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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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973: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/25(水) 20:52:07.30 ID:ABVPwWpy0 【街中――児童公園】 【桜が植えつけられたその場所。種類はいわゆる桜と違うのか、既に花は満開になっていて】 【まだ散りはしない満開の花の間を抜けていくように、――ふわりと、桜の花びらのようなものが舞い上がっていった】 …………――えい、 【ちらちらと舞って踊るのは桜の花びらのよう、だけれど、淡く光っているのを見れば、違うと気付け】 【ようく見れば魔力光であるのも分かる。魔力の塊――欠片、それがまるで桜の花び
らのようになっていて】 【きらきらと舞う中に佇むのは少女の人影、ひょい、と、気の抜けた仕草で宙を指差せば、そこに豪奢な花が咲き誇り】 【真っ黒の髪は腰の長さまで伸びる、頭の天辺には少し緩く編んだ花の冠が乗るが、その花もまた魔力色に煌き】 【瞳は左右で色違いの両眼、黒と赤、どちらも蛇の目のように丸く、少し釣っていて。右耳には片方だけのピアスがあり】 【紺色のセーラー襟のブラウスに深い赤のミニスカート。くしゅっと重なった布地は内側からパニエにふくらみ】 【足元は爪先の丸いパンプス、羽織っているのは薄手のケープで、そ
れが時折ふわりと揺らぎ】 【魔力を辺りに撒き散らして、その中でいろんなことを試す。例えば魔術だったり、ただ、魔力を花の形にするとか】 【魔力を操る練習をしているようだった。さっき指先で咲かせた花は既に朽ちて、また桜の花弁のように散り飛び】 【ついと立てたままの指を宙で引けば、爛漫に桜の花を実らせた線が一本引かれ。それも、また、夜に光って散っていく】 【――魔力と戯れる遊戯は夜の中でよく目立っていた。風に散る魔力で出来た花弁も、どこまでも飛んでいくようで】 【そのうちに掠れて消えてしまうものだけど――、ほんの少
し早い、桜吹雪とも、少し似ていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/973
974: No.1 ソーン ◆/iCzTYjx0Y [saga] 2015/03/25(水) 21:08:03.27 ID:nVajtj9Ao >>970 【確かに、ソーンは機関への忠誠心だけは他者に負けを知らぬ程、深い。】 【だがしかし、"愛国者"が皆、須らく"右翼"かといえば、そうでないのもまた事実であって。】 【サンドイッチを口に放り込むと、彼は手早く租借して半ば無理やりに飲み込み―――言葉を続けた。】 私は君と違って、殺される可能性も殺す可能性も秘めている、危うい存在だ。 だからあまり、大声では言えない事ではあるのだが―――君は、あくまで"芸
術肌"だから、ね。 私が何をしようとしているのか、話した所で真っ先に殺されると言う事もなさそうだ、私の考えを言わせて貰おう。 そう―――君の意見は尤もだ。"だいぶ適当"だと評したね、正解だ。 私も随分と、ふわふわした目標だと思っているし、正直に言えば"曖昧"過ぎる。 組織と言う巨大な存在が、一つに纏まるには絶対的な忠誠を捧げる為のカリスマを用意するか、 若しくは全員が同じ気持ちに慣れるようなわかりやすい"目標"、"着地点"の何れかが必要になる。そうだろう? ――
―だが残念な事に、現在のカノッサにはそのどちらもが欠けている、著しくな。 カリスマ、我らが頼るべき絶対の存在、リーダーと呼べる"罪神"……彼が最後に声明を発したのは何時だ? 我らが辿るべき道は? 全員が一丸となって目指すべく目標は? 理念は? それが混沌の一言で片付けられていいのか? 何もないのだよ、この組織には"確固たる存在理由"も、"崇拝すべき一人の首領"も、何も。 ではなぜ、いつも人で溢れかえっているのか、その答えは単純だ。 君のように、"自分の目標の為"にこの悪の
吹き溜まりを利用しようとする者が圧倒的に多いから、だ。 つまり現在、カノッサとは組織として動く悪の集団などではなく―――"ゴロツキの為の武装提供ボランティア"と化しているのだよ。 各々が各々の目標の為に利用し、そのために予算を食いつぶし、人員を酷使し、そして勝手に散っていく。 それもこれも全て、動きを見せぬ罪神とふわふわとした理念に問題がある。私はこの組織にかつてより忠誠を誓ってきた。 しかし、"現状"カノッサにおいて何を、どうして、誰に、どう、忠誠を誓えば良いのかまったく、わからない
状況なのが気に入らんのだよ。 世界征服。そう、君は言うが一体どれだけの人間が今それを目指して動いているかね。 ハッキリ言わせて貰うが、このままではカノッサが組織として纏まる日は永久に来ないだろう。 そしてだからこそ、私は私の"忠誠"の為に、組織の為に、動いてやろうと重い腰を上げたのだよ。 まあ、とどのつまり、君は反逆者にはなりえない。いや、君以外もそうだ。 なんといっても、叛逆するに足りうるだけのルールや組織としての基盤が、緩いのだから、ね。 【"時代が変った"―――そういいたいのだ
ろうか。】 【ソーンは苦々しげに言葉を吐き出すと、現状に覚える不満をぶつけた。】 【そして立場的には上司である所のダグラスに、臆面もなく伝える―――カノッサを、変える為に動いているのだ、と。】 /大変遅くなってしまい、申し訳ありません。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/974
975: 霜降氷雪 [sagesaga] 2015/03/25(水) 21:20:39.91 ID:+Mvcje9Io >>972 そういうものですよ……はい むしろ……そのギャップも、ありかも、です? 【強面の割りに、全体的に優しい雰囲気の内面】 【そんなギャップに、なんだかほっこりとした気持ちになる】 【いわゆるギャップ萌えというやつだが、その用語を純真な彼女は知らなかった】 はい、是非とも…… あ、でもここで教えていいのかな……家に来てもらうとか……? 【喫茶店にとって珈琲の淹れ方は、生命線の一つである】 【さすがに、いくら客がいないといえ従業員が店で堂々と
していい行為ではない】 【また別の場所で、こっそりとやるしかなさそうだ】 500円です…… また、来てくださいね? 【レジのとこに移動しながら値段を告げる】 【チェーンでない喫茶店での値段としては、割といい値段】 【でもお店は閑古鳥、何故だ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/975
976: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 21:31:57.89 ID:cOSNuLObo >>974 …………、……――――。 【ソーンの言葉に引き込まれるように、向けた視線は揺らぐこと無く彼を見つめ】 【その一方で、ダグラスの脳裏には一個の集団と一人の男が浮かんでいた】 【カノッサ同様に名目上の頭目は『虚構』――件の場合は、神であり】 【そして実際には一人の男がその集団を率いていたのだ】 【カノッサと違うのは其処だ。少なくとも、その一団は彼の一声でしっかりと纏まり動いていた】 【――身近で見ていたから、なおさら思う。
ソーンの言葉に誤りはない、と】 【カリスマを持った、実像を伴う頭が無い。故に便利な巣窟≠ニ化している】 【局地で強くとも大局で劣るのはカノッサ機関の悪癖だが、それも通じるところがあるのだろう】 【やがて肌を撫でるようにしていた手は膝に置かれて、ベンチにぎぃ、と身体を預け】 ……その考え、聞く人が聞いたら本当に君のことを殺しそうだね。 ボクはまさに利用する側≠セから構わないけど…… 確かに、ボクは反逆者に成り得ない。じゃあキミはどうなんだって、そういう話だろう? カノッサ機関が好きなキミは、作り上げられた虚
像の罪神サマが好きじゃあない。 というより……そういう存在を祭り上げてる現在の体制が嫌なのかな。 ――まあ、それは良いんだ。問題は腰を上げたキミが、次に何をするかさ 【言葉を一度切ってから――ダグラスはソーンを指さした。キミは=\―】 キミは……表立って動くタイプじゃないと言うのは、さっき聞いた。ボクもそうだと思う。 だからスペルビオの代わりに頭目に収まって、機関を何とかしてやろうとは思ってない。 けど『何とかするという気持ち』はある…――どうするのかは、まだ話せない? ……ボクはあまり権謀術数というのが得
意じゃない。むしろ頭をつかうのは苦手だ けど、こういう時は大抵軽い神輿≠担ぐモノだと思うんだけど……どう? 【ソーンほどの男が、ラフで非威圧的とはいえ六罪王を相手に愚痴だけを言うはずもない】 【苦々しげな彼とは対照的に、ダグラスは楽しそうだった。ワクワクする――雰囲気でそれが伝わってしまうだろうか】 【なにせ、ダグラスは外野≠ネのだ。加えて勝てないが負けない≠ニいう能力への自負を持っている。故に、気持ちに余裕があると見えた】 /いえいえ、どうぞお気になさらず〜 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4
vip/1425741001/976
977: クローザ [sage] 2015/03/25(水) 21:42:37.07 ID:eUjDi02v0 >>975 どこでもいいよ、氷雪の作った珈琲を学べるならな ...あ、でも店じゃ迷惑かな...となると家かな... 【いくら人が少なくても他のお客さんがいる中では迷惑だろう】 【他に教えてもらえそうな環境は自然と限られてくる】 ああ、五百...と、ピッタリね 当然、また来るよ 【小銭が丁度あってお釣りなしで出す】 【ふと旅人の身分で収入とかは大丈夫なのだろうか?】 【そう言ってフードを被る】 【犬耳は隠れて、いつもの不審者っぽいスタイルだ】 ...美味しかった。
さて、俺もそろそろ行かなきゃな 【用事があるのだろうか、立ち上がって店を出ようとする】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/977
978: No.1 ソーン ◆/iCzTYjx0Y [saga] 2015/03/25(水) 22:01:49.58 ID:nVajtj9Ao >>976 【作り上げられた形だけの統制と、そこに群がった幾人もの悪人達。】 【それ自体は決して間違ったことではない、この世界にはそんな吹き溜まりもきっと、必要だ。】 【しかし行き場を失った悪党の居場所としての機能を負う為に、カノッサは元来存在していたのか、違う筈だった。】 その通り。今のカノッサで、居心地が良いと考えている輩からすれば私など異端者も異端者。 罪神に弓弾く逆徒と呼んで差し支えないだろう、だが、その彼らが護ろうとし
ているのは"自分の居場所"であって カノッサという組織でもなければ罪神という忠誠を誓うべく相手でも無い―――もったいない、実にもったいない話だよ。 これだけの設備と人員が、目的があやふやなままにエネルギーを消耗していくなど、勿体無いにも程がある。 逆に言えば、それだけの可能性を秘めていながら我々は"燻っている"のだろう、ボーッとしているのだろう。 ―――だから取り戻す、恐怖としてのカノッサを。 世界に名だたる、大悪党の象徴としてのカノッサを。 ……しかし、かといって君の言うとおり
、私にそんな組織を引っ張るだけのカリスマや能力は存在しない。 だが惨状を放って置くわけにもいかない、老婆心を働かせた"老害"が思いつく方法は、矢張りそれも君の考えと同じ。 ―――その神輿が誰で。何をしようとしているのか、細部までは語れないが、ね。 権力を集中させるにはそれ相応の"戦力"が必要なのは確かだ。そして、それを完全に制御するだけの、"ブレイン"もね。 こんな言葉を知っているかね、ダグラス君。 "知恵無き力に、勝利は無く" "力なき知恵にもまた、勝利は無
い" ―――必要なのは両方だ。武力と、それを御する頭脳。 長年、私に足りていなかったその"もう片方"が手に入りかけている。 だから、君に悠長に語ることが出来るのだよ。もう、恐れる必要も、畏まる必要もないから、ね。 【この男の言葉が何を意味しているのか、それはまだハッキリとはしていない。】 【しかし彼が目指すのは"変革"と、そして"支配"だった。そのために用意した"戦力"。】 【それが合わさる事で、本来のカノッサの―――"征服"を掲げる統制の取れた組織を取り戻す。
】 【それが、ソーンの狙いであった。】 ……まあ、その点君は"上司"でありながら、1人の"外野"なのが少々羨ましい限りだよ。 客観的に現状を鑑みることが出来るし、その上権力も持ち合わせている。どうだね、ダグラス君。 君にとって、今の機関は居心地の良い物かね。それとも―――私の"戦力"に加わりたくなる程、退屈なものかね。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/978
979: 霜降氷雪 [sagesaga] 2015/03/25(水) 22:15:28.41 ID:+Mvcje9Io >>977 ですね…… 今度、遊びに来てください……歓迎、します 【次の約束ができそうで、嬉しく思う】 【流浪の民である彼と関わろうとなると、運を天に任すのは避けたいところ】 【異端どうこう抜きにしても、純粋に好感の持てる相手とまた逢えるというのを、喜ばない理由はない】 大分、話し込んじゃいましたしね……楽しかったです あっ……珈琲の淹れ方、いつ教えましょうか……? 【もらった代金をレジに入れたところで、具体的な予定を決めていないことに気づく】
【約束なしにまた会うとなると、部屋の掃除などもあるしなかなか大変そうだ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/979
980: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 22:23:39.60 ID:cOSNuLObo >>978 ……フフッ。神輿を担ぐ事は否定しないし、"武力"には制御が必要な訳だ。 面白そうだね、その話。……勿論、無理やり聞き出したりはしないよ だけど興味は引かれるね、高慢な見下げた興味じゃあなく…――純然な好奇心をくすぐられる。 【クスリと笑ってから、おもむろに立ち上がる。その足にはいつ履いたのか、靴があって】 【或いは能力に寄るものか――カツン、という靴音を立てて一歩前へ出てから】 【くるりと振り返ってソーンを見る
。野望に燃える老兵を、ひどく楽しげに見据えると】 ボクは機関を便利な場所と捉えている。ハッキリ言って、今もその後も体制に興味はない 六罪王という地位にしたって、もしなくなればそれはそれで困る事もない。 だけど得体の知れない存在が上にいるよりも、見知った本物が居てくれたほうがやる気が出る。 あの人がやれっていうんだから、じゃあ手を貸してやろう=c…そんな具合でね。 どうせ居るのなら居心地は良い方を……そして、ボクが心地よく思うのは後者だ ……さ、そういう訳だ。外野なりに、キミのカードに加えてもらって構わないよ
。 本当は怪我もあったし、素直に足掻きながら死ぬつもりだったんだけどね こうして健康にもなれたし、なんだか面白いことにもなってきた……じゃあよろしく≠ヒ、ソーン? 【スッと差し伸べるのは右手。勿論、立ち上がるのを手伝うようなものではなく】 【古今東西で最も分かりやすい協力≠フジェスチャーを求めるソレだ】 【この男には表裏がない。良いと言えばそうだし、悪いといえば心底悪いと思っている】 【――それがYESというのだから。下手に考えこむよりも、たった一動作を取るほうがラクにも思えた】 http://ex14.vip2ch.com/test/r
ead.cgi/part4vip/1425741001/980
981: No.1 ソーン ◆/iCzTYjx0Y [saga] 2015/03/25(水) 22:46:50.13 ID:nVajtj9Ao >>980 【無かったものが、あたかも予め存在していたかの様に現れる―――】 【これもまた、ソーンには持ち得ない、想像しえない力だ。靴を生み出すと言うその行為だけで】 【ダグラスという男にどんな力が備わっていて、そしてその力がどれだけ有用なのかを如実に物語る―――。】 ……ククッ。"興味を引かれる"、か。 これはまた、随分と好奇心旺盛な六罪王も居たものだ。 だがしかし、君の力は絶対的で、そして私には欠ける物である事は言
うまでも無い。 ―――神輿が少し終末論に走りすぎている事を除けば、計画は順調だ。 君が見たいという神域の芸術を垣間見る為にも、"此処"をより良い場所にしていく必要がある。 先程確か言っていたね。より高い位置、悪の極地から周囲を見ることで、より奥深い芸術を見つけたいのだ、と。 であれば、君に見せてあげよう。 世界を飲み込み、忌々しい野良の能力者共を駆逐し、正義を掲げる輩を須らく地獄に叩き込んで、 その先に圧制という名の完全な統治を敷く事で生まれる、完成された"ディストピア"<理想郷>
を――― 最も高い位置から、それを君に見せて進ぜよう。 【差し出された手をしっかりと握り返すと、ソーンは自分の腕時計に目をやった。】 【そろそろ、最後の予定が始る時刻に差し掛かっていた。】 ―――度々、協力を仰ぐ事になるだろう、六罪王・ダグラス。 君の助力を得られれば、我々の勝利は目前だ。 感謝するよ、新しい時代には君のような若者こそ必要なのだから。 さて―――老人には老人の政治がある、これから部下の部隊が夜間訓練とやらを始めるらしくてね。 その視察に出向かなくてはならない、先にお暇するよ。私は殆
どの場合、この基地にいるから 何かあれば声を掛けてくれたまえ。――尤も、"あの国"における一連の騒動の関係で、此方から 君に声を掛けることが多くなりそうだが、ね。覚悟しておいてくれたまえ、ダグラス君。それでは、失礼。 【深々と礼をすると、漆黒のローブを夜風にはためかせ、彼は静かに来た道を戻っていく。】 【カノッサ機関の参謀と、自由だが強大な六罪王が、此処にきて初めて噛み合っていく。】 【やがて動き出した歯車が、世界と言う名の機械を大きく、激しく、うねらせる―――。】 /っと、良い感じなので此方は此
処で〆、とさせて頂きます。 短めのロールでしたが、ありがとうございました! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/981
982: エクレアor桜架 ◆GBHFWL/yB. [saga sage ] 2015/03/25(水) 23:07:32.32 ID:u0KvkS4kO 【ある街の、夜の自然公園】 【その中の、広い広場に一人】 【膝下まで伸びる外ハネの長く、更に前髪も目元どころか肩口まで伸びた白髪、また、時期外れの黒いワンピースの上から緑の外套をすっぽり体全体に羽織っている女性が一人】 【手は、黒い甲殻に覆われた巨大な爪のようで】 【その手には、身長より有るのでは無いかという、これまた巨大な銀の斧の様な武器があり】 【いましがた、それを振り回していた】 …………問題は……ない、かな…… 【既
に辺りには夜の冷気が漂い、うすら寒い】 【そんな中を、彼女は自らの武器の具合を確かめながら振るう】 【……のだが】 ………ん…… 【他人から見たら危険人物である、しかも目立っている】 【少なくともお近づきにはなりたくないだろう】 【しかし、本人は特に気にする事なく】 【彼女は、再び体を動かすことにした】 /////////////////////////// 【荒れた公園】 【路地裏から出ることの出来る、忘れ去られた公園】 【錆びれた遊具がまばらに設置された、その中で】 【鮮烈に違和感を発する、紅が一人】 あーあ、つまらないなぁ 【鮮やかな
深紅の着物――丈が超ミニ&手が完全に隠れる袖余り――というよりはいわゆる着物ドレスと呼ばれる服を着て、更に膝上まであるこれまた紅いアーマーの様なブーツを履き】 【長い青髪には緑のメッシュ、それをサイドテールで結い、更には長く白いウサ耳が頭から伸びていて】 【大きな吊り目に、細かな泡が浮かんだような模様の碧眼を持った、中学生くらいの少女である】 もう一度会いに行こっかなぁ、うーん… ……はあ、なんか『面白そうなの』居ないかなぁ つまらないなぁ…… 【ぷらぷらと、公園を歩く少女】 【これだけならば、まだ普通だが】 【
公園に足を入れたならば、分かるだろう】 【公園の片隅に押し退けられ】 【呻きながら重なり倒れている不良達の姿を】 【――飢えた少女は、つまらないと呟きながら、公園を歩く】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/982
983: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 23:10:46.92 ID:cOSNuLObo >>981 【握手に相手が応じれば、不穏でも不敵でも無く、朗らかに笑って手を握る】 【この老人は食えない。しかし敵ではなく、むしろ好意的な人物だ】 【何よりも席≠用意してくれるというのだから――乗らざるを得ない】 【やがて時間がソーンを動かす事を知れば、コクリと一つ頷いてみせ】 可能な限り手を貸すよ。ボクはもっぱら、あのドラクレア島に居るからね バカンスでもあり、冒険に来る能力者たちの観察でもあり…… ……こっちも、あまり詳し
くは言えないんだ。手綱を取るのが難しくてさ。 あの人もキミくらい柔軟なら助かるんだけど…――まあ、別のお話かな。 それと……さっき、この世界の女性は恐ろしいって話をしたけど ボクも何人か身に覚えがあるんだ。出会ったら是非、軽んじないで排除すべき相手をさ。 もう見知った相手かもしれないけれど、後で簡単にまとめたファイルを送るよ その頭の片隅に置いといてくれれば良い。……それじゃあお仕事、頑張ってね? 神輿≠ノもよろしく伝えておいてよ。僕はまだ、完結するつもりは無いってさ 【世界で最も巨大な組織に、恐らくは最も長
く仕えた男の――愛するが故の反逆心】 【魅せられたように老人の背を見送ってから、ダグラスは再び基地を歩き出し――】 【そして後日、言葉通りにいくつかのファイルを送ってくる事も記しておく】 【挙げられたのは三名の能力者。八攫 柊≠ニカミナ・ゲルギル=z 【最後にグリース・イムリンパルス=B容姿と、分かる限りでの戦法が記載され】 【『発見次第排除を勧める』と改めて書き加えられていた。ダグラスに限って私怨でも無ければ、冗談でもなく】 【――世界に渦巻く漆黒が、形を持って動き始めていた。】 /ですねー、こちらもこれ
にて〆ということで! /久々の悪役ロール楽しかったです、お疲れ様でしたー! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/983
984: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/26(木) 00:38:45.97 ID:U6SE5rX60 【――――月光と星々の明かりのみに照らし出された森の中】 【普段ならば平穏で在ろうこの場所も、今宵ばかりは魔獣達の唸りに静寂も打ち破られ】 【その方向を見遣れば一人の少女が魔術を用いて魔獣達を葬っている事が知れるか】 「人々を無意味に殺めるのならば我々教会が処罰します 血には血を以ての償い。血でしか止める事が出来ないならば、其れはイリニ達の役目です」 【純白のローブに白銀の髪。同じ色の双眸は感情を浮かべる事
も無くただ魔獣達を敵として認識しているだけの様】 【色々と記すべき事はあるのだが――――何より特筆すべきはその手に装備された“手甲”の様な物だろうか】 【其れは大きな魔力を漂わせており、たった一薙ぎでも獣達にとっては致命的な一撃】 【程なくして、その森に舞い戻ったのは静寂。無数に転がる骸の中、ぼうっと立っているのはその少女のみ】 【辺り一面が朱に汚れる中、その少女だけは汚れる事無く純白を保ったままで】 「任務の完遂を確認。取り逃した存在は零だとイリニは確信しました ――――少し休んでから帰還します、とだけ告げ
てイリニの報告は終了します」 【徐に取り出したのは水晶だ。恐らくは通信機代わりなのだろうが――――其れに報告をすれば、再びその場でぼうっと立って月を見上げる事となる】 【魔獣達の咆哮だとか魔力だとかを辿れば此処に辿り着くのはそう難しい事でも無い】 【そして、この場を訪れた者が見ることになるのは上記の通り。血にまみれた中、少女が一人月を見上げているなんて状況】 【声を掛けるにせよ、何にせよ。白の少女は感情を浮かべる事も無く其方を見遣ればじっと視線が送られて】 【深夜の墓場。――――ともなれば、不吉であり
誰も近寄る者が居なかったのだけれど】 【今宵は其処に禍々しい気配が満ちていて。魔力だとかを感知出来る者ならば其れが所謂“瘴気”である事が知れるだろうし】 【そうで無い者だとしても本当的に“危険な何か”と感じ取る事が出来るだろうか】 【見遣れば、居るのは紅いドレスを纏った一人の少女】 【金色の髪に、朱色の双眸――――見てくれだけならば、本当にただの子供なのだけれど】 【瘴気は、紛う事無き少女本人から発せられていて】 「――――古い世界にさようなら。新しい世界にこんにちは 今宵私アリスが紡ぐお話しは希望絶望人間達の
楽しいお話…………なの、だけれど」 【墓石に腰を掛けたならばブラリブラリと揺らされる脚】 【まるで暇を持て余した子供がする其れであり、悪魔の気配とはほど遠いのだが】 【――――不意に、土の中から突き出た一本の腕。肉が削げ、所々骨が露出して居る其れは、恐らくは埋められた者と考えて間違いは無く】 【其れを皮切りに、次々と墓の中から這い出てくる死者達。宛ら、一昔前のゾンビ映画のようで】 「みんなお話出来ないのね?それじゃあつまらないわ、つまらない 自分の好きだった人も自分の子供の頃も、きっと自分自身の事も忘れているの
だもの。それじゃあ詰まらないわ」 【たった数分の内に、墓は死者の呻く声と這いずる音だけで支配される事となる】 【――――遠くからでも異変に気付く事が出来るのは、先ず間違い無いであろう】 【実際に現状を目の当たりにし、どの様な行動を取るのかは訪れた者次第】 【手当たり次第に抹殺するか、見つからないようにと逃げるか。それとも、中心で退屈そうに座る少女に話し掛けるか――――】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/984
985: クローザ [sage] 2015/03/26(木) 03:27:00.27 ID:EPRvYPGV0 >>979 あー、連絡取れないとな〜...じゃあ... 【彼はポケットを探ると携帯電話を取り出した】 【彼に合わせた黒のカラーリングの機種】 【それを操作して、ある画面を見せた】 ほら、これ電話番号とメアドだから 都合のいい日とか、いつでも教えてくれ 【旅人がこういう物をどこで手に入れるのだろうか】 【少々気になるかもしれないが、】 こんなんでいいかな? オレ住所不定の身だから... 【彼は去り際に一応の連絡先を教えてくれた】 【住所不定とか、ますます不審者っ
ぽい】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/985
986: 霜降氷雪 [sagesaga] 2015/03/26(木) 08:54:26.97 ID:kfbXKoP1o >>985 了解、です えっと、メモメモ…… 【レジの横に転がっているメモ帳を手に取り、番号とアドレスを書き写す】 【流浪の民でありながら、意外とお金のかかる携帯電話を持っているのは意外で】 【お金の出所が気になったが、それは次の機会にでも聞くことにする】 はい、大丈夫……です 後で、電話しますね……引き留めて、ごめんなさい 【メモを大事そうに手にもって、頭を下げる】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/986
987: クローザ [sage] 2015/03/26(木) 10:06:38.68 ID:EPRvYPGV0 >>986 いいっていいって、それじゃあまた今度な〜 【そう言って軽く手を振りながら】 【たった一人の狼男は店を後に出て行った】 【その後ろ姿はヤッパリ楽しそうで】 【氷雪との時間が楽しかったと思わせる】 ......さて、お仕事の時間だな 【そう確かに呟いて、街中の雑踏に彼は脚を踏み入れた】 【彼の特徴的な金髪や白い肌はたとえ目立っていても、】 【人混みに紛れて見えなくなることに時間はかからなかった】 /それではこの辺りでありがとうございましたー!! /お
時間掛けてしまってすみません...!! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/987
988: 霜降氷雪 [sagesaga] 2015/03/26(木) 17:51:35.45 ID:5XgavFxXo >>987 はい、また近いうちに…… それでは……お気をつけて、です 【別れの挨拶を口にして、玄関ドアの前で一礼】 【そのまま、雑踏の中へと紛れていくクローザーの背中をしばらく見守る】 ……今日のお仕事終わったら、電話しないと……うん …………楽しみ 【そう、小さく呟いて】 【彼女もまた、自分の仕事に戻るのだった】 //何度も遅れてほんとすいませんでした…… //お疲れさまでした! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/988
989: クローザ・F・ローズン [sage] 2015/03/26(木) 19:58:09.61 ID:EPRvYPGV0 【血に濡れていた】 【頭の先から爪の先まで、闇の中でも分かるほど】 【醜悪な臭いが視覚にまで作用するような空間】 【一歩踏み入れただけで分かるような】 【あまりに分かりやすい"死"の空間がそこにあった】 ハァ...ハァ...ハァ... 【血溜まりに浮かぶのは】 【かつて人の形をしていたであろう、肉塊】 【苦悶の表情をあげた肉が転がっていた】 ハァ...ハァ...ゴホッゴホッ!! クセェ...な... 【その側で、壁にもたれ掛かって咳き込む。一人の影】
【どこか篭った声ではっきり聞こえないが、疲弊しているのは感じられる】 【闇夜の保護色のような黒のコート】 【その頭をすっぽりと覆うフードで、容姿は分からない】 【僅かに覆いきれてない癖のある金髪が妙に目立つだろう】 ......汚...ねぇし、早く...体を洗わない...と 【声は男っぽいが、何かに覆われているのか聞こえにくい】 【だがその理由も、すぐに分かった】 【仮面、素性を隠す黒の仮面に顔が覆われている】 【狼の頭骨を思わせるフォルム】 【本来右目の穴のある場所に薔薇の様なもので埋められていて】 【左目の穴から唯一、その
素顔であろう紅い瞳が覗いていた】 【そして、ピチャピチャ、と血溜まりを踏む足音を立てて立ち去ろうとしていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/989
990: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/27(金) 00:08:18.01 ID:64R9biLgO 【路地裏】 【微かに聞こえてくるのは櫻の童歌】 【遊女の歌だとか妊婦が突き落とされて流産した歌だとかいう話もある歌で】 【その歌声に惹かれて路地を覗き込んだのならば其処にあるのは幾つかの物体】 【倒れ伏す死体が一つ、櫻の幼子が遊ぶような少女の人形を等身大にしたモノが一つ、そしてその人形から伸びた影から生える黒い両腕に持ち上げられた死体が一つ】 ……つまらないわ 【ぽつり、と言葉を発したのは人形──否、人
形じみた姿形の少女だ】 【蘇芳色の前髪は目元、両側は顎の辺り、後ろ髪は肩甲骨の下で切り揃えた髪型に赤い着物の十代半ばの少女】 【その着物の襟は何故か左前で】 ──誰か遊んでくれないかしら? 呼ばれた気がして来てみたのに此処に在るのは死体ばかり…… 【全く誰が呼んだのかしら? と少女は不満そうな面持ちで呟き】 ……嗚呼、それより……私、何か欲しいモノがあったんじゃなかったかしら…… 【少女は影から生えた腕を下げると死体を地面にそっと下ろし、何だったかしら、と考え込む】 【しかしすぐに首を横に振り、駄目だわ思い出
せない……と溜め息を吐く】 ──私は何者なのかしら? どうして此処にいるのかしら? 私は何が欲しいのかしら? 【少女はぼんやりと空を見上げ、呟く】 【それでも何か物音か気配があれば其方に目を向けるのだろうが】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/990
991: 霧崎舞衣 ◆8R7odKA9zA [sage saga] 2015/03/27(金) 00:38:44.38 ID:be8cCkJwo >>990 【彼女はこの道を選んだことを少しばかり後悔した。外回りの仕事を終えて】 【車を停めた駐車場へ向かうために何の気なしに路地を進んだのは失敗だったか】 【彼女にとってはこの路地も『庭』みたいなものだが、イレギュラは可能な限り避けたい】 【道を進む程に血の匂いは濃くなっていく。…しかし、自分は慣れている。故に、進んでしまった】 …………。 【彼女はこの異常な事態に遭遇するが声を上げはしない。切れ長の刃のような目を細めて、淡い
色の】 【口紅を塗った唇を硬く結ぶ。長い黒髪を後ろで1つに結んだ。スーツ姿の女性であった。平均よりも背は】 【高く、髪色、瞳の色、色白な肌に細い体格でどこの生まれかはひと目で分かる。シルバーフレームのメガネは】 【鋭い眼光を更に冷たくするような厳しさを感じる。単なる警戒心の薄いビジネスウーマンでは無いと言っている】 【まあ、腰に朱塗りの鞘の刀をつっている時点でどういった人間かある程度わかるだろうし。彼女の上着の】 【襟についた四つ割菱の金バッチがヤクザの幹部を示すものだと分かれば一目瞭然なのである】 貴女は何者
なのかしら? 【静かな声で彼女は問うた。あからさまに構える様子はないが、声色は厳しい。かつ、左手は鞘を握り】 【鍔に親指をかけてある。銃で言えば、セーフティを外しているようなものだった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/991
992: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage] 2015/03/27(金) 01:13:16.22 ID:64R9biLgO >>991 【静かに、しかし何処か張りつめたその声に少女は其方に目をやる】 【そして、自分と同郷らしき女性の姿をその焦茶色の瞳にとらえると彼女を頭の先から爪先までじっと見ると】 ……何者か、は解らないわ 何処の誰なのか、どうして此処にいるのか 【相手がヤクザであるという事にも気付いていないのか淡々とした声で応え、ふうと溜め息を吐く】 ──ただ、一つ言えるのはこれは多分私の仕業じゃないって事 私が此処に現れ
た時にはもうこうだったもの ……だから刀を抜くのはやめて頂戴? お姉さん、怖い顔よ? 【少女は鯉口を切られたそれをちらりと見ると少しだけ顔をしかめる】 【それから少し考え込むと少女は、ああそうだわと呟き】 ……それよりもお姉さん、朱い灯 を頂戴? 私の朱い灯……朱い灯を付けた草……何だったかしら、 ほお……ほう…… 【何かを思い出そうとする様に口にしながら片手を女性に伸ばそうとする】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/992
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