イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (965レス)
イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/
上
下
前次
1-
新
通常表示
512バイト分割
レス栞
抽出解除
レス栞
248: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/05/25(金) 02:49:57.40 ID:PbwQNLux0 ガリレイ「とりあえず身体の小さい方が薬の効果が大きいから…駆逐艦と中型潜には部屋に引っ込んでいてもらうのがいいと思うわ」 提督「そ、そうね……ちょうどお昼寝の時間だから、それとなく通信室から放送をかけて来るわ///」 ガリバルディ「……ふぅん、小さい娘たちが身体を火照らせているわけね…ならこのガリバルディが鎮めてあげないと♪」放送を聞いて舌なめずりをする女好きのガリバルディ…… エウジェニオ「うふふ、それが駆逐隊を率いる軽巡の務め……だものね♪」こちらはギリシャ風のレズ気質がすっかり染みついているエウジェニオ… アオスタ「あ、あのねぇ…そういうことはしてはいけない…って!?」 エウジェニオ「姉さんは部屋で休んでいて?…その間に私は「身体を張って」駆逐艦の娘たちを助けて来るから……ふふっ♪」姉のアオスタが止めようとすると、エウジェニオが唇に指を押し当てた… …重巡「ザラ」級の部屋… ポーラ「…ふわぁぁ…身体がぽかぽかして気持ちいいですねぇ〜……ザラ姉さまぁ、一緒にお昼寝しましょ〜…んぅ、ちゅっ♪」 ザラ「ええ…さっきの「薬がどうのこうの」とかがなくっても、私はポーラたちが大好きよ?……ちゅむっ…れろっ、ちゅるっ♪」 フィウメ「…わわわ……姉様たちのキス…いつもよりねちっこいです…///」 ゴリツィア「ふふ、フィウメ姉さんったら……薬の効き方まで一番遅いんですね…ちゅるっ、ちゅぽ…っ♪」(※フィウメ…公試速力32.95ノットでザラ級四隻中最低だった) フィウメ「そ、そう言う話じゃ……んちゅぅぅ、ちゅるぅ///」 ……… …駆逐艦「セラ」級の部屋… セラ「はぁぁ…んっ……んんぅ///」氷枕をふとももに挟んで火照りを鎮めようとしながら、秘所に指を入れて激しくかき回すセラ… クリスピ「全く、こんなのって……聞いたことがないわ…んっ、あぁぁぁっ///」鎮守府の駆逐艦では一番小さい955トンの「セラ」級だけに薬もよく効いたらしく、顔を火照らせ息を荒げている…… セラ「はぁぁ…っ、気持ちい…ぃ!」にちゅっ、ぐじゅっ…じゅぷっ♪ クリスピ「姉さん、あんまり刺激しないでっ……私は必死になって我慢しているんだから…っ!」シーツの端を噛みしめてふとももをこすり合わせているクリスピ… セラ「そんなこと言ったって…ぇ……はぁぁ、んっ…♪」普段はMTM(爆装艇)のラジコン模型を抱えている大人しいセラが、あどけなさの残る見た目からは想像もできない色っぽいため息をつきながら、夢中で花芯をまさぐっている…… クリスピ「もう……姉さんのそんな声を聞いたら…我慢できなくなっちゃったじゃない…んんぅ…っ///」じゅぷ…っ♪ セラ「クリスピ…それなら一緒に……ね?」 クリスピ「あ、あっ、あっ……///」 ……… …中型潜「シレーナ」級の部屋… アメティスタ(アメジスト)「あふぅ、んくぅ……き、気持ちは嬉しいですがもうだめです……ねぇ、お願いですから……んちゅぅ、ちゅぅ///」民間療法では「酔いを防ぐ」と言われていた「アメティスタ」だけに薬もほとんど効かず、そのせいでかえって姉妹にいいようにされている…とはいえ石言葉の「愛情」を感じさせる熱いキスにまんざらでもない気分で、押しのける手つきもほとんど形ばかりで表情をとろけさせている…… ルビノ(ルビー)「はぁ、はぁっ……愛しいアメティスタ…好き、好き、好き…大好きよ、キスさせて!……もしダメでも無理やりいただくから……んちゅるっ、ちゅぷっ、れろっ…んちゅぅぅっ!」一方「ルビノ」は石言葉の「情熱・純愛」どうりに真紅の髪を振り乱し、床に押し倒したアメティスタをむさぼっている… ガラテア「……ふぅ、そんなに私がいいのですか?」一方、自分の作った大理石像を愛した王「ピグマリオン」の願いでアフロディーテ(ヴィーナス)に命を吹き込まれた理想の女性像が艦名になっている「ガラテア」…そのすっきりとした白い肌をさらけ出してしなやかに立っていて、足元にはスメラルド(エメラルド)とザフィーロ(サファイア)がまとわりついて、滑らかな肌に頬ずりをしている…… スメラルド「ええ…ガラテア……私の変わらない「誠実さ」をどうか受け取って…///」 ザフィーロ「私は「慈愛」をもってガラテアに尽くします…はぁ…ん///」 ガラテア「困りましたね……分かりました、こちらへいらっしゃい…ね?」 スメラルド「あぁぁ、ガラテア……嬉しい…っ///」 ザフィーロ「愛してます…っ♪」…すっかりメロメロになっている二人は困った様子のガラテアに手を引かれて、彼女の私室へ入っていった…… トパツィーオ(トパーズ)「……私はあんな風には出来ないけれど……ずっと一緒に仲良くしましょうね、ディアマンテ?」黄色い石の「トパツィーオ」(トパーズ)は「誠実・友情」が石言葉で、ディアマンテと両手の指を絡めてきらきらとした瞳で見つめあっている… ディアマンテ(ダイアモンド)「ええ…私たち二人の「永遠の絆」ね……ちゅっ♪」 トパツィーオ「ええ…それじゃあ一緒に……///」 ディアマンテ「そうね…トパツィーオ……ちゅ♪」軽く唇を重ねると、お互いに仲よく手をつないで座っている… ……… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/248
349: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/08/28(火) 02:12:14.40 ID:mI7o8oHy0 提督「…それじゃあニンニクを刻んでもらえる?」厨房のガス台はパスタ鍋にお湯を沸かそうと強火になっていて、換気扇だけでは抜けない熱でずいぶんと暑くなっている…ふと壁の温度計を見て、思わずげんなりする提督…… アッチアイーオ「ええ、任せて……それはそうと、提督は甘い匂いがするのね///」 提督「香水はつけていないけれど?」 アッチアイーオ「べ、別に香水とかそう言うのじゃなくって……提督そのものが…よ///」 提督「まぁ…♪」 アッチアイーオ「本当にいい匂い…甘いクリームみたいな……ちゅぅ♪」提督の頬を舐めるようにキスをした… 提督「まぁ…んふふっ♪」 …食堂… トレーリ「どうやら、今の所は順調のようですね」 チェザーレ「うむ…カヴールはどう見る?」 カヴール「私もお二人の見立てと同じです。大変に仲睦まじくて、いい雰囲気ではありませんか♪」 … 提督「さてと、パスタのソースはこれでよし…と」 アッチアイーオ「ボーノ♪ とっても美味しいっ…提督の手づくりだからかしら///」 提督「ふふ、お褒めにあずかり恐縮です♪」 アッチアイーオ「あっ、提督」 提督「んー?」 アッチアイーオ「……ソースをこぼしちゃった…舐めて?」 提督「あらあら…ちゅっ、んちゅっ♪」アッチアイーオが胸元に垂らしたマリナーラ(プッタネスカ)のソースをぺろりと舐めあげる提督… アッチアイーオ「ん、んふぅ……っ///」 提督「ふふっ……そういえば、冷蔵庫からサラダの野菜を出さないといけないわね」 アッチアイーオ「ねぇ、それじゃあ一緒に行きましょう?」 提督「ええ♪」アッチアイーオの手をそっと包み込み、指を絡めた… …食料庫・冷蔵室… 提督「ふー…やっぱりここは涼しくていいわね」 アッチアイーオ「ね、ねぇ…何で手を握っているの///」 提督「だって、アッチアイーオの手がすべすべしているんだもの♪」 アッチアイーオ「それじゃあ答えになってないわ……早く野菜を出して戻りましょうよ」 提督「あら、今さらになって照れちゃったの?」 アッチアイーオ「別に照れるような事なんてないでしょ…」急に黙りこくって唇をきゅっと結んでいる… 提督「ふふ、いいのよ…ここなら、しばらくは誰も来ないから……ね?」指先でそっと背中をなぞり、腰のくびれまで撫でおろしていく… アッチアイーオ「……だから、あんまり触られたり馴れ馴れしくされるのは嫌いなの」 提督「あら、さっきまではあんなに嬉しそうだったのに?」 アッチアイーオ「さっきは…その、何て言うか……///」 提督「いいのよ、遠慮しないで? …私、アッチアイーオの事が好き……♪」優しい手つきでふとももを愛撫し、少し屈んでそっと唇を近づける… アッチアイーオ「ふ、ふざけないでっ…!」パァン…! 提督「…っ!?」 アッチアイーオ「提督は私の事を「ちょっと一緒に過ごして、甘い言葉さえかければすぐにコロリと参っちゃう」とでも思ってるんでしょう…私はそんな甘くないわよ!?」 提督「違うわ……ねぇ、急にどうしたの?」冷蔵室の冷気で余計にヒリヒリと傷む頬を押さえて、涙目でしゃがみこむ… アッチアイーオ「この数日、あなたが司令だからっておままごとにつき合ってあげたけど…たとえ肩章に「二つ星」が付いていても、私の気持ちまで思い通りになるわけじゃないんだからっ!」 提督「…アッチアイーオ」 アッチアイーオ「命令は聞いてあげるけど、それ以外はお断りよ!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/349
419: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/12/07(金) 02:23:56.40 ID:BXut0DCi0 >>418 どうもありがとうございます…書くのが遅いものでなかなか進みませんが、そろそろ提督とアンナの馴れ初めの話を投下するつもりです …ちなみに提督(小)×アンナ(小)の百合っぽいのも書くつもりですので、どうかお待ちください… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/419
438: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/12/28(金) 01:52:25.40 ID:t93puI9t0 …夕方… ガラテア(中型潜シレーナ級)「さて、それでは哨戒任務に行ってきませんと。せっかくのお祭の日に順番が回って来てしまうなんて、少し残念ですね」 …美女揃いの鎮守府の中でも特に美しく目も覚めるような「ガラテア」は、白大理石のような純白の肌を、淡い灰色と灰緑色の斑点迷彩を施した「艤装」で包んでいる……ぴっちりと肌に吸いついたウェットスーツのような艤装のおかげで、くっきりと乳首やあそこの割れ目が際立っている…… ネレイーデ(シレーナ級)「そう?私は哨戒も好きよ? 沖に出て感じる海のざわざわした感じや、泡立つ波のしぶきとか♪」海の精だけあって、たとえ理由が哨戒でも海に出るのが好きなネレイーデ… アンフィトリテ(シレーナ級)「私も嫌いではないわ…シレーナはどう?」こちらも海神ポセイドンの妻だけあり、ほとんど海と一心同体のアンフィトリテ…自分の艤装には飾りのフリルを付けているが、それも白く砕ける波頭に見える… シレーナ「そうね、海は好きよ…ラララ、ララ…ラ〜…♪」一人でワルツを踊る真似をしながら、聞くだけで心もとろかすようなメロディを聞かせるシレーナ(セイレーン)… 提督「んっ…シレーナ、ちょっと歌うのは止めてもらっていいかしら……///」 ライモン「そ、そうですね…///」恥ずかしげに頬を赤らめ、もじもじとふとももを擦りあわせるライモン… シレーナ「あら残念、気に入ってもらえると思ったのに」 提督「いえ、歌は上手だけれど…その……」 アッテンドーロ「その甘い声が良くないのよ」 シレーナ「そうですか…それじゃあ洋上でうんと歌ってくることにしましょう♪」 提督「そうしてもらえると助かるわ…」 シモネッタ提督「んぅぅ、私も今の声で濡れちゃったわ……ねぇリベッチオ♪」 リベッチオ(ヴェネツィア)「んー?」 シモネッタ提督「…ちょっと化粧室に行きたくなぁい?」 リベッチオ(ヴェネツィア)「うん、提督が行きたいなら一緒に行ってあげる♪」 シモネッタ提督「んふっ、リベッチオはいい娘ね♪」 リベッチオ「えへへっ♪ …提督、リベッチオのこと……いっぱい気持ち良くしてね♪」 シモネッタ提督「ええ、それはもう…んふふっ♪」 提督「えーと……あ、そうそう、日が沈んだら庭に行きましょう。二日目の催し物として準備しているものがあるの」 グレイ提督「それは楽しみですわね…エメラルド、わたくしたちは外で待つことといたしましょう?」 エメラルド「は、はい…んぅ……///」歌声を聞いて身体を火照らせ、悩ましげな表情を浮かべたエメラルド…それをさりげなく連れ出すグレイ提督と、さすがに顔色一つ変わらないクィーン・エリザベス… …日没・庭先… シルヴィア「…それで、何を用意してあるの?」 提督「まぁまぁ、それは見てのお楽しみ。期待していてね、シルヴィアおばさま♪」 クラウディア「ふふ、楽しみね……んっ」意外と冷たい夜風に軽く身震いしたクラウディア…と、シルヴィアが肩に手を回して軽く抱きしめた… シルヴィア「ほら、こうしていれば少しは暖かいでしょう?」 クラウディア「ええ、ありがとう///」 提督「…ライモン、あなたは平気?」 ライモン「ええ、大丈夫です…でも、隣にいさせて下さいね……提督///」 提督「ふふっ、もちろんいいわ…さ、そろそろね♪」 リットリオ「えー、こちらリットリオ…提督、始めてもいいですか?」 提督「こちら提督…ええ、どうぞ♪」 リットリオ「リットリオ了解。それでは行きますよ? ……トーレ、ドゥーエ、ウーノ…フオーコ(撃て)♪」…と、リットリオ級の甲板上にある星弾(照明弾)用の単装砲が目一杯仰角を取ると発射され、シュルシュルと尾を引いて照明弾が打ち上げられたかと思うと、上空で紅と緑の花火が開いた…… シルヴィア「へぇ、綺麗ね…」 提督「ふふ…照明弾にちょっと細工をしてもらって花火にしたの」アナウンスを受けて艦隊の方を見ていたお客さんたちからも歓声が上がる… グレイ提督「まぁまぁ、なかなかお洒落ですわね…♪」 アンナ「許嫁と花火なんて言うのも悪くないわね…フランカ、合格点をあげるわ♪」 提督「そう、よかった……それじゃあお母さま、おばさま、それにアンナ…この花火が終わったらお客さんは退場の時間だから、気を付けて帰ってね?」 クラウディア「ええ、とっても楽しかったわ…また明日も遊びに来るわね」 提督「ええ、待ってるから……ちゅっ♪」 デュイリオ「それではそろそろ夕食にいたしましょう…わたくし、お腹が空いてしまいました♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/438
826: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2022/02/27(日) 01:56:01.40 ID:RoXNloNK0 …数時間後・ハーコンスヴァーン海軍基地… 基地司令「ようこそハーコンスヴァーン海軍基地へ」 …曇り空の下に広がるベルゲン沖の海は冬の北欧らしく荒々しく冷たい灰色に白い波頭を散らしていて、切り立った崖やフィヨルドが天候とも戦わなければならないスカンジナビアの荒々しい自然の雰囲気を感じさせる……基地には小型ながらイージス・システムを備え「ミニ・イージス艦」とあだ名されるノルウェー海軍の「フリチョフ・ナンセン」級フリゲートや、まるで陸戦兵器のようにグレイとグリーン系の色でスプリッター迷彩を施した「シェル(盾)」級ミサイル艇が数隻停泊していて、隣接する区域には艦娘たちの居住施設がある… 提督「とても大きな基地ですね……それに崖の中にドックがあったりと、実に興味深いです」 基地司令「そうでしょうね。我が国が地政学的の観点から、かなり独特な兵器体系を構築してきていることは自認しております」 …映画館やジムといった各種の娯楽施設まで備えた、まるで一つの町のような基地を案内してくれているのは基地司令の大佐で、ダンディな金褐色の口ひげを生やしている… 提督「いえ、国情に合った見事なものだと思います……それにノルウェーの「コングスベルグ」といえばペンギン・ミサイルを初め有名ですし、ぜひ色々と勉強させていただきたいと思っております」 (※コングスベルグ…ノルウェーの総合軍需メーカー。IR(赤外線)誘導の短距離対艦ミサイル「ペンギン」はベストセラーSSM(対艦ミサイル)で、発展型の「NSM」は「JSM」としてF-35戦闘機の兵装としても採用された) 基地司令「恐縮です……まぁ陸軍にはかの有名な名誉連隊長「ニルス・オーラヴ」がおりますが、その分我々海軍にはペンギン・ミサイルがありますからね……ところで昼食がまだでしょう? どうぞ食堂の方へ」 (※ニルス・オーラヴ准将…イギリス、スコットランド動物園にいるキングペンギン。現在は「三世」で階級はノルウェー近衛部隊の准将。1961年、各国軍隊の音楽隊によるイベント「ロイヤル・エディンバラ・ミリタリー・タトゥー」でノルウェー軍の中尉が交流を持ち、そののち隊のマスコットとして認めてもらうよう働きかけたもの。当初は上等兵だったが昇進を重ね、代替わりを続けながらとうとう准将となった。名前は当時の国王オーラヴ五世にあやかったもの) 提督「これはどうも、わざわざありがとうございます」オスロでも軽い昼食を食べてはいたものの、むげにもてなしを断るのも悪いのでそっと制服のベルトを緩めながらついていく…… …基地の食堂では艦娘担当の中佐一人と艦娘二人が提督たちを出迎えてくれた……白いテーブルクロスをかけた長テーブルには、さまざまな取り合わせの具材を載せたノルウェー式オープンサンドウィッチ「スモーブロー」や綺麗なスモークド・サーモンの皿が並んでいる… 艦娘担当官「では、こちらの艦娘たちを紹介いたします……「スレイプニール」級駆逐艦の「スレイプニール」と「オーディン」です」 艦娘「スレイプニール級駆逐艦、スレイプニールです」 …神話と同じく脚が八本あるかどうかはテーブルクロスに隠れていて見えないが、たてがみのような銀髪にしっかりした表情は水雷艇クラスの小さな駆逐艦とは思えないほど大人びている… 艦娘「同じくスレイプニール級、オーディンです」 …こちらも北欧神話の主神オーディンと同じく片目がないかどうかは顔にかかっている髪で定かではないが、やはり神話にあやかっているのか、左右の耳にはオーディンへと世界中の情報を伝えるカラス「フギン(思考)」と「ムニン(記憶)」をあしらったイヤリングをし、足元をそっとのぞくと狼の「ゲリ」と「フレキ」(二匹とも「貪欲」「大食らい」といった意味)をモチーフにしたアンクレット(脚飾り)を付けている… 提督「初めまして」 基地司令「……さぁどうぞ、遠慮せずに召し上がって下さい」 提督「では、いただきます」具をこぼさないよう、お上品にスモーブローを口に運ぶ提督……北欧風の薄くしっかりとした固めのパンに、それぞれ塩漬けニシンや味の濃いハム、酸味の利いたピクルスなどが載せてある…… 基地司令「いかがですかな?」 提督「ええ、とてもおいしいです……ニシンというのはピクルスとも合うものですね」 艦娘担当官「お気に召していただいたようで何よりです」 提督「ええ。それにこの燻製サーモンも絶品ですし」ほどよく脂が乗っていてしっとりしているサーモンに、さっぱりしたサワークリームが添えてある…… 基地司令「それはよかった……深海棲艦が出現した当初は出漁も出来ず、養殖場も被害を受けたりしたものですからね。 当時はしばらくサーモンとお別れでしたよ」 提督「そうでしょうね……イタリアでも海産物の価格が跳ね上がって大変でしたから」 オーディン「あの時はゲリとフレキの食べものに苦労しました」 提督「ふふ、何しろ名前からが「貪欲」ですものね♪」 オーディン「……北欧神話をご存じですか」 提督「ええ、一応は……きっと貴女はミーミルの泉の一口と引き換えに、片目をあげてしまったのね」 オーディン「その代わり世界で一番賢くなったので……」そう言いながらスモーブローを食べているが、片目のせいで目算を誤ってしまうのか、ちょくちょく足元の「ゲリ」と「フレキ」のあたりにこぼしている…… スレイプニール「……」 オーディン「何か?」 スレイプニール「いいえ、私はオーディンの馬ですから」 オーディン「ならよし……それにしてもハチミツ酒(ミード)が飲みたいものだ」 基地司令「こらこら、昼からはいかんぞ」真面目そうな表情をふっと崩すと、軽く叱りつけた…… 提督「ふふっ……♪」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/826
874: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2023/05/01(月) 01:44:48.40 ID:st6aV10Z0 提督「……ユーリア?」 クズネツォワ「何を戸惑っているのだ? 君だって子供ではないのだから、ここまで来たらどういう意味かくらいは分かるだろう?」 …立ち上がると提督の手に自分の手を重ね、ぐっと上半身を屈めるようにして提督の瞳をのぞき込んだ……冷たく骨っぽい、逆らいがたい力を秘めた手が提督の手首をつかみ、椅子から立ち上がらせる……反対の腕を提督の腰に回すと、そのままベッドルームとおぼしきドアへと提督を連れて行くクズネツォワ… 提督「ユーリア……///」ふんわりしたセーターの生地越しにクズネツォワの固く引き締まった身体が感じられ、煙草の香りが混じったビターな吐息がふっと耳元に吹きつけられる…… クズネツォワ「ああ」 提督「……いいのですか?」 クズネツォワ「駄目だったらこんな真似はしない」 …ベッドルーム… クズネツォワ「……さて、それではもっと個人的な話をする前に……カンピオーニ提督、少しよろしいか?」 提督「ええ、何でしょう?」 クズネツォワ「失礼」提督が付けているイヤリングを外すと、ナイトテーブルにあった水差しの中に放り込もうとする…… 提督「あっ、何を……」 クズネツォワ「申し訳ないな。 だが、盗聴されるのは趣味ではない」 提督「えっ?」 クズネツォワ「おや、気が付かなかったか? では後でご友人に聞いてみるといい……悪いがこんな小細工に気付かない私ではない」 …イヤリングの人工真珠に爪をかけると、パカッと真珠が二つに割れ、中にボタン電池程度の小さな機械が収まっている……クズネツォワは機械に唇を近づけてそう言うと、改めてぽちゃんとイヤリングを放り込んだ… クズネツォワ「さて……一つ始末したとはいえ、おおかたこの部屋そのものにもフィンランド側が仕掛けた盗聴器が山とあるはずだ」 提督「そうでしょうか?」 クズネツォワ「ダー(ああ)。 もっとも、探して見つかるような幼稚な場所にありはしないだろう……驚きはしないがね。 公的なレセプションに出席したロシア海軍の将官が宿泊する部屋に盗聴器の一つもないとしたら、その方が驚きだ」 提督「そういうものですか……私には縁のない世界です」 クズネツォワ「そうだろう、だから君のご友人も盗聴器を仕込む気になったのだ……自分の持ち物に盗聴器を仕掛けられていることを知らない人間なら、不自然な挙動をすることもないからな。とはいえフィンランド人にただ盗み聞きされるのも芸がない……」 …そう言うとどこからか文庫本くらいの大きさをした、テルミンと音叉のあいのこのような器具を取りだしてナイトテーブルに置き、側面のスイッチを入れた……途端に「ぶぅん……」と、遠くでクマンバチが飛んでいるような振動音が低く鳴り始める… 提督「それは?」 クズネツォワ「ノイズメーカーだよ……低周波を始めとした音波を発してガラス窓や壁に反響させ、室内の声が捉えにくくなる。これで多少は私的なおしゃべりもできるわけだ」 提督「……」 クズネツォワ「どうした? 遠慮せずに座るといい」 …重そうなコートと地味なチャコールグレイのブレザーを脱いでベッド脇の椅子にかけると、化粧っ気のない地味な黒いタートルネック姿になったクズネツォワ……将官というよりは競泳選手のような引き締まった身体と冷徹な表情を浮かべた苦みばしった顔に、可愛らしさのかけらもないモノトーンの服が良く似合う……そのままベッドに腰かけると掛け布団を軽く叩き、隣に腰かけるよううながした… 提督「ユーリア、もしかして私がどういう人間かご存じの上でやっているでしょう?」 クズネツォワ「だとしたらどうなのだ?」 提督「……こうします」 …そういうとかたわらに腰かけ、顔を向けさせてキスをした……冷たく煙ったい煙草の香りとウォッカの味が少し残っている薄い唇に提督の柔らかなみずみずしい唇が触れる… 提督「ん、ちゅ……っ♪」 クズネツォワ「……んっ」 提督「ぷは……///」 クズネツォワ「ふ、なるほどな……くくくっ♪」 提督「何がおかしいのです?」 クズネツォワ「いや。まったく面白い女性だよ、君は……」 …そういうなり提督をベッドに押し倒し、あご先に指をあてがうと上向かせると唇を押しつけた……片腕で提督の手をつかみ、上から覆い被さって身体を押さえ込むようにして長々と口づけをする… 提督「ん、んんっ……んぅ///」 クズネツォワ「ん……ふっ……んむっ……」 提督「ぷはっ……はぁ、はぁ……っ///」息切れを起こすかと思うくらい長々と続けられた口づけに、呼吸を荒くする提督…… クズネツォワ「……それで、もうおしまいか?」 提督「いいえ……これからです♪」ちゅ……っ♪ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/874
951: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2024/11/15(金) 01:27:19.40 ID:MKgHJg860 …新年・朝… 提督「新年おめでとう、お母さま、おばさま♪」 クラウディア「ええ、新年おめでとう♪」 シルヴィア「新年おめでとう……フランカも一杯いかが?」 提督「おばさまったら、朝からスプマンテ?」 シルヴィア「せっかくの新年だもの、いつもとは違うことをしようと思ってね」 クラウディア「シルヴィアったら朝からお風呂に入って、スプマンテを開けてごきげんなの…///」そう言って手のひらを上に向けているクラウディアの首筋には吸い付かれたような桃色の痕が残っている…… 提督「いつも通りなのはお母さまとえっちしたことくらいね」 シルヴィア「まぁね……朝日を浴びながらクラウディアを抱くのは格別だったわ」 クラウディア「もう、シルヴィアったら……♪」 提督「新年早々ごちそうさま……お母さまたちがこの調子じゃあ、私も一杯もらわないとやっていられそうにないわ」グラスを出して飲み口の良いスプマンテ「モスカート・ダスティ」を注ぐ…… シルヴィア「こうやって朝日に透かすと綺麗でしょう?」 提督「そうね。明けの海原に潮風、森のざわめきに金色に抜けるような朝焼け、グラスにはひんやりしたモスカート・ダスティ……ぜいたくの極みね」 クラウディア「それから私たちのキスも付けてあげる♪」ちゅっ♪ シルヴィア「私たちの可愛いフランカに……♪」ちゅ……♪ 提督「それじゃあ私からも……♪」ちゅ……っ♪ クラウディア「ふふ、ありがとう……フランカもアンナちゃんといずれこういうやり取りをするようになるのね♪」 提督「ちょっと、お母さま……!」 クラウディア「あら、でも年の瀬にアンナちゃんのお家へ出かけたときはまんざらでもなさそうだったわよ?」 提督「べ、別にそこまでじゃないわ……アンナとは幼馴染みだけれど、いつも私の事を振り回すし……///」そう言いながらも、アンナと過ごした年末を思い出して頬を赤らめた…… …数日前… 提督「……チャオ、アンナ」 アンナ「おはよう、フランカ……さ、乗って♪」銀色のマセラッティ3500GTでカンピオーニ家の門の前までやってきたアンナ……その目はサングラスで隠れているが、濃いさくらんぼ色のルージュを引いた唇は口角があがっていて、少しえくぼも出来ている…… 提督「ええ」 …提督はクリーム色のメルトンのコートに、長身に映えるヴィヴィッドな色合いのローズピンクのリブ編みセーター、キャラメル色のフレアスカートに黒のストッキング、頭には少しフェミニンな要素を狙いすぎた感があるように思えたが、白ウサギのようにふわふわしたバスコ(ベレー帽)をかぶり、黒革のニーハイブーツで足元を固め、手にはハンドバッグを持っている……軽く吹いてきた「サンタ・マリア・ノヴェッラ」の甘く華やかなバラの香水は、提督の気に入っている香りで、身じろぎするたびにふっとかすかに立ちのぼる… アンナ「フランカったら良く似合ってるわ、私のためにお洒落してくれたのね?」 提督「えぇ、まぁ……そういうアンナだってとっても綺麗よ♪」 アンナ「そりゃあせっかく許嫁と過ごせるんだもの、ぼろを着てくるわけには行かないわ……ん♪」 …そう言って両手で提督の頬を挟みこむと、身体を寄せて唇を重ねるアンナ……熱っぽいキスにふさわしいプラダの香水が鼻腔を満たし、甘いバニラとムスクの香りで頭がくらくらするような気がした… 提督「ち、ちょっと……うちの門の前でなんて、いくらなんでもせっかちすぎるわ……///」 アンナ「このくらい挨拶みたいなものよ……だいたいろくに会う機会も作らないで私の事を焦らしているのは貴女なんだから……んふっ、んぅ……っ♪」 提督「んぅぅ、ん……♪」 アンナ「ぷは……はぁ、はぁ……はぁ……っ///」自分から唇を重ねておきながら、提督にキスを返されただけで肩で息をしている…… 提督「こういうのも久しぶりね……アンナ♪」 アンナ「え、ええ……言っておくけれど、今日はずうっと私のわがままに付き合ってもらうわよ?」 提督「……はたして身が持つかしら?」 アンナ「そんなことを言って、情けないわね」 提督「ふふっ♪ 私が、じゃなくて……貴女が、よ?」ちゅ……っ♪ アンナ「んっ……もう、いいから車を出すわよ/// 早くしないと一日が終わっちゃう」照れ隠しのようにアクセルを踏み込み、土ぼこりを後ろに引きながらマセラッティを加速させた…… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/951
上
下
前次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
Google検索
Wikipedia
ぬこの手
ぬこTOP
0.660s*