[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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337(2): 柳小猿+小狐◆5CR8PxLmeE 2015/03/13(金)00:17 ID:H3UHVmVP0(1) AAS
>>334
冷たい目だった。
「……なん、ですか。」
振り返ったクリシュティナの目は驚くほど冷たいものだった。
思わず声を掛けるのに戸惑う。それでも辛うじて声を出す。あくまでも負けじと意固地になって。
だけど相手はそんなこと気にしない。気にしないでこっちに来るのだ。
甲高い杖の音がやけに耳の中を反響し続ける。
真正面に経った彼女の姿がなぜか恐ろしく感じられて一歩後ずさる。ひやりと背中に冷たい汗が落ちた気がした。
殺せるかだって?できるに決まっている。
彼が犯したことを忘れる訳はできない。許すことは論外だ。
国を抜け出してここまで来たのはどうしてだ?復讐をするためじゃないか。
出来ないなら最初からここにいない。そう言ってやればいい。そう言ってやれば―――、
「………っ!」
そう思っているのに声は出なかった。
茫然と、そして泣きそうな顔で首を横に振るのは相手の言う覚悟がなかったのか、それとも[ピーーー]方法すら知らなかったのか。
ぺたりとその場に座り込んでしまう小猿はうつむいたまま、何も、言い返せなかった。
『………』
顔をあげているのは小猿の前方…クリシュティナと小猿の間に入るかのように地面に降り立った小狐だけだ。
彼女のパートナーである彼だけが小猿へと問答をしたクリシュティナをじっと見据えていた。
黒色の瞳の中に僅かに滲んだ赤が、彼女に見えたとしたらそれは気のせいではない。
彼女の言葉一つで小猿よりも、余程冷静で―――決意しているような目は。
/すみません。今日はここで落ちたいと思います。
/締めていただくなり明日に持つ越すなりそちらにお任せします!
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