[過去ログ] 最新ソフトで歴代棋士の指し手一致率を調査した結果 (1002レス)
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79(1): 2019/05/14(火)07:48 ID:NlesYqki(1/35) AAS
>>1
スレ立てサンキュー
解析した1964年44局データを貼っておきます
画像リンク[png]:i.imgur.com
83: 2019/05/14(火)08:07 ID:NlesYqki(2/35) AAS
1966年の大山名人の解析データ
64年と66年だけを調べたのは、年度勝率が一番高かったから(0.767)
無敵時代の大山には羽生でも勝てないかもしれないというプロ棋士の証言を確かめるのにもってこいと山を張って調べてみた
実際に調べたのは1月〜12月なので64年の勝率は0.727、
66年は0.700だった
画像リンク[png]:i.imgur.com
85(2): 2019/05/14(火)08:17 ID:NlesYqki(3/35) AAS
>>38
何がテーマであれ、ブログ主の立場に立つのは好きでない
よって、意見を伝えやすい5ちゃんねるを利用して書き込むようにするよ
89: 2019/05/14(火)08:50 ID:NlesYqki(4/35) AAS
1964年の大山名人の棋譜は将棋DBサイトに44局存在する
この年の大山は棋聖戦の升田、王将戦の二上で新年をスタートして、名人戦も二上と、続けて棋戦戦を関根と、同時進行で王位戦を二上と、王位戦が終わるやいなや十段戦を升田と、十段戦と重なり棋聖戦が本間といった具合に各地を転戦して1年中タイトルを戦った
その全冠制覇の合間に王座戦5-0優勝(決勝以外は後手)、NHK杯4-0優勝(すべて後手)を為し遂げている
これだけ高いレベルの実績からして、この年の大山を現在の最強のソフトで解析するとどうなるか
果たして高い一致率が見られるのか
対戦相手の一致率も分かるから当時のトップ棋士のレベルも分かるはずだ
というわけで実際に調べてみた
調査内容:前半40手を除いた後半のみの一致率
対象棋譜:1964年の44局
解析ソフト:ShogiGui
省13
96: 2019/05/14(火)09:11 ID:NlesYqki(5/35) AAS
同様の方法で最も強かった三冠達成したときの升田、25歳の中原と羽生、羽生との比較で同じ1995年の谷川についても調べた
恣意的な棋譜採取という批判をされないように将棋DBサイトで検索できる全棋譜を解析した
当然、アマ名人との角落などの棋譜は除外した
その結果は>>1の画像でわかるように大山が85%で羽生は78%となった
大山の一致率が凄いキャプチャーは証拠として提供したが、大山より一致率が低い棋士のキャプチャーはいくら貼っても大山より一致率が低い証拠にできない
一致率が低いキャプチャーはいくらでも作れるからだ
したがって、このスレの羽生ファンが羽生の一致率が大山より低いことにどうしても納得いかない、あるいは許せないのなら、自分で調べて、大山の85%より羽生のほうが高いことを示すしかない
どの年、どの年度でも構わない
ただし、将棋DBで検索できる全棋譜を解析してキャプチャーを証拠として提示しなければならない
同じソフトで大山と同じ一致率だったのは2018年の藤井七段だった
省5
105: 2019/05/14(火)10:25 ID:NlesYqki(6/35) AAS
>>71
キャプチャーを見るように
大山は悪手の少なさでも群を抜いている
110: 2019/05/14(火)11:25 ID:NlesYqki(7/35) AAS
>>94
キャプチャーには悪手数も平均悪手も出ているよ
111: 2019/05/14(火)11:33 ID:NlesYqki(8/35) AAS
>>101
藤井七段も敗局時の一致率が大山に次いで高いからね
おそらく敗局時の一致率が高い棋士が強い棋士なんじゃないかな
形勢が悪くても評価値をそれ以上悪くならないように指し続けて、相手が間違えたら許さないような指し方をしていることになるからね
112: 2019/05/14(火)11:41 ID:NlesYqki(9/35) AAS
悪手かどうかを判定するのではなく一致率を判定することに主眼をおいて解析した
というのも悪手かどうかの判定をするにはより精度の高い解析が求められる
それこそ一手ごとの検討で探索深度を23ほどにしないと断定はできない
しかし、よく考えてみるとプロ棋士はそれほど深く読んで指し手を決めているわけではない
10数手先くらいで読みを打ち切って判断している(詰むかどうかの読みは別)
仮にもっと深く読んだとしても読み抜けは最初の10数手の中にあることがほとんどだ
重要なのはその読み抜けの手が大事にいたらないか致命的な見落としになるかは運次第だということだ
それなら、最善手率が高い棋士は悪手を指す確率も少ないはずだし、1局平均40手、40局で1600手を解析した結果の一致率が85%というのは素晴らしいというしかない
一致率すなわち最善手率ではないが、トップ棋士よりレートが1000高いソフトとの一致率が50年前の棋士なのに85%なのは驚きでしかない
素直にそう思えない人はおかしいのでは
116: 2019/05/14(火)11:59 ID:NlesYqki(10/35) AAS
>>44
山下氏の解析は2013年のソフトで探索深度が11だった
2013年のソフトはプロ棋士より低いレートなので一致率も50%台だった
お互いに最善手率が高くないと一致率は高くならない
どちらかでも最善手率が高くないか、どちらも最善手率が高くない場合は、指し手が一致する確率は当然低くなる
2016年の技巧あたりから、ようやくプロ棋士の指し手を正しく評価できるようになり、プロ棋士の最善手率は想像以上に高く、棋譜によっては一致率が90%を越えることがわかってきた
何を言いたいかというと、2013年ソフトの探索深度11の解析結果なら信じることができて、最新最強ソフトの探索深度17の結果を信じることができないというのはおかしいんじゃないということ
それなら、ソフトでの解析結果は一切信じないという立場、態度をとらないといけないね、と言いたい
131: 2019/05/14(火)12:36 ID:NlesYqki(11/35) AAS
>>118
そうした仮説は自分で検証してください
いちおう俺も検証しているが、結局ソフトの結論は大山>羽生となる
別に大山に肩入れしているわけではないので悪しからず
145(1): 2019/05/14(火)15:59 ID:NlesYqki(12/35) AAS
>>109
>早指し棋戦、もしくは長時間の棋戦で分けてほしいな
一致率を1時間以下の棋戦(早指し)と1時間超の棋戦、及び二日制対局に分けてみた結果
ただし、大山の早指しはNHK杯の2局だけなのであまり参考にならない
大山 1964年 羽生 1995年
藤井 2018年
早指し 1時間超 2日
大山 80.0% 83.9% 86.1%
羽生 76.8% 75.9% 80.1%
藤井 89.8% 84.7%
省4
148(3): 2019/05/14(火)16:37 ID:NlesYqki(13/35) AAS
>>1の棋譜解析データに名人戦等のデータを追加したので参考にどうぞ
画像リンク[png]:i.imgur.com
150(1): 2019/05/14(火)17:02 ID:NlesYqki(14/35) AAS
データ解析に至る経過
当たり前だが将棋は最善手率が高ければほとんど勝つ
最善手率が高ければ高いほど勝率がよくなる
本当の最善手率はわからないが、最強ソフトとの一致率を代用できるはずだ
こうして、強さの指標に一致率を採用することにした
例えば、今年の対局で解析した一致率95%以上のデータが72個あり勝ったのは69個(勝率96%)だった
一致率70%以上の勝率も79%になっている
集計したのは358棋譜で1棋譜からの一致率データは倍の716でそのうち一致率が70以上の数は355、そのうちの282が勝ちになっている
もちろん一致率が高いほうが勝つ確率も調べた
324/358=0.905
省1
151: 2019/05/14(火)17:07 ID:NlesYqki(15/35) AAS
一致率で棋力が比較できるなら、大山の棋力の低下も一致率の推移で追えるはずだということになる
しかし、全棋譜の解析は大変なので、頂点に位置する棋譜の解析で代用することを思い付いた
名人陥落の1972年の中原との名人戦と前年の升田との名人戦を取り上げることにした
これは相手の力量も一致率で調べたいという目的も含んでいる
それと、既に解析がすんでいる1964年の二上、1966年の升田との名人戦を比較してみる
さらに晩年の順位戦で強いときの大山が見られたと云われている1982年度と1991年度の順位戦の棋譜を解析した
せっかくなので、羽生の名人戦の一致率も調べることにした
大山のほうは
64年 二上 4-2
66年 升田 4-2
省9
153: 2019/05/14(火)17:12 ID:NlesYqki(16/35) AAS
大山の名人戦の解析結果
1964年 大山84.5% 二上77.0%
1966年 大山86.3% 升田76.7%
1971年 大山78.0% 升田72.6%
1972年 大山72.9% 中原73.4%
画像リンク[png]:i.imgur.com
154: 2019/05/14(火)17:14 ID:NlesYqki(17/35) AAS
羽生の名人戦解析結果
画像リンク[png]:i.imgur.com
大山と羽生の比較データ
平均一致率が高い順
画像リンク[png]:i.imgur.com
155: 2019/05/14(火)17:21 ID:NlesYqki(18/35) AAS
大山晩年の順位戦の解析
画像リンク[png]:i.imgur.com
この順位戦の一致率データを見ると、80年代はA級棋士のレベルが落ちているように思える
あるいは名人戦に登場するトップ棋士以外はこれが標準なのかもしれない
明らかなのは1991年は大山を始め往年のトップ棋士の棋力が低下しているということと、それでもA級に在位できるし、ときに名人挑戦を争うことができるレベルだったということだ
これは、大山時代のレベルが低いのでなく、中原世代のあとの世代から谷川世代のレベルの問題に帰着する
その恩恵を一番受けたのは他ならない、羽生世代だということになる
156: 2019/05/14(火)17:38 ID:NlesYqki(19/35) AAS
一致率を調べる意義
イロレーティングは勝率が同じでも、相手棋士のレベルが高いほど高くなる
一致率も同様で、勝率が同じでも強い棋士ほど平均一致率が高い
似たような結果になるならレーティングでいいのではないかというとそうではない
(1)一致率なら最強時代が異なる棋士でも比較できる
(2)新人棋士のレーティングが信頼できるものになるには100局必要とされるが、一致率なら20局もあれば十分だ
(3)レーティングでは、研究が嵌まってたまたま一時的に高くなっているのか、地力の違いで高くなっているのかが分からない
(4)一致率なら、研究から離れた局面でどれだけ最善手を指せるか、疑問手や悪手率が少ないかの指標となるので、棋士の地力が評価できる
(5)一致率なら、相手の一致率の違いや、手数の違い、勝局時、敗局時の一致率など細かい分析ができる
(6)レーティングより少ない局数で評価できるから、戦形や持ち時間の長さなどで分類して分析することも可能だ
省3
158: 2019/05/14(火)18:20 ID:NlesYqki(20/35) AAS
>>149
忙しい終盤で相手に手を渡すとか、一直線の読みでなく、途中で手を戻す曲線的な読みができるとかが大山流
藤井聡太の将棋にも大山流の手が随所にある
もちろん、最強ソフトもその手が最善手と答えていることが多い
大山の受けも最強ソフトの結論に合致した受けが多かったということになるね
一直線の攻めが最善手に見えるのは相手が弱いからなんだな
ソフトのように防御力が高くなると一直線の攻めでは勝てなくなる
そのため長手数になる局が多い
”結論を急がない“という大山の至言はまさにソフトの思考と同じなんだな
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