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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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832: エリス・パルム・フラーテル ◆lSY3..STRk [sage] 2015/03/23(月) 18:12:00.70 ID:9VbNZEq00 >>829 「……!」 【窓を閉めようとした手を止め、少女は声のした方向へと顔を向ける】 【そこに立っていたのは見知らぬ男性…というよりは少年と形容するべきだろうか】 【その声の主をじーっと無言で見つめる】【怯えだとか、訝しげに見ている様子はない】 【別に歓迎してるような目でもないが―――と、その時】 「…………。」 【バタン!ガチャン!と】 【金髪の少女は勢いよく窓を完全に閉め、施錠する】 【そして兎のぬいぐるみを抱えると、トコトコと玄関の方へと向かい、そちらの扉を開けた】 【相手からすれば多分真正面に位置する木製のドアだ】 「……いらっしゃいませ。」 【扉とぬいぐるみの影に隠れた少女は、そんな鈴を転がしたような小さな声で、客人を向かい入れようとする】 【少女には悪気はなかったものの、先程の窓閉めで心に傷を負ってなければいいけれど】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/832
833: レン=ヴァーテイン ◆EjkplW7X36 [sage] 2015/03/23(月) 18:25:05.02 ID:hNyoGr3p0 >>832 「……んん?」 【なんと反応すれば良いのか、無言で見つめられて目を逸らす】 【ずっと目を合わせていられる訳が無いのだが、それでも何となく後ろめたい気持ちになるのは何故か】 「ーーーーーあの……」 【そして、軽く苦笑しながら話を切り出そうとした時】 【バタンッ! という音と共に窓が閉まった】 【声を出すのも忘れてその場で佇み、しかもそこに追い打ちを掛けるかの如く施錠される】 「え……えぇ……」 【自分何かしたっけ、と自己弁護やら自己嫌悪やらに陥った少年が取った行動は】 「初対面で嫌われるって……」 【orz、と両手を地に付けて頭をうなだれる事だった】 【若干涙目になりながら地面を見つめていると、正面から木造特有の木が軋む音が聞こえる】 【体勢をそのままに顔だけを上げると、先ほど窓に居た少女がぬいぐるみの影から声を発した】 「……え? ……あぁ」 【いらっしゃいませ、ということは中に入れてくれるということだろうか】 【「もうちょい警戒しろよ」という呆れと、「さっきの行動紛らわし過ぎるだろ」という若干の怒りを覚えながらも、立って少女の方に歩く】 「……ありがとう。失礼します」 【そして、礼を言って家の中に静かに入った】 (……何というか、掴み所が無いというか……冷めてるなぁ、色々と) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/833
834: 天野ソラ ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/23(月) 18:27:23.04 ID:/KsFY02ho >>831 ………… 【『何かあったのか?』───何があった?何から何まで?】 【色々な事があり過ぎて、一瞬にして過ごすべき場所を変えられた、それを『何か』の一言で済ますには、少な過ぎるくらい】 【だが、言わなくてはならない、聴かせなくてはならない、こういう平和ボケした奴にこそ、伝えなくてはいけない】 【『今まで抱いていた平和なんて、一瞬にして砕け散る』という事を】 ───居場所がないから、こうしてる ……俺の住んでた街は、家族は、みんないなくなった、全部水に流された もう住む場所も無いし、帰る所もない……だからこうして生きてんだよ…… 【少女の目を真っ直ぐ見つめる、光の無い黒い目。泥沼の様に渦巻く闇が、グルグルと瞳の中で蠢いている】 【少し前までは、自分も普通に生きる一般人だった、それら全てが無くなって、空っぽになった心に埋め込まれたのは復讐心】 こうやって、獣みたいに生きてるとさ……段々と溜まっていくんだよ、胸の奥に、真っ黒いモノが 『なんで俺がこんな事しなくちゃいけないんだろう』『なんで他の奴は笑っていられるんだろう』って、そういうのが…… ……そういうのが無きゃダメなんだ、そんな感情が無いと、俺は…… 【住む場所が無い孤児でも、しかしそれらを助ける制度はこの世界には幾らでもある。だがそれらを自ら跳ね除けて、彼はこうして生きている】 【襲うのは後悔と怨嗟、抱いていると毒にしかならないそれこそが必要なのだと、歪んだ決意で】 ……『あいつら』を頼りたくない……街を守れやしなかったのに、のうのうと生きて、笑っている奴らの仲間にはなりたくない 【そして、事件で住む場所を無くそうと、正義組織を頼ろうとしないのは、八つ当たりな怒りがあるから】 【きっと、頼ったって、いつかはそれが爆発してしまう事を、意識下で感じているのかもしれない】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/834
835: エリス・パルム・フラーテル ◆lSY3..STRk [sage] 2015/03/23(月) 18:48:01.10 ID:9VbNZEq00 >>833 【少年が家の中に入れば、扉を閉めて窓の時と同じくすぐさま施錠をする】 【仮に相手が不審者だったら、明らかにマズイ舞台作りなのだが、少女は気にも止めていないよう】 【因みに部屋の間取りは玄関を入ってすぐに中央のコップに花が飾られた木テーブルと三つ並べられた椅子】 【先程少女がいた窓の近くにも小さな机と丸椅子、あと奥の方にキッチン】【内装は至って普通なログハウスといったところだろうか】 【他の部屋にはそれぞれ扉が付いているので中に入らないと分からない】 【大きいテーブルの方を少女が指差す】 「お客人、あちらに座る。その間、わたしお茶を持ってくる。いいか?」 【若干カタコトな口調で相手に言うや否や否や少女はキッチンの方へと歩いていく】 【相手が返事することを考慮に入れていないテンポである】 【途中、何か思い出したかと思えば、空いている椅子にぬいぐるみを座らせる】 「お客人、なぜここに?」 【何の用があって来たのか?と言いたいのだろう】 【戸棚からティーカップを取り出しつつ、そんなことを尋ねた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/835
836: リーべ ◆my2He3rcPs [saga] 2015/03/23(月) 18:54:06.66 ID:+yGDvQIDO >>834 【──少女はその目を、まっすぐに見つめ返していた】 【彼の言葉を聞き流さないよう、聞き逃さないよう、ずっと見ていた】 【少年の目とはまた違う、夜色の瞳。そこに宿っているのは、星のような光だった】 【……最初は、静かに彼の言葉を聞いていた。何も言わず、動くことすらしなかった】 【そして、彼が語り終えれば──そっと、口を開く】 ……「ベクター」を、知っているか この間、地の国で暴れていた六罪王だ アレはきっと……この世界に害を為す。物理的にも、社会的にも 1人の力だけじゃ、倒すことは不可能だろうな。みんなが、力を合わせないと、いけない 少年──多分、お前に「私の友達になれ」と言っても、孤児院に行けと言っても、聞いちゃくれないと思う ふふん……聞いてくれるのなら、嬉しいことこの上ないがな! だが──少し、話を聞いただけだが……その、お前の持つ黒い感情は、まだ、お前に必要だと思った だから、その感情を私は否定しない。ソレは多分、今はお前を支えているものなんだろうから 【──す、と息をつく。何を話そうとしているのか、なんとなくの方向性は決まっていた】 【だが、実際話してみると、中々上手くいかないもの。少女は、落ち着いて話している時は口下手だった】 えぇと……うん。難しいな。だが謝らないぞ。変なこと聞いたとも思ってないぞ そうだな──本当は頼ってほしいし、仲間になってほしいし、友達になってほしいけどな …………とりあえず、うん! とりあえずそうだな、お前! 少年!! 私はリーべ! リーべ・エスパス!! そういう名前だ! ふふん、いい名前だろう! それでだ、少年────ベクター退治に、力を貸すつもりはないか? 【──ごちゃごちゃ考え、いろいろ言葉を並べ、最終的に少女が口にしたのは、新たな六罪王ベクターのこと】 【少年の憤怒を、怨嗟を、苦痛を、知ってか、知らずか】 【少女は、リーべは、その感情を利用していると思われるようなことを、平気で口にした】 【それにしても──いったい、どういうつもりなのか】 /ごめんなさい、急用ががが /このまま切ってくれてもいいですし、継続でもいいです /継続なら、深夜には戻ってこれるかと。ごめんなさい、一旦落ちます! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/836
837: レン=ヴァーテイン ◆EjkplW7X36 [sage] 2015/03/23(月) 19:03:51.31 ID:hNyoGr3p0 >>835 【速攻で施錠されたのを受けた少年は、少し顔を引きつらせる】 【あれがデフォルトなのかと】 (……あれ? というか閉じ込められた?) 【いやいや、そんな馬鹿な、と頭を振って逸れた思考を修正】 【内装を見渡し、特に不自然な所も……寧ろ普通すぎる様な気がしなくもない】 【少女に促されるがままにテーブルの方に向かい、癖で刀をいつでも抜ける位置に置いて、椅子を引いて座る】 【返答する様なタイミングも存在しないので、特に言葉は返さなかった】 【そのまま少しだけボーッと内装を見ていたが、少女に問われて本題を思い出した様子】 「いやー……実は迷っちゃって。僕は旅人で色んな所を回ってるんだけど、森に入ってそのまま何処に行けばいいのか分からなくなっちゃってさ」 【その言葉は何処か間抜けな様だが、少年は大真面目だった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/837
838: エリス・パルム・フラーテル ◆lSY3..STRk [sage] 2015/03/23(月) 19:20:59.35 ID:9VbNZEq00 >>837 「?わたしの店の客人、違うのか?」 【ティーポットにお湯を注ぎながら相手の言葉に疑問符を並べる少女】 【作業をしながら相手の方へと振り返ったせいで途中からお湯がポットをすり抜けどぼどぼと水溜まりを作る】 【少女は、てっきり自分の商品を買いにやって来たと思っていたらしい】 【感情のない表情はあまり変わらないものの、あれ?といった動作で首を傾げたが、まあひとまず置いておいて】 「……ここの森、小さい。ゆえに 抜けることむつかしくない。ここで迷子、珍しい。とても貴重。おどろき。」 【そんな風に森について軽く説明する】 【少し貶しているように見えるのはご愛嬌、実際割と内心では驚いている方なのだ】 【人里を避けて、尚且つなるべく場所が分かりやすいようにという意味合いで、わざわざ小道も作ったのに――いや、小道でないところを通ってきたのか?】 「わたしが作った、道ある。きれいな道。帰りはそこ通るといい。迷わない、必ず。」 「あと、疲れたならば休む。ここは静か、落ち着ける。」 【二度も森で迷子なんてことがないように助言を与えておく】 【まだ煮出し切れてない、明らかに色素も味も薄い紅茶の入ったコップを3つ、木のプレートで運んで少年の手前に置く】 【もうひとつはぬいぐるみの前に、そして空いた席の前に置けば自分も席について飲み始める】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/838
839: 天野ソラ ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/23(月) 19:35:03.98 ID:/KsFY02ho >>836 【───成る程、な】 【この少女も、そういう人間だったか……自分とは違う、青臭い正義の心に燃える人間、世界に求められている人間だ】 【少女の話を、こちらも黙って聞きながら、『羨ましい』と少し思った。こうして自分のことすら受け入れられるとすぐに言えるような心が】 【その心が、綺麗な目が、とても綺麗な人間なんだと思った───だからこそ、気に入らない】 ……つまり、お前は…… 手を貸せって言うのか?その……ベクターを殺す為に、『正義』だとか何だとか言ってる奴らに 【リーベの話が終わってから、噛み砕くように要点を自分なりに纏めて確認する】 【六罪王ベクター、その名前は知っている。テレビの中継やニュースで何度も見た、確かにあれを放っておけば沢山の人間が不幸になるし、自分のような存在が生まれるかもしれない】 【それは許せた事ではなく、第一目標はあるにしろ、力を振るうには十分な理由……だが】 【気に食わないのは、それらを止めようとする正義組織やそれと同じ志の人間達だ、そういう奴らがどうしようもなく、少年は嫌いであった】 【自分の意地と、想いの間で揺れる決意、焚き木が弾ける音がいくつか鳴った後で、口を開く】 ……俺は、お前みたいな奴らが嫌いだ そうやって、『正義』という言葉をサークルの名前みたいに使って、同族と集まりたがるような奴らが 力の無い、沢山の人達の死を、たったの一瞬、戦いの演出の為にしか悲しまないような奴らが 自分達の戦いの裏に、もっと沢山の戦いがあると知らない奴らが。残された人間の悲しみを知らずに、勝利の祝いをする奴らが 全部全部全部、『正義』という言葉を足場にする奴らは嫌いだ、今直ぐ縊り殺したくなるくらいに 【先ず───結論を出す前に、自分がどういう人間か、『お前が誘った人間は決して正義を志してはいない』と教える】 【その憎しみの矛先は、単純に相手にだけ向くものではないと、そう伝える言葉は、漆黒の瞳が説得力を増している】 ……それで、俺はそういう奴だ、いつ他の『仲間』を襲うかわからないぜ それでも……俺に手を貸せって言えるのか? /わかりましたー、それでは深夜までお待ちしていますね /再開する時になったら舞台裏で呼び掛けてくださいねー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/839
840: レン=ヴァーテイン ◆EjkplW7X36 [] 2015/03/23(月) 19:40:48.84 ID:hNyoGr3p0 >>838 「……店?」 【そういえば、旅の噂】 【この辺りの森の中でたった一軒だけ建つ店がある、そう聞いた様な覚えがある】 「……何を売っているんだ?……ってこぼれてるこぼれてる!!」 【余所見するんじゃなぁああい!と言おうとしたが、少女が余りにも無表情なのでもしかしてわざとやっているのかと勘ぐり】 【そんな筈あるわけないだろうとバッグからタオルを取り出した】 「……は? 小さい?」 【そんな馬鹿な、と言おうとしてふと思い出す】 【もしかして、同じ場所を回っていたのだろうか、と】 【何と無く劣等感に打ちひしがれながらも、少女の言葉に耳を傾ける】 「……え、道?」 【そんなものあったか、と思うが何故か該当する物がない】 【ダメだこりゃ、と自分でも諦めて、今度からはしっかり道を行くことにしよう、と心に決めた】 「……あ、ありがとう」 【紅茶の入ったコップを受け取り、静かに口を付ける】 【そこでぬいぐるみの前にもコップが置かれているのを見て】 【その意味を少し考えてーー】 「……誰かの代わりなのか……? 【ポツリ、と寂しそうに呟いた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/840
841: リンロ・ルード ◆XQvP.AwpIw [sage] 2015/03/23(月) 19:47:32.61 ID:A4qx1YzLo >>175 /お疲れ様でした! /新人の私についていただきありがとうございました http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/841
842: エリス・パルム・フラーテル ◆lSY3..STRk [sage] 2015/03/23(月) 20:05:17.23 ID:9VbNZEq00 >>840 「……きらきら。あとで見せる。」 【何を売っているのか?そんな問いに対してただ一言、そう告げる】 【溢れたお湯溜まりにポーイとピンク色の布巾をあてがい、特に拭きもせずそのまま水分が吸収されるまでスルー】 【変なところが無頓着である】 「まるで、嘘つかれたような顔。わたし、言うこと本当。嘘つかない。」 【相手の驚いた様子に嘘ではないよとだけ付け足しておく】 【道を見つけられなかったのになさそうな顔をされたのがちょっと不服だったのだろうか】 「……どういたしまして」 【お礼を言われればペコリとお辞儀】 【褒められるのは少女的には嬉しくはないけど嫌という訳でもない】 【お礼をされたらそう答える】【それが世間一般の常識なのだろう】 【そのまま目線をカップへと落とし、ぼうっとしていたのだが―――】 「………、……誰か、ではない。これはこの子の、席。代わり違う。」 【少し言葉を詰まらせて、だけど、無表情に少女は答える】 【ウサギのぬいぐるみの頭を撫でながら言う言葉は、そのぬいぐるみを大切にしているということが、まざまざと見てとれるようで】 【それでも彼が勘のいい人なら、声色に少しの嘘が含まれているのも分かるだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/842
843: 霜降 氷雪 [sagesaga] 2015/03/23(月) 20:16:59.04 ID:OseD2h6ko >>823 ──! 【声こそでないものの、その耳を見た瞬間驚きの表情を浮かべる】 【そこまでは恐らく、彼が今まであってきた人と同じなのであろう】 【だが、その目には恐怖の色はない】 【ただただ、驚いているだけなのである】 【ややあって目線を移すと、彼が顔を伏せているのに気づく】 【そして彼女の顔に現れるのは、同情や共感の感情】 【常人とは異なる形質を持ち、彼らから疎まれる】 【一ヶ月前までのことではあったが、彼女もそうして過ごしてきた身】 【それ故に、彼が過ごしてきた日々の苦悩に思いを馳せ、共感することができた】 【目に見える形で現れている彼の方がより激しかっただろうとも思うが】 ……えと、顔を上げて下さい…… …………私は、"人と違う"だけで、いじめたり、しませんから…… 【もっと口がたてば、より心に響くことを言えたのだろうが】 【口下手な彼女なりに、彼を安心させようと、言葉を紡いだ】 //ものっそい遅くなってすいません…… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/843
844: 上・マシラ 下・カミナ・ゲルギル [sage] 2015/03/23(月) 20:25:20.88 ID:JX7NFe1Vo 【路地裏】 ……新たな六罪王様方の台頭に、先日の都市水没事件。 ええ、ええ、これはまた…………芳醇な"欲望"の香りが漂ってきたものです 【暗く陰惨な雰囲気が漂う路地裏の一角に、建物の合間から射し込む月を眺めながら呟く人影があった】 【身長は160cm程度であろうか。茶色の短髪に垂れ目の猿顔をした男だ】 【黒地に白のストライプが刻まれたスーツを身に纏い、その胸にはカノッサの証である逆五芒が刺繍されていた】 【頭には奇術師めいたシルクハットを被っており、腰には全長40cm程の朱塗りの棒が括りつけている】 こうも見え透いた好機を逃してしまうのは、余りにも勿体無い話ですねえ 私もどなたかと接触を図りたいところですが――はてさて、関係者の皆様は何処にいらっしゃることやら 【シルクハットを指で引き下げ目元を隠すようにしながらも、猿顔の奇人は独りごちる】 【ここ数カ月で発生した、いずれも世界を揺るがす大事件の数々』 【其れを見て動かぬ手はないと、「キキキッ――」と独特な甲高い含み笑いを浮かべながら】 【今後の"流れ"に思いを馳せていた――】 【もし通りかかる者がいたならば、この奇妙な人物が目に付くことがあるかもしれない】 【胸に記されたカノッサの紋章――これを見て反応することもあろうか】 【また、近くで何かしらの事件などが発生したならばこの猿顔の男も反応を示すことだろう】 【――】 【とある街外れ】 「…………がっ、そんな……お、俺は……何も――――」 ――――……ふん、やはり木っ端を捕まえた所で大した情報は得られんか。 今のままでは動くに動けん……何かしらの手掛かりが、欲しい所なのじゃがな 【夜になれば人通りも少なく、治安が悪化するとある街の外れで】 【打ち倒され、呻き声を上げるカノッサの紋章を衣服に着けた数人の男女と】 【その中心に立ち白く巨大な"何か"で、その内一人を宙に吊り上げ尋問している少女の姿があった】 【身長は140cm程度であろうか。腰まで伸びた炎のように鮮やかな紅蓮の髪と、漆黒の瞳をしている】 【桜色の簡素なデザインの着物を纏い、胸元には"緋色の鷹"を模したワッペン】 【腰には茶色の鞘に収まった剣を下げており】 【少女の隣には全長2mはあろうかという白く巨大な"獅子の頭"が浮かび】 【人を丸呑みに出来そうな大口で機関員の襟首を咥えていた】 とりあえず、後始末はちゃんとしておかなくてはの 専門家ならばもう少し情報を絞り出せるやもしれんのじゃ――まあ、期待は出来んじゃろうがな…… 【やがて有益な情報が得られないと悟った少女は、溜息と共に獅子頭を操作し"それ"を放り捨てて】 【懐から取り出した携帯端末で何処かに連絡を始める】 【近くを通りかかる者がいれば、この捕物を目撃している可能性もあるだろうか】 【また、付近で何か事件などが発生したならばこの少女が反応することも考えられる】 /一時くらいになったら持ち越しでお願いします! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/844
845: クローザ [sage] 2015/03/23(月) 20:38:12.72 ID:oVYHdt2wO >>843 ………本当に声をあげなかったんだな 【そう、小さく呟いた】 【僅かに動くその耳にそっと自分で触れて】 【こんな反応は初めてだ】 【今まで、この耳に恐怖する人間はいなかったから】 【こんなにも疎ましい耳だったのに】 ………………。 【再びフードを被って】 【そしてほんの少し微笑んだ】 【「ありがとう」と、微かに聞こえたかもしれない】 ………さて、もうすぐ到着か? 住宅街も近づいてくるが……。 【辺りを見回して、青年は問い掛ける】 【話していて忘れたが気がつくと結構な距離を歩いていた】 【彼女の目的地がどこかは分からないが、きっと自宅だろうから】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/845
846: レン=ヴァーテイン ◆EjkplW7X36 [sage] 2015/03/23(月) 20:42:49.05 ID:hNyoGr3p0 >>842 「きら……きら?」 【何のことだろうか、と首を傾げながらも、装飾品か工芸品辺りだろうと納得しておく】 【……そして余りにもアバウトというか、雑な後処理に唖然としながら】 【少女が自分を弁護(?)し始めたのを見て、自分は何をやっているのかとやや落ち込んでいた】 「……うん、多分僕が悪いんだ。僕が……」 【少女のいう通りなら自分の運というか方向感覚はどうなっているのかと卑下したくなっても仕方ないだろう】 【そして、ふと少女を見れば一瞬だけ息を詰まらせながらも自分の問いに否定を述べた所で】 【旅人である以上コミュニケーションのスキルは必然的に必要となって来るのである故に少年はすぐに言葉に詰まって生まれた一瞬の空白の意味を理解する】 (嘘……か) 【少女がぬいぐるみを撫でているのを微笑ましく思いながらも、今よりもずっと幼かった頃の記憶がフラッシュバックする】 【自分の帰る場所は、もう無い】 【帰る意思も、無い】 【だから自分は、たった一人で旅をする旅人である】 【だから自分は、師匠のたった一人の弟子であると】 「つまらない、思い出話なんだけどさ」 【少年は静かにそう切り出した】 「……僕が生まれた街を出たのはまだ7歳とかそこら辺でさ……まぁ、見送る人も居なかったんだ」 【「居ない」】 【それが意味するのは、孤独】 「……でも、代わりの人は居た。たった数年だけ……一緒に旅をしてた剣の師匠が」 【そう言って二振りの刀を手に取る】 【黒と、白の鞘に差された双剣は、お互いが引き立てる様に光を反射していた】 「……だから……何て言えばいいかな。何となく分かるんだ……その人形、大切にしてあげてね」 【結局は何が言いたかったのか】 【曖昧に笑って、「違ったら気にしなくていいから」と付け足し、二つの刀を元の位置に戻した】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/846
847: イナ [sage] 2015/03/23(月) 21:08:10.11 ID:fq/4efS20 >>844 【同じく路地裏で、何かを探しているのか、辺りを見回しながら歩く女がいた】 【夜に映える真っ白な肌に、夜に溶け込むような黒いダッフルコートを来ている】 【身長は190cm余り。暗い路地裏を歩くその姿は、怪人のような雰囲気を放っていた】 ないな、面白いことが何一つない 【ひどくがっかかりしたように女は呟き、空っぽな目で月を見上げた】 【彼女は、一言で言うなれば『喧騒マニア』。常に騒ぎを求めているのだ】 【もし町中で喧嘩が有れば駆けつけ、遠い国で戦争か反乱があったら飛び込む】 【今居るような路地裏でも、大抵は死体や喧嘩などの『騒ぎの素』があった】 【が、今日は珍しく何もなかった。常人にはありがたい平穏しかなかったのだ】 仕方ない、誰か吊るそうかな… 【死体でも作っておけば、騒ぎになるはず。そう思い角を曲がったその時】 【聞こえてきた笑い声、視界に入ってきた奇妙な人物】 【それは彼女が探していた『面白いこと』に他ならない】 見ーつけた 【子供のように大きな声を上げて、彼女はニッと笑った】 /まだいらしたら http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/847
848: 霜降 氷雪 [sagesaga] 2015/03/23(月) 21:10:51.44 ID:OseD2h6ko >>845 はい……びっくりは、しましたけど 優しい人なのは、知ってたので…… 【そう、少しはにかみながら答える】 【目の前の男が普通の人間でなかろうが】 【彼は確かに、彼女を助け、その後のアフターケアまでしてくれた】 【驚きこそすれ、怖がる理由は彼女のなかに存在しなかった】 【彼の感謝の囁きは、確かに彼女の耳に届き】 【はにかみではない、もう少しはっきりとした笑顔で返す】 【迫害の悲しみを、少しでも和らげることができたように思い、嬉しかった】 あぁ、そうです……あとちょっとのとこなので、もう大丈夫……です 送っていただき、ありがとうございました…… 【あと一分も歩けば、彼女の家というところまできていた】 【ここまで来れたらもう大丈夫だと思い、お礼の言葉をのべる】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/848
849: エリス・パルム・フラーテル ◆lSY3..STRk [sage] 2015/03/23(月) 21:15:03.37 ID:9VbNZEq00 >>846 「そう、きらきら―――、………?」 【よくぞ聞いてくれました】 【そう言わんばかりに件の商品について語ろうともう一度振り替えれば何故だか凹んでいる少年に首を傾げる】 【よく分からないが今はそっとしておこうか】 「………。」 【ぬいぐるみを撫でていると、突然相手が語り始めた】 【無言のまま、だけどしっかりと顔をあげて、少女は相手を見据える】 【それは一人ぼっちの少年のお話?】【否、彼にはちゃんと大切な人ができた】 【それはもちろん、少女にも】 【ぎゅ、とぬいぐるみの胴体を抱き締める】 「………分かった。大事、する。」 【彼の言っていることは、痛いほどよく分かって】 【きっと彼にとっての少女のぬいぐるみは、その二つの武器なのだろう】 【少女の表情はほんの少しだけ、頬が赤く照れているような様子だった】 【しかしそんな表情も束の間】【ふと何かを思い付いたような表情をすれば少年にある提案をして】 「……!お客人、少し。こちらに、こちらに。」 【そう言えば、少女は席を立ち上がり、幾つかあるうちの一つの扉の前に歩いてゆく】 【他の扉と比べると木の素材が違う扉だ】【相手に此方に来るようにと手招きする】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/849
850: ラミーデュ=ヴィニット ◆60/reloads [sage saga] 2015/03/23(月) 21:19:41.73 ID:6aT7+CGYo 【路地裏】 【突如、鳴り響くのは爆発音、いや、粉砕音≠ニいうべきだろうか】 【──凄まじくでかい破壊≠フ音と共に砂煙が発生し】 『ひィぇえええッ!マジで、アイツ!俺を殺す°Cだぁあァァァァっ!!嘘だろ、公安がッ民間人をよォ!』 【その中から飛び出る様に現れたのは柄の悪い────チンピラだった】 【見るからに路地裏なら何処にでも湧いているような三下だが……】 【その右手には、≪奇妙なランプ≫が握られていた────】 『でも、俺、生きてるぜッ!やっぱり、この≪魔人のランプ≫は本物だぜェ〜〜ッ!』 ……クソ……目が……。 【続けて出てきたのは、前を開けた深緑色のコートを身につけ、四角いフレームの額縁メガネを装着していて】 【やや長い、鮮やかな紫陽花の様な色の髪を後ろで縛って纏めている男性。彼のコートには、≪自警団の腕章≫】 【──男は、砂煙≠ナ目をやられたらしく。眼鏡を外して擦りながら出てきた】 【このままではチンピラを逃してしまうかもしれないが、発生した音は路地裏中どころか表通りにも響く大きな音──それがどう転ぶか】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/850
851: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 2015/03/23(月) 21:31:59.25 ID:JX7NFe1Vo >>847 ――――おや? はてさて、"見つけた"とは如何なる意味でしょうねえ? 遺族の方か、正義組織の方か……はたまた同業者でしょうか 【突如として耳に届く誰かの声に、猿顔はそちらの方を振り向く】 【そして、口元に締りのない笑みを浮かべてにやけた表情を作りながらも】 【濁った両眼で女の姿を頭頂から爪先までジロリと眺め】 【トボけた口調で語りながら自身の額をトン……と指で叩く仕草を見せた】 いやはや全く、この猿めはいつもいつも心の機微が判らなくていけませんねえ! ここは一つ、素直に尋ねてみるといたしましょう! ええ、そうですそれがよろしい! 【パンパン、と手を打合せまるで演劇でもしているかのように】 【朗々と台詞を読み上げながらも口元の笑みを更に深く吊り上げて――】 ――こんばんは、御嬢様。さてさて、貴女様は私(わたくし)めに何をお求めなのでしょうか? ええ、どうぞどうぞ遠慮なさらずこの猿めに打ち明けて下さいませ! 御要件と条件次第では……貴女様の"欲"を叶えるお手伝いを致しましょう! 【そう告げて両腕を広げ大仰な仕草を作って見せながらも、頭を下げて紳士然とした深い礼をする】 【全体的に道化じみた態度を取る人物である】 【与える印象は「小物」や「胡散臭い」といったモノが一般的であろうか】 【猿顔はどろりと暗い目で女を観察しながら反応を待っている】 【この"道化"に対して、災厄を求める女は如何なる返答を以て接するだろうか】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/851
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