イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (964レス)
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224: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/05/07(月)11:13 ID:lpYrGx040(3/3) AAS
提督「それはそうと…フロートのないピアッジォP.7の着水ってどうするの?」

アヴィエーレ「それは自分で見て確かめてくれればいいさ…きっと度肝を抜かれるよ」

提督「せっかく珍しい機体なんだから壊れないといいけど……まずはウォーラスとアラドね」

アヴィエーレ「ああ…まさかお客様の燃料を無駄遣いさせるのもどうかと思ってね……さすがクィーン・エリザベスだね、降下角も速度もばっちりだ……」

エリザベス「お褒めいただき光栄でございます」

アヴィエーレ「うわ!」

エリザベス「さて……それでは着水いたします♪」片手の手のひらをエレベーターガールのように上に向けた……

アヴィエーレ「おぉ…見事だね」グォォ…ォンと接近するにつれてエンジン音が耐え難いくらい大きくなったと瞬間、ふっとウォーラスが着水した…

提督「本当にエリザベスは上手ね♪」

エリザベス「恐縮でございます…さぁ、ティルピッツもどうぞ見事な着水を見せて下さいませ♪」

ティルピッツ「ぐっ…」(…私はフィヨルドに閉じこもっていたから水偵の離着水は苦手なのに……えぇい、ままよ!)

アヴィエーレ「うーん…まぁなかなかじゃないかな?」

提督「なかなか上手なのじゃないかしら…それにいつもの場所と勝手が違うものね?」

ティルピッツ「いや、お世辞はいい……あんまりうまく降ろせなかったから」

提督「そう言うこともあるわ…ね♪」

ティルピッツ「うー…」

アヴィエーレ「さてと…二人が水偵の航跡で波を打ち消してくれたから、着水するなら今だね……♪」マッキM.33が上空で優雅に旋回しつつ待機している間に、真っ赤な矢のようなピアッジォが高速で降下をかけてくる…

提督「ち、ちょっと降下が早い気がするのは気のせい?」

アヴィエーレ「いや、気のせいじゃないよ……さぁ、タイトロープ(綱渡り)の始まりさ!」早い速度のまま低空まで降りてくると、水面すれすれで失速速度ぎりぎりまで持ち込みプロペラへの動力をカット…着水した瞬間にスクリューへ動力をつなぐ……

提督「はぁぁ…まるで曲芸ね……」

アヴィエーレ「……ふぅー」額に浮いた汗を拭う…

エリザベス「お見事ですわ」

ティルピッツ「ええ、称賛に値します」

アヴィエーレ「ふっ、飛んでいるものはいつか降りるものさ……でも、ありがとう♪」サングラスを外してウィンクをする…

提督「アヴィエーレ、とっても上手だったわ…♪」抱きついて頬にキスをする提督…

アヴィエーレ「あ、あぁ…なんでもないさ。さ、今度はマッキを着水させるからね……名残惜しいけど離れてくれ///」

提督「はいはい…♪」ヴォォ…ンッ……とエンジン音を轟かせ、真っ赤なイタリアンレッドも陽光に鮮やかなマッキM.33が滑らかに海面へ滑り込んでくる……明るい太陽に黄色いレンガ敷きの波止場、きらめく海面…南イタリアの晩夏ならではの美しい風景に古き良き「飛行艇時代」の機体が映える……

アヴィエーレ「よし、決まった…それじゃあ私は機体の整備に取りかかるから、チャオ♪」

提督「チャオ、アヴィエーレ…食事の時間には戻って来てね♪」ちゅっ♪

アヴィエーレ「了解した…///」

ティルピッツ「……どうしてマカロニの連中はこうも簡単にキス出来るのか……うぅ、顔が火照ってきた///」

提督「ふふ…これが愛のなせるわざよ♪」

エリザベス「相変わらずカンピオーニ提督は口がお上手でございます」

提督「かもね…うふふっ♪」ぱちっとウィンクをして手をひらひら振ると、エリザベスたちを残して庭の方へと歩いて行った……

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