食物と酒、嗜好品の歴史@世界史板 113皿目 (780レス)
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(1): 06/30(日)07:27 ID:0(252/779) AAS
>>246
旗本等の禄が出どころの米屋の米と、諸藩や農民が運んできたものが出どころの米問屋の米と、代替性が無いほど違うものなのか?
そうはならんよな。
どっちも飯に炊いて食うもの。
すぐ近く、狭い範囲の江戸市中で、一方が市場の価格決定に影響されない、なんてありえるのか?
金貨銀貨との交換レートの大きく違う米があれば、安い側の米はたちまち金銀と替え尽くされて、高く扱う側に持ち込まれてしまうわな。
経済学とかの言葉でいう「裁定取引」ね。

そもそも、米屋も米問屋から仕入れるでしょうに。
金に色は付いていないわけでない、米粒に印が付けてあるわけではないんだから、安く仕入れたものでも高いものと同じに売るよなあ。
これも裁定取引だわ。内部で完結しているけど。

どっちが高いか(同量の米に対してより多くの金貨銀貨を要するか)でも矛盾が出るで。
まず、出どころが禄の高いとする。米屋は当然、交換を拒みたいだろ。米問屋なら同じ金貨銀貨でより沢山仕入れられるんだし。
結局は、米問屋と近い交換レートにしなければ引き受けてもらえない。
こんどは、禄の米の方が安いとする。米屋は喜んで引き受けるだろう。米問屋の方も、金銀に換えたい米は、米屋に対して同レートで
米屋に持ち込むしかない。レート差が大きすぎる場合には、こんどは、米屋の方が米問屋に持ち込むだろう。俵に印があったとしても、
米粒にまでは印はつけようが無いし。
結局は、一方が市場の価格決定に左右されない一物二価が狭い市中で実現するはず無いんじゃないかなあ。
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