イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (965レス)
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◆b0M46H9tf98h
[saga] 2022/06/13(月)01:08
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837: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2022/06/13(月) 01:08:13.44 ID:VtVpfAb50 …ヘルシンキ・ホテルのラウンジ… 色白の女性士官「ようこそ「森と湖の国」フィンランドへ、お会い出来て光栄です……クリスティーナ・ニッカネン少佐です」 提督「フランチェスカ・カンピオーニ少将です。こちらこそ、暖かいもてなしに感謝しております」敬礼を交わすと、軽く握手をした…… ニッカネン少佐「我々フィンランド人は「ペルソナ・ノン・グラータ」(好ましからざる人物)でもない限り、いつでも旅人を歓迎しますよ。 イタリアの方にこの寒さはこたえたと思いますが……コーヒーでもいかがですか?」 提督「ええ、いただきます」 …コーヒー好きのフィンランド人らしく、早速コーヒーを注文したニッカネン……運ばれてきた銀色のポットからカップにコーヒーが注がれるのを見ながらも、ついニッカネンを観察してしまう… 提督「……」 ニッカネン「どうかなさいましたか?」 提督「あぁ、いえ……」 …ニッカネンは色白で、淡い琥珀色の髪に色素の薄いブルーの瞳をしていて、髪を頭に巻き付けるように結っている……すでに結氷期で艦娘側も深海側もお互い活動が低調な東部バルト海とはいえ、フィンランド海軍の持つ戦力はごく小さく、哨戒や指定海域での機雷敷設、あるいはフィンランド湾を封鎖しようと深海側が敷設する機雷の掃海と忙しいらしい……カップを持つ指は多少骨張った感じではあるが白くすんなりとしていて、帰投してから急いで金モールと略綬付きのきれいな制服に着替えてきたらしく、髪にほのかな潮の匂いが残っている……また、それがどんな香水よりもニッカネンのすっきりした美しさを引き出している… ニッカネン「それにしても少将がいらっしゃるとは思いませんでした……フィンランドは初めてですか?」 提督「ええ。北欧自体が初めてなので、何もかもが目新しくて興味深いです」 ニッカネン「そうですか……少将は何かご趣味を?」 提督「ええ。映画や絵画の鑑賞、読書など一通りは……それに射撃も少し」親指と人差し指で小さなすきまを作り「ほんのたしなむ程度に」と身振りをつけた提督…… ニッカネン「射撃ですか、それなら私もたしなんでいます……時期になると鹿撃ちや鴨猟をやりに田舎の方へ出かけますよ。猟のシーズンならご一緒出来たのですが」 提督「まぁまぁ、休暇で来たわけではありませんから……少し残念ですけれど」 ニッカネン「他にフィンランドでご存じのことは?」 提督「そうですね……」 提督「やはりフィンランドと言えばマンネルヘイム将軍と「冬戦争」ですね……それに子供の頃に読んだ「ムーミン」や、船舶用ディーゼルのヴァルティラ……電子機器のノキアにアパレルのマリメッコ、銃火器のヴァルメ……」 ニッカネン「なるほど」 提督「それから作曲家のシベリウスに建築家のアルヴァ・アールト、ライコネンのような有名レーサーたちに、パーヴォ・ヌルミを始めとする陸上競技の「空飛ぶフィンランド人」や、クロスカントリースキーといったスキースポーツの選手……そうそう、実家にはイッタラのグラスもいくつかありますよ」 ニッカネン「これはこれは……私がイタリアについて知っている事よりも多いですね」 提督「そうですか? ふふっ♪」眉を持ち上げて驚いた様子のニッカネンを見て、思わず笑みを浮かべた提督…… ニッカネン「ええ。それと、この後の予定ですが……会議は翌日から始まる予定ですから、それまでの間に基地の艦娘たちを紹介する機会や、ヘルシンキ市内をご案内する時間も持てると思います。「スオメンリンナ要塞」(世界遺産)の見学や、市街の散策もできるかと思います」 提督「まぁ、それは嬉しいです」 フェリーチェ「ニッカネン少佐、お気遣いありがとうございます」 ニッカネン「いいえ。大尉もぜひ楽しんで下さいね」 フェリーチェ「そうさせていただきます」 ニッカネン「ええ、ですがその前に当地の情勢について軽く説明を……」 提督「ええ、ぜひお願いします」 …無愛想というわけではないが、あまりおしゃべりではないニッカネンが慎重に口を開く……提督もノートとペンを取り出し、あらためて椅子に座り直す… ニッカネン「我々フィンランド海軍ですが……現在はフィンランド湾口を押さえるハンコ半島を拠点に、深海側の活動を抑え込んでいるというのが現状です」横に置いてあった書類鞄から様々な書き込みが加えられた地図を取り出し、ディバイダーと定規を当てて説明に入った…… 提督「なるほど」 ニッカネン「フィンランド湾の最奥はクロンシュタットやサンクトペテルブルクといったロシアの都市があり、同地には黒海艦隊(バルチック艦隊)の基地があります」 …深海棲艦という「人類共通の脅威」を前にしてある程度協力関係にあるとは言え、過去にフィンランドへとしてきた仕打ちを考えるとお世辞にも「味方」とは言いにくいロシア海軍の事だけあって歯切れが悪い… 提督「ええ」提督も察して、そこは軽く相づちを打つだけでとどめた…… ニッカネン「……基本的に我々はフィンランド湾から深海棲艦がバルト海へ進出するのを抑え、同時にこちらの活動が制限されないよう、ハンコ半島や周辺海域を封鎖されないよう機雷の掃海に当たっています」 提督「なるほど」 ニッカネン「とはいえ冬期はフィンランド湾が結氷し、日照時間も短くなるので活動は低調になります」 提督「そのようですね」冬とは言えまだ日差しのある南イタリアのタラントに比べて薄く弱々しく、それすらもすぐに沈んでしまう北欧の太陽を経験している最中なので気持ちがこもる…… ニッカネン「ええ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/837
ヘルシンキホテルのラウンジ 色白の女性士官ようこそ森と湖の国フィンランドへお会い出来て光栄ですクリスティーナニッカネン少佐です 提督フランチェスカカンピオーニ少将ですこちらこそ暖かいもてなしに感謝しております敬礼を交わすと軽く握手をした ニッカネン少佐我フィンランド人はペルソナノングラータ好ましからざる人物でもない限りいつでも旅人を歓迎しますよ イタリアの方にこの寒さはこたえたと思いますがコーヒーでもいかがですか? 提督ええいただきます コーヒー好きのフィンランド人らしく早速コーヒーを注文したニッカネン運ばれてきた銀色のポットからカップにコーヒーが注がれるのを見ながらもついニッカネンを観察してしまう 提督 ニッカネンどうかなさいましたか? 提督あぁいえ ニッカネンは色白で淡い色の髪に色素の薄いブルーの瞳をしていて髪を頭に巻き付けるように結っているすでに結氷期で艦娘側も深海側もお互い活動が低調な東部バルト海とはいえフィンランド海軍の持つ戦力はごく小さく哨戒や指定海域での機雷敷設あるいはフィンランド湾を封鎖しようと深海側が敷設する機雷の掃海と忙しいらしいカップを持つ指は多少骨張った感じではあるが白くすんなりとしていて帰投してから急いで金モールと略綬付きのきれいな制服に着替えてきたらしく髪にほのかな潮の匂いが残っているまたそれがどんな香水よりもニッカネンのすっきりした美しさを引き出している ニッカネンそれにしても少将がいらっしゃるとは思いませんでしたフィンランドは初めてですか? 提督ええ北欧自体が初めてなので何もかもが目新しくて興味深いです ニッカネンそうですか少将は何かご趣味を? 提督ええ映画や絵画の鑑賞読書など一通りはそれに射撃も少し親指と人差し指で小さなすきまを作りほんのたしなむ程度にと身振りをつけた提督 ニッカネン射撃ですかそれなら私もたしなんでいます時期になると鹿撃ちや鴨猟をやりに田舎の方へ出かけますよ猟のシーズンならご一緒出来たのですが 提督まぁまぁ休暇で来たわけではありませんから少し残念ですけれど ニッカネン他にフィンランドでご存じのことは? 提督そうですね 提督やはりフィンランドと言えばマンネルヘイム将軍と冬戦争ですねそれに子供の頃に読んだムーミンや船舶用ディーゼルのヴァルティラ電子機器のノキアにアパレルのマリメッコ銃火器のヴァルメ ニッカネンなるほど 提督それから作曲家のシベリウスに建築家のアルヴァアールトライコネンのような有名レーサーたちにパーヴォヌルミを始めとする陸上競技の空飛ぶフィンランド人やクロスカントリースキーといったスキースポーツの選手そうそう実家にはイッタラのグラスもいくつかありますよ ニッカネンこれはこれは私がイタリアについて知っている事よりも多いですね 提督そうですか? ふふっ眉を持ち上げて驚いた様子のニッカネンを見て思わず笑みを浮かべた提督 ニッカネンええそれとこの後の予定ですが会議は翌日から始まる予定ですからそれまでの間に基地の艦娘たちを紹介する機会やヘルシンキ市内をご案内する時間も持てると思いますスオメンリンナ要塞世界遺産の見学や市街の散策もできるかと思います 提督まぁそれは嬉しいです フェリーチェニッカネン少佐お気遣いありがとうございます ニッカネンいいえ大尉もぜひ楽しんで下さいね フェリーチェそうさせていただきます ニッカネンええですがその前に当地の情勢について軽く説明を 提督ええぜひお願いします 無愛想というわけではないがあまりおしゃべりではないニッカネンが慎重に口を開く提督もノートとペンを取り出しあらためて椅子に座り直す ニッカネン我フィンランド海軍ですが現在はフィンランド湾口を押さえるハンコ半島を拠点に深海側の活動を抑え込んでいるというのが現状です横に置いてあった書類鞄から様な書き込みが加えられた地図を取り出しディバイダーと定規を当てて説明に入った 提督なるほど ニッカネンフィンランド湾の最奥はクロンシュタットやサンクトペテルブルクといったロシアの都市があり同地には黒海艦隊バルチック艦隊の基地があります 深海棲艦という人類共通の脅威を前にしてある程度協力関係にあるとは言え過去にフィンランドへとしてきた仕打ちを考えるとお世辞にも味方とは言いにくいロシア海軍の事だけあって歯切れが悪い 提督ええ提督も察してそこは軽く相づちを打つだけでとどめた ニッカネン基本的に我はフィンランド湾から深海棲艦がバルト海へ進出するのを抑え同時にこちらの活動が制限されないようハンコ半島や周辺海域を封鎖されないよう機雷の掃海に当たっています 提督なるほど ニッカネンとはいえ冬期はフィンランド湾が結氷し日照時間も短くなるので活動は低調になります 提督そのようですね冬とは言えまだ日差しのある南イタリアのタラントに比べて薄く弱しくそれすらもすぐに沈んでしまう北欧の太陽を経験している最中なので気持ちがこもる ニッカネンええ
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