[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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657: ミーレ=スティーバ◆db8egkjV8E [sagesaga] 2015/03/18(水)23:00 ID:wAOGXIvIo(1) AAS
【某国のとある路地裏。昼間でも薄暗い此処は、夜になれば更に闇を増して華やかな繁華街の隅にひっそりと存在していた】
【そんな路地裏。そこでは様々な裏取引の中で、「命」という名の物までもが一方的に取引されていた】

「――――――……終わった。じゃあ、また」

【ピ、という音とともに携帯電話の通話画面が消える。そのまま携帯をポケットに入れて、なにか取り出し始めた1つの人影】
【灰色の首まで伸ばした髪に、同色のキャスケット帽を被った背の低い少女だ。前髪で左目が隠れている。】
【紺色のPコートに少々傷んだ所謂クラッシュデニム。首にはチェック柄のマフラーを巻いて、履くのは赤いスニーカー。至って普通の服装をしているが】
【パーツこそ年相応なもののその顔には一切の表情が見えず、まるで人形かのように眉すらピクリとも動かない】

【世界の何物も何とも思っていないような少女の前には、1つの死体が有った。服装からするに、自警団員の物】
【しかし、個人を特定するには至らない。なぜならその死体には"頭がない"のだ。首から上らしき細かい肉は、死体の周りに散乱していた】
【そして死体の頭が有ったであろう場所の後ろにあるコンクリ壁には、夥しいほどの血と此処にも頭だったパーツがぶち撒けられていた】
省6
658
(1): ◆IjMn4A7nco 2015/03/18(水)23:14 ID:rfF8FLkho(7/8) AAS
>>656
【きっと人を殺めたとか、そういう規模の話なんだろう。】
【自分とは畑違いの領域、しかし害さえ及ぼされなければ別段どんな事をしでかしていようが関係ない。】

【なんて事を考えていると、邪禍が店のシステムを説明してくれているところで。】
【男も邪禍にならって腕を元の、人間の状態に戻すと傾聴し。】

い、一体いつからチクワを手に……!?
……じゃなくて、お金じゃなくても取り引き出来るんですか?

【きちんと会話終了後にチクワに対してツッコんだのは評価できる点だろう。】
【話の腰を折らずツッコみを我慢するというのは結構もどかしかったりするのだが、そんなことはどうでも良い。】

【男は、お金以外でも取り引き出来るという制度に感心していた。】
省6
659
(1): (山形県) 2015/03/18(水)23:31 ID:Q2YK1wGZo(8/8) AAS
>>658

「種も仕ィ掛けもねェー手ェ品で出ァしたのさ」

【チクワは隣の半ば飾りと化してる泥人形の口に突っ込んでおき――食事は出来るらしい】

「――と、つゥまりはそォーいう事だな」 「対価に見ィ合えばそォれで良ォい」

【但し見合うかどうかを決めるのは己の気分次第だ――と、付け加えて】
【そもそもの価値がどうなっているのかは言わないし、それ以前に気分次第なので聞いたところで意味も無さそうだ】
【店主は椅子(センス悪い)から立ち上がり、そして屋台の外にへと出て行くと】
省6
660: [saga sage] 2015/03/18(水)23:36 ID:cfVObxd9O携(1) AAS
【町中】

……んー……本当に何処なんだろ……? 

【人々の間をすり抜けるのは春の夜風よりも冷たい空気】
【その冷気に人々がその先を見やればトコトコと歩く一人の少女】

【年は十五歳程だろうか? ハニーブロンドのセミロングに赤紫色のパーカーといった出で立ちで、腕を組んで何かを思案中といった様子】

……適当に訊いても教えてくんなかったしなー、ゼン=カイマの場所……
【呟きを耳にするとどうやらゼン=カイマの場所を捜している様子】
【少女は立ち止まると唸りながら無造作に頭を掻き】
省14
661
(1): ◆IjMn4A7nco 2015/03/18(水)23:52 ID:rfF8FLkho(8/8) AAS
>>659
案外ユーモラスなんですね。びっくりだ。

【日常の動作に手品を混ぜこむとはこれはどういうことなんだ?】
【真顔で手品されても気付かないだろうが、道化っぽく振る舞われるのも困るな……】
【なんて思いながら土人形に突っ込まれるちくわを見送る】

【気分しだいということは常連になるに連れて割り引かれる確率があがるということか】
【中々考えられた営業形態じゃないか、なんて店主の言葉に反応しつつ対価とやらを聞き、困惑する。】

片前腕?肉体には傷付けない……?

【何かの謎かけだろうか?片前腕ということはどちらかの腕の肘から先ということ。】
【そこまではなんとなく予測がつくのだが肉体には傷付けないという。】
省5
662
(1): (山形県) 2015/03/19(木)00:22 ID:NTVcLlbMo(1/2) AAS
>>661

「ククッ、まァー普通はピンとこォねェーわな」

【私は答えを知っていました、そんな余裕を持った表情が相手を捉える】
【――店主は相手に接近する、何もしなければ一般的な人間のパーソナルスペースよりも踏み込むだろう】

「"ディルムサーセスプ"――"魂斬技"と言ィえば通ゥじるか」
「今、差ァし出すと言ィったな? なァらば好ゥきな腕を選びな、俺様はそォの腕を"斬る"」

【その手は既に手刀の体勢になっていた、こっちの腕を差し出すと言えばすぐさま斬りにかかるだろう事が予想できる】
省7
663
(1): ◆IjMn4A7nco 2015/03/19(木)00:46 ID:Lz9YMaBNo(1) AAS
>>662
【懐まで詰め寄ってきた邪禍に気圧され、思わず一歩後ろに下がる男】
【邪禍はそれほど迫力を有していたといえるし、己の迫力の使い方を心得ているともいえた。】

魂斬……?なんとなーくニュアンスは伝わりましたが……

【なるほど、魂を貰うというわけか。確かにこの店主は、最初からこだわっていた気がする。】
【そう思い合点がいったようだった。しかし、魂を捕るのに手刀とは、なかなか面白い。】
【そう思いながらも男は対して躊躇わず利き手と逆をさし出し、斬られる。切り取られる。】

……ぐぅぅぅ。これ、腕切れてんじゃ……ないかっ……?

【手刀が触れた瞬間、灼けるような痛みと感覚のなくなった手先。】
【まるで瞬時に義手に取り換えられたみたいな、そんな感覚。最悪の気分だ。】
省8
664: ラミア・ツェペシュ◆SoKPj6Oyhs 2015/03/19(木)16:13 ID:Dm6NDjwZO携(1/2) AA×

665: 2015/03/19(木)16:14 ID:iPXxv/Rbo(1) AAS
【路地裏】
【暗がりの中にある影は2つだけ】
【1つはジャンクの淵に腰掛けてもう1つを眺めている】
【暗がりの中ではその全容は定かにならず】

【もう1つは剃刀を手にした女性】
【その女性は涙を流しながら「頭皮ごと」その艶やかな長い髪を削ぎ落としている】
【手は止まらない。涙より多くの血が頭から流れても彼女はその頭髪を削ぎ落とし続ける】
【と…其処でようやく最初の1人が声を発した】

髪は女性の命と言われるそうだ…ああ君がそれを大切にしていた事も知っている
だから教えて欲しい「自らの手でそれを落とす気持ちはどうだ?」
省5
666
(1): 熊出 等比◆/Pbzx9FKd2 2015/03/19(木)18:05 ID:4TgCPI4C0(1/3) AAS
>>577

【夜の山中での談話は続く。人づてにしか聞いたことのない恩師の情報は、まさに本人の口から語られることによって等比の中で確実なものとなっていく。】

ははあ、やっぱり師匠って学者さんだったんですね!確かあの超名門のレイリスフィード大学の!
38歳の若さでレイリス大の教授にまで上り詰めた才媛中の才媛!というお噂でしたが、…凄すぎます。
私も一応自警団として座学の勉強はしたんです。レベルとしては高卒程度の学力があれば通れたらしいんですが…本当にギリ合格って感じでして…。
ううっ、眩しい!師匠に後光が射して見える!

【熊出等比の学力レベルは高くない。常人ならば15分で理解できる理屈を理解するのに、彼女の場合40分は掛かる。日頃からどこか間抜けな言動が多いのもそのせいか。】
【とはいえ何とか必要とされる最低限の知識を得ることに成功したのは本人の努力ゆえだろう。】
【そこで等比はふと何かを思い出したように言った。】

そういえば私のお父さんもこの国のどこかの大学で教授をやっているんです。私とはエラい出来の違いですよねー。
省12
667: リヒト・マグダウェル◆jqCNtrazQE [sage saga] 2015/03/19(木)18:21 ID:1019jVHY0(1) AAS
【とある教会】

【月の光が差し込み神聖な礼拝堂をさらに神秘的に見せて】
【特に凝った装飾もなくシンプルな教会の中に人がベンチにどっかりと座っている】

 やーれやれ、どうしたもんかね

【ベンチの肘掛に肘をかけ悩ましそうに頬ずりしている一人の男】
【だるそうな雰囲気で長袖の灰色Tシャツに灰色パーカーのを着て、下には長ズボンを着用し】
【髪は黒でショートカット、瞳は濃褐色で目つきはだるそうでサングラスをかけている】
【そしてパーカーの袖口にはGIFTのシンボル金十字架のエンブレムがあった】

  最近、他の連中との連絡が取れねぇ、しかも俺たちの活動が下火だと来た
  まぁ、小さいことならやってるんだが、さすがにこれだと大規模に動くことをためらうぞ
省4
668
(1): [saga] 2015/03/19(木)19:34 ID:lmTFFEkc0(1/3) AAS
>>666

【才媛なんて言われると、皐月は照れたように笑う。本当は自分は大した者ではないんだよ、って】
【皐月の学力も、実は学生当時そんなに高いとは言えなかった。むしろ平均以下である教科もちらほらあった……ただ一つ、生物を除けば。】
【生物以外の知識は、それこそ大学に入学できる最低限のものだけだった。大好きな生物の成績だけは学生時代常にトップだったらしいが……】

えへへ……才媛なんて大げさですよ。私なんてただのしがない研究者の端くれです。
勉強だって出来た訳では無いんですよ。学生の頃は数学が特に苦手で……本当に、生き物について以外の事はからきしダメでした。
好きな生き物や自然の事だと幾らでも頭に入るんですが、興味の湧かないものはてんで頭に入らなくて……
だからこそ、好きな事・自分が一番やりたい事を突き詰める研究が私には合っていたのかもしれませんね。

貴女もそうでしょう?自分が志した、一番やりたい事―――誰かを護る人になるという目標を突き詰める。私と同じですよ。
それで努力の末に精鋭部隊にまで配属されたのですから大したものです。
省16
669
(1): 熊出 等比◆/Pbzx9FKd2 2015/03/19(木)20:41 ID:4TgCPI4C0(2/3) AAS
>>668
【熊出等比は物事を深く考えることが苦手である。思考はいつも単純で行動は常に衝動的だ。】
【だから自身の才能のことをそれほど真剣に考えたとは無く、これまで積み重ねてきた尋常ならぬ努力に関しても、『私頑張ったなー』程度にしか思っていなかった。】
【つまり彼女には自身に努力の才能がある、ということの自覚が無かったのである。】
【自身の才能、能力、限界。それらを正しく認識しているか否かはその人の成長を大きく左右する。すなわち】

努力を続けられるのも才能のひとつ…あまり考えたこと無かったですけど、確かにそうかもしれません。
努力が才能…。なら私、今よりもっともっと強くなれる…!!

【今この時ようやく『それ』を自覚した、させてもらった彼女は、以降更に飛躍的に成長して行くこととなるのだが、それはもう少し先の話である。】
【そして二人は皐月の自宅に到着する。動けない皐月の代わりに等比がドアを開けると、そこには困惑した様子の少女が立っていた。】
【一瞬当惑したが、等比はその頭脳によって瞬時に状況を把握して言った。】
省6
670
(1): [saga] 2015/03/19(木)21:19 ID:lmTFFEkc0(2/3) AAS
>>669

【努力できる者が、さらに努力を積めば―――きっと、更なる高みを目指すことが出来る。努力すればするほど人間は成長するのだから】
【彼女の行く末が楽しみだ。これからどのように成長していくのか……―――きっと、会うたびに見違えた姿を見せてくれるのだろう】

【さて、家に到着してからの事。】
【皐月の家の玄関先で待っていた娘は、母親を背負った知らない女性の姿を見てビックリしたのだけれど……】
【……さらにビックリする事がひとつ、等比の口から発せられる―――】

「……い、いもうと……?」

【……たった今、数秒前にこの少女が言っていた事が聞こえなかったのだろうか】
【この13歳ほどの年恰好の少女は皐月を「お母さん」と言っていた。等比自身、皐月が38歳である事も知っているだろう。】
【どう考えても娘だ。10人中9人が、間違いなく娘と思う状況だ。……それがどうして「妹」になるのだ。】
省12
671
(1): クラフト・エル・ステニィ [saga] 2015/03/19(木)22:16 ID:AZrcrV9Z0(1/4) AAS
【水の国の夜の空は喧騒に晒されていた】
【野次、喧嘩、突発的なテロ――――そういう類の事は人の多い場所ならば必ずありうる事だ】
【今回はその中で面倒な物を省いていった結果になる、テロでもなく、喧嘩でもな。
……いや、確かに喧嘩ではあるのだが、それはどうしようもなくレベルが低い】

うっるせぇーなくそポリ公が! お前ら何処に連れていくつもりだよ!
物乞いだよ! も・の・こ・い!!!

【水の国の大通り】
【商店街といってもいい店の並び、歩く人の並びの中、中央で警官に対し声を荒げる男が一人】
【服は見るからにボロく、色褪せや粗が見える。要するに低所得者に値する存在】
【大声で荒げていうべきではないような、何ともなっさけないセリフを吐いている時点で分かり切っている事だが】
省6
672: クリシュティナ・レールモントフ◆ItbpQ6xKnU 2015/03/19(木)22:17 ID:wc6200dSo(1) AAS
【街中】

……面倒臭いなぁ。

何で私が、明日のパンなんか買いに──朝ぐらい、食べなくてもいいだろうに、ね。
食べたいのなら、固形栄養食にでもすればいいだろう。……本当に、どうでもいい。

【すらりとした女だ。──胸元まで垂らされたプラチナブロンドと白い肌は、雪国の出であろうことを思わせる】
【服装は金具で内側を止めたチェスターフィールドコートに、インにはスポーティなホワイトのタートルネック】
【右肩から先は欠損しているらしく、彼女が動く度に、袖が柳の様に揺れる。脚も悪いのか、左手では杖を突いていた】

【不満気な口ぶりでブツブツと呟きつつ、女はショーウィンドウ越しにパン屋を眺めては、次の店舗へ】
【口では「どうでもいい」などと言いながら、結構な悩み様で歩を進めている】
【──この通りには、10店は下らないパン屋がある。随分と時間の掛かりそうな買い物だった】
省1
673: (山形県) 2015/03/19(木)22:23 ID:NTVcLlbMo(2/2) AAS
>>663

「痛いか? 痛いだァろう――魂にだァって痛みはあァるのさ」

【その笑みは、とてもサディスティックな雰囲気を醸し出しており、そして悪どさもあった】
【切り取った前腕の魂を舐め回すように観察し、"まあまあだな"――なんて呟いて】

「ほォう、よォーく知ィっていたな、そォの通ォりだ」
「肉体も治癒力を上げりゃア生ァえるが、魂はそォーせずともすゥぐに治る、だァから痛みも長引かないのさ」
「――まッ、テメェーが魂を錆ァび付かせるような行ォ動をしなきゃアの話だがな、ククク」

【この店主の悪魔は"魂"に強い拘り等を持っているのだろう、何となく上機嫌なのはきっと気のせいではない】
省5
674
(1): リンロ・ルード◆XQvP.AwpIw 2015/03/19(木)22:28 ID:9QBskq8Xo(1/3) AAS
>>671

【男と警官の諍いを見ていたひとりの少女】
【物乞い!という言葉に反応したのか。ずっとその様子を遠巻きに見ていた】

「……そうしよう」

「うん…きっとそれがいいよね」

【ポシェットの様に下げたボロの不気味な人形に話しかけて、少女は何かを決心】
省5
675
(1): 熊出 等比◆/Pbzx9FKd2 2015/03/19(木)22:52 ID:4TgCPI4C0(3/3) AAS
>>670

【一悶着あったのちに熊出等比は神谷親子に対して土下座していた。当然顔面は真っ赤である。】
【誤解も解け、礼を述べる少女・衣織に対し等比は改めて深々と頭を下げる。】
【そして衣織とも仕事上でなく個人的に親交を持ちたいと思った等比は、そうこうするうちに年の離れた少女に話しかけるに相応しい口調となっていた。】

ごめんね衣織ちゃん。危ないことじゃなくても何でもいいから、何か困ったことがあったら私達自警団を頼ってね。
支部の周りは怖い顔のおじさんでいっぱいかもしれないけどみんな親切な良い人ばっかりだから。気軽に訪ねて、ね?

【優しい笑みで語り掛ける。話しながら、やっぱり明るい印象が師匠似だなあと等比は思った。】
【『衣織ちゃんは可愛いから夜に出歩いてると変なおじちゃんに×××で●●●が…』というような冗談をついでに言おうと思ったが、急に後ろに凄まじい殺気を感じたのでやめた。】
【ところで等比は急にばつの悪そうな顔をして皐月の方を向く。恰好良いところだけを見せたかったのだが、事はそう上手くは運ばなかったのだ。】
【拝むように両手を合わせ、またも皐月に頭を勢い良く下げる。】
省4
676
(1): クラフト・エル・ステニィ [saga] 2015/03/19(木)22:52 ID:AZrcrV9Z0(2/4) AAS
>>674
あー……くっそ、カロリー消費しちまったよ
くだらねー事で一々通報するなってんだよな、本当に。

【あぁ〜……と、心労で濁っていそうな息を吐き出して、気怠そうに見渡せば、むしろ遠ざかる客(神様)足は遠ざかる一方なのだが】
【この男はそういう事が得意ではないのかもしれない。それで同情を装って敢えて、なのかもしれない】
【結果はなんであれ、そんな男のもとに寄り添う影が一つ】

……?
――――???? 

【どうみても同じ類の、視た感じ裕福層にいるとは思えない少女】
【そして手に持つはそっちもボロボロな人形】
省15
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