[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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379(1): 柳小猿+小狐◆5CR8PxLmeE [sage saga] 2015/03/13(金)19:24 ID:2+lj2K090(2/3) AAS
>>377
はあっと荒い呼吸を一つ。
散々喚き散らしていたおかげで、ようやく落ち着いてきたのだろうか。
息を整えようとした時、女の口から出てきた言葉に訝しげな表情を浮かべる。
「わたしがわたしの殺意を肯定せず、に?……何を言って―――…、」
相手の言うことがよく分からない。そう言おうとした途端、振り上げられた手に、ぎくりと身体を強張らせる。
無意識にぎゅっと目を閉じた。何故だかぶたれたらどうしようなんて考えが頭をよぎった。
…しかし、そんな痛みは幾ら待ってもやって来ない。
「……あ、」
省12
380(1): (関西地方) 2015/03/13(金)19:40 ID:EiEzZfzEo(4/4) AAS
>>379
【──その小猿の声が、クリシュに届いたのかどうか、分からない】
【顔を上げた時、女の姿は既に、消え去っていたからだ。ほんの数秒だというのに、姿も形も見えなかった】
【ただ、柑橘系の香水の名残が、女の存在が幻想ではなかったことを、物語る。それもすぐ、町の風に吹かれて消える】
【確かなのは──風向きが、小猿と小狐にとって、順風だった事と】
……分かってる。夕飯の時間だろう。すぐに帰る。
声が疲れてる?……あぁ。全く、慣れないことはする物じゃないね。
随分甘くなったことだよ、この私が。──お前の馬鹿に当てられたかな。腹が立つから、今日はハンバーグで頼む。
【杖を突き、腕の端末に話しかけながら路地を進む女も、その風に吹かれていたことぐらい】
省2
381: 柳小猿+小狐◆5CR8PxLmeE [sage saga] 2015/03/13(金)20:06 ID:2+lj2K090(3/3) AAS
>>380
「……え?」
そこで漸く異変に気付いた。
なんと、いなかったのだ。あの女性が…クリシュティナが。それも忽然と。
ぽかんと目を丸くなった状態で口から出てきたのはなんとも間抜けで年相応な声。
慌てて周囲を見回すがあの目立つ風貌の女性の姿は何処にも見当たらない。大人一人が隠れられるようなスペースも、なかった。
ただ、微かな甘酸っぱいような香りと未だに残っている抱擁の際の人肌の温もりしか彼女の痕跡はなかった。
「……小狐、あの人は。」
『きゅ?』
恐る恐る足許にいる小狐にクリシュティナの所在を確かめてみるが小狐が簡単に教える訳もない。
省9
382: 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金)20:07 ID:OELWWZ5Jo(3/6) AAS
/>>374で再募集します
383: (長屋) 2015/03/13(金)20:20 ID:S/5OpzEZo(1) AAS
>>376
//横から失礼します
//連絡スレの方確認した方がよろしいかと
384(1): ワザワイ・エスパス 2015/03/13(金)21:29 ID:GnKstlJy0(13/15) AAS
>>378
【自分の背骨をしならせてやっとの事で衝撃をいなす】
「キズツク?おにぃちゃんどこかいたいの?」
【銃口を目の前につきつけられ、あまりの至近距離故に寄り目になりつつトリガーにかかる指の動きを見つつ】
「…………………………あひゃ♪」
省2
385(1): ロゼッタ ◆my2He3rcPs [saga] 2015/03/13(金)21:43 ID:kttN4/cDO携(1/3) AAS
AA省
386: ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金)22:06 ID:FeqFv7IgO携(1) AAS
>>384
【地面を滑りながら男の撃つ銃弾を避ける少年を見ると男は小さく笑う】
ハッ!以外と抜け目のねぇガキだな
【男は銃を投げ捨て地に足を下ろし状態を立て直す】
【不意打ちもダメ、燃やすのもダメ、機動力もそれほど落ちないときた】
【次の手を考えていると少年が戟で男をつきたてようとしているのを確認できた】
【ふと自分に向かってくるイカれた少年の顔が目に入る】
くっは…!ははは…!
省8
387(1): ヒライ◆8R7odKA9zA 2015/03/13(金)22:10 ID:98UQPPWco(5/6) AAS
【酒場】
【開発から取り残された旧市街は古くから住む古い住人と人目を避けて『堕ちて』きた良からぬ住人】
【で構成されている。自警団と地元のギャングの小競り合いは毎日毎日飽きるぐらいだが他所の】
【場所にはない手に入らないものもあって地下に住まう市場の規模は新市街と同じ程だ】
【そんな街の片隅。古い酒場で常連の客達とカードゲームに興じる1人の男。周りと違って】
【ダークグリーンのレンズのサングラスを掛け、細身の三つ揃えのスーツを着こなし、腰のベルトに】
【2丁のリボルバー式拳銃を差した姿は少し浮いている。馬鹿高い身長もあり良くも悪くも目立つ男だ】
『どうした、兄ちゃん。今日も調子が悪いな』
俺は誰かがイカサマした時にしか勝てないんだよ…ったく。辞めだ辞めだ
省2
388(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金)22:14 ID:OELWWZ5Jo(4/6) AAS
>>385
【暫しの間───いや、きっとずっと長い間こうしていたのかもしれない、そして、彼女が来なければこれからも】
【だがそこに他者の介入があった時から動きは変わる、仰向けになって自分の胸をめちゃくちゃに引っ掻きながらも、視点の合わない目が音の方向を見た】
【見えたのは、ドレスを着た紅眼の女、この様子を目の当たりにしても尚平然としている佇まいは、死神かと錯覚させるような冷たさがある】
【だがそれをどうとか言う事は無い、否、言う程正気ではない】
【少年は女を認めると、体を転がしてうつ伏せになり、苦しそうに右手を伸ばす……が、女の足にも届かない】
【しかも少年の右手にもその焔は───生物から生命力だけを奪う鉄紺色の焔は燃えている───触れられれば、女にだって燃え移ってしまうだろう】
【もし燃え移ってしまえばその焔は、真冬の夜中のような寒気と苦しみを与えながら生命力だけを奪っていく。しかし消化は普通の火と同じく可能で、こと水においてはすぐに消火できてしまう】
───……ぁ……ぐ……!
【女を睨む眼に込められた感情は、憎しみか怒りか、または懇願しているのか、揺れ動く瞳と枯れた声はその意味をわからなくしてしまっている】
省1
389(1): ロゼッタ ◆my2He3rcPs [saga] 2015/03/13(金)22:29 ID:kttN4/cDO携(2/3) AAS
>>388
【周囲の様子から、焔の特性を悟ったか。女は少年の手から延ばされる焔に触れようとは、しなかった】
【だが──ほんのそれは、気紛れだった。女の影がゆらりと泡立ち、ぬぅと形になる】
【そのまま少年の手に影が伸び、焔を消そうと覆い被さろうとしていた】
【影魔術。女が使役する、異能とも似た魔術であったが……今の少年に、それを理解する余裕があるのかどうか】
……ふふ。素敵な目
誰をそんなに憎んでいるのかしら──そんな歳で、可哀想なこと
【口では可哀想と言ってはいたものの、女の口元は明らかに愉悦で歪められていた】
【前述する影で焔を消すことが出来るのであれば、女は影を操って緩やかに彼の焔を消そうとするはずだ】
【それは単純な正義や慈しみの精神からではなく──】
省2
390(1): サフィア・エレファリス ◆rrHt9B4adXq4 [saga sage] 2015/03/13(金)22:50 ID:hunoc+GgO携(1/2) AAS
【とある街の広場】
【人も疎らなその場の片隅、ベンチに腰掛けて足をぷらぷらと揺らすのは一人の少女】
【ハニーブロンドのセミロングに赤紫色のパーカー、赤茶色のショートブーツの十五歳程の彼女は中空を軽く睨みながら何かを考えているようで】
……ゼン=カイマ……其処が彼奴等の総本山、かあ……
でもどう行けば良いんだろう……?
【誰か知ってる人この場にいないのかな……いる訳ないか、とぼやきながら少女は深い溜め息】
……だーっ! さっさと乗り込んで彼奴等ぶっ潰したいのにー!!!
【かと思えば苛ついたように大声で叫ぶものだから通りがかる人がビクッとして此方を見たりなどして】
【あ、何でもないんですぅなどと笑いながら人を追い払ってそれからまた溜め息を一つ】
省3
391(1): ワザワイ・エスパス 2015/03/13(金)22:53 ID:GnKstlJy0(14/15) AAS
>>396
【ズグリ___と確かに肉を切り裂く感覚、と同時に戟を引き抜こうとするが『抜けない』】
「あれれ?」
【クルンと体を戻すと共に顔面を捉える拳】
「んむぅっ!!!」
省14
392(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金)22:59 ID:OELWWZ5Jo(5/6) AAS
>>389
【手を伸ばす、その理由は何であろうか……助けを求めているというのが有りがちだが、もしかすれば引き込もうとしているのかもしれなかった】
【故に手を差し伸べればどうなったものかわかった話じゃない、そう思うのが普通だ】
【だが、代わりに影が、その手に伸ばされる。影が這った後は焔が揉み消されるように消えていく。影は生物ではないから故に焔の効果はないのだろう】
【そのまま体の上を這う影によって少年を覆う鉄紺色の焔は消されていく。とはいえ全てが完全に消火されている訳ではなく、少年の体の内から僅かずつ燃える焔が残っていた】
【だが、全身の焔が少なくなればその分負担も減っていったのだろう、いつの間にか少年は落ち着いて息を整え出していて、その眼を真っ直ぐ女に向ける】
……アンタ…は……!何だ……!
その……眼を……ッ!!
【理由はどうあれ、魂胆はどうあれ、助けられた形になるのだろうが、感謝より前に疑問と、憎悪の感情が出た】
【何故、自分を助けたのか。お前は何者か。そして、その愉悦の笑みが憎む者の口元を嫌なくらいに思い出して、八つ当たりに憎悪が向く】
393(1): ディック◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/13(金)23:06 ID:rwMZDKSso(1/2) AAS
>>390
ゼン=カイマなら行き方知ってるぜ!
【何やらお悩み中のサフィアに声がかかる。若い男の声だ】
【その方向にいたのは薄いブロンドの青年。十字架にカソックという神父姿がサフィアへと歩いていく】
【やたらと小さく見えるのは遠近法のせいではない。そもそもそんなに離れていない。彼の、年の割に低い身長のせいだ】
頭空っぽにして「神様万歳」って斉唱できるようになりゃ、真っ白か真っ黒な使者がやってきて連れていってくれるだろうよ
一日につき五回ぐらい、ゼン=カイマの方角に向かって土下座してても連れていってくれるかもな
その間、周囲の連中には白い目を向けられるかもだが気にするな。宗教都市に行くためだからな!
【ぺらぺらぺらぺら…………】
【流れるように真っ赤な嘘をつく神父。神様万歳と言っても土下座しても使者はやってきてくれない。警官か医者ならくるかもしれないが】
省4
394(1): 金梨 厄介◆IjMn4A7nco 2015/03/13(金)23:11 ID:qBhkIUJOo(1) AAS
>>387
【ギギギ、と音を立てながら開く扉。どうやら来客のようだった。】
【周囲の喧騒に掻き消された扉の音の後、入ってくるサラリーマン風の男。】
【一見場違いで、本人もそう思っているのか少し居心地が悪そうだった。】
【そのままカウンターへと足を進めるのだが、途中金梨に気が付いたギャングや自警団の目の色が変わる。】
【男の通った後には、先程の喧騒が嘘のように静まり返り、緊張が張り詰めていた。】
【それもそのはず、実のところ金梨はあらゆる組織から多額の負債を抱えており、】
【裏では通称カネクイムシと呼ばれているプチ有名人だったのだ。もっとも有名になってもロクな事はないが。】
【そしてカウンターへ辿りつく頃には、BGMが一番自己主張をしている。つまり静か。】
【嫌な雰囲気だなぁ、敵しかいないのかなぁ。なんて思いチラリと周囲を見ると、周りと異質な男を発見する。ヒライだ。】
省4
395(1): ロゼッタ ◆my2He3rcPs [saga] 2015/03/13(金)23:17 ID:kttN4/cDO携(3/3) AAS
>>392
【ゆるゆると、焔が消されていく。少年の呼吸が、整っていく】
【それを確認すると、女の影は蛇のような軌跡を描き失せていった】
【──すべてを消すことも、彼の体内から漏れ出る焔を消す努力はしない】
【苦痛を完全に無くさせてしまうことも、彼女にとっては面白くないことだった】
あら……私のことが気になるのかしら。 ふふ……何かと言われれば、ただの女よ。それとも、娼婦と答えた方がよくって?
それにしても、酷い表情……誰かが憎くて憎くて堪らない──そんな、感じね
……どうして助けた、って言いたそうね。ふふ……それはあなたが、醜かったから
反吐が出るぐらい綺麗な場所を、ため息が出るぐらいの醜い場所にして……その中心に、あなたがいたんだもの
ふふ、ふ……あぁ──素敵ね、あなた。何を……そんなに、憎んでいるのかしら────
省4
396(2): サフィア・エレファリス ◆rrHt9B4adXq4 [saga sage] 2015/03/13(金)23:38 ID:hunoc+GgO携(2/2) AAS
>>393
【ゼン=カイマへの行き方を知っている、という声を聞いた瞬間、ぱっと顔を輝かせ其方を見るサフィア】
【しかしその目にカソックが映った瞬間その表情は険しくなり辺りにはひやりとした空気が漂いはじめる】
【そんな空気を知ってか知らずかぺらぺらと嘘を語り出す神父】
【明らかにおちょくっていると分かる言動。サフィアの表情は嫌悪感丸出しのものへと変わっていく】
【……勿論以前の聖職者だという事は覚えている、覚えているのだが彼と別れてから再会するまでの間にあった出来事が如何せん聖職者ヘイトを煽るものだったためか今や「助けられた事」より「変なレッテルを貼られた事」の方が強い記憶になっており】
【とどめとばかりに以前貼られたレッテルで呼んだものだから】
……煩い去れこっち来んなレッテル貼るな消えろ聖職者
【こんなの出せるのかと驚かんばかりに低く冷たい声で返す】
397(1): ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金)23:45 ID:JO7rvGgMO携(1) AAS
>>391
【殴った感触はあった、その瞬間初めてまともに攻撃を入れた気がした】
【まぁもっとも殴ぐる直前にヘッドバッドを拳に当ていくらか衝撃は軽減させたのだろうが、それでも通った】
【少年がなにやら言いながら傷口を凍らせるのを見せてくる、男の耳には届かない】
【別に傷のせいで耳が遠くなっているわけではなく、むしろ痛みにより男は生を実感していた】
【まぁでも大体言ってることはわかる、大方『お前は出来ないが僕の能力は凄いんだぞ』くらいのことだろう】
【ほとんど耳には入らなかったかが辛うじて『お疲れ様」と一言だけは反応できた】
【男は体に突き刺さる戟を強引に引き抜く】
【ズブズブと肉が裂ける音がし、やがては抜けその戟を男は乱雑に投げ捨てる】
【軽快な金属音と共に戟が地面に落ち、やがて金属音も止む】
省11
398(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金)23:46 ID:OELWWZ5Jo(6/6) AAS
>>395
【心の中を見透かされたような、それでいて馬鹿にされながら肯定されている、そんな物言いだ】
【何と返すべきかわからない、礼をするべきか怒るべきか、どうしたらヒトとして正解の反応なのか、もうよくわからなくなってしまった】
【ただ、心の中にあるのは強い憎しみ、向けるべき相手は目の前の彼女ではないはずなのに、抑えきれないそれが何かに向けざるを得なくさせる】
……殺したい……奴がいる……!絶対に…何をしてもぶっ殺したい奴が……!!
その為に……強くなる必要がある……!……ッはァ……力が……必要だ……!
【『何を憎むか』───憎む相手はただ一人、自分から全てを奪い去った、あの男】
【だが、自分の力ではまるで敵わなかった、どう足掻いたって届きそうにも無かった、その為に力を求める】
【その結果が『アレ』だ、訓練や修行と言えば聞こえはいいかもしれないが、そんな生易しいものではない。自分も他者も、全てを巻き込んだ厄介極まる大災害】
【しかしその程度でこの少年は諦める事は無いだろう、今は運良く助かったとしても、きっとまた同じ事を繰り返し、その度に周囲を壊して行く】
省5
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