[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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(1): リリルカ・メリフルアス◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/12(木)02:12 ID:AbzjfeUxo(1/7) AAS
―――――ん〜……。

【華やかな街の陰には闇がある。繁華街には人が多くいるが、街の外れには人がいない】
【即ち闇が集まり、悪事の坩堝となる事が多く―――大抵、そういう場所は廃れている】

【人気の少ない街の外れ、廃墟では”白い”と形容するのに相当な女性が歩き回っていた】
【うーん、と首をひねったり、立ち止まり辺りを見回したり……少女という歳ではないが、物騒にも程がある】

中心街から1時間以内……周りには森、川……勿体ないですわね〜……。

【崩れた瓦礫跡の中に幾分か綺麗な椅子を見つけて、彼女は少し休憩する様に腰掛ける】
【かぱっ、と手にしていたアタッシュケースを開いて―――取り出した紙にすらすらと書き記していく】
省4
285
(1): カニバディール◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/12(木)02:14 ID:3XpFJl+Mo(3/3) AAS
>>277
【幾度も感じてきた、肉による打撃の感触。進路にあるもの全てを押しのけ、引き潰し、破壊する感触】
【異形を出迎えたのは、その慣れた感触ではなく、彼女の魔眼がもたらす引力であった】

【巻きつけられ、それを感じ取って初めて、先ほどまでの力の片鱗がわかる。彼女が操っていたのは、これだったのだと】
【だが、時すでに遅し。引き上げられる感覚を認識した時には、すでに彼女は下にいた】

【見開いた単眼の先で、彼女が矢を番え。無理な姿勢で傷を負いつつも、正確な狙いが異形を捉えた】
【鮮血と共に、異形の胸部の真ん中に矢が突き立つ。その身体がのけぞり。ぐらりと揺らいだ】

――――がふっ……!!
……負け、か……この場は、退かせてもらうとしよう……

いずれ、その武器とその命……必ず、奪い取ってくれる……
省7
286: エクレア◆GBHFWL/yB. [saga sage ] 2015/03/12(木)02:23 ID:lUcxguYGO携(1) AAS
>>285

……っ…はぁ!…はぁ…

【バタンと】
【既に一人だけの公園に倒れこむ】
【盛大に息を吐き出し、吸い込む】

…はぁ……はぁ…

【自分が自分では無くなる感覚と】
【今さらながら戻ってくる本来の感情】
【戦いを乗り越えた彼女には】
省7
287
(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/12(木)02:33 ID:RCMo5lcYo(2/6) AAS
>>282
邪 魔 だ ッ ッ ! !

【両手に燃やす焔を凝縮させ、硬質化させ、作り出すのは元の手より一回り程大きな龍の爪】
【鉄紺色のそれは、心を映し出したかのような禍々しい光を鈍く放ちながら、目の前から襲い掛かる植物達に振るわれる】

【足を止める事は無い、いくら傷使うとも進めれば良いと、小さな傷が幾つ出来ても気にせずに、天野は突き進む】
【取りこぼした植物達が作る傷からは、赤黒い血がネバつき、滴る】
【教会内へと飛び込んだ頃には、決して少ないとは言えないだけの傷がついていた】

アーグ!……アァァァァァァァァーグゥッ!!
テメェは!何であんな事をしたァッ!!何のために皆を殺し、街を壊したァッ!!答えろ!!

俺がテメェを殺す前にッ!!理由を聞かせろォォッ!!
省4
288
(1): クローフィ・チャイカ [sagesaga] 2015/03/12(木)02:39 ID:F+5cAmx0o(4/8) AAS
>>281
えぇー、これまた屁理屈っぽいものが……あぁもういいですよ、力づくに訴えずとも私が退きますから

【またもや不条理、本日二度目である】
【今までのやり取りでこの男と口論するのは時間の無駄ではないのだろうかと薄々感づいてしまった少女は、もう色々と面倒なので場所を譲ってしまうことにした──どのみち、さっきまで考えていたような思考は今日はもうできないだろう】
【そこはかとなく「譲るのだから感謝しろ」という思いを込めてそい言い残し、少女は再び翼を展開する】

それではごきげんよう、名も無き変質者さん──精々、いい夜を

【最後にも嫌味を込めた挨拶を残して、そのまま塔から飛び降りた】
【もしその後も少女の動向を注視していたら、そのまま勢いをつけて滑空していくのが見えるだろう……だからどうしたという話だが】
【一夜の不毛な言い争いは、何か意味のあるものを残したのだろうか?──彼女はその問いにNoと自答した】

//眠気がきついのでこの辺で……からみありがとうです
289
(1): (宮城県) 2015/03/12(木)02:41 ID:YwcPYRcT0(1/6) AAS
>>284
【時は遡って少し前、女性の佇む町外れの廃墟から少し離れた林の中に、長身の男が一人、ぽつねんと座り込んでいた】
【黒々とした川面を見つめ、息を殺して動かない。面持ちは深刻だが、世を儚んで自[ピーーー]る一歩手前……などという事は別にない】
【それもその筈、男の右手には渓流用の釣り竿が握られていて、そこから伸びる糸の先端には、ひらひらと疑似餌が揺れていた】
【いわゆるところの太公望と言うやつだ。さて、男は数分のあいだ、そうして動かずいた訳なのだが】

フィーッシュ……ッな、これデカい!デカいよこれ!きた!?本命きた!?メイン川の主きた!?これで終わ……ああああッ!

【手の内にがつんと鋭いアタリを感じるや否や、それに合わせ、にわかに血相を変えてリールを巻き取り始めた】
【女の元まで届くほどのはしゃぎぶり。しかし矢鱈にハイテンションな叫び声は、数秒後には悲鳴に変わる】
【なんと釣り上げたその瞬間、魚が渾身の力で身を捻ったせいで釣り針が外れてしまったのだ】
【ルアーから逃れた魚は釣り上げられた勢いを保ったまま、明後日の方角へ──女性の方へと飛んでゆく】
省4
290
(1): アーグ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/12(木)02:46 ID:QH7AGMIso(3/7) AAS
>>287

【少年の雄叫びと竜爪の如き焔の光に、大司教の口元は裂けんばかりであった】
【攻撃の大半は躱された。確かに傷を付けられはしたが、笑うほどのものか。】

【――否だ。笑う理由は、まったくもってただひとつの愉悦≠ノ起因する】

『何故、殺して壊したのか』……―貴様は害虫を駆除せぬのか?
 家に虫が湧き、鼠が跋扈しても脳天気に飯を喰らって生活するのか?
 例え目の前を汚らわしい存在が絶え間なく横切っていても、全く気にかからぬのか?

 ……ならん、というのなら話は別だが…――ク、フフ……それだけのことよ。
 邪魔だから消した。私にはそれが出来た。かの者達は信心が決定的に欠けていた。
省8
291
(1): リリルカ・メリフルアス◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/12(木)02:58 ID:AbzjfeUxo(2/7) AAS
>>289

――――はっ、そうですわ。この辺りをサファリパークっぽくしてしまえばいいんですわ。
それから立地の悪いさは無料シャトルバスでクリアして……ってなんだか、うるさいですわね……。

【明暗ではないか、と新しい事業開拓の思いつきにほくそ笑む。まあ、利益の見込はほぼ考えていないだろうけど】
【趣味と仕事が直結して、なおかつ彼女のする仕事の大半が自分があったらいいと望むものだった】
【資金は一生遊んでも使い切れない程あるから良いが……今のところそれでも外した事がないので、実は金儲けの天才かもしれない】

【さて、そんな事はさておき。彼女は一気に不機嫌な色に顔を顰めた――折角良い案が浮かんだのに、五月蝿い声が】
【というかこんな深夜にこの辺りで騒いでいるとは、非常識な……と、まあ自分を棚上げに苛立ちを覚えつつあった】

まあ、下見はこの程度にして帰りましょうか―――――はい?
省9
292: ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/12(木)03:06 ID:8ZmCQuR9O携(5/5) AAS
>>288
テメェまだ言いやがるかクソガキィ!

【翼を展開する少女に向かって叫び立ち上がるとまではいかないが体を起こす】
【しかし男が体を起こすときには少女は塔から飛び立っており滑空しているのが見える】

【少女とのやり取りとの間で夜もすっかり更けていた】

チッ、あのクソガキの所為で余計な時間とられちまったぜ。まぁ退屈はしなかったからよしとしてやるか

【自分から呼びかけて自分から登ってきたにも関わらず男は少女に責任転嫁する】
【だがこの夜の問答は男にとっては退屈ではなかった、それだけで良しとしている】
省5
293
(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/12(木)03:09 ID:RCMo5lcYo(3/6) AAS
>>290
【巨大な龍の爪は、本物のそれと同じとは言えなくも、武器としては十分すぎる力を持っている】
【しかし、それだけで敵うのならばアーグという存在が脅威として語られはしない、杖に受け止められたかと思うと、それに対応する間も無く強い衝撃が天野を襲う】

───……ガ…ァッ……!!

【まるで目の前で爆発が起きたかのような衝撃に、天野の体は弾き飛ばされ、呼吸も出来ずに宙を舞う】
【地面に落ちた天野の右手の爪は衝撃で割れて無くなっており、右腕そのものがグシャグシャに折れ曲がってしまっていた】
【度し難い苦痛、叫び声を上げても不思議ではない痛々しいダメージだが、天野は立ち上がり、アーグを睨み付ける】

……『邪魔だから』……だと?

【今更何を言われようと、考えが変わる事は無い───例えばアーグの行動には深い理由があったとしても、それが世界の為だったとしても、一切変わらず彼はアーグを殺しにかかっただろう】
【故に、今更アーグの返答が悪逆非道に塗れていた物だとしても、今更『酷い』だのと宣う事は無い】
省10
294
(1): (宮城県) 2015/03/12(木)03:27 ID:YwcPYRcT0(2/6) AAS
>>291
【警告の甲斐無く、哀れ高速で飛来するお魚さんは女性の顔面にクリティカル】
【男はしばし放心状態で、倒れた彼女を眺めていたが】
【慌てて我に返ると、女性に駆け寄って抱え起こした】

や、殺っちゃった……? いや、まだ息はあるか。良かったあ……。
もしもーし、大丈夫かなー? 大丈夫でしたら返事ちょうだーい! もしもーし!

【女性の軽く華奢な身体におっかなびっくり、壊れ物に触れるように抱えつつも、一先ずポケットからハンカチを取り出して】
【魚直撃の影響で何やらぬるぬるしている彼女の額やら頬やらを軽く拭いつつ、問いかける。無事に気が付いてくれれば、何よりだ】

【女性が目を開けば、そこには心底安堵したような笑顔を浮かべる男の姿。使い込まれた黒スーツの上下に革靴と、何やらビジネスマンのような風体だ】
【かなり上背があり、一見して細身だが、スーツ越しの腕の感触から察するに、随分鍛えられているようだった。左腰にはホルスターを提げている】
省2
295
(1): アーグ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/12(木)03:30 ID:QH7AGMIso(4/7) AAS
>>293

ほう、人を殺すのに理由が要るのか。それは一体誰が決めた規則なのだ?
 世の政治家か?それとも異端の神か?或いは貴様自身がそう決めたのか?
 理由があれば人を殺しても良いのか、倫理を定めたその神は誰が正気を保証するのか
 そして或いは…――おっと、貴様が決めたのだとしたら、随分と"偉い"のだな?

【ケタケタと笑って答えると、アーグは杖を両手で持ち直して何事か、非常に短くつぶやいた】
【それが詠唱だと気付けるのは恐らく高位の術者くらい。だが次の動作を見れば誰でも"そうだったのだ"と分かるだろう】

【発生する黒い渦。全てを飲み込む深淵の黒は、見るもの全ての背筋を絶対零度の舌で舐め上げる――】
【――そう錯覚するほどの黒が出現した。そして、自らに向かって投げ放たれる焔の槍を】
【憎悪の塊である少年の全てを、腹底に響く低音を唸らせながら呑み込んでしまうのだった】
省11
296
(1): リリルカ・メリフルアス◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/12(木)03:35 ID:AbzjfeUxo(3/7) AAS
>>294

【魚が激突して気絶―――珍しい体験をしているものである】
【意識を飛ばしている最中、彼女は夢を見た。魚が自分を食べようとする悪夢】
【もうそして何よりも魚臭い、ぬるぬるしている。不快感は最高潮だった……っ!】

――――――――食べさせませんわぁっ!!!!

【もう食べられないよ、という寝言はテンプレートだけど―――食べさせません、とはこれ如何に】
【兎にも角にも意識を一応は取り戻したと見て良いが、眼を見開いた瞬間に夢と現実の区別は一切ついていなかった模様】
【夢の中で目の前の魚を払いのけようと振りかぶった手、それに呼応するように振り払われる平手】
【現実とリンクして……まあ、つまり介抱する男の頬めがけて、彼女の白魚の様な手が振りぬかれる……!】
297
(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/12(木)03:49 ID:RCMo5lcYo(4/6) AAS
>>295
【空気の層の中に穴を開けながら、何物をもその憎しみで貫く渾身の槍───その筈だった】
【自分の力を過信していたのはあるかもしれない、でも、まさか予想出来ようか?……アーグが作り出したそれは、空間そのものに黒い孔が空いたような存在は、実際に目にした事が無くとも、何であるかを理解する】

───ブラック……ホール……だと?

【目の前でアーグの能力を目にして、体感するのは、実際にはこれが初めてか。天野はそのまさかの規模に、目を丸くする】
【空の星々を、光すらも吸い込み噛み砕く宇宙の暗黒を、こうも簡単そうに呼び出すなどとは予想だにしていなかった】

【そして、続くアーグの言葉、自分が人より上だと、疑いもせずに言い切れるその精神の強さ。ブラックホールの驚きも相俟って返す言葉が詰まる】
【強ち否定し切れないのだ、これだけの力量の差を目の当たりにして、まだ殊勝でいられる精神を育てる時間は天野には無かった】
【そのせいで反撃に対する反応が遅れる───目の前に現れた純白が何を意味しているのか、理解した時にはもう遅い】

【腕、脚、腹───自身の力が牙を剥き、身体中に突き立ち、冷たい冷気が体の内から染み渡る】
省6
298
(1): アーグ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/12(木)04:04 ID:QH7AGMIso(5/7) AAS
>>297

【――カツン、と杖が床を打つ。――カツン、と異形の大司教が一歩を踏み出す】
【倒れ伏す少年を見ているのか、或いは居ないのか。視線は鉄の仮面で見えないが】

【アーグは少年の傷を舐め回すように所々へ瞳を走らせていた】
【憎悪はきっと強まるだろう。近付く大司教へ、きっとなけなしの力を叩き付けようとするだろう】
【そんな予測でもしているのか――アーグの姿は悠然として、しかしまったく隙が無かった】
【老獪。200以上の年月を重ねた怪異は、徹底的に己に迫る危険を認識出来ていて】

……このまま死にたくは無かろうなあ。自身の全てを容易く奪い去った相手を前に
 己の未熟と弱小故に呆気無く、まさに虫けらの如く死にたくは……なあ…――?

 ク、ハッ……。小僧…――お主に、ひとつの選択肢を呉れてやろうではないか。
省14
299
(1): (宮城県) 2015/03/12(木)04:06 ID:YwcPYRcT0(3/6) AAS
>>296

【あ、良かった、気が付いた──女性が薄く目を見開いた事に喜び、男が顔を綻ばせたのも束の間】
【情け容赦無い平手打ちが、その頬めがけて襲いかかる。彼女を抱きかかえている現状、為す術はなく】

────あ痛ったぁーっ!

【直撃、そして悶絶。乙女の繊手は紅葉のような赤い痕を、しっかりと男の頬に刻み込んだのであった。因果応報である】
【打たれた頬をさすりさすり、彼はぼんやり考える。重くは無いがスナップの利いた良い平手だ。多分、翌日まで腫れが後を引く】
【だが、それで彼女を咎めるのはお門違いというもの……なので、ここは取り敢えず、と】

目、覚めたみたいだね。……大丈夫かな? どこか痛む所とか、ない?
省2
300
(1): リリルカ・メリフルアス◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/12(木)04:17 ID:AbzjfeUxo(4/7) AAS
>>299

私が魚如きに食べられると思ったら大間違いですわ――――……よ?

【ぱちくり、と琥珀色の眼を何度か開いて、閉じて、開いて】
【目の前にあったのは魚の顔ではなくて、人の顔。黒いスーツの男性だった】
【頬に見えるのは紅葉の形。そうして気づく、振りぬいた手がヒリヒリと痛い事に……】

…………強いて言えば、手のひらが痛いですわ。

【顔面が痛い気もするのだが、今はそれどころじゃなかった。いや、確実に痛いのだけど】
【目の前の男性に夢と現実の区別がつかず、頬を張ったなどと―――此処まで、彼が魚の犯人と言う思考は皆無】
省5
301
(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/12(木)04:34 ID:RCMo5lcYo(5/6) AAS
>>298
【体中が激痛に苛まれ、まるで動かない、初めて経験したが、これが『死にかける』という事か】
【天野の思考は驚く程にクリアだった、泣き叫ぶほど混乱せず、怒りを撒き散らすほど力無く】
【ただ、自分を舐めるように見るアーグの視線が不快で、それでいて、自分がこれから殺されるのかと思っていた】

【だが、予想は外れる───】

【アーグの持ち掛けた話は、空間の中を散ること無く真っ直ぐ向かってくる様に天野の鼓膜を震わせ、心を突き刺す】
【その通り、自分は弱い、アーグにはまるで叶わない、殺すだなんて以ての外で、逆に今、殺されてしまいそうな程】
【だがここでアーグに助けを求めれば、その力を埋める事が出来るかもしれず、更に何時だって(条件付きだが)アーグを殺すチャンスが生まれると言うではないか】
【わざわざ探す手間もなく、殺せるまで何度も何度も殺しに行ける、そう考えれば、『全てを犠牲にしてでも』と決意したのに比べて条件は緩い】

…………
省19
302
(1): アーグ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/12(木)04:49 ID:QH7AGMIso(6/7) AAS
>>301

【少年の姿が焔に包まれ、その鎧姿が一挙に息を吹き返して放った蹴りは】
【確かに、アーグという巨躯を捉えるだろう。――しかし、やはり足りない】
【不意を突いても、大魔術師はそう呼ぶに相応しいだけの覚悟と腕前があるのだ】

ククッ……!よもやと思いかけていた保険が……事実、形になったか……!
 生憎と強烈な物理攻撃には……人間らしく、弱いものでなあ?
 耐衝撃の術くらいは常に掛けておるわ。……だが、悪くない。
 やはり貴様のその才、決して悪いものではないな……―!

【アーグは2つの傷を負った。小さくはあったが、頬を斬り付けたそれと】
【そして先程の蹴撃だ。どちらも致命傷には遠く及ばないが、確かに届いたのだ】
省8
303
(1): (宮城県) 2015/03/12(木)04:56 ID:YwcPYRcT0(4/6) AAS
>>300
【てっきりこのままお説教の流れかと思っていたら、何やら向こうも気まずそうな様子】
【現状に頭が追っつかず、男は小さくあー、とも、うー、とも付かない唸り声を上げつつ、しばし思案して】
【ようやく、自分が魚直撃事件の加害者だと気付かれていない可能性に思い至る】

……まあ、そりゃそうだろうね。

【言うべきか、言わざるべきか。苦笑いを浮かべて生返事しつつ内心悩みに悩んだ結果】

いや、構わないよ。寧ろ俺の方こそごめんね。その魚を釣り上げたのって、実は俺なんだよ……。
本当に、大丈夫? 俺は兎も角、女の子の顔に痕でも付いたら大変だ。倒れた時にどこかぶつけてない?

【結局、このまま黙っているのも良心が痛むので、彼は正直に全てを打ち明けることにした】
【人懐こい笑みを浮かべて頬を掻きつつ、相手の謝罪を軽く流すと、こちらも謝罪を返し】
省3
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