イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (964レス)
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581: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2019/10/02(水)01:27 ID:mwjTT0PS0(1) AAS
…午後・作戦室…
提督「…うーん……」
デュイリオ「どうかなさいましたか?」
提督「いえ…まずはしっかりした護送計画を立てないといけないから、ルートを決めないといけないのだけれど……沿岸に沿って航行して、メッシーナ海峡の沖で南南西に転針…後はシチリア島、マルタ島を横に見ながらリビアに接近するのが一番かしら……15ノットだと…時間で……18ノットだと……あー、燃料が厳しくなるわね…」ディバイダーと定規を手に眉をひそめ、ぶつぶつとつぶやきながら海図にかぶせた透明シートへ線を描き入れる…
ライモン「…航路としてはそれが一番かと思います」
提督「そうね…これなら航路の大半が制空権を持っている範囲になるし、そうなれば上空援護ももらいやすいから……制空権内なら低速のカント水偵でも問題なく飛べるでしょうし…もっとも、マルタ島沖からトリポリまでは航空優勢が確立されていないから、高速で航行してもらう事になるけれど…」
ガリバルディ「ま、こちらとしては誤爆さえなければ十分よ」
提督「そうね、そこは十分注意するようにしましょう…それから護衛艦艇だけれど、直接援護と間接援護の部隊をつける必要があるわね」
ライモン「はい」
提督「……となると、直衛の艦艇は駆逐隊が四隻くらい…間接援護は……」
ガリバルディ「とりあえず私がつくわ…どうかしら?」
提督「そうねぇ…となると、ガリバルディを旗艦に軽巡が二、三隻と駆逐艦が一隊……」
マエストラーレ「船団そのものはそれでいいんじゃないかしら?」
提督「うん、そうね…後は天気と潮の具合だけれど……うーん、なかなか都合のいい日がないわね……」カレンダーに天気予報、月齢図、潮汐表を並べて考え込んでいる…
ライモン「あー、言われてみればそうですね……」
提督「ええ……この前失敗した鎮守府ときたら大潮の夜…しかも干潮時に潜水艦の娘をリビア沿岸に接近させているんだもの……そんなことをしたら行動余地海面が狭くなるに決まっているでしょうに…」
ライモン「満ち潮に合わせて入港させたかったんでしょうか?」
提督「そうでしょうね、そうすれば主機の出力にプラスして一ノットは稼げるから…それにしたって、深海棲艦がうろうろしている沿岸で潮待ちさせるなんてどうかしているわ」大きく両手を上に向けて、あきれたように肩をすくめた…
………
…
…数十分後…
提督「…さてと、次は護衛の艦に誰を選ぶかだけれど……カルドゥッチ、鎮守府の装備リストを持ってきて?」
カルドゥッチ「了解」
提督「うーん…やっぱり駆逐艦は同クラスで揃えたいところよね」
ガリバルディ「そうね、その方が何かと都合がいいし」
提督「……そうなるとやっぱりソルダティ級…でもあの娘たちには夏の作戦で頑張ってもらったから、あんまり毎回っていうのも……ここはオリアーニ級かマエストラーレ級かしらね…」
マエストラーレ「だったら直接護衛は任せて、提督……オリアーニたちは間接護衛の隊に入れてあげて?」
提督「そう言ってもらって助かるわ…そうなると後部の魚雷発射管と測距儀は降ろして、その分37ミリ機銃を増備……と」
カルドゥッチ「そうでしょうね」
提督「ええ…幸いなことに、うちには37ミリ機銃のストックが結構あるから四隻分くらいは捻出できるし……」
カヴール「だいぶ計画が固まってきましたね…♪」
提督「ええ、おかげさまで…あとは航路前方の哨戒を兼ねて中型潜を数隻展開させて、それから通信の中継役に大型潜を二、三隻……うちの戦闘機隊はグロッタリーエからトラーパニ(シチリア島)に進出させておいて…水偵はここから直接発進させるのと、ブリンディシに置いている機体でまかなって……シチリアで一旦降ろして再補給させればマルタ沖までは十分援護できるし…」
ガリバルディ「ま、その辺りはアヴィエーレが詳しそうよね」
………
…
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