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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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442: 鳩ヶ谷 廉 ◆eKWCneGadk [ ] 2015/03/14(土) 14:14:28.87 ID:zLDwawUYO 【ドラクレア島にて──】 【ぎゃあぎゃあと甲高い鳥(?)の鳴き声が響き渡る。】 【森林抜けた草原地帯、そこに巣食うのは小型の翼竜……】 【ディモルフォドン≠フ大群である。】 くッそ! 修行のつもりか道にまよ ッ……て‥‥こん ッな── 【黒い帽子に自警団の刺繍がついたインバネス、】 【白い革の手袋を填めた中肉中背の青年は、鞘に納めた両手剣を構え、】 【一斉に襲いかかるディモルフォドンを迎撃していた。】 【──大剣だけあって破壊力は抜群、ただ鞘
に納めているから、】 【薙ぎ払う程度のことしかできない──】 【青年は迎撃の最中、大剣を振るうと同時、遠心力で鞘を投げ飛ばした。】 【鞘から解放された特殊な@シ手剣は──】 うおるああああああああああッ!!!!! 【青年が振り回すと、刃を無数に分離さす。分離した刃の中央を繋ぐワイヤーが伸び──】 【無数の刃は連なって青年の周囲を無差別不規則にめぐる。】 【青年に比較的至近距離にいた翼竜を一斉に切り落とされ、遠くにいた連中は】 【次いで起こる、無数の鞭のような雷撃に焼き落とされる──。】 ──────………手
があがんねー…。 【落ち着いた青年は、無数の死体の中央で座り込んだ。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/442
443: ワザワイ・エスパス [sage] 2015/03/14(土) 14:17:38.25 ID:vWSLiuHF0 >>439 【自らの生皮をひっぺがしながらも笑う青年を前に此方の少年も笑う】 【一瞬、死際の恐怖と激痛に発狂したかと考えたがそうではないと気づく】 「あひゃ……あーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃあぁーっ!!!!!」 「そうだよね!」 「アそびナんだかラたのシまなイとね!」 【相手の出血も
著しいが此方も発達途中の体が体力のゲージがつきかけている事を少年に教える】 「でも……そろそろ終わりかもね………」 「僕は……僕の名前は!」 「ワザワイ……ワザワイ・エスパスだよ!」 【膝が笑った状態でなんとか立ち上がり、氷の鎖を引き抜いて刺を纏わせその全ての鎖を青年に放つ】 【更に目くらましに自らのパーカーを脱いで投げつけ、おまけにとヘッドギアも投げつける】 【この戦い、終演は近い】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/443
444: レヴィ ◆vrv2g2Oz1g [sage] 2015/03/14(土) 14:24:04.00 ID:T9iepiOWo 【裏路地の酒場】 【真昼間、人気の無い店内では、店主が奥で見ている昔の映画の音だけが流れていた】 【客はただ一人。神父然とした黒衣に逆十字のロザリオを付けた、大柄な中年の男だ】 【適当に伸ばしたような銀髪は背の中程まであり、双眸は前髪で隠れて見えない】 おぅい、ウイスキー……あいよ、勝手にやっとくよい 【酒が切れ店主に声を掛ける男だったが、丁度良い所だったのか店主の反応は無い】 【男は呆れた様に肩を上げれば、カウンターの棚から適当なボトル
を引っ張り出す】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/444
445: ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/14(土) 14:52:03.41 ID:lInVntHRO >>443 【男の笑い声に呼応するかのように少年も正気を失ったかのように笑っているのがわかる】 【この場にいるのはまともな人間じゃあない。人の皮をかぶっている狂った『何か』同士だ】 【そう思わせるかのようにあたり一帯に狂人達の笑い声が轟く】 【もうすぐ少年は男の手が届く、が能力は未だ発動しない】 【なにやら布を投げつけられ視界が奪われる、頭に重い衝撃が当たる。暗い上朦朧としてきた意識が飛びそうになる】 【──が足を止めない】 【
氷の刺が男を何箇所も突き刺す。肩に、足に、腕に、顔に、腹部の傷口に】 【様々な箇所に刺が刺さり血が吹き出す、手の傷も温度を取り戻し同様に血が出てくる】 はは…!はーははは…!あーはははははは…!!! 【────それでも止まらない】 【棘のおかげで目くらましのパーカーも傷つきそこから男の目が見える】 【鋭く血走った目で少年の方しか見ていない】 【意識も朦朧としてきた、体もあまり言うことを聞かずガタがきている】 【多分もう倒れたら起き上がることは困難であろう、自分の能力でギロチンを持ち上げることはおろか銃の引き金を
引くことも難しい】 【目も霞んできた、遠くのものはもちろん目と鼻の先の少年の姿も歪んで見える。この目では遠距離から狙いもつけることはまず不可能だろう】 【それでも笑う。理由なんてものはいらない、ただ自分の本能がそうさせる】 【そして──男は少年の頭を片腕で掴もうとする】 ─────────火刑───── 【掴む直前に男が能力を使う。場所は少年の足元】 【この程度なら狙いはつけられる、そしてほのかに赤く地面が発光する】 そうかい、俺の名前はヴェール・カタストルフ! 楽しかったぜ…あばよ───ワザワイ・エスパスゥ
ゥ! 【およそ我慢くらべなどとはいえない自爆の様な攻撃】 【火柱が上がるまでそう時間はなくその時がくるまでで男は高らかに笑っていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/445
446: 天野ソラ ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/14(土) 14:52:48.55 ID:3JT5C0NSo >>442 【───殺気だ、それは突如としてやってくる。とても濃く、周囲全てに突き刺さるような強い殺意】 【それは鳩ヶ谷に向いた物ではないが、別の何かに向いている物でも無い、電球が熱を発する様に発信源から相手を選ばずに注がれている】 【発信源の方向は嫌でも探知可能だ、その方向を見ると一人の少年が歩いて来ているのがわかるだろう】 【外ハネの黒髪の上に黒いキャップ、モノクロ迷彩のパーカーにジャージ、スニーカー、鳩ヶ谷と一度会った事が有
るはずだ】 【……だが、前に一度会った時とは明らかに様子が違う、服や体は血や泥に塗れ、目は前よりも更に虚ろになっている】 ……なあ、アンタ 【そして何より、その殺気───一朝一夕では出せないようなそれを周囲に撒き散らしていながら、まるでそれが普通の事かのように鳩ヶ谷まで近付くと、低い声で話し出す】 【ボロボロになった右手で翼竜の死体の山を指差して、深淵のような目で鳩ヶ谷を覗き込む】 『これ』、貰っていいか……? http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/446
447: 鳩ヶ谷 廉 ◆eKWCneGadk [ ] 2015/03/14(土) 15:04:24.52 ID:zLDwawUYO >>446 【害敵を一人残らず駆除したはず、だが再び獣のような殺意を感じ一瞬身構える──】 【もう手振れねえよと思いながら両手剣を構えて、放たれる殺意のほうへ向いた。】 【しかし視線を向けた先にいるのは、以前会ったばかりの一人の少年だった──。】 ・・・・ 【あの少年が、獣の殺意を出していると考えると青年は戦慄した。】 【自分は彼との掛け合いの中で、戦う道を選ぶよう誘導した記憶があるが──】 【──ずいぶんと、拗れている様子
だった。自分があのときそう誘導したのが間違いだったのではないかと思えるほど。】 【それとも遅かれ早かれこの状態にはなっていたか……。】 …………まずはその無意味な殺意をやめてくれないか? どうする気か知らないがそれは筋っぽくて食えたもんじゃあないよ。 【依然と両手剣を構えたまま、そう答えた。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/447
448: 天野ソラ ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/14(土) 15:20:05.07 ID:3JT5C0NSo >>447 ───収まらないんだ 【ポツリ、と答える。鳩ヶ谷が警戒するのも必然だろう、これ程の殺気は近くで浴びていて気持ちの良い物じゃない】 【だが、抑えられるのなら等に抑えている、それが出来るのならとっくに。穴の空いた水風船から延々と水が流れ出すのと同じ】 ……血を流し過ぎた、血が足りない、傷が治りにくい…… 『選べる立場の人間』じゃあないんだ、俺は…… 【おもむろに、翼竜の死体を一匹引き摺り出すと、両手で掴んだ尻尾の中程を確か
め、それから躊躇いも無く齧り付く】 【『筋っぽくて食えたもんじゃない』というのは、それ以外に食物のある人間の言える言葉だ、それ以外が無い者からすれば同じ『肉』に変わりはない】 【硬い皮が顎を痛めつけ、味の無い鉄の味がする肉が味蕾を虐め、尖った骨が口内を抉る。だが、それら全てを飲み込み栄養にしなければならない、そうしなければ生きていけないから】 【この躊躇いの無さや、自分の立場を卑下しているような言動、恐らくはこのような行為は慣れているのだろう。そういえば以前会った時は『親戚の家を訪ねている』筈だったが───】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/448
449: 鳩ヶ谷 廉 ◆eKWCneGadk [ ] 2015/03/14(土) 15:41:28.42 ID:zLDwawUYO >>448 君とあったときはもっとこう、弱々しいというか──これから強くなるような人間だったとは思うけどな……そんなんじゃなかった、と思う。 親戚の家にいったんだろ……?あのあと…、 【そこまでいいかけて、ようやく察しがつく。】 【──あれから安寧の地はなく、こういった環境を過ごしていたということなのだろうか。】 ・・・・・ 【それこそ……獣のように──】 【ならばこの漏れだす殺意は襲い掛かるものからの抑止力、】 【塞き止めた
ら命の危機という訳だろうか──】 【──随分とまあ……】 ……たくましくなったなとは思うけどな。……この島にいるのは、六罪王に会うためか? 【いろいろ思考が巡って、そう訪ねてみる。】 【向けられる殺意に安心できず、両手剣は握られたままだ。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/449
450: ディック ◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/14(土) 15:52:50.60 ID:zzdL7gAro >>427 【少女の決意の言葉を聞いて神父は苦笑した】 【つい最近、ゼン=カイマは大洪水に襲われたが目の前の少女が同じことをするというのだろうか】 【恨みつらみは当人にとっては大事なので、彼は特に言葉を返すことはしなかった】 …………アンドロイド、ねぇ。いや、虚しいもんじゃねえか インプットされてる内容が所属してる集団への賞賛なんじゃ、なぁ………… 俺は、自分の仕事を賞賛する気にはなれねえよ………… 【少女が立ち去っていく中で
、青年は独り言を小さく呟いた。見ず知らずのアンドロイドがいったことが、気にかかった】 【ため息をもう一度漏らすと、彼は公園を後にした】 //お疲れ様でした! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/450
451: ワザワイ・エスパス [sage] 2015/03/14(土) 16:01:05.42 ID:vWSLiuHF0 >>445 【お互いの狂気と殺気が肌をひりひりとさせる】 【人が所有する言語表現では表現不能な何かにつき動かされる二人】 【どれ程傷つけてもその足を止めることのない少年】 【命の象徴たる赤色が青年から噴き出す】 【その液体は少年にもふりかかり頭を、顔を、首を、胸を、腕を、腹を、臍を、腰を、足を、爪先を、そしてその深紅の瞳をより緋く染め上げる】 【そして少年の小さな頭を鷲掴みにする青年の腕】 【しかし少年は動かず、笑顔をより狂笑(えがお)
にしてその時を待つ】 【能力により、少年に降り注いだ血液は氷に変わる】 【それはまるでルビーをあしらったひとつの装飾品の様に】 【青年の焔が残った衣服を焼いていく、だがそんな事は関係ない!】 「■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!!」 【人の言葉ではなく畜生のような甲高い声で叫びを上げ】 【手加減も制御も躊躇も無いマイナス300度の超低温で目に入る万物を凍らそうとする】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/451
452: 天野ソラ ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/14(土) 16:15:07.17 ID:3JT5C0NSo >>449 【バキバキ、ゴリゴリ、正に獣が獲物を喰らうかのような咀嚼音が二人を包む】 【鳩ヶ谷の話を聞いているのかいないのか、天野は黙って翼竜の肉を喰らっていた、既に尻尾の肉は大骨を残して喰らい尽くされ、次は翼膜へと───】 ……! 【突然、ピタリと動きが止まる。それは鳩ヶ谷が『島に来た理由』を聞いた時だ、翼竜を掴む両手を降ろし、ジッと鳩ヶ谷の目を見る】 【光の無い暗闇のような漆黒の目、しかしその中で俄かに、グルグルと憎悪の念が渦
巻き出すのを感じるだろう】 ……アーグ……俺は……奴を殺す為に───アーグ、そうだ、俺は……! 俺は!俺から全部を奪ったアイツに復讐する為にここに来たんだ!全部奪われたから、だから……なのに!! 【スイッチが入ったかのように、声を張り上げ出す天野、手から翼竜の死体を取り落とし、空いた両手がブンブンと振る頭を抱える】 【自分の街を奪い、全てを奪い去った大司教───奴を良く思わない人間は多く、この島に来た人間にも奴が狙いの者は少なくないだろう、この少年もその一人】 【理由は、正義の為や戦う為とかそういうものでは無
い、ただ只管に純粋に、復讐の為ただ一つ】 でも……俺は何一つ敵わなかった……!アイツは、俺を笑って……! ───なあ、教えてくれよ! 【そして、そのアーグとの謁見は叶った、近い過去に彼に出会い、挑み、そして───結果は聞くまでも無い、この様子を見れば聞かずとも】 【その事実が再び思い起こされ彼を苦しめる、自分は様々な物を投げ打ったのに、まだ足元にも及ばなかった】 【少年は、懇願するように鳩ヶ谷に歩み寄る、両手で襟首を掴もうと、助けを求めるように手を伸ばす】 俺は、どうしたら良かったんだ……?どうしたら復讐を遂
げられた? アンタが言うみたいにあの時の俺は弱かった……でも、強くなるには時間が無かったんだ! だからカノッサ機関に頼んで、力を手に入れた、すぐに戦える力を!自分はどうなっても良いって!そう思って!! なのに……なんで敵わないんだよ……!アンタの言う通り強くなれるまでゆっくり鍛えていればよかったのか?無理だよ……! そんなの無理だった!俺にはアンタ達みたいな力は無かったんだ!無いなら自分を削るしかないだろ!! 【確かに、鳩ヶ谷の言う通りに、以前鳩ヶ谷に出会った時はこの少年は弱かった、『能力もない一般人』だった
】 【それでも、だからって泣き寝入りはしたくなかった、だから力を無理矢理に手に入れたのだ、カノッサ機関の悪魔の発明に救いを求めて】 【そうやって自分を削ってでも手に入れた力ですら敵わなかった、ではそうでなければ良かったのか?もっとゆっくり、自分が強くなるまで待てば良かったのだろうか?】 【それはきっとYesとは言い切れない、ただの一般人であった彼がいくら修行を積んだ所で、一線級で戦う人間に並べたとは限らないから】 ……アンタは良いよ、戦う力を持ってた……俺と違う、『最初から持ってた』人間なんだ! 自分達が力を持っ
てて、それが無くならない自信があるから!そうやってヘラヘラ正義の味方ごっこが出来るんだよ!!死んでく人の気持ちも知らずに!! 【そして彼は、他人を知らない───自分の境遇ばかりが目の前を覆い、自分が一番不幸だと感じ、他人が見せまいとしている苦悩を知らないのだ】 【この子供じみた言葉が何よりの証拠、自分だって死んだ人間の気持ちは知らないのに、力を持つ人間の苦悩を知らないのに】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/452
453: ノア ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/14(土) 17:01:03.67 ID:0Bcvlaw/o >>441 んー……んー……んー……へへっ……。 【ゆらゆら、ゆらゆらと頭が右に左に……その度に掌で受け止められて、押し返されて】 【これは面白い、と笑みを浮かべながら、むしろ落ち着いて座れない事を享受していた】 【とはいえ酔いに呑まれつつある身体で、頭をふらふらさせるのはお薦め出来ないというもので】 らいじょうぶ、らいじょうぶ……帰れるし、迷子じゃないし……。 ていうかもう、お酒とか二度とのまらいよ――――……うぶ。 【――――軽口
を叩ける辺り、まだ元気だけど。問題はそこじゃないんだ】 【ふらふら頭をさせていた所為か、酔いの回りは絶好調。当然、吐き気も込み上げてくるというものだ】 【ばしっ、と口を手で抑えて少年は”なんだこれ意味わかんない”と吐き気に対して驚いた眼を男に向けていた】 …………みず、みず! 【喉奥まで何かが込み上げてきている気がする。間違いなく胃から逆流してきたアレだけど】 【男が差し出した小瓶を受け取り、また飲み干して行く―――胃にもどれ、と言わんばかりに】 【水を飲み干せば、逆流は防いだのか一息ついて。項垂れながら”気
持ち悪い”とぼそりと呟くのであった】 /そしてこちらが予定より遅れてしまうという /ごめんなさいっ、遅れましたが返します!! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/453
454: ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/14(土) 17:02:31.45 ID:lInVntHRO >>451 【全てを燃やし尽くさんと轟々と燃えさかる火柱が2人を包む】 【男の流した血の色の様に紅く、高く火柱上がる】 【頭を鷲掴みにし狂気な笑顔を浮かべる少年に男も狂気の笑顔をで応える】 【少年の周りには自分の血が結晶化していた。当然だ。少年は一度この焔を凍らせた】 【燃やされるのならば再び同じ様に攻略してくるだろう】 【──だからどうした】 【奇をてらう、策を講じる、様子を見る】 【そんなものは等に意味をなさない。戦いの純度を低
くするだけだ】 ……ガッ…!……ぐ、ァ…… 【火柱はさっきよりも一層燃え上がり周りの温度を上げていく】 【今まで使ったよりも強く、熱く、燃えさかるように】 くっは……はは、ぁっはっはッはッはッハッハッハッハッハッハッハッ…! 【焔の中で男が笑う。もう殆ど体も動かない。頭も働かない。目も霞んでまるで見えやしない】 【それでも少年を掴む腕には頭を締め上げんとするほどに力が入っており、能力は弱まることはない】 【少年が獣の様な声を上げる、耳も遠くなってきたが微かに聞こえる】 ──ハッハッハッハッハッハッハ…!アァー
ッハッハッハッハッハッハ…!ヒャーハッハッハッハッハァ…!! 【声に呼応するかのように男が笑う。高らかに】 【轟々と燃えさかる焔と全てを凍らせる氷】 【両方の能力がかち合い始める】 【どちらも満身創痍。先に地面にひれ伏した方が負けだろう】 【────暫くして轟音が止んだ】 【男は二本の足で立ち尽くしていて服もボロボロだ】 【目も完全に見えなくなり、耳も遠い。感覚などは既になく、痛みすら感じない】 【それでも虚空に向かって小さく笑い続けている】 【少年の方はどうなったのであろうか?もしこの能力のかち合いに勝ち立っ
ていたのだとしたら男にはもう打つ手はない】 【もっとも男も既に意識というものはなく意地と本能で立っているだけで辛うじて生き永らえたにしても気づきはしないだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/454
455: 鳩ヶ谷 廉 ◆eKWCneGadk [ ] 2015/03/14(土) 17:06:19.62 ID:zLDwawUYO >>452 【もうすでに、目的は叶えていたのか……】 【そしてあいつと再び相対したのか──】 ──……、 【青年は、あえて襟首を捕まれた。そして少年の叫びを聞いた。】 ・・ 【自分にはない強さのために、身を捧げる。】 【それを実行する意思は、とても強いものだと思う。】 【青年には真似できない──最初から持っていたわけではないが、彼は苦労して能力を手に入れたわけでもないから少年からすれば変わらないことだろう。】 【その能力がな
かった場合を考えると、持たざる者としていくら望みはしても少年のように身を削るような真似はできなかったはずだ。】 【多分、少年のように何かを失っても──そこまでの度量なんて青年にはない。】 【──そして少年はあの化け物に立ち向かった。】 【持たざる者と自覚して尚、身を削って立ち向かったという。】 【あの化け物を、倒すために──】 【少年の苦痛なんて青年には分からない。】 【だから、それについてあーだこーだ言うつもりはない。】 【だとしても──……】 ──うらやましい話だよ。リハビリは済んだけどもう少し強くならねェ
と立ち向かおうとは思えないね。 怒りという一過性……(この子にとってはそうではないか)……の感情でそこまで出来るとは大したもんだと思うよ。よく生きて戻ってこれた。 ただなぁ──限界を感じるのは早すぎるだろう。俺だって「アーグには敵わねえ」ってある人に言われたけど、まだ敵わないって分かってるけど諦める気は全然ないぞ。 負けたからどうした、生きてるならまた強くなればいいじゃねェか。身を削る覚悟があるのなら、まだまだいけるだろう。 俺はアーグやアーグみたいな連中をぶっとばすぞ。そのために強くなる。だからこんなあぶない
土地にきた。お前も前向け。復讐したいなら強くなれ。叫んで自棄になって怒りを発散するくらいなら深く溜め込んで糧にしろ。強くなるために──。 俺も強くなる。とりあえず自警団で一番強くなる。 【被っていた帽子を外して、彼の頭にのせた。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/455
456: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/14(土) 17:39:18.93 ID:oo7Ud2O30 >>453 「そりゃ子供があれだけの量を一気に飲めば気持ち悪くもなるだろうよ ――――……おい。水も酒も飲み干しやがって俺の旅路の貴重な水分をどうしてくれんだアホ」 【酒の瓶は空。水の瓶も空。財布には少しのお金】 【水はまだ公園の水道の物を注げば良しとしても、流石に蛇口から酒が出てくる所なんて無くて】 【旅の楽しみでもある酒。ひっくり返したところで雫の一滴が落ちる程度】 「大丈夫とか言いながら満身創痍だろうが
……オマケに今更気持ち悪いとか言いやがって 俺はクスリも何も持ってねェぞ? ――――酒が抜けるまで数時間は掛かるな。それまでの辛抱だ……と言うが、辛いモンは辛いよな」 【酒には強い方なのだから、当然薬の類を持ち歩くはずも無い】 【はあ、と溜息を吐いた所でどうにかなる訳で無いのは理解して居るが――――嘔吐こうとしている者が】 【そして気持ち悪いだなんて言っている者が居るのだから憂鬱になっても仕方在るまい】 【暫くの沈黙の後。気怠そうに背中を擦ってやればまた干し肉を噛み】 「野宿の連続から解放されると思えば坊主の介
抱かよ……同じ読み方でも意味が全然違うんだよなぁ……」 【元は煽った方が悪いのだ。これも一種の罰】 【――――楽しい公園ベンチライフも、今となっては遠くなって】 /まだ居りました! /もう少しで終わるかと思いますがお願いしますっ! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/456
457: 天野ソラ ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/14(土) 17:40:59.51 ID:3JT5C0NSo >>455 【怒りのままに、哀しみのままに全てを吐き出す、まだ全てではないけれど、今言いたい事は殆ど言った】 【鳩ヶ谷の襟にぶら下がるように頭を垂れて、息を荒くし俯く、その頭に鳩ヶ谷のハットが乗せられた】 ……なんで、だよ……っ! 【この『何で』には、沢山の意味が込められていた】 【『なんでそんなに前向きでいられる?』『なんでそんなに落ち着いていられる?』『なんで自分は勝てない?』『なんでそんなに優しく出来る?』】 【憎いんだ、ア
ーグもそうだが、あの時に家族を救わなかった正義の連中も、力を持っていた人間も、今自分にない物を持つ人も、だからこんなに叫べたのに】 【それなのに、なんでこの男はそんな自分を否定しない、怒らない】 ……ずりぃよ″……ア″ンタ……! 【喉が震えて、声が上手く出せない。震えた声で一言言うと、鳩ヶ谷の襟首から両手がスルリとほどけて落ちる】 【そのまま少年は、両手と膝を死体の山の中について、俯いたまま歯を食いしばった】 アンタには……支えてくれる人がいるからそんな事言えるんだよ……! 道を示してくれる人が、前を一緒に目
指す人がさぁ! 俺だって前に進みたいよ!独りでずっとずっと進んでるつもりなんだよ!でも……もうどっちが『前』だかわかんねぇんだよ! 【『前を向け』、そんなのはとっくにわかっている、とにかく前を向いて真っ直ぐ進む、血で出来た泥沼の中をもがいている】 【自分だって、ついこないだまでそうしているつもりだった、でも、もうわからなくなってしまっていた、どっちが『前』で、『後ろ』なのか】 【それを指し示してくれる者は何処にもいない、ただ独り、今にも沈みそうな沼の真ん中で立ち尽くしているのが、今の彼だ】 http://ex14.vip2ch.
com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/457
458: ノア ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/14(土) 17:52:56.06 ID:0Bcvlaw/o >>456 【じゃあ、止めろよ……と言わんばかりに男を下から睨み上げる】 【先ほどまでは酔いの作用か、気分が良かったのに吐きそうになれば途端にテンションガタ落ちである】 【気分の移り変わりを促す、悪魔の水と称する事にした―――もう、飲まないぞ……】 ……えっ、数時間……めんどくさー……。 【この気持ち悪い状態が数時間も続くのか、と少年は絶句していた】 【やはり大人は分からない……酒なんて、必要なのか……】 【背中を擦られる。気怠そうに
、悪態をついて、説教じみていた男の優しさが見えた気がして】 【酔い頭ながら、不器用な人なのかと思いながら好意を受け取る事にした―――酔っているから、だけど】 ………おじさん、名前、教えて。 別に知りたいわけじゃないけど、なんていうか……うん。 【暫くの沈黙、酔いも心なしか落ち着いて来た頃合いを見計らって少年は名を聞き出そうとした】 【知りたいわけじゃない、と言う顔は何処か不貞腐れていた。借りを作ったから、みたいな】 【まだ揺れる身体をベンチに預けて、空を仰いだ―――白んだ空、そろそろ帰らないと】 http://ex14.vi
p2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/458
459: ワザワイ・エスパス [sage] 2015/03/14(土) 18:09:54.93 ID:vWSLiuHF0 >>454 【あまりにも狂力過ぎる能力同士の衝突】 【その奔流に耐えきれずに砕ける地面、ひしゃげる倉庫】 【大袈裟ではなくこの世の終わりを彷彿とさせる自然災害に匹敵するぶつかり合い】 【その中心、一帯が焦土と化した中でなお仁王立ちをする青年の目の前の砂埃が、今、晴れる】 【今だに少年は立っていた…と言うと語弊がある、青年のあまりの腕の力に無理矢理立たされていた】 【閉じた瞼、傷だらけの体、至極浅い呼吸】 【服は全て弾けとび、腰に巻いて
いた鎖すら存在しない】 【そして一言】 「……………………参ったよ、ヴェールおにぃちゃん……ま…た……あそ……ぼ」 【そう言って糸が切れた人形の様に紫の長髪に埋もれる様に後ろに倒れる】 【守るものも、得るものも、大義も、ひょっとすると理由すらない死闘】 【快楽を貪った無意味な闘いの、戯れの勝者の名は】 【ヴェール・カタストルフ】 【大惨事と大災厄の戯れはこうして幕を閉じた】 //こんな感じで〆とさせていただきます、こんな私に三日間もお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました!!!!!!!!!! ht
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460: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/14(土) 18:12:53.76 ID:oo7Ud2O30 >>458 「普通に飲んでりゃ先ず気持ち悪くも具合悪くもならねェよ 武器にも使い方が有る様に酒にも飲み方がある。その辺りは……大人になれば分かるだろ。多分」 【酒を飲んで逃げたい日が来るならば――――恐らくは、其の時にでも】 【それとも仲間での飲みか、何かは分からないが。何れ適齢になれば、きっと】 【そもそも今日の出来事が余程焼き付いたならば、酒に手を出すことも無いのかも知れないが】 「知りたくも無い奴の名前
を聞いてどうすんだよ……お手製の恨み辛みノートにでも俺の名前を書くつもりか? ……リデル=シカトリス。とある軍の斬り込み隊長さ こう見えてもお前さんよりもう少し小さい頃から――――……なんて話してたらまた年寄り臭いとか言われちまいそうだな ほら。とっととご主人様の所に尻尾振って帰らないと朝飯もお預けだぜ? お前さんに飯を食えるだけの元気がある酔うにも思えないが」 【斬り込み隊長。戦況を変えたり、仲間の指揮を高めたり】 【それでいて、その肩書きが表すとおり敵のど真ん中を突っ切る者であり――――幼い頃からこの歳まで
務めているのは、相応の力は持っていたか】 【同じ様に空を見れば、もうじき太陽も登る頃】 【――――帰宅を促し、大きな欠伸をして見せて】 【その最中にも軽口を織り交ぜれば肩を竦め――――……“口を濯いでから帰れよ”と最後に加え】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/460
461: 鳩ヶ谷 廉 ◆eKWCneGadk [ ] 2015/03/14(土) 18:15:35.24 ID:zLDwawUYO >>457 ……違うね。君は進めない方向がわからないんじゃない。進みたい方向があって闇雲に進んでたら壁にぶち当たって立ち止まってるだけだ。 分かってるけど踏み込めないんだ。だから分からないって思い込んでるだけなんだ。 ──今の君にとって向くべき方向は、君がこれ以上進めないと感じた方向だよ、強くなれないって思い込んでんだ。だから勝てないって思い込んでるんだ。くだらない思い込みだよ。 ──独りってのもよくねーな。俺もなんだかんだ櫻の国出
てからは1人でいるけれど1人で生きてきた訳じゃあない。 進むべき道も自分で決めてきたけど、誰の手も借りなかった訳じゃない。 強さ=勝利じゃねえんだ。俺やみんなが力を合わせてスラウロットでアーグに勝てたってのは紛れもない事実だぞ。 どでかい目的を遂行したければ、何より独りじゃあダメだ。能力以上の結果を出したきゃな。── ──独りじゃあ弱ったときに誰も手をさしのべてくれない。立てよ。 【そういって青年は、彼に手を差し伸べた。】 【その手が、彼にどう映るかは分からない。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4
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