[過去ログ] 【空知英秋】銀魂 二百十四訓 (760レス)
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203: 2012/11/28(水)20:27 ID:mHFvarUL0(1) AAS
余談:蜜月

桂(月子)が鬼兵隊に来て何日か経った頃、万斎にそろそろ桂を売る時期じゃないかと持ちかけられた。

おそらく、俺と桂の中を察しているのだろう。こいつは騎兵隊の中でも一番聡い。その上で、あえてこう聞いてきた。

「予定の変更もあるのでござろうか」

桂共々、迎えに来るであろう将軍を爆破。
省4
204: 2012/11/28(水)20:28 ID:Sd7TeKVp0(1) AAS
お前には分かるまいよ。俺たちのことなんざ。

「だが、それじゃあ、この世界をぶっ壊すことにはならねえよ。俺はそんなに気が長い方じゃねえ」

万斎、聡いお前のことだ。ここまで言えば、きっと桂側に考えが合っての情事と納得するんだろう?

いや、今一番そう思いたいのは、俺の方かもしれねえが。

桂との関係に、何でも良いから理由を求めているのは、万斎、てめえより俺の方なんだよ。
省1
205: 2012/11/28(水)20:29 ID:0HMhXJPZ0(1) AAS
毎晩のように、桂を抱いた。

何度か身体を重ねても、奴が声を立てることはない。

「この部屋には誰もちかよりゃしねえよ」と言っても、何の反応も示さない。

だが、俺には分かる。

徐々にこの身体に馴染んできているお前は、もうとっくに快楽を知っている。
省3
206: 2012/11/28(水)20:30 ID:qOr937qd0(1) AAS
何度も何度も角度を変えてはその身体を探る。

お前の反応するところ。

「っ!!!」

探り当てた、そこをしつこく責めれば、お前は泣きそうな顔をする。

「やめろ!高杉」
省8
207: 2012/11/28(水)20:34 ID:q50aWVgH0(1) AAS
ギリッと、俺の背中に爪が食い込み、奴の身体が痙攣する。俺をぎゅうぎゅう締め付ける。

くっ・・・俺も耐えるので精一杯だ。

ああ、その顔。見たくて見たくてたまらなかったモノが、やっと見れた。

一度あふれたものは止まらない。ぽろぽろ涙を流しながら、何度も喘ぐ。

「ああ・・・」そんな切ない声がとにかく聞きたくて。だが、夢中になればなるほど、自分の首をも絞めている。
省6
208: 2012/11/28(水)20:35 ID:f5DeuTWt0(1) AAS
俺を変えたあの日・・・あの人が居なくなってから、こんなに気分が良い日はない。

安っぽいが、これが征服感というモノなのかもしれねえ。

眠る桂の胸もとにそっと顔を埋めて口づける。そのまま、きつく吸えば、紅い跡が付いた。

肌が白いから、余計に紅く見える。奇麗だ。

そう。
省1
209: 2012/11/28(水)20:38 ID:jJH2SBTU0(1) AAS
(桂視点)

何度目かの同衾を経た夜、

「この部屋には誰も近寄りゃしねえよ」と奴が言った。

その時はどういう意味か測りかねていたが、この日の奴の行動でその言葉の真意を察した。

やけにしつこく、俺の反応を伺っている。
省6
210: 2012/11/28(水)20:39 ID:O6teOfuB0(1) AAS
せめて、と思って自分の腕を噛もうとしたら、あっさりあいつに捕まれ、その手を背中に回させられる。

瞬間、

「!!ああああ・・・!!!」

何とも言えない感覚に襲われ、達した身体がのけぞる。声を抑えることも出来ない。

つらくて悔しくて、ギリッと、奴に爪をたてる。身体が痙攣するのを止められない。
省6
211: 2012/11/28(水)20:43 ID:xShVl+2x0(1) AAS
自分でも分かるほど、ひどくかすれた声だったから、伝わったかどうかは分からない。

でも、言い直す気力もないし、

なにより、

そこで意識を失ってしまった。

白濁した意識の中で
省8
212: 2012/11/28(水)20:44 ID:Lp2a8GoG0(1) AAS
銀時が、迎えに来てくれた日。

高杉が、俺に将軍を寝所で殺せと、短刀を押しつけてきた。

今までの行為が、その為だったのかとそこで悟った。

貴様は、俺を男に馴染ませるために抱いたのか。だとしたら、ずいぶんと見くびられたものだ。だが、いかにも貴様らしいよ。

駒の気持ちなどどうでもいいのだろう。貴様の世界は貴様中心に回っているのだろうからな。
213: 2012/11/28(水)20:44 ID:N6JZNALm0(1) AAS
だがな、高杉。

そうだとしても、俺にはひとつ解けない疑問があるんだ。

ただただ男を教え込むための行為ならば、なぜ貴様は・・・

あえて子供が出来るようなことをする?

色町でも、街娘でも、女に不自由しなかった貴様がそんなヘマをするとは思えない。
省5
214: 2012/11/28(水)20:48 ID:FFJEI9tU0(1) AAS
6.5 夫婦の絆

(銀時視点)

夫婦として暮らすことになった手前、以前のように桂をソファーに寝かせるわけにはいかない。

なにより、妊婦にそんなことをした暁には、周辺の女共に殺されかねない。

というわけで、例の寝室に二つ布団を引いて寝ている。
省3
215: 2012/11/28(水)20:49 ID:NoN96Xgn0(1) AAS
この桂にねえ����。

たまたまこちらを向いて寝ていた奴の顔をちらりと見た。ちゃんと目を閉じて寝ている顔は、まあ、可愛いと言えないこともない・・・って、おいおいおい!!

別にやましいこと考えている訳じゃないからね!!!

でも・・・

でも、もしも。
省6
216: 2012/11/28(水)20:50 ID:s0AP1f+50(1) AAS
ていうか、子供が出来るってどんだけよ??

一回や二回じゃないよね?

もう毎日って感じなの?

そんなに桂っていいわけ・・・・って、だから、ないから!!ナイナイナイナイ!!

再々度、桂を見る。うっすら唇が開いた。
省8
217: 2012/11/28(水)20:54 ID:vbQFPTY90(1) AAS
いや、そういや、それ以前にあいつは、こいつの妊娠知ってるの?

しらね��だろうな。知ってても、きっと俺の子だとか思いそうだよな!

んだよ������!無責任なマダオじゃねーか、あいつの方が!

くっそ����、何で俺ばっかりこんな外れくじ引かなきゃならないわけ??

だって、だってさ、この先 結野アナとかさ、きれいなお姉ちゃんと知り合ったとしてさ、もしかしたら交際・・・ってなことになるかもしんないじゃん!!
省5
218: 2012/11/28(水)20:55 ID:DDzY/o1Y0(1) AAS
ギャッ!!!と、あやうく悲鳴を上げてしまうところだった。

桂がしっかり起きていて、あの黒い目でこっちを凝視している。

「貞子か!!!お前は!!」

「貞子ではない、桂だ」

「今は坂田でしょ」
省9
219: 2012/11/28(水)20:57 ID:C6yLVrnc0(1) AAS
「てめ����、言えって言ったのてめえだろうが!!この借りは、男になったら倍返しだかんな!!いや、十倍返しだな!!!」

「ああ、男になったら好きなだけ殴りかかってこい。返り討ちにしてくれるわ。大体、貴様は無粋なことをづけづけと・・・」

「だってさあ。気になるじゃん。夫としては」

うっと桂が言葉に詰まる。

一応、迷惑かけているという自負は、義理堅いこいつには人一倍だ。
省8
220: 2012/11/28(水)20:58 ID:bJnz5+iL0(1) AAS
マジこいつ、何なの。

天然とか言うレベルじゃないんですけど。

「しかし、お前相手に・・・高杉もすごいね!尊敬しちゃう!ある意味クララが立つよりすごいことだよ、これは!!」

「さっきから、やたら高杉、高杉と・・・お前は、一体何を言いたいんだ」

・ ・・たしかに。俺は一体何を言いたいんでしょう。で、どうしたいんでしょう。
省5
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