高校地学の教員になりたければ (701レス)
1-

300: 2023/06/20(火)02:35 AAS
 今回は、さらに二つのケースを以下に紹介してみたい。一つは模写本であり、もう一つは一般書収録本とでもいうべきものである

舂麦(つきむぎ)御書(京都 満願寺蔵) 上段の写真をご覧いただきたい。これは京都の満願寺に所蔵される「舂麦(つきむぎ)御書」一紙の写真で、千葉市の立正安国会より提供していただいたものである。
 一見して感じるのは、「ああ、大聖人さまらしいお筆だ」ということ。一字一字の書きぶりもそうであるが、特に「舂麦一表芋一籠(ひとこ)笋(たかんな)二丸給了」という書き出しの文字の大きさなどは、大聖人晩年の特徴がよく出ている。また、「一籠」の上の「一」の字が極端に右下がりに書かれているが、これも他のご真蹟に見られる大聖人の書き癖の一つである。

けれども、もう一度よく見てみると、何だか少しおかしい。たとえば、右端下部の「女房の御」の「の」の字は余りにも形が崩れているし、他のかな文字も少しずつ筆運びが不安定で、全体的に落ち着かない感じがするのである。
 それもそのはず。これは大聖人の真蹟の模写である。模写とは本物そっくりに似せて写すことで、今のコピーと同じもの。この「舂麦御書」の場合は、おそらく真蹟をすぐ脇に置いて模写したものであろう。

「新麦一斗、たかんな三本、油のやうな酒五升。南無妙法蓮華経と回向いたし候」
 たったこれだけの文章であるが、こちらもやはり一読しただけで「大聖人らしいご文だなあ」と感じ入ってしまう。文章として非常に単純ではあるが、このように供物を並べ上げて、テンポよく「トントントン」と作られる手際のよさというものは、まさしく大聖人ならではといえる。
1-
あと 401 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.006s