[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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373(1): 柳小猿+小狐◆5CR8PxLmeE [sage saga] 2015/03/13(金)14:43 ID:2+lj2K090(1/3) AAS
>>347
『―――。』
小狐は何も言わない。鳴き声一つあげることもない。
小さな瞳の奥に潜むその感情は…怒り。相手の傲慢な態度へのものではない。寧ろ相手の言っていることは正しいのだ。
そう。その男を殺す理由は極めて私怨であり、それは小猿と小狐のエゴでしかない。
どうしようもない。主人の醜い感情の行き場は主人の心の中の何処にもないのだと。
名前を不意に呼ばれれば、今まで微動だにしなかった小猿の小さな身体がびくりと震える。
ハッと息を呑んだのち小狐がこちらを向くのが気配で分かった。
僅かに顔をあげてみればやはりクリシュティナは冷たい表情のまま。
何か言わなければ。そう思った。
省10
374(2): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金)16:35 ID:OELWWZ5Jo(1/6) AAS
【悪臭がする───草花が枯れ、水が腐り、土地が死滅した時の臭いだ】
……っグ……!ゔゥ……───!
【草木が生い茂る森の中、開けた広場には水場があって、日光が落ちて、そうした爽やかな癒しの空間───だったのだろう】
【少し前からこの場所の様子は丸っきり変わってしまっていた、この少年が招待もされず現れた時から、この空間は生物の死に絶える地獄へと変わった】
ガぁ……ァ………ァアーグぅ……!
【たった今死んだ土地に臥して苦しむ少年は、その身体中が悍ましく冷たい冷気を放つ、鉄紺色の焔に覆われていた】
【黒髪の上のキャップも、モノクロ迷彩のパーカーも、その肉体の殆どが。辛うじて外から見えているのは光のない右眼のみ】
省4
375: クローフィ・チャイカ [sagesaga] 2015/03/13(金)17:22 ID:2lGBYORAo(1) AAS
>>342
ま、まぁまぁまぁ落ち着いて落ち着いて……
【墓穴を掘ってしまった身としての責任を感じつつ、両者をなだめようとする】
【こんな意味のわからない三角関係はごめんだ、どうしたら誤解をとけるものか……】
えぇ、また落ち着いた状況でお会いできれば……って、逃げ足はやっ
【返事も言い終わらないうちに走り去るスターダスト】
【あとにはあっけにとられている二人組が残された】
え?あ、はいさようなら……
省6
376(1): [sage saga] 2015/03/13(金)18:46 ID:hfa7QugV0(1) AAS
【国立図書館――天窓のある部屋】
【しんと静けさがフロアを満たす、聞こえるものといえば、靴音や、小さな咳払い、そんな程度で】
【だから、唐突に響くそれなりの音――静かな場において大きな音、というのは、きっとよく目立って】
――ちっ、
【どさどさ、なんて、本の落ちるような音だった。その音に釣られて誰かが音の元まで向かうようなら】
【見つけるのは床にしりもちをつく(不機嫌そうな)少女と、散らばる本だろう。それと、舞い上がる埃の煌きと】
【本をぶちまけた犯人らしい少女はいらだたしげに舌打ちなんてすると少し乱暴に肩までの髪を耳にかき上げる、それで、】
【やっと散らばった本を拾い上げだすのだが――不思議なことにその周囲では勿忘草色の“もや”がふわふわと浮かび】
【時折魔力的なきらきらする粒子を零しながら、ふわふわと本を浮かべたりして、本棚に戻したり、などもしだし】
【能力――だろうが。この図書館、能力使用禁止との張り紙が壁に何枚か貼ってあり】
省7
377(1): クリシュティナ・レールモントフ◆ItbpQ6xKnU [sage saga] 2015/03/13(金)18:57 ID:EiEzZfzEo(3/4) AAS
>>373
【ぽつり、ぽつりと話す小猿。クリシュはそれを受け止めるように、微動だにしない】
【ただ、街を駆ける風が彼女の髪を、裾を、そして、幽霊柳の様な袖を揺らしていた】
【次第に大きくなる声。断末魔のように事切れると、クリシュは瞳を一度閉じ、そして開く】
……調子に乗っているな。
さっきも言ったけど、君が生きているのは幻想の世界だよ。世界に絶対はない。理由としては失当だね。
そして君は確実に、自己の殺意を肯定していない。恨みを麻薬に、感覚を麻痺させているだけだ。
【紡がれたのは飽くまで、跳ね除ける言葉だった】
【今の少女が必死に放った言の葉さえ、彼女に言わせれば、只の自己暗示】
【──かつん、かつん。女は小猿の前に進むと、杖を握った左手を振り上げて──】
省8
378(1): ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金)19:11 ID:OELWWZ5Jo(2/6) AAS
>>372
【男の足が少年の頭を捉える】
【しかし当たってすこしグラつく程度で決定打にはならない】
【そんな事は男は百も承知だ】
ちったぁ効くそぶり見せろよ、流石に傷つくぜ
【体重を乗せた蹴りを多少は防御姿勢はとったであろうがグラつく程度で怯みはしない、そんな少年の方を見て言動ではそんなことを言っているが男の顔は言動とは裏腹に笑っている】
【足を少年の頭に乗せてそのまま体重の乗せて押しつぶさんとしていると少年がなにやらそのまま手を伸ばして男の足を掴もうとしている】
【その行動に男は避けるわけでもなく声を荒げた】
くっは…!読めてんだよ!クソガキィ!!
省10
379(1): 柳小猿+小狐◆5CR8PxLmeE [sage saga] 2015/03/13(金)19:24 ID:2+lj2K090(2/3) AAS
>>377
はあっと荒い呼吸を一つ。
散々喚き散らしていたおかげで、ようやく落ち着いてきたのだろうか。
息を整えようとした時、女の口から出てきた言葉に訝しげな表情を浮かべる。
「わたしがわたしの殺意を肯定せず、に?……何を言って―――…、」
相手の言うことがよく分からない。そう言おうとした途端、振り上げられた手に、ぎくりと身体を強張らせる。
無意識にぎゅっと目を閉じた。何故だかぶたれたらどうしようなんて考えが頭をよぎった。
…しかし、そんな痛みは幾ら待ってもやって来ない。
「……あ、」
省12
380(1): (関西地方) 2015/03/13(金)19:40 ID:EiEzZfzEo(4/4) AAS
>>379
【──その小猿の声が、クリシュに届いたのかどうか、分からない】
【顔を上げた時、女の姿は既に、消え去っていたからだ。ほんの数秒だというのに、姿も形も見えなかった】
【ただ、柑橘系の香水の名残が、女の存在が幻想ではなかったことを、物語る。それもすぐ、町の風に吹かれて消える】
【確かなのは──風向きが、小猿と小狐にとって、順風だった事と】
……分かってる。夕飯の時間だろう。すぐに帰る。
声が疲れてる?……あぁ。全く、慣れないことはする物じゃないね。
随分甘くなったことだよ、この私が。──お前の馬鹿に当てられたかな。腹が立つから、今日はハンバーグで頼む。
【杖を突き、腕の端末に話しかけながら路地を進む女も、その風に吹かれていたことぐらい】
省2
381: 柳小猿+小狐◆5CR8PxLmeE [sage saga] 2015/03/13(金)20:06 ID:2+lj2K090(3/3) AAS
>>380
「……え?」
そこで漸く異変に気付いた。
なんと、いなかったのだ。あの女性が…クリシュティナが。それも忽然と。
ぽかんと目を丸くなった状態で口から出てきたのはなんとも間抜けで年相応な声。
慌てて周囲を見回すがあの目立つ風貌の女性の姿は何処にも見当たらない。大人一人が隠れられるようなスペースも、なかった。
ただ、微かな甘酸っぱいような香りと未だに残っている抱擁の際の人肌の温もりしか彼女の痕跡はなかった。
「……小狐、あの人は。」
『きゅ?』
恐る恐る足許にいる小狐にクリシュティナの所在を確かめてみるが小狐が簡単に教える訳もない。
省9
382: 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金)20:07 ID:OELWWZ5Jo(3/6) AAS
/>>374で再募集します
383: (長屋) 2015/03/13(金)20:20 ID:S/5OpzEZo(1) AAS
>>376
//横から失礼します
//連絡スレの方確認した方がよろしいかと
384(1): ワザワイ・エスパス 2015/03/13(金)21:29 ID:GnKstlJy0(13/15) AAS
>>378
【自分の背骨をしならせてやっとの事で衝撃をいなす】
「キズツク?おにぃちゃんどこかいたいの?」
【銃口を目の前につきつけられ、あまりの至近距離故に寄り目になりつつトリガーにかかる指の動きを見つつ】
「…………………………あひゃ♪」
省2
385(1): ロゼッタ ◆my2He3rcPs [saga] 2015/03/13(金)21:43 ID:kttN4/cDO携(1/3) AAS
AA省
386: ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金)22:06 ID:FeqFv7IgO携(1) AAS
>>384
【地面を滑りながら男の撃つ銃弾を避ける少年を見ると男は小さく笑う】
ハッ!以外と抜け目のねぇガキだな
【男は銃を投げ捨て地に足を下ろし状態を立て直す】
【不意打ちもダメ、燃やすのもダメ、機動力もそれほど落ちないときた】
【次の手を考えていると少年が戟で男をつきたてようとしているのを確認できた】
【ふと自分に向かってくるイカれた少年の顔が目に入る】
くっは…!ははは…!
省8
387(1): ヒライ◆8R7odKA9zA 2015/03/13(金)22:10 ID:98UQPPWco(5/6) AAS
【酒場】
【開発から取り残された旧市街は古くから住む古い住人と人目を避けて『堕ちて』きた良からぬ住人】
【で構成されている。自警団と地元のギャングの小競り合いは毎日毎日飽きるぐらいだが他所の】
【場所にはない手に入らないものもあって地下に住まう市場の規模は新市街と同じ程だ】
【そんな街の片隅。古い酒場で常連の客達とカードゲームに興じる1人の男。周りと違って】
【ダークグリーンのレンズのサングラスを掛け、細身の三つ揃えのスーツを着こなし、腰のベルトに】
【2丁のリボルバー式拳銃を差した姿は少し浮いている。馬鹿高い身長もあり良くも悪くも目立つ男だ】
『どうした、兄ちゃん。今日も調子が悪いな』
俺は誰かがイカサマした時にしか勝てないんだよ…ったく。辞めだ辞めだ
省2
388(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金)22:14 ID:OELWWZ5Jo(4/6) AAS
>>385
【暫しの間───いや、きっとずっと長い間こうしていたのかもしれない、そして、彼女が来なければこれからも】
【だがそこに他者の介入があった時から動きは変わる、仰向けになって自分の胸をめちゃくちゃに引っ掻きながらも、視点の合わない目が音の方向を見た】
【見えたのは、ドレスを着た紅眼の女、この様子を目の当たりにしても尚平然としている佇まいは、死神かと錯覚させるような冷たさがある】
【だがそれをどうとか言う事は無い、否、言う程正気ではない】
【少年は女を認めると、体を転がしてうつ伏せになり、苦しそうに右手を伸ばす……が、女の足にも届かない】
【しかも少年の右手にもその焔は───生物から生命力だけを奪う鉄紺色の焔は燃えている───触れられれば、女にだって燃え移ってしまうだろう】
【もし燃え移ってしまえばその焔は、真冬の夜中のような寒気と苦しみを与えながら生命力だけを奪っていく。しかし消化は普通の火と同じく可能で、こと水においてはすぐに消火できてしまう】
───……ぁ……ぐ……!
【女を睨む眼に込められた感情は、憎しみか怒りか、または懇願しているのか、揺れ動く瞳と枯れた声はその意味をわからなくしてしまっている】
省1
389(1): ロゼッタ ◆my2He3rcPs [saga] 2015/03/13(金)22:29 ID:kttN4/cDO携(2/3) AAS
>>388
【周囲の様子から、焔の特性を悟ったか。女は少年の手から延ばされる焔に触れようとは、しなかった】
【だが──ほんのそれは、気紛れだった。女の影がゆらりと泡立ち、ぬぅと形になる】
【そのまま少年の手に影が伸び、焔を消そうと覆い被さろうとしていた】
【影魔術。女が使役する、異能とも似た魔術であったが……今の少年に、それを理解する余裕があるのかどうか】
……ふふ。素敵な目
誰をそんなに憎んでいるのかしら──そんな歳で、可哀想なこと
【口では可哀想と言ってはいたものの、女の口元は明らかに愉悦で歪められていた】
【前述する影で焔を消すことが出来るのであれば、女は影を操って緩やかに彼の焔を消そうとするはずだ】
【それは単純な正義や慈しみの精神からではなく──】
省2
390(1): サフィア・エレファリス ◆rrHt9B4adXq4 [saga sage] 2015/03/13(金)22:50 ID:hunoc+GgO携(1/2) AAS
【とある街の広場】
【人も疎らなその場の片隅、ベンチに腰掛けて足をぷらぷらと揺らすのは一人の少女】
【ハニーブロンドのセミロングに赤紫色のパーカー、赤茶色のショートブーツの十五歳程の彼女は中空を軽く睨みながら何かを考えているようで】
……ゼン=カイマ……其処が彼奴等の総本山、かあ……
でもどう行けば良いんだろう……?
【誰か知ってる人この場にいないのかな……いる訳ないか、とぼやきながら少女は深い溜め息】
……だーっ! さっさと乗り込んで彼奴等ぶっ潰したいのにー!!!
【かと思えば苛ついたように大声で叫ぶものだから通りがかる人がビクッとして此方を見たりなどして】
【あ、何でもないんですぅなどと笑いながら人を追い払ってそれからまた溜め息を一つ】
省3
391(1): ワザワイ・エスパス 2015/03/13(金)22:53 ID:GnKstlJy0(14/15) AAS
>>396
【ズグリ___と確かに肉を切り裂く感覚、と同時に戟を引き抜こうとするが『抜けない』】
「あれれ?」
【クルンと体を戻すと共に顔面を捉える拳】
「んむぅっ!!!」
省14
392(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金)22:59 ID:OELWWZ5Jo(5/6) AAS
>>389
【手を伸ばす、その理由は何であろうか……助けを求めているというのが有りがちだが、もしかすれば引き込もうとしているのかもしれなかった】
【故に手を差し伸べればどうなったものかわかった話じゃない、そう思うのが普通だ】
【だが、代わりに影が、その手に伸ばされる。影が這った後は焔が揉み消されるように消えていく。影は生物ではないから故に焔の効果はないのだろう】
【そのまま体の上を這う影によって少年を覆う鉄紺色の焔は消されていく。とはいえ全てが完全に消火されている訳ではなく、少年の体の内から僅かずつ燃える焔が残っていた】
【だが、全身の焔が少なくなればその分負担も減っていったのだろう、いつの間にか少年は落ち着いて息を整え出していて、その眼を真っ直ぐ女に向ける】
……アンタ…は……!何だ……!
その……眼を……ッ!!
【理由はどうあれ、魂胆はどうあれ、助けられた形になるのだろうが、感謝より前に疑問と、憎悪の感情が出た】
【何故、自分を助けたのか。お前は何者か。そして、その愉悦の笑みが憎む者の口元を嫌なくらいに思い出して、八つ当たりに憎悪が向く】
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