[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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523(1): 2015/03/15(日)17:45 ID:DmvB5MoMo(6/6) AAS
>>510
僕が………………――――
【続く言葉はなく、しばしの間沈黙してしまう】
【思う事がないわけではない。青年が薄っぺらな世辞を述べている人間でない事も理解している】
【しかし、本気の賞賛であるが故に――咄嗟にどう受け取るべきか判らず】
【目を逸らして黙り込むしか無かった】
【この年齢で店を持つ――立派ではないか?】
【研鑽を欠かさず様々な魔道具を生み出すことが出来る――誇るべきではないか?】
【否、だって自分は一番大切な――――を……】
【あの日からずっと前に進んでなんて――】
【軽く、奥歯を噛んで"八つ当たり"に等しい感情をその場で飲み込んだ】
【彼は何も悪くはない。ただ自分が……酷く"拙い"だけなのだから】
【もう一度顔を上げた時はそんな"負の感情"は欠片も出さず】
【淡く微笑みながら控えめな声で「あ、ありがとうございます……」と彼に礼を告げるだろう】
【――】
あはは……多分、大丈夫ですよ? これでも色々な種族の方と接したことがありますので……
鬼種や巨人族の方にも……えっと、二度くらいは顔を合わせてますから
ちょ、ちょっと顔が怖くて……身体がおっきなくらいでしたら……――恐らく、は
【「と、とにかく……楽しみにしてますね!」と、パァ……と花のような笑顔を浮かべながら】
【期待に満ちた声で、彼の言葉に答えた】
【少し歯切れが悪かったのは、自分が臆病であることを理解しているが故に】
【幾らそういった種族と面識があったからとはいえ、咄嗟に会えば臆してしまうかもしれないと思っていた】
【人間相手でも、強面で大柄な人に話しかけられたらびっくりして悲鳴を上げてしまう事があるのだから】
【とはいえ、事前に聞いていれば逃げ出してしまうこともないだろう】
【ゴクリ……と小さく唾を呑み込みながらも、"その時"が来ることに思いを馳せていた】
は、はい……本日はどうもありがとうございました――
えと、その……ご友人の方にも、よろしくお願いしますね……!
【そして、別れの時は来る。商売人である以上、必要以上にお客様の足を止めるわけにはいかない】
【もっと深く話すならば、他の場所で会ったときか、彼が"友人"として店の扉を潜った時になろうか】
【しかし、そこでふと思いついたことがあったのか――「あ、」と小さく声を上げてパタパタと駆け出す】
【その向かう先は、最初に棚の上に置いた"クッキー"の元】
【被せていた薄布を剥がし、そこから10個ほどの様々な種類のクッキーを取って】
【近くにあった鮮やかな色紙で包み、口をリボンでキュッとラッピングする】
あ、あの……僕の手作りで……あんまり美味しくはないかもしれないですが
よかったら……これも、受け取って頂けませんか……?
【そして青年に駆け寄って、可愛らしく包装されたクッキーを"二袋"彼に手渡そうとする】
【プロには及ばないが、昔から趣味にしているだけあって素人にしては出来はそれなりである】
【この遣り取りが終わればジョシュアも引き止めることはない】
【彼の背中に手を振って、見送ることになるだろう――】
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