[過去ログ] 【ss】聖女の戸締り【最高傑作】 (13レス)
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1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [age] 2015/11/28(土)19:54 ID:olk3g1l70.net(1/6) AAS
自分の裸の写真を見つめながら、これもナルシストなのかなと佐伯真夜は思った。
鳥の鳴き声に顔を向ける。二階の窓から見える空は暮れかけており、部屋の中も薄暗い。張り出した山の木の枝の間から、遠くに鳥が飛んでいるのが見えた。
急がないと暗くなっちゃう。真夜は鞄からピンの入ったケースを取り出して、写真と一緒に壁際に向かった。
住人が居なくなって久しい、廃屋と呼んで差し支えない古い洋館。元は白かったらしい壁も煤けたように変色し、所々漆喰が剥がれ落ち黄色い土壁が覗いていた。
真夜は壁の前に立つと、十四歳には不似合いの淫らな笑みを浮かべた。壁の中ほどに止められた何十枚もの写真。中学のブレザー姿、下着姿、中には全裸で卑猥なポーズをとった物も、すべて真夜本人の写真だった。
ホコリまみれのソファーの背もたれに靴で乗って、上に空いたスペースに写真をピンで留めていく。
「あは……やらしい」
ショーツを太ももまで下ろしてスカートをたくし上げた写真に、目をとろんと溶かして頬擦りする。写真の背景は、まさに今貼られている壁だった。
ソファーから降りて壁一面を眺める。最初の頃の写真は大人しいものだった。人気のない山のふもととはいえ、自分の家以外で、それも半ば野外とも感じられる廃屋の一室で肌を晒すのは倒れそうな程の興奮だった。
なのに、自分はなんていやらしい人間なんだろう――。
省16
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [age] 2015/11/28(土)19:54 ID:olk3g1l70.net(2/6) AAS
「ごめん急におなか痛くなっちゃった大変あたし悪いけど先にかえるねっ」
一気にまくし立てて顔の前で手を合わせると、誰の反応も待たずに真夜は来た山道を駆け戻った。大きく腕を振り上げるマジ走りで斜面の向こうに走りこむ。途中で、置いていかれたゆかりの悲鳴が聞こえたが、真夜は心を鬼にした。
頭の中に浮かべた地図を頼りに、山道を外れた藪に分け入って斜面を駆け上がる。背中で束ねた長い髪が時折引っ張られる感覚がしたが、気にせず走り抜けた。
枯れかけた枝のバリケードを突っ切った真夜の前に、見慣れた茶色のレンガの建物が現れた。
ぐずぐずしてらんない。低い柵を乗り越えていつもの出入り口――ドアが外れた裏口から中に入る。二階に上がりすぐ左手、薄闇に包まれた部屋の中で、壁に張られた写真がぬらぬらと光っていた。
間に合った……。真夜は長い吐息を漏らすと、開いたドアに背中と頭をくっつけて胸の奥から来る笑いの発作にしばし胸を揺らした。
まだ終わってない、しっかりしないと。自分を叱咤する。これだけの写真を剥がすには、手早くやっても何分かかるだろう。真夜はいつもの様にソファーの背もたれに登り、ピンはそのままに写真を引き剥がし始めた。
全裸にスカートを前掛けのように咥えた自分、局部だけをアップにした写真、自分で乳房を揉み上げた写真もある。剥ぐ手が遅くなり、見つめる時間が少しずつ長くなっていった。
もしも――と真夜は思う。この写真が見つかったらと。自分と同じ中学2年の男子三人、三人のオトコに、逆らいようのない弱みを握られたら。佐伯真夜がどれだけいやらしい女か、人気のない山の廃屋で知られたら――。
次の写真に手を伸ばした真夜の足が、ずるりと背もたれから滑り落ちた。
省15
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [age] 2015/11/28(土)19:55 ID:olk3g1l70.net(3/6) AAS
本町隆志はドアの外れた裏口の前で、他の二人を大声で呼んだ。
「こっから入れそーだぜー!」
薄暗い入り口を見ているとわくわくしてくる。犬の散歩中にこの洋館を見つけて、親友達に探険を言い出したのも、まさにこの時の為だったのだ。
雑草を掻き分けて二人がやってくる。隆志は不意に、腹に押さえられるような感覚を感じた。
「大声だすな、これは立派な不法侵入にだな――」
「それよりゆーき、なんか食い物もってねえ? 俺はらへってきたかも」
「おまえはなあ……」
眼鏡をかけた少年が歯をかみ締めて額を押さえる。隆志の携帯がアニメの主題歌を大音量で鳴らしたのはその時だった。
「はいはい、あれ、佐伯さん? 腹の具合は大丈夫?」
『うん、平気へいき。いやあちょうど帰りに本町君のお姉さんに会ってさ、今晩はカニ鍋って言ってたから』
省9
4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [age] 2015/11/28(土)19:55 ID:olk3g1l70.net(4/6) AAS
あれは絶対に幽霊だった――。川内豊はもう大分暗い階段を登りながら、思い出したくも無い昔の記憶を脳裏から追い払えないでいた。
小学校にも上がらない子供の頃、たった一人で留守番していた時に見た白い女。あれから部屋の電気を付けたままでしか眠れなくなった事は、幼馴染の松串ゆかりしか知らない秘密だった。
こんなトコ早く帰ろう……。二階に上がりすぐ左手にある部屋に入ろうとした豊の耳に、小さく木のきしむ音が聞こえた。目だけを動かすと、廊下の突き当りの部屋の扉がゆっくりと閉まろうとしている所だった。
ごくりと唾を飲み込む。扉は小さく隙間を残して止った。しばらく凝視してから足を踏み出したのは、むしろ何も居ない事を確認したいからだった。
扉の前に立つ。部屋の中には窓がないのか、廊下の薄明かりで開いた隙間に白いタイルが床に見えるほかは、真っ暗だった。
暗い部分に入ると死ぬ。そんな気持ちで豊は廊下に立ったまま、扉の根元を押して開いた。
「風呂……?」
白い浴槽の端が薄闇に浮かび上がる。恐る恐る内側を覗き込もうとした豊の足首に冷たい帯が巻かれたのはその時だった。
帯じゃなくて手だと分かったのはさすられたからで、それが女の手だと分かったのは、扉の影から上半身を乗り出して、床にはいつくばって、髪の毛が蜘蛛の足のように床にへばりつき白い背中が――。
女の舌がズボンの下からすねを舐め上げた。
省10
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [age] 2015/11/28(土)19:55 ID:olk3g1l70.net(5/6) AAS
村井君が壁一面の写真を眺めている後ろで、あたしはショーツ一枚の姿でどうすることもできず座り込んで床を見つめていた。
「佐伯さんて写真が好きだったんだ」
顔を上げると、彼はテーブルに置いた私の鞄からデジカメを取り出してこっちを見ていた。
「撮ってあげるよ、だから……ね?」
眼鏡越しのどこか冷たい目に見つめられて、あたしは彼の求めるままに立ち上がり最後の一枚を――。
危ないところで真夜は我に返った。
胸元に電源を切った携帯を握り締めて、扉の影から階段を伺う。階下から裕樹に呼びかけられて頭がトンでからまだ数秒も経ってはいなかった。
ぎしり。ゆっくりと階段を登る足音が聞こえる。
もうだめだと思った。穴があったら入りたいと思った。いっそ部屋の鍵を閉めてとじこもってしまいたいと思った――。
裕樹が門から出て行く後姿を、真夜は二階の窓から確認した。
省15
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/28(土)19:58 ID:OO62SH7/0.net(1) AAS
毎コンマ立てろ
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/28(土)19:59 ID:JFebuKK80.net(1/2) AAS
毎秒立てろ
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/28(土)20:01 ID:JFebuKK80.net(2/2) AAS
あ
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/28(土)20:02 ID:rsNhbxiE0.net(1) AAS
毎秒立てろ
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [age] 2015/11/28(土)20:03 ID:olk3g1l70.net(6/6) AAS
初霜スレの奴らしかおらんやんけ!
11: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [age] 2015/11/28(土)20:08 ID:XJWDx5rm0.net(1) AAS
あーVIPはsage進行か
手動スクリプト荒らしで有名な奴な
なんjにスレ立ってるから来てみ
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