【18禁FGO SS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ (632レス)
【18禁FGO SS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/
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437: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/20(月) 23:35:01.14 ID:OA45CRfu0 オベロン「うん。君が選ぶとしたらそれだね。じゃあその良いニュースというのはねぇ・・・」 オベロン「つい今朝ごろ、ソールズベリーの住民やノリッジから逃げてきた難民らがロンディニウムに向かっていくと話があったんだ。円卓軍に入るために。」 アルトリアたち「!」その事に驚く 【もしかして・・・・二代目ガウェインを倒したから?】 【それとも・・・・ブルーナを倒したから?】← オベロン「いや、その両方さ!今さらだと思うが、二代目妖精騎士ガウェインが倒れ、ブルーナも氏族の長から失脚した話はもう既に知れ渡っている。」 オベロン「いつこのような噂話が広まったのはわからないけど、この噂を流してくれた妖精には感謝しなくちゃね?」 【それって自分の事だよね?】← 【遠回しに言ったってわかるよ?】 オベロン「あっ・・・・やっぱり・・・?」残念な表情をする オベロン「でも重要なのはアルトリア・・・つまり『予言の子』への期待が悪い方向から良い方向に傾き、それらの期待が本物になった、という事さ。」 オベロン「しかもブルーナの部下だった兵士から聞いたのだけど、昨日、ソールズベリーにウッドワス軍からの救援らしき部隊が来ていたという噂話があったのだけど・・・」 ルージュ「えぇ!?ウッドワスとその軍勢の救援がソールズベリーの城壁の外側にいたというの!?いったいなんのために・・・」 オベロン「うん。おそらくブルーナが蒼毒の解毒薬生成の要となるサラマンダー所長を逃がすための策か、或いはもしもの為の援軍なのか・・・。」 オベロン「だが、肝心の救援であるウッドワスたちは、外からのブルーナの蒼毒の量が多すぎて、皮肉にもウッドワスはその状況から自身らの救援は必要なかったと判断して、」 オベロン「ウッドワスと救援部隊はすぐに東の野営地へ帰っちゃったんだ。せっかくわざわざロンディニウムの包皮網を切り崩して来た救援部隊なのにね?」 オベロン「要は汎人類史のことわざに言う、骨折り損のなんとやらっと言うわけさ?」 【そうだったんだ・・・】 【(もしウッドワスがブルーナの救援に応じて来ていたとしたら、どうなってたか・・・)】← オベロン「だがその急遽編成された救援部隊の来訪が仇となり、ロンディニウムを確実に包囲していたウッドワス軍の包囲網に綻びが発生した。」 オベロン「その綻びの隙を付き、ノリッジからロンディニウムへ人材を含む数多くの補充がなされていると妖精たちの中で数多く噂されているんだ。」 オベロン「ノリッジへ帰り、円卓軍志願の者を引き連れて帰ってきた元・シェフィールドの住民たちの存在も確認されている。これはマタのないチャンスといっても良いくらいだ。」 オベロン「キャメロットからの2倍の数の援軍には及ばないかもしれないけど、このままこちらが打って出られるだけの戦力さえ集まれば―――」 介人「あぁ〜!?女王軍の援軍が来る前に、ウッドワスという牙の妖精を倒す事が出来る!」 オベロン「そうだよ介人!このまま各地から戦力が補充されていれば、だけどね。でもそれでも僕たちにとってはとても大きな進展だ!」 オベロン「2個目の『巡礼の鐘』も鳴り響き、ブルーナの失脚にも貢献したことで、『予言の子』の評判は確実に上がってきている。」 オベロン「正に以前、村正が言ってた、一石六鳥のように話題の上書きが成されたって事になるからね?」ニコッ!(笑顔で言う) アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜」カァァァ〜〜・・(恥ずかしがっている) 【これは凄いことだよ、アルトリア!】← 【さすが【予言の子】って奴だね?】 アルトリア「そ、そうかなぁ〜〜?でも照れるなぁぁ〜〜・・」照れている 千子村正「ああ。自分が言うのもアレだが、まさか一石六鳥の如くに事がうまく進むとは思わなかったなぁ?」 千子村正「・・そんで、お前さんが言う悪い話ってぇのは何の話だ?お前さんが言うからには、何か不吉な予感がするのだと思うのだが・・・」 オベロン「ああそれね・・・。それについては単刀直入に君たちみんなに・・・特にアルトとその家族たちに言わなければならない事がある。―――」 オベロン「――ブルーナが牢屋の中で死んだ。」 アルトたち、アルトリアたち「――――――!?」 【死んだって、まさか!?】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/437
438: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/22(水) 23:57:53.83 ID:w3pogg5C0 メリュジーヌ「ちょっと待って、ブルーナが死んだって・・・。君、あまりにも冗談が過ぎるんじゃないのかい?」ジロッ!(怪しんでいる) オベロン「いや、これは本当の事だ。今朝、製毒工場の周りを飛んでいたら、オーロラ派の連中がそこで何かに騒いでいたのを見かけてね?」 オベロン「話を聞いて見たところ、牢屋で警備をしていた兵士が何かの毒のようなモノで殺されており、、その兵士の2・3人がその毒によって苦しんで死んだ後がほとんどだった・・」 オベロン「そして兵士たちが警備していた牢屋には捕らえていたはずのブルーナがどこにも存在せず、彼女が来ていた服のみが残されていたんだ。」 シュルッ、バサッ・・・(証拠となるブルーナのドレス(ビニール袋入り)を取り出すオベロン) スズカ「これって・・・ちょっとそれ、私に見せてくれませんか?」 オベロン「良いよ。ブルーナが死んだと思われる場所に残ってた彼女の遺留品だからね?好きなだけ調べれば良いさ。」シュルッ。(スズカにそれを渡す) スズカ「ええ・・・・」シュルッ、ピィィ〜〜パパパッ!(袋入りのブルーナのドレスを受け取り、それをサーチしていく) トリスタン「オベロン殿、いくらブルーナの着ていた服が残ってたとしても、牢屋に捕らえているブルーナが死んだ事にはならないと思います。」 トリスタン「確かに彼女の力である蒼毒の異端の亜鈴は、ミセス・メリュジーヌの決死の攻撃により、彼女の翅は斬られ、彼女の力は失われました。」 トリスタン「しかし力をなくしたとはいえ、ブルーナは妖精である事には変わりません。妖精である以上、彼女があのままで終わるわけがありません。」 トリスタン「オベロン殿が牢屋で見つけたブルーナの服でさえも、ブルーナが隙を付いて牢屋を脱獄し、何処かへ姿を眩ます為に、着ていた服を脱ぎ捨てた可能性があります。ですから・・」 アルト「ああ。その為にもオーロラ派の面々と話し合い、ブルーナを牢屋に入れて、彼女が知る情報を聞き出すだけ聞き出すという事でオーロラ派と会談を締結して・・・」 アルト「ブルーナはオーロラ派の監視下に置かれたが、それでもブルーナは俺たちやオーロラ派にとっての利用価値がある妖精として生かしたまま捕らえているんだ。」 アルト「だから、俺たちにとってもオーロラ派にとっても、あの牢屋でブルーナを殺すにはそのような道理もないし、メリットもない。だからブルーナが消えたとしたら、恐らく自力で出たのだと・・・」 オベロン「それについては僕も同じさ。いまブル―ナを殺したところで、彼女からイレギュラーズなどの秘密を聞き出す事ができなくなるし、それはオーロラ派の妖精たちも同じ事だ。」 オベロン「僕もブルーナがあの牢屋の中でにわかに死んだなんて信じられなかったさ。彼女のあの性根の悪さから、トリスタンの言った通り、隙を付いて逃げ出したんじゃないかと思っていた・・」 オベロン「でも牢屋を警備してた者の中で、辛うじて毒を盛られずに生き残った兵士が居て、その兵士から話を聞いてみたところ・・・」 オベロン「彼は昨日、工場内を警備をしていたところ、目の前に砂のようなモノが突然と襲いかかってきて、気が付いたら床で朝まで眠っていたと・・・」 【砂のようなモノで眠らされたって事?】 【もしかしてその砂って・・・】← アルト「――妖精騎士アグラヴェインか!砂が兵士の前に襲ってきて、その兵士を眠らせたということは、その襲ってきた砂は・・彼女が持つ3つの力の1つである夢の砂の力・・・」 アルト「夢の砂を操れるのは、このブリテンの中で妖精騎士アグラヴェインしかいないし、彼女がブルーナが囚われている牢屋に来ていたとしたら・・」 スズカ「――!?。・・これって!オベロンさん、兵士たちが何か毒のようなモノによって死んだというのは本当の事なのだけど、それはただの毒ではわないわ。」 スズカ「オーロラ派の兵士たちを殺したという毒・・・・それはブルーナの異端の亜鈴である『蒼毒』の毒素によって、兵士たちは殺されたのよ。」 アルトたち「―――!?」驚愕する 【『蒼毒』ってまさか・・・・】 【でもそれは、メリュジーヌによってもう使えなくなったんじゃ・・・】← http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/438
439: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/24(金) 23:13:29.08 ID:LOl+FEqR0 アルト「いや、確かにブルーナはメリュジーヌの決死の攻撃で蒼毒の力を操るアンテナである背中の翅を斬られた事で蒼毒の力は失われたと思っていた。」 アルト「だがそもそもブルーナの蒼毒の力は元々妖精騎士アグラヴェインが國家試験を通じてブルーナに譲受されたモノであり、異端の亜鈴は妖精騎士アグラヴェインの一部に過ぎない。」 アルト「妖精騎士アグラヴェインの力の一部である以上、異端の亜鈴の力を復元する能力を彼女は持っていて、彼女はブルーナが捕らえられた牢屋に忍びこみ・・・」 アルト「ブルーナを助けると見せかけて、何かしらの力でブルーナの蒼毒の力を暴走させて、ブルーナの遺体が消えてなくなるぐらいに蒼毒の力の暴発で殺したんだ。」 アルト「その際にそれらの余波で蒼毒の毒素が監房中に広まって、気絶や眠りだけで済んだオーロラ派も巻き込き、ブルーナの暴走した蒼毒の毒素でみんな毒殺されたんだ。」 【殺されたって・・・そんな・・・】 【いったい何の理由で・・・】← バーゲスト「それが妖精騎士アグラヴェインの部下である異端の妖精たち(イレギュラーズ)としての共通ルールというのかわからないが、わかることがあるとすれば・・・」 バーゲスト「負けた者には死を与え、その者たちの持ってた全てを彼女(妖精騎士アグラヴェイン)のスチール(奪取)によって全て奪っていく事と・・・」 バーゲスト「妖精騎士アグラヴェインの着名を受けている自身が3つの特殊な力を持つ人間である事を、他のブリテンの妖精たちに漏らさぬように口封じをしていっているのかの2つだな。」 ダ・ヴィンチちゃん「確かにそれについては後者の方がアグラヴェインがやりそうな事だと私は思うね。彼女は常に自身がアルトと同じ世界から来た人間である事を誰かに知られぬように行動している」 ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナの事もまた、彼女から妖精騎士アグラヴェインに関する事をブルーナの口から割り出さぬよう、ブルーナを殺して口封じをしたに違いないわね。」 アルト「ああ・・それについては俺も同感だよ。だとすればノリッジでダルダンを殺し、ノリッジの妖精たちを再び疑心暗鬼にさせた真犯人は・・・妖精騎士アグラヴェインただ1人だ。」 立花響「・・・なんで妖精騎士アグラヴェインさんは同じイレギュラーズの仲間を平気で殺す事が出来るのですか?私たちの敵とはいえ、負けたからって、こんな仕打ちは間違っているよ・・・」悲しげに言う 月読調「響・・・」 アルトリア「・・・・・・・・・」悲しそうな顔をする響を見て・・・ カイニス「決まりだな!アイツ(妖精騎士アグラヴェイン)はノリッジでアルトたちに倒されたダルダンにトドメを刺して殺し、恰も『予言の子』がダルダンを殺したように仕掛けていき・・」 カイニス「それによってノリッジの妖精たちを再び疑心暗鬼にし、『予言の子』勢力とノリッジの妖精たちとの連携を妨害しつつ、ダルダンから情報を聞き出せぬようにダルダンを消した。」 カイニス「そしてついさっき負けたばかりのブルーナでさえも、そいつから情報を聞き出さないよう、何らかの手段でソールズベリーに侵入し、ブルーナの奴を蒼毒の力の暴走で殺した。」 カイニス「つまりアイツ以外のイレギュラーズのメンバーはアイツにとって使える『駒』でしか見ていない。なんたって他の連中は正真正銘の妖精であって、当の本人は妖精の身分を偽って居座る異界からの人間だからな。」 オベロン「ああ。アルトと同じ世界から来た人間である彼女にとって、女王モルガンや女王軍側の妖精たちに自身が人間である事を知られれば、忽ち彼女はモルガンや女王軍から命を狙われることになる。」 オベロン「だから自身の手駒であるイレギュラーズが負けた際、妖精である彼らの口から彼女自身の情報が漏洩しないよう、敗北したメンバーから消していき、」 オベロン「そして必要であるならば、敗北したメンバーの死を利用し、ダルダンの時のように妖精たちに不安と混乱を播いて、彼女への追求を拡散させていく・・。」 オベロン「そうやって妖精騎士アグラヴェインはどんな手段を使ってでも、自身がブリテンとは違い世界の人間である事を、他のブリテンの妖精たちに知られたくないのは確かの用だね?」 アルト「ああ。妖精國の妖精たちに妖精眼がない事を良い事に、彼女の知恵と策略で妖精たちを騙し、俺たちにその罪をなすり付けてくるからな・・。」 【確かにそうだ。】 【(その彼女に対して、俺たちは勝てるというのか・・?)】← オベロン「――たけど今回はダルダンの時とは違って、妖精騎士アグラヴェインがブルーナを殺したという証言もあるし、目撃者と言える人物も存在する。」 オベロン「ブルーナを殺した犯人が『予言の子』ではないと確証が得られた以上、ノリッジの妖精たちと同じようにソールズベリーの妖精たちを疑心暗鬼にする事はない。」 オベロン「従って、ブルーナがここで死んだところでこちらの不利になる事は一切もない。むしろ氏族長の地位から失脚したブルーナの事なんか、妖精たちにとって、興味の対象外になっているからね?」 オベロン「けど、ソールズベリーにいる『オーロラ派』や『ソールズベリーの反乱軍』がこちらに味方する素振りを見せていない以上、安心するにはまだ早い・・」 オベロン「彼らを含むソールズベリーにいる戦力を味方にする為にも、彼らとすぐにでも話し合いをする必要があるのは確かだね。」 アルトたち、アルトリアたち「――――――――。」頷く ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― コーラルがコーラル・オルラントしてアルトたちの家族に迎え入れた事に対し、アルトリアたちは拍手喝采でアドニスとコーラルの結婚の許しを得たことに対して祝福をし・・・ オベロンからブルーナが昨晩の夜に殺されたことを話し、アルトたちみんなは動揺しつつもその状況を受け入れていき、 みんなはこれから対峙するであろうウッドワス軍と2倍の援軍の女王軍への闘いに備え、みんなはそれに向けて事を進めていくのであった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/439
440: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/25(土) 23:00:32.79 ID:XcHorzzg0 それから数分後・・・・トネリコ大聖堂:聖堂内 ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・(ソールズベリーの住民たちが集まっている) コーラル「――――――――」ペラペラペラ・・・(主張を話していく) ソールズベリーの住民たち「・・・・・・・・」フムフム・・(主張を聞いていく) アルトリア「――――――――」ペラペラペラ・・・(主張を話していく) オベロン「―――――――」ペラペラペラ・・・(話を進めていく) ソールズベリーの住民たち「・・・・・・・・。」話に納得する コーラル、アルトリアたち「―――――――」頷いていく ―――――――――――――――――――――――――――― ソールズベリーの住民たちとの話し合いから数分後・・・マイクの店の裏庭の近くにて・・ マイク「本当にまた行っちゃうのかい、ダビンチ。いくらあのウッドワス様の軍勢や女王軍の兵と戦う為とはいえ、またオイラの元から離れていくなんて・・・」 マイク「次はいつ戻るんだい?ダビンチがいないとこっちは寂しくてしょうがないんだよ〜〜・・・」困り顔 ダ・ヴィンチちゃん「ほんとごめんね、マイク。私たちが知らなかったとはいえ、私が留守にしている間に捕まってしまったばかりだというのにね?」 ダ・ヴィンチちゃん「でもねマイク・・これはこれからの君たちの為でもあるし、もう二度とソールズベリーにあんな悲劇を起こさせないようにする為でもあるからね?」 マイク「うん・・・まぁそうだよね。オイラがダビンチたちと付いていったところで、オイラはダビンチたちの足手纏いになるだけになるかもしれないからね・・・・・。」 マイク「オイラはここで待っているよ。いつものようにオイラの店で、みんなの事を喜ばせるようなモノゴトをいっぱい出来るようにして、ダビンチの事をびっくりさせるようなモノを作って待っているからね?」 ダ・ヴィンチちゃん「うん。でも新しいコトに手を出し過ぎるのは程ほどにね?色んなコトに挑戦しすぎて、後で困るようなことになったら大変だからね?」 マイク「う、うんそうだよな。ダビンチがそう言うのなら、オイラも出来るだけ気をつけるよ。」 マイク「あっ、それと藤丸君だったね?君たちの事はダビンチのトモダチというのだから信じられるけど、だからってダビンチを無理させるような事はするんじゃないぞ!」 マイク「ダビンチだけじゃない、オイラのトモダチのシラベちゃんにも迷惑をかけるような事をするんじゃないぞ!2人に何かあったら、このオイラが許さないからな!」 【わかっているよ!】 【大丈夫大丈夫!】← ダ・ヴィンチちゃん「・・・・ふふっ。」笑みを見せる レッド・ラ・ビット「ダ・ヴィンチ女史殿、藤丸殿、こちらはもう既にロンディニウムへ出発する用意は馬っちりと出来ていますが、そちらの方は準備は出来ていますか?」 レッド・ラ・ビット「アルトリア殿は昨日の夜の寝不足で既に馬車の中で寝ていますし、ゾックスたちも準備万端だと言ってますよ?」 ダ・ヴィンチちゃん「ああ、わかっているよ。こちらもこちらで、いつでもロンディニウムへ戻る準備は出来ているのだけど、あともう少しだけ待ってくれるかな?」 ダ・ヴィンチちゃん「いまロンディニウムへ向かえば、しばらくの間はソールズベリーに戻れないからね。私たちにとっても、アルトたちにとってもね?」 レッド・ラ・ビット「!。確かにそうですよね・・・その為にここでの最後の準備として、こちらに寄るとみんなで話し合ってましたからね。」 ダ・ヴィンチちゃん「ええ。」頷く ジィィィ〜〜・・・(マイクの店の裏庭に目を向けていくダ・ヴィンチたち) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/440
441: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/26(日) 00:14:58.77 ID:1HPqTQ5b0 マイクの店の裏庭:オーロラ様のお墓がある所 ズラァァ〜〜〜・・・(お墓の前には沢山のお供え物が置いてある) スゥゥゥ・・・(布に巻かれた『オーロラの翅』と花束を供えるコーラル) コーラル、アドニス「・・・・・・・・・」しゃがんで合掌している メリュジーヌ、アルト、バーゲスト「・・・・・・・」合掌している ジョルニ、ルージュ、セフィー、セツノ、ガイル、スズカ「・・・・・・・・」合掌している ハベトロット、立花響、月読調「・・・・・・・・」一緒に合唱している 千子村正「墓参りは済んだか?こっちの方はもうロンディニウムへ戻る準備は万端だぞ。」 アルト「ああわかっている。みんな行くよ。」呼びかける バーゲスト「ええ・・・・アドニス、コーラル。」 コーラル「ええ・・・・・・」スゥゥゥ〜〜・・(ゆっくりと立ち上がり・・・) コーラル「・・・・・・・・・」ジィィィ〜〜・・・(オーロラ様のお墓を見つめていく) ――――――――――――――――――― 回想シーン:昨日の夜(アドニスとコーラルの初夜、コーラルの心の中) コーラル「――私の心から出て行きなさい!オーロラ!!」ギィィィーン、ビカァァーーーン!! ビカァァーーーン!!(純恋愛の宝石の光が辺り全てを照らし出す) 妖精亡主・オーロラ「アッ・・・アァッ・・・アァァァァァ〜〜〜!?」ギラァァーーン、バァァーーーン!(全てが蒸発する) ――――――――――――――――――― コーラル「(さようなら、オーロラ。あなたとはもうこの先どんな事があっても、あなたの事を思い返すようなことはいたしません。)」 コーラル「(私はもう1人ではありません。私には夫であるアドニス様もいるし、家族として迎えてくれたアルト様たちもいます。ですので・・)」 コーラル「(オーロラ。あなたはどうか、あの世のどこかで私があなたより幸せになっていく様をどうか見守るだけでお願いいたします・・ コーラル「(どうかあなたは私の想いでの中で、じっとしててくださいませ・・・)」 アドニス「コーラル・・・・もう行こうか?」スゥッ・・(肩を寄せる) コーラル「はい。」頷く タッタッタッタッタッ・・・・・・(オーロラ様のお墓から去っていくアルトたち) ――――――――――――――――――――――――――― 大聖堂にて、ソールズベリーの住民たちとの対話と交渉を済ませ、ウッドワス軍との闘いに向けてロンディニウムへと出発するアルトたちとアルトリアたち。 ロンディニウムへと出発する際、最後の寄り道としてマイクの店の裏庭にあるオーロラ様のお墓の前に立ち寄り、そこでアルトたちはオーロラへの手向けとして、墓前の前で合掌をしていき、 コーラルは心の中でオーロラへの最後の別れを告げ、アルトたちとアルトリアたちは、風と自由の街:ソールズベリーから旅立っていった・・・。 オーロラ様のお墓の前には、コーラルによって添えられた綺麗な花束と布に包まれた黒く枯れた『オーロラの翅』が添えられており、 同じく表紙に『さようなら』と書かれた文字が書かれた手紙が『オーロラの翅』の側に添えられていたのであった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/441
442: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/26(日) 22:39:40.09 ID:1HPqTQ5b0 ソールズベリーから出発して数時間後・・・妖精國ブリテン:南部平原にて・・・・ パカラッ、パカラッ、パカラッ!ブルルゥゥ―ーン!ビュゥゥーーン!ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ!(それぞれの移動手段の音が聞こえる) ――――――――――――――――――――――――― ジープワゴンの方(アドニスたち)では・・・・ アドニス「――――――」ニコニコ!(笑顔で運転している) コーラル「ウフフフフ!」ニコニコ!(笑顔で助手席に座っている) セツノ「ウフフ・・アドニスとコーラル、2人とも喜んでいる・・・夫婦になってさらに仲良くなった・・。セツノ、2人が仲良くしているの、とても嬉しい。」 ハベトロット「うんうん!アドニスもコーラルも、お互いにラブラブでとても良い結婚ができて、さぞかし良い感じじゃないか!」 ハベトロット「2人とも、これから先に何があろうとも、2人は互いに支えあい、さらにラブラブで良い夫婦となっていくのが、楽しみだね!」 セツノ「うん!」頷く ジョルニたち「――――――――」ニコッ!(笑顔で頷く) ―――――――――――――――――――――――――― レッド・ラ・ビットの馬車(アルトたちとアルトリアたち)の方では・・・・ パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!(ロンディニウムへ向かって走っていく) レッド・ラ・ビット「ブルーナの蒼毒の異端の亜鈴がなくなり、どうにか最短ルートでロンディニウムに向けて走れますよ、皆さま方。」 アルト「ああ。この調子で行けば、今日中の夕方にはロンディニウムへ着けるな。モースや悪妖精みたいな邪魔が入らなければね?」 レッド・ラ・ビット「ええ。1つ聞きたいのですが・・・アルトリア殿、2つ目の『巡礼の鐘』が鳴った際に何かお変わりになったところはありますでしょうか?」 レッド・ラ・ビット「私から思うに昨日の闘いに勝利した直後、アルトリア殿から発する“圧”を強く感じ、速さ・スピード・駆け足などがかなりパワーアップしたんだと思われています。」 アルトリア「ウフッ、ウフフフフ・・・・ムニャムニャムニャ・・・・」グーグーグー・・・(にやけてながら寝ている) レッド・ラ・ビット「・・とまぁ、今、馬車の中で寝ているアルトリア殿には先ほど言った“圧”というモノが発生しておらず、本当に強くなっているのか、ここからの私にはわかりません・・。」 オベロン「ああ〜それは多分、アルトリアがただ寝ているからだと思うからね。誰だって、寝ている時はいくら妖精でも全体的に無防備になるからね?」 オベロン「まぁ〜彼女が寝ていようと起きていようと、今の彼女からして他のイレギュラーズを彼女1人で倒す事はとてもじゃないほど無理だと思うね。」 オベロン「僕が言うに『千姿変化のレオンゴン』でならギリギリいけそうだけど、他のイレギュラーズでなら、忽ち彼女は返り討ちに遭ってやられちゃうだけだね?」 オベロン「彼女が起きて僕たちに言う事があるとすれば・・・“そうだよね・・・そもそも私の実力がゴミだもんね・・。”っと自分で自分に皮肉を言いつけるに違いないかもしれないからね?」 アルトリア「ZZZZ〜〜〜・・・・・」ZZZZ・・・・(嫌な顔をしながら寝ている) 【(もしかして、寝ながら聞いてた?)】 【もうそれくらいにしよ、オベロン?】← ダ・ヴィンチちゃん「ああ。アルトリアの魔術・・・妖精の場合は妖精紋様(ようせいもんよう)だっけ。その数が増えているのは明白だ。妖精も人間も、この神経は生まれついて決まっている。」 ダ・ヴィンチちゃん「それが“鍛えられて強くなる”のではなく、“神経の数そのものが増える”というのは前例のない事だ。間違いなくアルトリアが特別である証しだよ。」 アルト「――?。それはどういう事なんだ?」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/442
443: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/27(月) 09:23:29.25 ID:/ErlfBAs0 ダ・ヴィンチちゃん「アルト、それに藤丸君。妖精國の妖精には2種類があって、『生まれた時から姿が変わらないもの』と『段階ごとに姿が変わるもの』があるとは聞いている。」 ダ・ヴィンチちゃん「アルトリアとバーゲストは『段階ごとに姿が変わるもの』であり、メリュジーヌやハベトロット、コーラルとかは『生まれた時から姿が変わらないもの』と、このように妖精の種類はそれぞれあるのだが・・」 ダ・ヴィンチちゃん「それでも、能力値が大きく成長する、という妖精はあまり例がない。“目的を失う”“輝きを失う”といった事による、魔力量の退化はあるけどね。」 ダ・ヴィンチちゃん「特にアルトたちに至っては私たちが知っている妖精の知識から見て、とてもじゃないほどに前例というものが存在しないと言ってもいい。」 ダ・ヴィンチちゃん「バーゲストやメリュジーヌ、ヴァージェ、ノクナレアのような妖精妻に至っては、夫と結婚した際、婚約指輪のように装着した『純恋愛の宝石』の力と祝福によって、」 ダ・ヴィンチちゃん「3年前まで抱えていたはずの『呪い』が忽然と消え去り、装着した妻の望むままに胸や顔などの体型を成長するかのように変化させ、そしてなによりも・・・」 ダ・ヴィンチちゃん「この妖精國では本来、妖精も人間にはない生殖と繁殖機能・・即ち“子供を産む”という概念を妖精妻たちの子宮に付与させ、2人の間に子供が出来るようにさせた。」 ダ・ヴィンチちゃん「そしてそれぞれ場所は違っても、妖精妻たちの子宮に宿った赤ちゃんたち・・・つまりジョルニたちやリノアちゃんのような『人間と妖精の間の子供』を出産し、やがてその子供たちが成長していき・・」 ダ・ヴィンチちゃん「その子供たちが持つ亜鈴でも魔術でも異なる力を持ち、それらの力は彼らの成長や鍛え方で強くなり、そして何よりも他の妖精たちとは違う一環として、」 ダ・ヴィンチちゃん「彼ら自身らの『覚醒』によって、所持している力と更に異なる能力を持ち、デメリット付きだがその能力は桁違いといっても良いさ。」 ダ・ヴィンチちゃん「しかし蒼毒のブルーナは『純恋愛の宝石』を所持していないし、結婚相手もいない、妖精騎士アグラヴェインによって力を与えられただけにも関わらず、」 ダ・ヴィンチちゃん「ソールズベリーでの闘いでは与えられた自身の異端の亜鈴である『蒼毒』の力を『覚醒』したかのように進化させて、私たちを絶体絶命まで追い詰めていた。」 ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナの身に何が起こったのかはわからないが、彼女とバーゲストたちはこの妖精國の妖精とは全く異なる形で能力値が大きく成長する事は、私にとってもとても疑問視するものだ。」 ダ・ヴィンチちゃん「いったい何の因果を持つものなのか、アルトや妖精騎士アグラヴェインに関わった妖精たちはまるで・・・・」 レッド・ラ・ビット「ダ・ヴィンチ殿、いま話をしているところで割り込んですみませんが・・・―――」 レッド・ラ・ビット「――前方に牙の氏族の部隊がいます。しかもその部隊が妖精の集団を襲っているようなのですが、いかがなモノで?」 オベロン、アルト、ダ・ヴィンチちゃん「!?」 【反応が軽いよ、レッド・ラ・ビット!】 【話の途中だが、ウッドワス軍だね!】← オベロン「ああ見ればわかるよ!おそらくあの牙の氏族はウッドワス軍の哨戒部隊だと思う。なんでこんな場所に哨戒部隊がいるのは謎なのだけど。」 オベロン「それとあの妖精の群衆・・・おそらく今朝、僕がみんなに話したというソールズベリーの住民やノリッジから逃げてきた難民たちだと思うよね!」 オベロン「ウッドワスの奴め、ブルーナの件の憂さ晴らしに先手を打って、これ以上の円卓軍の戦力補充を妨害しようとしているのか!」 アルト「らしいな。藤丸、ダ・ヴィンチ、難民たちを助けに行くぞ!」 【わかっている!】 【難民たちを助けよう!】← キィィ〜〜!!ガバッ、タタタタタァァーー!(馬車を止め、妖精の難民たちの救援に向かうアルトたちとカルデアのマスターたち) オベロン「おい起きろ!起きるんだアルトリア!」ペチペチペチ!(アルトリアの頬を叩く) アルトリア「・・・・ウ、ウゥゥ〜ン・・・・・。なに・・・?もうロンディニウムへ着いたの・・・?ふぁぁ〜眠い・・・。」ウトウト・・(眠そうに起きる) オベロン「ウッドワス軍が目の前でアルトたちと戦っているんだ!君も早く援護に向かいたまえ!」 オベロン「それとも君は、睡眠不足を理由に君が調子に乗れないから、偽者の『予言の子』であるアルトたちに任せて、自分は呑気に昼寝を続けるというのかい?」 アルトリア「!?。そんなわけないよオベロン!行くに決まっているでしょうが!もーう!」ムカムカムカ!(怒りを見せる) スタッ、タッタッタッタッタァァーー!(不機嫌そうにアルトたちの元へ駆け付けるアルトリア) ソールズベリーから出発し、ロンディニウムへの帰路を急いで進んで行くアルトたちとアルトリアたち。 その道中、ウッドワス軍の哨戒部隊と思いし牙の氏族の群衆が、ロンディニウムへと向かうソールズベリーの住民やノリッジからの難民たちの集団に襲っており、 それらを見かけたアルトたちは急いで襲われている難民たちの救援に向かい、オベロンに叩き起こされたアルトリアもまた、寝起きで不機嫌ながらもアルトたちの元へ向かうのであった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/443
444: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/27(月) 22:15:56.07 ID:/ErlfBAs0 アルトたちとアルトリアたちがウッドワス軍の哨戒部隊と戦っているその頃・・・・ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ソールズベリー:トネリコ大聖堂 堂内にて・・・ ガヤガヤガヤガヤ・・・・・(多くの妖精たちと人間たちが集まっている) オーロラ派の指導者「我らの憎き蒼毒のブルーナは失墜し、ソールズベリーは『予言の子』と『境界なき勇士団』によって奴の支配から解放された!」 オーロラ派の指導者「ソールズベリーの鐘は鳴り、今度の戦争による戦火はより激しい勢いで増していくと思われる。しかし我らは恐れずに立ち上がる!」 オーロラ派の指導者「我らはオーロラ様の意思を継ぎ、妖精國を支配する女王モルガンを打倒するために我々はより一層の団結を築き上げようではないか!」 オーロラ派の者たち「オォォォォ〜〜〜〜!!」ワーワーワーー!!(歓声をあげていく) オーロラ派の妖精1「しかしオーロラ様の後継者とも言えるコーラル様がまさか先陣に向かうかのように、『境界なき勇士団』らと一緒にロンディニウムへ行ってしまわれるとはなぁ〜・・」 オーロラ派の妖精2「コーラル様は自ら、風の氏族の氏族長の代理に名乗りを上げ、我らを導くオーロラ様の後継者として残ってくれると思ってましたのだが・・・」 オーロラ派の妖精2「3年前までは人間たちを『下等生物』と蔑んでいたコーラル様なのですが、今になっては妖精や人間でさえも区別を問わず『下等生物』であると蔑み、」 オーロラ派の妖精2「あの人間と妖精と区別が付かない男の子と仲良くし、ソールズベリーの留守を我らに任せ、コーラル様自身はロンディニウムへ向かってしまうとはねぇ・・・」 オーロラ派の妖精3「コーラル様って3年前・・・オーロラ様が近くで陵辱されている中で、コーラル様は何もせずにその場で座っており、」 オーロラ派の妖精3「主人であるはずのオーロラ様を助けずに見殺しにしたコーラル様が風の氏族の長の代理を務めるなんか出来るはずがないと思いますが・・・」 オーロラ派の妖精1「うむ。オーロラ様を見殺しにした身とはいえ、コーラル様はそれらの罪を必ず償うと先ほど演説台で仰り、そしてその証明を知らしめる行動として、」 オーロラ派の妖精1「コーラル様自らがロンディニウムで起こりえる戦地に赴き、『予言の子』と『境界なき勇士団』と共にウッドワスの軍勢と女王軍を打ち倒すと明言ましたからな。」 オーロラ派の妖精1「それにコーラル様は、もしロンディニウムでの戦に敗北した場合に供え、そこからの難民の受け入れと護衛の為に、我らの『オーロラ派』の救援は必要ないと仰られていました。」 オーロラ派の妖精1「確かに先の事を考えるとすれば、戦略的にもいい判断だと思われるのですが・・・」 オーロラ派の指導者「確かにコーラル様は我らの信頼を得るために、氏族の長の代理の身であるにも関わらず、『境界なき勇士団』の者たちと共に戦地に向かわれてしまいました。」 オーロラ派の指導者「ですがそれはコーラル様がその身を通し、女王モルガンとその女王軍の脅威に立ち向かい、我らに女王モルガンへの叛逆に激励を促しに向かったのです。」 オーロラ派の指導者「我らはコーラル様の激励に答えるためにも、我らは一日でも早く、オーロラ様の『娘』をお救いしなければならないです。」 オーロラ派の指導者「先日、そのオーロラ様の『娘』の居場所を聞き出すはずのブルーナが妖精騎士アグラヴェインに殺され、またしても『娘』の存在の安否と居場所の特定が成されませんでしたが・・・・」 オーロラ派の指導者「オーロラ様は必ず蘇る!オーロラ様の『娘』を我らの元へ取り返し、オーロラ様の意思がその娘の心に引き継いでいると確証を得たその時、」 オーロラ派の指導者「オーロラ様はこのブリテンの地に蘇り、ソールズベリーいや、このブリテンの真なる女王として復権を果たすであろう。」 ガヤガヤガヤガヤガヤ!ワーーワーーワーーワーー!(更に歓声を上げていくオーロラ派の妖精たち) オーロラ派の妖精たち「指導者様の言う通りだ!コーラル様は何をしようとも、その行動はオーロラ様の復活に貢献し、オーロラ様の復権の礎となるであろう!」 オーロラ派の妖精「まこと、オーロラ様こそ理想の女王・・・真に妖精と人間を繋げてくれるお方!我らのオーロラ様の復活こそ、我らの生きる最大の『目的』である!」 オーロラ派の妖精たち「我らが解放軍一同、そしてオーロラ様復活の構成員一同、命を賭してでもオーロラ様の復活を、オーロラ様の復権を成し遂げて見せましょうぞ!!」 ワーーワーーワーーワーー!(歓声を上げていくオーロラ派の妖精たち) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― アルトたちが南部の平原でウッドワス軍の哨戒部隊と戦っているその頃、ソールズベリーではオーロラ派の群衆たちによる激励会が行なわれており、 オーロラ派の者たちはコーラルがロンディニウムへ言った事を、死したオーロラの復活への礎として感じており、オーロラ派の者たちはそれに感化してさらに激励を促していた。 それはまるで何処かの宗教団体の熱狂的な激励であり、彼らの信仰とも言えるその激励は、瞬く間に大聖堂にいる者たち全てに浸透していくのであった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/444
445: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/27(月) 23:47:33.40 ID:/ErlfBAs0 第41節:決戦準備(T)〜武器作りと特訓と王の器〜 ――――――――――――――――――――――――――― 円卓軍の拠点:廃都 ロンディニウム 助けられた難民たち「――――――――」コクッ、タッタッタッタッ・・・(お礼を言ってロンディニウムへ入城していく) アルトたち、アルトリアたち「―――――――――」タッタッタッタッタッ・・・(ロンディニウムへ入城していく) ――――――――――――――――――――――――――― ロンディニウム:大広間 ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ!(前以上に多くの妖精たちと人間たちが賑わっている) 【なんとか難民たちと一緒に日没前に帰れたね・・・】 【それでもたった3日しか経ってないのに・・・】← アルトリア「うん、目に見えて人が増えてるよね、これ!?」驚いている ワグ「だろだろ−?東門から南門から、もう朝から大盛況なんだよ!アルトの大旦那!ガイルの兄貴!」 ロブ「おうよ。これもアルトの大旦那たちやアルトリアの姉貴たちが、あのイレギュラーズの幹部2翅を倒し、ソールズベリーから『巡礼の鐘』が聞こえた事もあるからな!」 ワグ「ああ!今さっきアルトたちみんなが助けた円卓軍志望の集団から聞いたばかりだが、あのニュースにはみんなも驚いたぐらいだからな!」 パーシヴァル「ええ。よく戻られました、皆々さん。心配はしておりましたが、それでも大事なく生きて戻ってきた事が何よりです。」 ウェールズの妖精たち「キィキィキィ!(おかえり!おかえり!帰ってきた!帰ってきた!僕たちの救世主様!僕たちの救世主様!)」喜んでいる 【ただいま、ロブ、ワグ、パーシヴァル、それにみんな!】 【この賑わいは、やっぱり・・・?】← アルトリア「パーシヴァルさん、この妖精と人間の増え方は、やっぱり・・・・・・?」 パーシヴァル「はい。ノリッジからの入隊希望者と、ロンディニウムへの移転希望者です。これでも内部に迎え入れたのは全体の4分の3で、残りの希望者はノリッジに留まってもらっています。」 ぺぺロン伯爵「そうなの。ノリッジへ帰還するシェフィールドの住民たちとの入れ替えで大変だったけど、その帰還する住民たちの数が少なかったのが幸いだったわね。」 ボガード「ああ。昨日のブルーナからの余計なお節介によるウッドワス軍の包囲網の手薄化と夜中の隙を付いて、ノリッジからの支援物資と共に円卓軍希望者を入城させたのだが・・」 ぺぺロン伯爵「そうそう。ウッドワスはその事で急遽、哨戒部隊を配置した事もあって、残りの希望者はこの戦いが終わってからって入れるって話をまとめたから、ね?」 メリュジーヌ「ぺぺロン伯爵!それにボガードも!2人ともこっちに来たと言うのだね?」 ぺぺロン伯爵「ええ、いよいよ決戦の空気でしょ?ノリッジで報告を聞いているだけなんて勿体なくて、やって来ちゃった♡」 ぺぺロン伯爵「ボガードもそう、ノリッジでアルト君の凱旋を聞いてて、彼、もう居ても立ってもいられずにわたしと一緒にきたのよ♡」 ボガード「ああ。」頷く 【たのもしいよ、ぺぺさん】 【来てくれてありがとう、ボガード】← ボガード「うむ。だが別に俺は、我が友であるアルトの助けになる為に来たのだが、それとは別に私から皆に伝えたい事があって、ぺぺロン伯爵と共に来たのだからな。」 アルト「???。伝えたいことだって?」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/445
446: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/28(火) 23:56:15.40 ID:4Uya0jfi0 ボガード「私とウッドワスとはかつて、氏族長を決める戦いを繰り広げており、戦いに勝ったウッドワスは牙の氏族長として君臨したというのは知っているよな?」 ボガード「ウッドワスはこの妖精國にいる牙の氏族の中で唯一、“亜鈴返り”という亜鈴と同等の力を持ち、その力はバーゲストたちの力と同等か、それらを凌駕する力を持っている。」 アルトリア「えっ、それってほんと!?・・・まぁそうだよね・・・だってウッドワスって、1000年前に起きた『モース戦役』でモースの“王”を倒したという伝説があったような・・なかったような・・・?」 アルトリア「そういう話はよくティンタジェルでよく聞いていたのだけど・・今の世代でウッドワスがその強い力を振るったって話を聞いたことがないのだけど・・・」 【それってヤバくない・・?】 【ウッドワスって、そんなに強いの?】← ボガード「ああ。『モース戦役』や俺との戦い以降、ウッドワスの奴が本気で戦っている姿を見たものは、キャメロットの上級妖精でさえも見たことがないと聞いている。」 ボガード「それにウッドワスの奴はもう齢1000年も生きて、いくらあのウッドワスもまた、寄る年波には勝てずに魔力量が落ちている可能性があるからな。」 ボガード「だがな、だからってウッドワスの奴を侮ることは出来ない。奴が亜鈴返り持ちの妖精である以上、力の弱いお前たちは充分に奴への警戒を怠るなよ。」 ボガード「万が一の場合は戦地でウッドワス相手に私をぶつけるがいい。私があやつ相手に今度こそ勝利できるよう気合いを貼って戦ってやるからな!」 アルト「ああそうだな、ボガード!」シュッ・・(左腕の拳を出す) ボガード「ああ!!」シュッ・・(右腕の拳を出す) ガシッ!!(グータッチをするアルトとボガード) 千子村正「さすがだな、アルト。3年前からの付き合いもあって、ボガードとは親友同士まで仲良くしてやっているのだからな。」 千子村正「だがボガードも含めてぺぺロンも無茶するなよ?今あんたらに死なれたら、ノリッジをもう一度まとめる手間ができちまう。」 千子村正「それにアルト、同じ『境界なき勇士団』の仲間である以上、アンタの家族だけじゃなく、仲間の心配も気にしていくのが、一団をまとめるリーダーとして吉だと思うぜ?」 アルト「うん、そうだね。その言葉、しっかりと俺の心に刻んでおくよ。」 ぺぺロン伯爵「まあ、異星の神の使徒の村正ちゃんが他の世界の人間であるアルト君に心配をかけるなんて!ブリテンに来た甲斐があったってものね!」 千子村正「阿呆、そんなんじゃねえよ。今の儂は『予言の子』の用心棒だからな?あんたの部下であるカイニスの事を一切アルトに任せっきりにしているあんたと違ってな。」 ぺぺロン伯爵「ムッ、やだも〜・・ほんと村正は人聞きが悪いんだからねぇ〜〜?」嫌みな顔を見せる ぺぺロン伯爵「それじゃあ私はこれから『カルデア』の関係者として真面目な話をさせて貰おうかしらねぇ?」 ぺぺロン伯爵「パーシヴァル。アルトリア。藤丸。ダ・ヴィンチ。バーゲスト。メリュジーヌ。ボガード。」 ぺぺロン伯爵「あなたたちは私と作戦室に来て貰えるかしら?“予言の後”について私から提案があるの。」 ぺぺロン伯爵「アルト。あなたは私と藤丸たちと話をしている間、他のみんなと一緒にある場所に見学に行ってきたらどうかしら?場所はロブが教えてくれるわ。」 ぺぺロン伯爵「あなたが私に持ってこさせて“作ろうとしたモノ”、どうやらこのブリテンでも作れそうな感じで出来上がっているわよ?」 アルト「!」その事で何かに気づく ダ・ヴィンチちゃん「???」首をかしげる 【予言の、後の話とは・・・・?】 【アルトが持ってこさせたって・・・?】← http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/446
447: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/30(木) 09:18:09.69 ID:FYRdLaW+0 ロンディニウム:武器工房所 カン、カン、カン、カン!ガシャン、ガシャン、ガシャン、ガシャン!(鍛治師たちがあらゆる武器を作っている) タッタッタッタッタッ・・・・・(そこにアルトたちがやって来る) ロブ「アルトの大旦那。ここがロンディニウムで沢山の鉄の武器を作っているという大工房さ。以前よりとても手入れが良く使いやすくなっているからな。」 ロブ「ここの管理をしているのはユーミルの姉さんだ。ユーミルの姉さん、ここの炉と作業所の広さを見て、なんか一目惚れしたかのように気に入っちゃってなぁ・・・」 ロブ「“ここを新たな『鋼鉄山』の店を構える!”と言って、一度ノリッジに戻ったと思ったら、ここに移住するかのようにノリッジの店にあった道具全部持って、引っ越して来やがったんだよ。」 アルト「!。あのユーミルがか?確かにレッド・ラ・ビットの鎧や馬車のコトで随分と世話になっているからね。しかもユーミルたち2人がまさかロンディニウムへ移住してくるなんてね。」 ワグ「そうそう!ユーミルの姉貴やエイリンの姉貴も、本格的にロンディニウムに貢献すると言ってたし、ここに引っ越しに来てくれた事は大歓迎と言うべきだと思うよな!」 エイリン「!。あっ、アルトさん!ロンディニウムに帰ってきたんですね?実は私たち、この鍛冶場が気に入って、わざわざノリッジから引っ越してきたんです。」 エイリン「村正さんの思っているようにはいきませんでしたが、このように鍛冶場の炉を一回り掃除して、ここで色々と製鉄作業をしているんですよ。勿論、ウェスバーで取れた鉄でね。」 千子村正「いや充分だ。手入れの出来る職人が増えれば炉も綺麗に出来るし、製鉄が出来さえできれば、ここで多くの鉄の武器ができるからな。」 千子村正「フッ、ハルキの奴が世話になってた事もあるが、ここまで強度と精鋭なモノを作れる土の氏族の妖精は、お前たちが唯一じゃないのか?」 ユーミル「ウムウム!ワシらの『鋼鉄山』の武器がこのロンディニウムに作業所を移しただけで、このように強度も高く、より強力な鉄の武器が生成出来るようになったからな。」 ユーミル「・・やは製鉄炉の熱かのぉ?ノリッジの店の炉も良いのじゃが、ロンディニウムのようなとても熱い温度程の熱を出せぬからのぉ・・。それに土地の狭さもあるし・・・」 ユーミル「スプリガンが生きてた頃は土地を変えたとしても、土地の関係もあって炉を大きく新たに建造など出来ぬ事情があったからのぉ〜。」 ハルキ「へぇ〜そうでしたのかぁ〜・・・」 ユーミル「・・っと、それはともかくアルト殿。お主、2日ほど前にロブたちにお使いを頼んだモノがあったじゃろ?名前は確か・・・」 ユーミル「モクタン(木炭)にショウサン(硝酸)とイオウ(硫黄)と言ってたかのぉ・・・確かにそれらはぺぺロン伯爵経由でこっちに多く持ってきたのじゃが・・・」 ユーミル「そしたらぺぺロン伯爵がのぉ・・“それら”を作るのなら一緒に『コレ』も一緒に作ってみたらどうだと提案してのぉ・・・その『コレ』というのがなぁ〜・・・」タッタッタッタッ・・・(何かを取りにいく) アルト「???。『コレ』?その『コレ』って一体・・・・?」 タッタッタッタッタッ、ガチャッ!(『コレ』の存在を机の上に置くユーミル) https://www.rivertop.mobi/product/635#&gid=1&pid=1 アルトたち「―――!?」机に置かれた『コレ』を見て・・ ハベトロット「・・なんだこれ?これ、シェフィールドで見た黒い筒より細長くて小さくて、なんか木で出来た部分が合体しているようだけど・・・」 ワグ「コレ・・・オイラたちも色んな所で警備している兵隊たちの武器をチラホラ見ているけど、こんなモノは初めて見るような〜。コレ、新しい鉄の武器なのか?」 千子村正「ああ・・・確かにコレは鉄の武器なのだが・・儂は生前からずっと、山の中で刀鍛冶をしていたが、『コレ』らの名前は戦国の世で聞いた事がある。」 アルト「ああそれもそのはずだ・・。村正が生きていたという戦国時代にはもう既に『コレ』は織田信長などの武将たちの中で使われていたからな・・・。『コレ』の名前は・・・」 アルト、千子村正「「―――『火縄銃』だ。」」揃って言う ロブ、ワグ、ハベトロット、介人たち、飛電或人たち「火縄銃?」揃って言う http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/447
448: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/30(木) 14:12:29.00 ID:FYRdLaW+0 ピィ〜パパパッ!(イズとスズカの2人がその『火縄銃』と呼ぶ『コレ』をサーチしていく) イズ「――やはり『コレ』は間違いなく、戦国時代に使われていたとされる鉄砲――『火縄銃』であるのは間違いないです。」 イズ「私と飛電様の世界での歴史アーカイブでも、これらは15世紀のヨーロッパ・ドイツなどで製造と発展し、16世紀半の日本の戦国時代、鹿児島の種子島にて輸入され、」 イズ「その種子島現地で国産化され、瞬く間に多くの戦国武将の元で鉄砲隊を組織するほどの名を馳せたと記録に残っています。」 イズ「この火縄銃の性質は確かに日本国産のモノで作られたシロモノですが、これはごく最近に出来上がったモノであり、製造場所の特定からして・・」 イズ「これを作った場所はこの世界のロンディニウム・・・即ちこれは妖精國ブリテン産の火縄銃なのです。」 アドニス「!。つまりこれって、妖精國ブリテンのロンディニウムで作られた火縄銃って事なの?そんなモノがどうして・・・」 コーラル「アドニスさん・・・?」 ユーミル「ぺぺロン伯爵によるとなぁ、これらの原型は大昔に取り替え(チェンジリング)とかで流れ着いていることは聞いているのだが、当時の妖精らはこれらの使い方などを知らぬどころか・・・」 ユーミル「100年前にスプリガンの奴が『鉄の武器の生産の解禁』を言い出した時も、その火縄銃ってモノは生産の内に入っておらず、今年に入ってぺぺロン伯爵がそれを持ってきたのじゃ。」 ユーミル「ワシはコレを初めて見たとき、一体なにに使うのかもわからなったのだが、これがロンディニウムの兵士たちの役に立つって聞いて、ワシはそれを作る事に決めたのじゃ。」 ユーミル「原型は既にぺぺロン伯爵が持ってきたモノを参考にして作り、伯爵が使ってみたら、もう凄い威力ったらありゃしなくてのぉ〜・・・」 ユーミル「コレを見ていた他の鍛冶職の妖精たちも作りたくなって、今はこのロンディニウムであるのは今日作ったモノで、まあ100丁ぐらいはあるじゃろ?」 アルト「えっ、もう100丁も作ったのかい、ユーミル?たった二日で100丁も作れるなんて凄いなぁ〜・・・」 ユーミル「うむ!ただ模倣しただけのモノがあるが、この火縄銃ってのが流行り出せば、いずれ弓矢や剣などの武器に変わる新たな鉄の武器として作られると思うじゃな!」 エイリン「そうそう!」頷く 千子村正「おいちょっと待て!確かにその火縄銃ってのはおそらくこれからの戦いで存分な猛威を振るえるかもしれんが、それをもう100丁も出来たって言うのか?」 千子村正「・・・にしても妖精たちの情報網からして流行するの早すぎるだろ!お前さんが初めて火縄銃を作り出したそん時から・・・」 千子村正「それに火縄銃ってのはな・・なんかこう・・弓矢と同じでその机に置いている奴と鉛の弾が必要で、それに火薬とかを入れて火を付けて、中の弾を撃つってモノでよぉ・・・」 千子村正「っというかそもそもこの妖精國で火薬があんのか?シェフィールドで大砲とかが使われたって聞いているが、その火薬自体が作れるってのか?」 千子村正「仮にそのシェフィールドでの大砲が火薬と一緒に取り替え(チェンジリング)で流れたモノとしても、ここで火縄銃を量産しても、火薬がないんじゃ・・・」 アルト「・・あぁそれについては心配ないと思う・・。そもそもその火薬を作るきっかけは・・・・この俺にあるんだ・・。」 アルト「木炭と硝酸と硫黄・・・確かに俺がロブたちに今後の為に伯爵経由で持ってきて欲しいと頼んだのは俺なんだ・・。」 千子村正「!?。おい、それってまさか・・・・」驚愕している アルト「ロブ、ワグ、ぺぺロン伯爵にそれらの調達を頼んだ後、それらはどこの場所に置いた場所はわかるかい?」 ロブ「ああ、伯爵がその3つをこっちに調達したあと、人が入らない空きの敷地を用意して欲しいと聞いたから、帰ってきたばかりのパーシヴァルの旦那と相談して作って貰ったんだけど・・・」 ロブ「・・まぁ後のことは直接見ればわかるのだが、その・・・なんというか・・・コーラルの姉さん及び・・・女性のみんなには少し刺激が悪いと言うからな・・・」 ロブ「それでも行くなら俺は止めはしないが、まぁ女性の方はメンツ的に行かない方が良いと思うよな?」気まずい感じ ワグ「あ、あぁそうだな。ロブの兄貴の言う通りだ。」気まずい感じ コーラル、ハベトロット「???」首をかしげている http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/448
449: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/30(木) 20:27:46.76 ID:FYRdLaW+0 アルトたちが武器工房で話している同じ頃、ロンディニウム:作戦室では・・・・ パーシヴァル「では、ここからは“現在”の話を。ノリッジからの志願兵と共にシェフィールドの難民と志願兵との入れ替えでこちらの戦力は増えました。」 パーシヴァル「ですがこれら全ての志願兵をすぐには投入することができません。兵士としての練度もありますが、例え、ボガードの指導による突貫訓練を持ってしても・・・」 ダ・ヴィンチちゃん「部隊間の連携、連絡を機能させるには時間が掛かる。確かにそれは良くない事だ。ましては100人以上の部隊なら、実技演習なしで動かすのは無謀だからね。」 ダ・ヴィンチちゃん「じゃあウッドワス軍の本隊への奇襲はなし?私が思うに、防衛戦をしながら練度を上げると思うのだが・・・」 パーシヴァル「ええ。それが安全策ではありますが、我々にはもう時間がない事は既にお察しのことですよね?」 パーシヴァル「女王から派遣されたという2倍の数の援軍がウッドワス本隊と合流してしまえば、数的に円卓軍だけではロンディニウムの防衛が困難になります。」 パーシヴァル「なので・・・・我々は防衛に徹すると見せて、私の中隊から選りすぐった精鋭部隊と、イートワー、ケンウッドの小隊2つ、そしてそれらを含めつつ・・・」 パーシヴァル「『境界なき勇士団』からバーゲスト、メリュジーヌ、カイニス、ボガード。ヒーロー側から飛電或人、ゼンカイジャーの3人とゾックスの巨大勢力・・・」 パーシヴァル「その皆さまと共に秘密裏に、一日かけて敵本陣の背後に配置します。準備が整い次第、ロンディニウムから志願兵たちで水増しした中隊を進軍させ、」 パーシヴァル「ウッドワス軍がロンディニウムに引きつけられたのを確認次第、背後に回り込んでいた私たちの本隊が強襲し、ウッドワスを討つ。」 パーシヴァル「ウッドワスの討伐についてはボガードさんの警告通り、彼の存在を主軸とした戦法で行かせてもらい、バーゲストたちはそれのアシストをお願いしたいのです。」 ボガード、バーゲスト、メリュジーヌ「―――――――」頷く パーシヴァル「『氏族の長』であるウッドワスが倒れれば、彼らは目的意識を失います。これは氏族に連なる妖精たちの欠点です。」 パーシヴァル「このように背後からの強襲は卑劣な行為であり、申し訳ありませんが、今回我らはそこを突かせてもらいます。」 メリュジーヌ「ええ。牙の妖精たちとは力で劣る人間たちに至っては最良とも言える戦法ね。特に元・妖精騎士である私とバーゲストを背後に設置させるとはね。」 バーゲスト「ウッドワスはモルガン陛下を裏切り、こちら側に付いている事をとても警戒している。我々がロンディニウムに残ったところで、ウッドワスは簡単に野営地から動かない。」 バーゲスト「それに万が一、ウッドワス本陣にベリル・ガットと妖精騎士モードレッドがいた場合、私とメリュジーヌが彼らをウッドワス本陣から遠ざけていき・・」 バーゲスト「その影響でウッドワス軍がこちらの方へ向かった場合、円卓軍主力部隊と水増しの中隊で上記の戦法を行なう。そんな感じか?」 パーシヴァル「はい。噂程度ではありますが、ウッドワスは私を含めてあなたたち2人を警戒していると聞いています。2人がロンディニウムにいる場合・・・」 パーシヴァル「ウッドワスはそれに警戒し、野営地から動かずに女王軍の援軍を待つ事になる・・・それだけは避けたい。」 パーシヴァル「従って敢えてあなたたち2人を背後に向かわせ、進軍させた中隊の中にあなたたちがいないとアピールすれば、ウッドワスはより確実に動くと思います。」 パーシヴァル「ベリル・ガットと妖精騎士モードレッドについてはお察しの通り、もし彼らがウッドワス軍の側にいた場合、彼らをウッドワスの元から引き離し、バーゲストたちが彼らの相手になります。」 パーシヴァル「それに妖精騎士モードレッドは我々が最も警戒する存在・・イレギュラーズの1人にして、3年前、ジョルニたちが生まれ育った世界で多くの罪なき者たちを殺め、」 パーシヴァル「アルトたち家族からヴァージェさんを連れ去り、幸せだった家族がバラバラになった原因を作った・・所謂、あなたたちの宿敵だと私は確信しております。」 パーシヴァル「この事については後でアルト殿にも直接に話し合い、もし妖精騎士モードレッドが現れた際にすぐにアルトたち家族が揃って戦えるよう、彼らと連携を取る手筈を取りたいと思っています。」 メリュジーヌ、バーゲスト「・・・・・・・・・」コクッ・・(頷く) 【バーゲスト、メリュジーヌ・・・・・】 【(もしかして、パーシヴァルは2人やアルトたちのことを思って・・・)】← http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/449
450: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/30(木) 22:16:34.70 ID:FYRdLaW+0 アルトリア「では・・・・・決戦は明日の夜、と言う事ですか?」 パーシヴァル「はい。ですので今日は決戦前夜となり、夜明けに私たち強襲部隊はロンディニウムを発つ予定です。」 パーシヴァル「アルトさんとアルトリアさんたちにはロンディニウムに残り、万が一に備えて城壁の守りについていただきたいのですが・・・」 【もちろん】 【そっちにいく、というのは?】← パーシヴァル「申し出は嬉しいのですが・・・川を上流に向けて進軍しますので・・・・慣れていない皆さんだと、辿り着く前に疲労困憊になっているかと・・・」 ぺぺロン伯爵「そうよね。あなたたちをゾックス君の船に乗せて移動させてあげるのもありなのだけど、そういう訳にも行かないんだよねぇ〜・・」 ぺぺロン伯爵「万が一、ベリルや妖精騎士モードレッドがいたら、あなた、真っ先に暗殺されると思われるわよ?あれでも妖精騎士モードレッドは、男の人が嫌いみたいと聞いているからね・・・?」 ぺぺロン伯爵「まあ一応これでも、あなたに忠告するかつ、ロンディニウムを守るの人員を減らしたくない事もあって言ったことだけどね、藤丸君?」 ダ・ヴィンチちゃん「オーケー、了解した。防衛戦であれば我々でも役に立てそうだ。平地での合戦はバーゲストとキミの領分だ、パーシヴァル。」 ダ・ヴィンチちゃん「こちらはアルトたちと共に任せて、心置きなく勝利してくれ。無論、メリュジーヌもね?」 メリュジーヌ「フッ、お気遣いに感謝するわ、ダ・ヴィンチ。私とパーシヴァル、それにバーゲストたちと一緒に必ずウッドワスの奴をギャフンと言わせてやるのだから!」 パーシヴァル「はい。このパーシヴァル、我が手に持つ聖槍にかけて、必ずやウッドワスを討ち破ってみせましょう。」 【うん!】 【向こうは任せたよ、パーシヴァル。メリュジーヌ。バーゲスト。】← アルトリア「・・そう言えば伯爵。さっきアルトさんにあなたが持ってこさせて“作ろうとしたモノ”が出来上がっていると言ってましたが、一体それは何でしょうか?」 アルトリア「確かアルトさん、ロブたちになんかお使いを頼むようにメモを残して作戦室を出たようでしたが、それは確か・・・」 【うぅ〜んと、なんだったっけ・・・?】 【硝酸と硫黄と木炭だったような・・・】← ダ・ヴィンチちゃん「硫黄と硝酸と木炭ねぇ〜・・・・!?ってちょっとそれ・・まさかアルトがあなたに頼んだモノって・・・」 ぺぺロン伯爵「―――――」ニヤリッ・・(怪しい笑みを浮かべる) ぺぺロン伯爵「アッハハハハハ!気づいちゃったようね、ダ・ヴィンチちゃん!そう、アルトが私に頼んでここに持ってきたのはソレなのよ!」笑い顔 ぺぺロン伯爵「レッド・ラ・ビットや他の妖精たちから聞いているわ。なんでもブルーナを倒した事で、彼女の持つ蒼毒の力が全て消えてなくなっちゃったんだってね?」 ぺぺロン伯爵「それによって彼女がブリテン中に流通させた蒼毒兵器が役に立たなくなり、武器の戦力も、元の3年前の状態に戻ったと聞いているわ。」笑い顔 アルトリア、メリュジーヌ「・・・・・・・・」苦い顔 【確かにそうなんだけど・・・】 【だとしても、あの蒼毒の恐ろしさを見たら、とてもじゃないけど・・・】 ぺぺロン伯爵「えぇ解っている。確かにアレはイレギュラーズが使う異端の亜鈴の中では、とてもじゃないほど危険で扱いが酷すぎるモノだと私も思っていたわ。」 ぺぺロン伯爵「あんな危険な毒の一種をあなたたちや円卓軍が独占して使用する事になったら、それこそ妖精國の妖精たちは揃ってあなたたちの存在は『厄災』並に恐れられ、嫌われる事になっていたわよ。」 アルトリアたち「――――!?」ビクッ!(青ざめるように驚愕する) ぺぺロン伯爵「まぁともあれ、蒼毒やそれらの兵器への脅威がなくなったことで敵味方も関係なく、この妖精國の中で殺精性の高い武器は、鉄の武器に戻った。」 ぺぺロン伯爵「しかしそれでも、ウッドワスの軍勢に勝てるには武器の種類や数、それに人材がこちらにとって不足している事には変わりないと、アルト君は感じていたのでしょうねぇ〜?」 バーゲスト「なんと・・・アルトがそんなことまで考えていたとは・・・」 ぺぺロン伯爵「・・だからこそアルト君は、そのブルーナの蒼毒とは違うモノを、この妖精國で作れるかと思って、私に“ソレ”の材料の調達を依頼したって事よ。」 ぺぺロン伯爵「この妖精國には存在せず、国産化なんて絶対にあり得ない・・・蒼毒の次に危険だけど、私たちなら扱いが出来る“ソレ”をね。」 アルトリア、パーシヴァル「???」首をかしげる http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/450
451: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/31(金) 09:25:11.82 ID:rFRfvB4P0 ロンディニウム:“ソレ(火薬)”を作っている敷地 パタパタパタ〜、ドロドロドロォォ〜〜〜・・・(布マスクをした妖精と人間たちが作業している) モワモワァァァ〜〜〜〜・・・・・(ある匂いが漂ってくる) “ソレ”を作っている妖精たち「気をつけろ。気をつけろ。取り扱いには気をつけろ。匂いはするけど気にするな。落ち着いてやれば問題ない。」 “ソレ”を作っている妖精たち「衝撃を与えるな。火を持ってくるのも、つけるのもダメなんだ。ソレをやったらお終いだ。ソレをやったら死んじゃうよ。」 “ソレ”を作っている妖精たち「気をつけて“ソレ”を粉にしろ。気をつけてその粉を入れ物に入れよう。」 ―――――――――――――――――――――――――――― ロンディニウムの南西のとある端、そこに公衆トイレが設置されたその近くに“ソレ(火薬)”を作っている敷地はあった。 そこには口と鼻に布マスクを付け、桶の中にあるモノを慎重に運んだり、乾燥させて粉にし、それを専用の入れ物に入れていく作業を懸命にしており、 布マスクの付けた妖精たちは慎重に作業をしながら、上記の言葉を口ずさみ、ソレが爆発しないよう互いに気をつけて呼びかけているのであった。 ―――――――――――――――――――――――――――― タッタッタッタッタッ・・・(アルトたちがその場所の見学をしている) ロブ「ここがアルトの大旦那が頼んだお使いをとりあえず置いている場所です。っと言っても、ぺぺロン伯爵の提案でもう“ソレ”を作る作業所として機能しているがな。」 ロブ「今現在、ぺぺロン伯爵の指導の下、ここいらの我慢強く手先が器用な妖精たちで“ソレ”を作り始めている。だから作るのにそう時間は掛からないってワケだ。」 アルト「おぉ〜、随分と効率よく出来の良いのが出来上がっているじゃないか・・・さすがぺぺロン伯爵だな。」 千子村正「ああ。しかしよぉ・・ここいらで作業してても、あんまり臭い匂いが外に漏れていないんだな。一体どんな喚起の仕方をしているんだ?」 ハルキ「この場所を作る際、ぺぺロン伯爵が消臭機能付きの魔術を掛けてもらったんです。それが機能している限り、この場所で発生する臭い匂いは外に漏れない仕組みなんですよ。」 千子村正「成る程、一種の魔術礼装ってモノか。まぁこれならこの場所の外の連中からのクレームは無いと言う訳だな。臭い匂いはしないし、この場所なら運搬作業も、短く出来そうだしな?」 千子村正「でも安全面についてはもう少しガードを強化した方が良いよな?万が一、ここを女王軍らに襲われて誘爆する事があったら、それこそロンディニウムはお陀仏になるってモノだからな。」 アルト「だな。後でアドニスに頼んで壁をシェルターみたいに厚くするように頼んでおくよ。」 タッタッタッタッタッ・・・(そこにぺぺロン伯爵に案内されたアルトリアたちがやって来る) 【あっ、アルトさん!ちょうど良いところに!】← ぺぺロン伯爵「あら?もうユーミルちゃんの作業所の見学は見終わったのかしら?ユーミルちゃんが来てくれて、以前より使いやすくなっていると感じられたのかしらね?」 ぺぺロン伯爵「それとアルト君。私が用意したサプライズはどうだったかしら?あなたが私に依頼した材料、確かにこのロンディニウムに調達してあげたからね。」 アルト「さ、サプライズってねぇ・・・・。あのペペロン伯爵、俺からも言いたいことがあるのだが・・・・」 ガラガラガラガラァァ〜〜・・・(布マスクの妖精が土らしきモノを台車で運んでいる) アルトリア「わぁ〜コレって泥ですか?妖精たちがこんなに泥を運んで作業しているなんて・・・(泥遊びでもするのかなぁ〜?)」 アルトリア「少し手伝いますよ。コレでも私、ティンタジェルで農作業や壁の補修の際にたくさん泥とかを運んだことがありますからね!」 ガタンッ、タタタタァァ〜〜!(杖をカルデアのマスターに預けて、自身は土らしきモノを運搬する妖精の元へ向かうアルトリア) 【ちょっ・・・アルトリア!?】← 【その泥、触っちゃダメだ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/451
452: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/03/31(金) 11:29:51.34 ID:rFRfvB4P0 ガサッ、ガサッ、ガサッ、ガサッ・・・・(布マスクの土の氏族の妖精が台車の土らしきモノを桶の中に入れていく) アルトリア「ちょっとその泥、私に障らせて貰えませんでしょうか?」 布マスクの土の氏族「あっ、あぁ良いけど・・?」 アルトリア「はい、では・・・・・」シュッ、スルゥゥゥ〜〜・・・(手袋を取り、土らしきモノに手を出す) グチュッ、ドロォォ〜〜・・・(土らしきモノがアルトリアの手に触れていく) アルトリア「ウゥ〜ン・・・(うわぁ〜なにこれ?なんかドロドロのが土と一緒に混ざり合って、なんか気味が悪いというか・・。それになんか辺りがとてもじゃないほど臭いし・・・)」 アルトリア「(さすがにこれは壁の補修には使えないし、ただ泥遊びにするだけなら、なんでアルトさんはコレを沢山ここに持ってくるように頼んだのでしょうか?)」 千子村正「おいアルトリア!お前さんの出身が田舎だからって、女子のお前さんがこんな汚ぇ事をするのか?!全くコレだから田舎もんの妖精というのは・・・」 アルトリア「き、汚いってなによ!?どっかの人間が漏らした糞を私が触っているように見えているのか!?」 アルトリア「確かにこの土は何かと嫌な匂いはしているし、こんなドロドロの奴、どうもアルトさんが泥遊びで使うような事に使うのかも解らないし・・・」 アルトリア以外のこの場にいる全員「・・・・・・・・・・」黙り込んでいる アルトリア「な、なんですか・・その冷めた表情をした目線は・・・?わたし、一体なにを触ったというのですか?」タジタジになっている 【人間のウンチ】← 【まさにアルトリアが言った糞のそれだよ。】 アルトリア「――――――!?」ボトンッ・・・・(手に触れているモノを落とす) アルトリアの今の表情(イメージ) https://pbs.twimg.com/media/FahZW9bagAEKMJ_.jpg アルトリア「―――ーァ―――ァァ―――ァァァ―――――」ガタガタガタガタァァ〜〜・・・・(青ざめている) オベロン「――――――――」クイクイッ・・・(公衆トイレの方に優しく指を突きつける) アルトリア「―――――――――」コクッ・・(頷く) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― タタタタタタタタタタタァァァァァ〜〜〜〜・・・(小走りに公衆トイレの中へ駆け込むアルトリア・キャスター) トイレの中へ駆け込んだアルトリア「オォゲレゲロゲロゲロゲェェェ〜〜〜〜!!」ゲロゲロゲロ〜〜!!(嘔吐) 【吐いた・・・】 【(これはさすがに吐くよね・・・・)】← スズカ「〜〜〜・・・・・・」ハァ・・・・(呆れつつトイレに向かう) アルト「〜〜〜〜〜〜」バシンッ!(後悔するように手を顔に付ける) 知らなかったとはいえ、人間たちから排泄される糞(ウンコ)を素手で触ってしまったアルトリア。 事の真実を知ったアルトリアは、あまりの気持ち悪さに直ぐさまに公衆トイレに駆け込み、そのままトイレの中で嘔吐をしており、 そんなアルトリアの様子にアルトはただ恥ずかしさを後悔するように手を顔に付けて懺悔するのであった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/452
453: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/04/01(土) 22:21:37.25 ID:5DFokiN70 ダ・ヴィンチちゃん「ハハハハハ・・・。しかしよくここまで人間たちの排泄物を良く集めたわね?回収先はノリッジかそこのロンディニウムの便所からかい?」 ダ・ヴィンチちゃん「それにここまで人間たちからの排泄物が集まっている場所だというのに、ここからだとあまり臭い匂いがしないというのはどうしてなのかな?」 ぺぺロン伯爵「ここいらの壁に私が作った“外から出る臭い匂いを消臭する魔術礼装”を貼ってあって、礼装が壊されない限り、匂いはしないわよ?」 ぺぺロン伯爵「それにこの場所の喚起も出来るようにしてあるし、休憩を挟めば、衛星面的にも問題ないからね?」 【そ、そうなんだ・・・・】 【って、言いたいのはそっちじゃなくて・・・】← タッタッタッタッタッ・・・ヨロヨロォォ〜〜〜・・・・(口を抑えてトイレから出るアルトリアとその彼女を支えるスズカ) アルトリア「ウゥゥ・・・ゲホゲホゲホッ・・・・」吐き気を催しながら・・ スズカ「よしよし・・・」スリスリスリ・・・(背中を擦っている) 【大丈夫、アルトリア?】← 【手の方はもう臭くない?】 アルトリア「えっ、えぇ・・・・・何とか・・。手の方は近くの公衆トイレで死ぬほど手を洗いましたので、もう臭くはないのですが・・・」 アルトリア「・・てゆうか、なんでもっと早くあの泥があの人間たちの糞だって言ってくれなかったですか!?おかげで私、その糞を直接触ってしまったのよ!」ガチギレ! アルトリア「今日の朝と昼に食べた物全部吐いちゃうし、私の持つ『選定の杖』に糞の匂いが付くかもしれなかったし、もう散々ですよ!」ガチギレ! アルトリア「それとアルトさん!あなたは一体なにを考えて、ロンディニウムにあんな臭い糞を沢山持ってきたんですか!?」ガチギレ アルトリア「ぺぺロン伯爵もそうです。なんであなた、あんな大量の臭い糞をアルトに頼まれておいて断らなかったのですか!?あなたたちはどんだけ糞が好きだというのですか?」ガチギレ! ぺぺロン伯爵「アハハハッ、ゴメンねぇ〜?アルト君から依頼された材料の調達とはいえ、調達した物にこんな臭い物があると聞いたら、さぞかし嫌な思いをするのは当然だよね?」 ぺぺロン伯爵「でもね・・これもアルト君が今後の戦争状況において、今後の戦いを有利にするかもしれない物を作り出すために必要不可欠になるかもしれない素材だからね?」 ぺぺロン伯爵「アルト君。あなた、あなたがいた世界で覚えている限り、理科の授業でどのように糞から硝酸が作られているかを習っているかしら?」 ぺぺロン伯爵「確かに人間から出た糞尿からは土間の土を通して多くのアンモニアが多く含まれており、土の中にはそれを分解するバクテリアと硝酸カリウムがあるわ。」 ぺぺロン伯爵「硝酸カリウムはあまり水に溶けない性質があり、結晶化しやすい性質を持っている。これらが2つがどのようにして硝石が出来るのか?アルト君。」 アルト「ああ。屎尿を中途半端に燃やした藁と混合して、さらにそれを重ねて何層にもして、それらを乾燥したところに露出した面を作ると、硝石が沸いてくる硝石畑ができあがる。」 アルト「日本で硝石を作る際、古い家屋の床下にある土から硝酸カリウムを抽出し、窒素を含む木の葉や石灰石・糞尿・塵芥を土と混ぜて積み上げ、」 アルト「最低2年は定期的に尿をかけて硝石を析出させる「硝石丘」という採掘方法で当時の戦国時代の人々はその国産の硝石を作っていたという。」 アルト「このような『硝石丘法』は当時の戦国時代の日本では軍事機密として、産地は五箇山など秘密を保ちやすい山奥に限られたと歴史の本で伝わっている。」 ぺぺロン伯爵「その通りよ、アルト君。つまり私がこの臭い糞尿を持ってきた理由はね、それらの素材から妖精たちの力で硝石を取り出すようにしているの。」 ぺぺロン伯爵「妖精たちの力で擬似的に「硝石丘」を作り、そこから換装させて硝石を掘り出していく。まぁ要するに「硝石丘法」の簡略化ね。」 ダ・ヴィンチちゃん「待った!それはともかく、アルト、ペペロンチーノ。君たちが人間の糞から硝石を作る方法を妖精國でも作れることはよくわかったさ。」 ダ・ヴィンチちゃん「それでどうしてこんな地道な事をして、君たち2人はいったい何を作ろうとしているんだい?」 ぺぺロン伯爵「何を作るって?そうねぇ〜、私があなたたちをここに連れて来た以上、そろそろ答えを出した方が良さそうみたいね?」 ぺぺロン伯爵「アルトが私を通して材料の調達を依頼し、今は消えてなくなったブルーナの蒼毒に代わる武器と成り得る“ソレ”というのは、これの事よ。」タッタッタッタッ・・・(ある物を取りに来る) タッタッタッ、シュッ、タッタッタッタッ・・・(“ソレ(火薬)”の完成品が入っている入れ物を手に取る) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/453
454: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/04/02(日) 00:11:27.98 ID:Wh17TAON0 タッタッタッタッ・・・(“ソレ(火薬)”の完成品が入っている竹筒の入れ物を持ってくるぺぺロン伯爵) 【それは何?】 ぺぺロン伯爵「フフフッ、さてなんでしょうね?ヒントをあげるとすれば、この箱の中には先ほどの糞尿から取れた硝石に色んな物を混ぜ合わせて、それを粉状に乾かして作った物が入っているのよ。」 ぺぺロン伯爵「その粉状の物は主に衝撃や火などを与えると燃えて、粉の量が多い場合はその威力は凄い爆発があるのよ?こんな風にね・・・。」ニヤッ・・・(怪しい笑みを見せる) キュッ、サラサラァァ〜〜・・・(入れ物から黒い粉を下に山盛りに小さく盛る) ぺぺロン伯爵「フフフッ・・・。」スッ、―――シュッ、ヒュンッ・・・(手元に隠していたマッチ棒に火をつけて、小さく盛った黒い粉に向けて落とす) ポトンッ、パチパチパチィィ〜〜!!(火が付いたマッチの火から黒い粉が引火する) ダ・ヴィンチちゃん「!?。―――みんな下がって!!」周りのみんなに呼びかける アルトたち、介人たち、武蔵たち「―――!?」サササッ!(一斉に後ろに下がる) ぺぺロン伯爵「―――――」シュッ!(後ろに下がる) 千子村正「!?。危ない!!」タタタッ!(アルトリアの前に飛びかかる) アルトリア「えっ、キャァァッ!?」ガバッ、ドサッ!(後ろに倒れかかる) ドカァァーーン!!(小さい黒い粉がある所が爆発する) シュゥゥ〜〜・・・(爆発した所から黒い煙が立ちのぼる) 【びっくりした〜・・・】← 【なんだったんだ今のは・・・。】 オベロン「僕も驚いたさ!いったい何だったんだ、今の爆発は・・・?」驚愕している アルト「・・ツゥゥ・・・。ちょっと危ないじゃないか!ダ・ヴィンチの呼びかけがなかったら、俺たち全員、さっきの爆発に巻き込まれていたぞ!?」ムカムカ!(怒っている) ぺぺロン伯爵「ウフフフッ、ごめんあそばせ?ちょっとばかし、妖精國で出来上がった“コレ”がうまく使い物になるか、みんなの前で試したくなっちゃってね?」 ぺぺロン伯爵「このように火や衝撃に気をつけて管理しないと、このように黒い粉は簡単に爆発して、周りのみんなが爆発に巻き込まれて大怪我しちゃうからね?」 ぺぺロン伯爵「わかったかしら?このような爆発を起こす黒い粉こそが、アルトが私に頼んで材料を持ってこさせて、それらの材料を混ぜて作ったモノ・・。」 ぺぺロン伯爵「人間たちから出る糞尿と土から採れる『硝酸』と『硝石』、木を燃やせばすぐにも出来る『木炭』、そして『硫黄』、この3つを組み合わせて作る物こそが・・・」 ダ・ヴィンチちゃん「――!。『黒色火薬(こくしょくかやく)』!アルト、君はまさかこの妖精國で火薬を作る為にぺぺロン伯爵にその材料を持ってきたのかい!?」 アルトリア「火薬・・・?確かにわたしのマーリン魔術には、さっきのような爆発をする魔術がありますが、まさかアルトさんも魔術師だったんですか?」 アルトリア「確かにわたしのマーリン魔術には、シャフティホルンという爆発の魔術があるのですけど・・さっきの爆発といい、わたしのマーリン魔術がアルトさんにマネされるとはねぇ〜・・」 【そうじゃないと思うよ、アルトリア】 【火薬は魔術じゃないよ】← http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/454
455: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/04/02(日) 23:50:57.37 ID:Wh17TAON0 アルト「そうだ。火薬とは俺たちのような人間の・・・この妖精國に至っては汎人類史などで発明される、火をつけるとあんな風に爆発する黒い粉。」 アルト「城壁などにある大砲やそれから発射する弾にも火薬が使われており、その火薬による爆発は凄まじく、大砲の他にも爆弾などに使われるケースがあるからな。」 ハベトロット「大砲に爆弾・・・あぁ〜あれだね!シェフィールドにいた時も、お城の城壁に沢山あって、あれを使って2代目妖精騎士トリスタンを撃ち落とそうとした奴ね!(当たらなかったけど・・)」 アルトリア「!。あっ、ソレね・・・わかった。つまりキャメロットみたいなお城によくある大砲の弾の中身が、その火薬っていうモノだったのですね?だいたい見当がつきました・・」 アルトリア「アハハハ・・・やだなぁ〜、てっきりわたしの爆発系マーリン魔術がアルトさんの手で妖精たち皆にも使えるようになってしまったとばかり・・・」カァァ〜〜・・(顔を赤くする) 【(ひょっとして、火薬その物を見ていないのかな?)】 【まぁ勘違いは誰にもあるからね?】← ダ・ヴィンチちゃん「確かにボガートから聞いたシェフィールドやキャメロットのような所の城壁には必ず大砲と砲門があり、大砲の弾を撃ち出すための火薬が不可欠さ。」 ダ・ヴィンチちゃん「けれど、このロンディニウムはいま言った場所と違って大砲がなく、ボガードや他の妖精たちから聞いたところ・・火薬のほとんどは取り替え(チェンジリング)によって流れてくる物がほとんどであり、」 ダ・ヴィンチちゃん「わざわざ一から火薬を作らなくても、ノリッジとかの火薬を扱っている街から調達さえすれば、良いはずだと思うのだが・・・」 アルト「外から火薬を調達する必要をなくす為だ。、今のノリッジやソールズベリーには女王モルガンと言葉で張り合える物が1人もいない・・・」 アルト「俺とモルガンとの会談ですぐにこの2つの領地は女王軍の襲撃には遭わないかもしれないが、火薬のような戦いに必要な物資をその領地から持ってくるような事が続けば、必ずしも女王軍はそれらに目をつけ、」 アルト「イレギュラーズのような女王軍の分隊の妖精たちがモルガンに知られぬように、ノリッジやソールズベリーに無断で進軍し、補給経路を断たせる為に動く可能性が高い。」 アルト「それにいずれにしてもロンディニウムへの物資搬入を阻止する為に、ウッドワス軍が哨戒部隊を出すことは想定しているし、ウッドワスや他の牙の氏族のこともある・・・」 アルト「だからこそ、向こうのウッドワス軍の奴らにロンディニウムが防衛に徹していると想定している以上、こちらは裏でウッドワス軍を確実に倒す武器を誰にも知られずに作り出す必要がある。」 アルト「特に火薬とかならば、そこから爆薬とかを作って、牙の氏族を爆風とかで吹き飛ばしてやろうと思っていて、伯爵に火薬の原料の調達を依頼したんだけど・・・」 ガチャッ!(ユーミルたちがロンディニウムで作った火縄銃を周りの皆に見せつける) 【それって・・・銃?】 【(でもこの形・・ノッブが使ってたのと同じ・・・)】← 千子村正「それは『火縄銃』だ。ホラ、あの安土桃山らへんの戦乱の日本で使われていた、その火薬を鉄の筒の中に入れて、鉛の弾を撃ち出すヤツの・・・」 千子村正「しかもこれはなんといっても、この火縄銃は取り替えとかで流れてきた物じゃなく、正真正銘、この妖精國の国産として作られたモンだからな。」 ダ・ヴィンチちゃん「こ、国産で作ったって・・・・アルト、まさかこれもウッドワス軍に対抗する為に、妖精たちを使って作らせたというのかい!?」驚いている アルト「あ、いやいやいや!俺はただ、伯爵に火薬の原料の調達を頼み、この妖精國で一から火薬を作れるかを試したかっただけで、火縄銃を作れとは言っていない!」 アルト「むしろ今、ついさっきそれを作ったユーミルから知ったばかりなんだ・・まさかこの妖精國で戦国時代の銃火器を作ってしまうなんて、俺は思ってもしなかったのだから・・・」 アルトリア「・・・・。――アルトさんの言っている事は正しいと思います。であるならば、その火縄銃っていうのを作ってとユーミルさんに依頼した人というのは・・・」 千子村正「ああ、この火縄銃はぺぺロン伯爵がユーミルにその原型を見せて、それを参考に作ってもらったモノだ。原型の方は取り替えで流れてきた物だと聞いているが・・」 千子村正「アルトはただ、この妖精國で火薬を作れるのかを試したかっただけで、アルトの口から銃を作れとは言ってない。」 千子村正「銃の製造はペペロンチーノが勝手に始めた事だ。こいつはクリプターとはいえ、元の出身は汎人類史の人間だからな。」ジロッ・・(ぺぺロン伯爵に目線がいく) ぺぺロン伯爵「!」村正たちの目線を見て・・ 【ぺぺロン・・・・】← 【(前から怪しいとは思っていたけど・・・)】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/455
456: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/04/03(月) 10:31:48.78 ID:9wn54iHV0 ぺぺロン伯爵「ウフフフッ、オマケよ。アルト君が私に火薬の原料の調達の依頼を聞いて、なんか物足りないと感じちゃってね?私が火縄銃の製作をユーミルちゃんに頼んだのよ。」 ぺぺロン伯爵「妖精たちへの戒めも聞いている。一度“そういうもの”として流行りだすと、それ以外のものは求めなくなる・・・それについてはある程度の配慮はしてあるわ。」 ぺぺロン伯爵「火縄銃はあくまで弓矢やクロスボウの一種であり、強力ではあるも時間が掛かるから、長期戦の戦闘にはちょっと不向きだから、銃よりも弓矢の方が作りやすい・・」 ぺぺロン伯爵「でもいずれにしても弓矢と同じ必要なモノだから、とにかく火薬と一緒に作って欲しい・・・。そう鍛冶職の妖精たちに言い聞かせてあるわ。」 ダ・ヴィンチちゃん「なるほど・・・つまりは『文化の模倣』が起こらないようにバランス良く弓矢と銃を作れって、妖精たちに言い聞かせたんだね。それについては良い判断だ。」 ダ・ヴィンチちゃん「銃や火薬もいずれ必要になるが、それ以前に今の妖精たちや人間たちの使い慣れている弓矢や剣と盾は必要だからね。」 ぺぺロン伯爵「ええ。それに鉄砲系の武器は訓練をするのが早いからね。既にノリッジの志願兵の一部に突貫で鉄砲の訓練をさせてあるわ。それについてはボガードの了承済みよ。」 ぺぺロン伯爵「フッ、楽しみなことね?円卓軍・・いいえ、この妖精國で初めての鉄砲隊が組織されて、その鉄砲でウッドワスの軍勢を圧倒させられるからね。」 パーシヴァル「ええ。鉄砲というのは私にもよくわかりませんが、これならば、ウッドワス軍との戦いに少しでも勝利の兆しがハッキリと見えてきたと思われますね。」 ぺぺロン伯爵「そうね。これでも私は用意周到で志願兵たちに鉄砲の訓練を積ませてあげたんだからね。少しでも勝率が上がるというのなら、私もまた、願ったり叶ったりよ。」 ぺぺロン伯爵「さてと、アルト君。あなたの言う通り、火薬の生成に必要な原料は一通り、私の方で問題なく集めさせてもらったわ。」 ぺぺロン伯爵「木炭はその辺の木を燃やすだけで手に入るし、硝酸などはさっきも言ったように便所の土でどうにかなるからね。」 ぺぺロン伯爵「ただ、硫黄だけは私も苦労したわよ。だって硫黄って、火山や温泉街が近くにある所じゃないと採れないからね。」 ぺぺロン伯爵「というより、この妖精國には火山という場所がどこを探してもないというのに、なんで硫黄が妖精國の限られた平地で採れているんだよねぇ〜?」 アルトリア「えっ、火山ですか?たしか私、ティンタジェルにいた頃、村の長老から聞いたことがあります。」 アルトリア「今から600年の昔・・・女王暦1460年に大きな火を噴く山を抱えた『厄災』が西の地方からやって来ては、南部の地で暴れ回っていたと・・」 【火を噴く山を抱えた『厄災』・・・】 【それって火山を抱えて来たというのか?】← バーゲスト「それについては私も小さい頃に聞いている。西の地方・・・つまりは『歪みの岬』がある場所から大きな火を噴く山を抱えた『厄災』が現れは南部地方の中央に進んで行き、」 バーゲスト「その『厄災』が進んだ道には地獄のような業火と燃える火の岩が数多く飛んできており、多くの妖精たちがその火の岩によって命を落としたと聞いている。」 バーゲスト「火を噴く山を抱えてやって来た『厄災』は、後の世に『火山の厄災』と命名され、ウッドワスとボガードがその『厄災』の首をはね、『厄災』は鎮まったと。」 ボガード「――――フフッ。」ドヤァァ〜・・・(ドヤ顔で自慢する) アルトリア「その後、『火山の厄災』が通った後には不思議な匂いをする黄色い土が採れるようになったと妖精たちの逸話の中で伝承されています。」 アルトリア「まぁその黄色い土というモノは、ただ黄色いだけの匂いしかなく、使い道も解らなくて、ほとんどの妖精たちにはそれに反応せずにほったらかしにしていたんですが・・・」 ぺぺロン伯爵「それが硫黄っていうモノよ。つまり妖精國の硫黄の始まりは、その『火山の厄災』が始まりであり、それが発生したのが『歪みの岬』がある地方と言う事は・・・」 アルト「ああ。おそらく『歪みの岬』にあるドアの現象は600年の昔からあったって言うことになるよな。そこにあるドアから並行世界から流れてきた者が何らかの形で岬の外に行ってしまい・・」 アルト「当時は『歪みの岬』の話題がなかった事から、その流れてきた者が『火山の厄災』として認識されて、ウッドワスとボガードに倒されたって言う事になるよな。」 アルト「(つまり取り替え(チェンジリング)を派生したモノか・・。仮に俺が考えられる者がそうだとしたら・・・・)」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― アルトが思う『火山の厄災』の姿 『火山の厄災』の正体(イメージ) http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/6b232c87718ca1378de0f21fc6f4cb7b/1375444898 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/456
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