なるべく静かにしていよう。
 あの子の邪魔にならないように、遠くから遠くから配慮してあげよう。
 向日葵が今も櫻子から距離を取り続けている理由は、それだった。
省19
20: [sage saga] 2023/09/07(木)21:42 ID:I2AyKHWk0(20/32) AAS
「……花子ちゃんに、お願いがあるんです」
「おねがい?」
「櫻子のこと……これからも支えてあげてほしいんですわ」
「……!」
「あの子がここまで頑張れてるのは、どう考えても、花子ちゃんや撫子さんのサポートがあってのことでしょう。それをもう少しだけ、続けてあげてほしいんです」

 もう私では、できることは限られているから。
 私が手を差し伸べることを、あの子は望んでいないから。
 代わりに、 “今の櫻子” に一番近い人に。

「これからもずっと……見守ってあげてほしいんですわ。あの子のこと」
「ひま姉……」
省30
21: [sage saga] 2023/09/07(木)21:43 ID:I2AyKHWk0(21/32) AAS
 春が過ぎ、一学期が終わり、中学生活最後の夏休み。
 姉妹の手厚いサポートもあり、そして何より固い決意で努力をし続け、櫻子の成績は着実に上がっていた。

 返ってきた答案用紙を、目を背けるようにバッグにしまう櫻子はもういない。
 代わりに、クラスの平均点を上回る点数が増えてきたテスト結果を、嬉々として花子に見せつける櫻子がそこにいた。
 それでもまだまだ、向日葵と同じ志望校を目指すレベルには達していない。
 この夏休みにどれだけ頑張れるかがカギになる。櫻子自身もそれはよくわかっていた。

 クーラーをつけているのに、窓からじりじりと暑さがしみ込んでくるような気がする、昼間の大室家のリビング。そこには今日も、早々に宿題に手を付ける花子と櫻子が、さらさらとペンを動かしていた。
 難問につまずいたり、不安定な精神状態になるときもあるけれど、櫻子は自分なりのスピードで着実に歩みを進め続けている。
 その横顔をみるたびに、高校時代の撫子と一緒にここで宿題をしてきたときのことを、花子は思い出す。
 本当にいつのまにか、櫻子も同じ顔をするようになっていた。
省23
22: [sage saga] 2023/09/07(木)21:44 ID:I2AyKHWk0(22/32) AAS
 櫻子がひとりで怖がっているだけで、今の櫻子が向日葵を裏切るような真似をすることは、もうないだろう。
 向日葵にいくら期待されたって、それを飲み込んだ上で結果を出すことが、今の櫻子にだったらもうできるはずだ。
 こうして櫻子の努力を隣で見守る役目は、本当は向日葵がやるべきこと。
 誰よりも櫻子の考え方を理解していて、櫻子に適格なアドバイスを出せる向日葵が隣にいた方が、 “夢” が叶う確率も上がるはず。目指している道は同じなのだから、二人で手をとりあって頑張っていけばいい。
 また昔みたいに、一緒にいればいい。
 だってふたりは、本当は今すぐにでも一緒にいたいと思い合っているのだから。
 今までで一番よかったという成績表を嬉しそうに見せてくる櫻子の笑顔を見るたび、それを独り占めしている自分の幸せさが、向日葵に対してなんだか申し訳ない。花子はそう思っていた。

(……)

 どうにかして、櫻子と向日葵を元に戻せないだろうか。
 お互いのことを想いながら過ごすこれからの半年は、あまりにも永すぎる。ふたりの胸の内を想像している花子の方が、思わず参ってしまいそうになるほど。
省50
23: [sage saga] 2023/09/07(木)21:45 ID:I2AyKHWk0(23/32) AAS
「ねー、どこにいるの!?」
『今飲み物買ってるから。すぐ行くよ』
「早くしなよ、もう電車来るよ!?」
『大丈夫だって。っていうか櫻子こそ、ホームの位置間違えてないよね』
「間違えてないし、もうとっくについてるんだけど!」

 数日が経ち、旅行の日がやってきた。
 大きな駅で電車に乗って、目的の温泉街へ。久しぶりの、姉妹だけのお出かけ。
 勉強道具と着替えだけをバッグに用意してきた櫻子は、駅のホームで撫子に電話をかけていた。まもなく電車が来るというアナウンスが鳴ったのに、飲み物を買いに行ったらしい花子と撫子が戻ってこないことに焦っている。

「わー、電車来ちゃったよ! どうすんの!?」
『乗って乗って。私たちも近いところから乗るから』
省53
24: [sage saga] 2023/09/07(木)21:46 ID:I2AyKHWk0(24/32) AAS
 向日葵に事情を説明され、妹たちとLINEでメッセージを交わし、さすがの櫻子にもようやく事態が飲み込めてきた。

――自分と向日葵を、ふたりきりで温泉旅行に行かせる。
 そのために花子と撫子、そしてちなつとあかりが、グルになって動いていたのだ。

 乗り換え予定の駅でひとまず降りたふたりは、所在なさげにホームに立ち尽くす。
 櫻子は、ここ最近の花子の様子がどこかおかしかったことに思いを馳せていた。

 向日葵との関係を「元に戻そう」としたがるような妹の雰囲気は、どことなく感じていた。
 向日葵の話を持ち出す頻度が昔より明らかに増え、「今ごろひま姉どうしてるかな」などと、こちらに意識させるように話すことが確かに多かった。
 なんならもう、ソファでごろごろしながら「やっぱりひま姉に勉強見てもらいなよ」などと言ってきていた。

 同じようなことは向日葵にも思い当たるフシがあった。ちなつとあかりとは今も同じクラスなので、当然話をする機会は毎日のようにあるのだが、櫻子の話を持ち出すことが急に多くなっていた。
 まさかここまでの強硬手段に打ってくるとは、さすがに思わなかったが。
省41
25: [sage saga] 2023/09/07(木)21:48 ID:I2AyKHWk0(25/32) AAS
 女子中学生がふたりだけで宿泊施設に泊まれるものなのか。
 内心疑問に思いながらチェックインの手続きをする向日葵を後ろから見ていたが、特に何かを聞かれることもなく普通に部屋まで通された。
 向日葵に大人っぽい落ち着きがあるからだろうか。櫻子は少しだけ唇を尖らせた。
 用意されていた部屋は驚くほどいい場所で、櫻子は思わずきょろきょろと見渡してしまい、「恥ずかしいですわ」と向日葵にたしなめられた。少し若めの女将がいそいそとお茶を淹れながら、館内や周辺施設の説明をする。
 夕食の時間などについて一通り決め、しずしずと女将が出ていくと、ようやく一息つけそうな時間が訪れた。

「あら、眺めもすごいですわ。ほら櫻子」
「うわ……」

 向日葵が窓辺の明かり障子をすっと開け、座っている櫻子に手招きする。温泉街の街並みがやや高所から一望できるロケーションに、思わず櫻子の口からも声が漏れた。
 値段のことはあまり気にしていなかったが、ひょっとしてすごく高いところなんじゃないだろうか。
 午後の落ち着いた雰囲気の温泉街を、浴衣姿の観光客たちがほどほどに行き交い、賑わいを見せている。
省16
26: [sage saga] 2023/09/07(木)21:48 ID:I2AyKHWk0(26/32) AAS
 その後しばらく目の前の問題に打ち込んでいたが、いつもの三割ほども集中できておらず、言い様のないもどかしさを櫻子は感じていた。
 もともとこんな勉強は、ふたりきりの空間で静かにしていては気まずくて間が持たないから、逃げ場を作るために始めたようなものだった。
 けれど、窓際に座る向日葵だけはなぜか妙に落ち着き払っていて。
 部屋に置いてあった観光地情報の資料をゆっくり読み込んだり、また目を細めて外の景色を眺めたりしていた。

 その表情は平静を装っているようだが、どことなく寂し気で、物憂げで。
「今ならまだ、戻ろうと思えば戻れますけど」と言っていた、あの乗り換え駅での姿と重なって、胸の奥がちくんと痛んだ。

「これが終わったら……」
「?」
「これが終わったら……どこか行こうか」
「……いいんですの?」
省34
27: [sage saga] 2023/09/07(木)21:49 ID:I2AyKHWk0(27/32) AAS
 温泉街をしばらく散策して、部屋に戻り。
 びっくりするくらい豪華だった夕食を部屋で済ませ、ふたりは温泉へ向かった。

 少しずつ少しずつだけど、ふたりの間に言葉数が増えていく。
 必要に応じてする会話だけではない、雑談などが増えていく。
 ちょっとずつちょっとずつ、ふたりの「昔の雰囲気」を取り戻していく。

 露天風呂に出ると、もう月が顔を出していて。
 ふたりで月を見ながらまったりと湯につかり、今のお互いのクラスメイトの話などを、ぽつぽつと語り合った。
 会話の内容は本当にとりとめもないものだったが、その言葉のひとつひとつには、お互いの気持ちが乗っていた。
 この半年の間に募っていた想い。ずっとお互いを意識しないように気を付けながら、その中でどうしようもなく生まれていた想い。
 その気持ちを言葉に乗せて交換し合ううちに、お互いの距離が少しずつ少しずつ戻っていくような気がして。
省50
28: [sage saga] 2023/09/07(木)21:51 ID:I2AyKHWk0(28/32) AAS
 ふたりで使うには大きい和室の真ん中に、布団が並べて敷かれている。
 櫻子はその片方にぽすんと倒れ込み、向日葵は部屋の明かりを落とした。

「ほんとに今日はずっと勉強してましたわね。お疲れ様」
「……あんま集中できなかったよ」
「ふふっ、でもいいじゃない。たまにはそんな日があったって」

 ひんやりと気持ちいい枕に顔をうずめながら、櫻子は目を閉じる。
 ……と思ったら、突然背中に温かい重みがのしかかってきて、思わず跳ね起きてしまいそうになった。
 向日葵が、うつぶせて寝ている櫻子の上に馬乗りになり、肩のあたりからゆっくりとマッサージを始めた。櫻子は恥ずかしさで逃げ出したくなったが、しっかりと上に乗られてしまって身動きがとれず、さらに気持ちよさのおかげで身体から力も抜けてしまい、なすがままだった。

「あなた、やっぱり身体も少し大きくなりましたわね」
「……そんなのわかんの」
省13
29: [sage saga] 2023/09/07(木)21:51 ID:I2AyKHWk0(29/32) AAS
 向日葵はマッサージの体勢からそのまま櫻子の上にもふんと覆いかぶさり、浴衣の上からもぞりと手を忍ばせて、まるまると抱き込むように櫻子を包んだ。
 予想外の言葉と突然の深い抱擁に包まれ、櫻子はあわあわと動揺する。
 向日葵はそんな様子を気にも留めず、櫻子の耳元で淡々と続けた。

「今日一日、あなたのことを見てて……気が変わっちゃったんですわ」
「ちょっ……!」
「やっぱりあなたのこと……応援したい。わからないところとか、教えてあげたいって」
「な、なにそれ! 今まで私のこと避けてたくせに!」
「それはあなたの方が逃げていくから、あえて追いかけなかっただけですわよ。でも……今は違う」

 もぞもぞと身をよじって抵抗を続ける櫻子が逃げないように、深く優しく抑え込む。

「本当にあなたのこと……見直したんですわ。だから、応援したい。あなたの力に……なりたいの」
省37
30: [sage saga] 2023/09/07(木)21:52 ID:I2AyKHWk0(30/32) AAS
 しばらくして、さすがに暑すぎるといってギブアップした櫻子は、向日葵の下から這い出て、もう一度温泉で汗を流したくなるくらい火照ってしまった身体をぱたぱたと冷ました。
 向日葵はその様子を微笑ましく見ながら布団の上に座り直し、櫻子に向き直った。

「改めて、言わせてください。あなたのお手伝いがしたいって」
「向日葵……」
「私は……あなたと同じ高校に進んで、あなたと一緒に高校生活を送りたい。そのために、あなたのためにできることは、何でもしてあげたいんですの……これは本当に、心の底からの本心ですわ」
「……」
「だから、距離をとるのも、もうやめにしましょ」
「!」
「また昔みたいに、一緒に学校に行って、一緒に勉強もして……」
「……うん」
省18
31: [sage saga] 2023/09/07(木)21:53 ID:I2AyKHWk0(31/32) AAS
「今日一日、ずっとそばにいて……やっぱり、わかったことがあります」
「……」
「私……あなたのこと、好きなんですわ」
「っ!」

「あなたと一緒にいたい、これからもずっと一緒にいたいって、思ってる……」
「向日葵……」
「櫻子は、どう?」
「……」

 櫻子はぐぐっと体重をかけて向日葵をぽすんと布団に押し倒し、浴衣越しの胸にふにゅんと顔をうずめながら言った。

「……私だって、同じだよ」
省27
32: [sage saga] 2023/09/07(木)21:54 ID:I2AyKHWk0(32/32) AAS
 翌日。

 櫻子と向日葵は早々にチェックアウトを済ませ、電車を乗り継いで一緒に帰宅した。
 櫻子は大室家へ、向日葵は古谷家へ。しかし向日葵は勉強道具を用意すると、すぐに大室家のリビングへ向かう。
 昔みたいな光景が、また大室家に戻ってくる。

「夏は受験のてんのーざん! がんばるぞー!」
「わぁ♪」
「気合入りすぎだし」
「温泉旅行で気力回復しすぎでしょ……」

 櫻子はペンを高くかかげてメラメラと闘志に燃えていた。ソファに座った楓が嬉しそうに拍手を送る。
 花子と撫子はお土産の和菓子をはくはくと食べながら、呆れ気味にツッコミを入れた。
省11
33: 2023/09/08(金)03:47 ID:+C83K3zX0(1) AAS
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省4
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