バフェット・ソロス・ロジャーズを監視するスレ18 (337レス)
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183: 2020/08/14(金)18:57 ID:VE/Fgt4F(1) AAS
ジム・ロジャーズ会長は、新型コロナウイルスのパンデミック時に、輸送や観光業界の企業の株式に投資しただけでなく、
大きく下落した日本の上場投資信託(ETF)も購入した。ロジャーズ氏がロシアのビジネス紙「RBC」のインタビューで語った。

・ロジャーズ氏の新たな投資先の中には日本のETFも含まれている。同氏は、日本市場は45%下落という歴史的な暴落を記録したが、米市場は上昇を続けていると指摘し、「今上昇している市場よりも、
下落している市場に投資する方が好きだ。だから私は米国ではなく、日本に投資する」と語った。

同氏はさらに、「日本のETFを購入したのは、日本銀行がETFを買い入れていたからだ。日本銀行がそうするなら、私もそうする」と述べた。
184: 2020/08/18(火)01:08 ID:ME+NSQhi(1) AAS
ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイが、今年4〜6月期にウェルズ・ファーゴやJPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスなど大手銀行の株式を一部ないし全部売却する一方、
カナダの産金大手バリック・ゴールドの株式2,090万株、5億6,360万ドル(約600億円)相当を取得していたことが、米証券取引委員会(SEC)の開示資料(13F)において明らかになった。
バフェット氏と言えば、マーケットでは過去何十年にもわたって金に対して否定的な見解を示し続けてきたことで知られている。例えば、1998年には「有用性はない(It has no utility.)」として、「アフリカやそこらの地面を掘って、溶かして、別の穴を掘って、また埋めて、それを守っている」のを繰り返しているだけとしている。また、
「人々が恐怖を抱くようになれば儲かり、恐怖が薄れれば損をするが、金自体は何も生み出すことはない」として、恐怖心の強弱度合いによって価格が揺れ動くだけであり、金は新しい価値を生み出す資産ではないとの認識を示していた。
過去の株主宛のレターにおいても、金価格が上昇することはあっても、この「魔法の金属」は「アメリカ人の気質に合わない(no match for the American mettle)」とまで言って、金よりも株式に投資する有効性、優位性を訴え続けてきた。
もちろん、「金鉱山株」と「金」は同じものではない。金それ自体は配当や金利を生み出すことはないが、バリック・ゴールドは事業によって利益を生み出すため、収益が上がれば配当などの株主還元が行われ、企業価値が向上すれば株価も上昇する。
同じく著名投資家であるジョージ・ソロス氏は金上場投資信託(ETF)で直接投資に踏み切ることも少なくないが、この点ではバフェット氏は依然として金投資に対しては否定的ないしは慎重と言うこともできる。
しかし、金鉱山会社の収益が金価格動向の強い影響を受けることを考慮すれば、バフェット氏の今回の取引は、マーケットの金に対する見方が大きく変わっていることを象徴するイベントの一つと評価できそうだ。
米経済成長から大きな恩恵を受ける銀行株を大量に売却してまで、金鉱山会社の株式を購入したことは、同氏が米経済やドルなどの先行きに対して、不安を抱き始めている結果と言えるのかもしれない。
新型コロナウイルスの影響で米経済は大きなダメージを受ける一方、政府は過去最大規模の債務を抱える形で大型景気対策を打ち続け、米連邦制度理事会(FRB)は強力な金融緩和でドルの供給を増やし続けている。この状況の持続可能性が問われているのかもしれない。
省1
185: 2020/08/28(金)12:43 ID:wDYfIbxE(1/8) AAS
 香港警察が、香港紙「リンゴ日報」創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏と民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏を香港国家安全維持法違反容疑で逮捕した。12日までに2人は保釈されたが、中国による香港への圧力は強まる一方で、世界から批判が高まっている。
香港について考えるなら、1949年までさかのぼらなければならない。
この年、中国共産党政権による中華人民共和国が成立した。共産党政権に反発した人たちは、香港に逃れた。その後、香港は貿易を通じて経済発展を遂げる。工場の生産拠点もつくられ、世界有数の金融センターにもなった。
しかし、現在はどうか。今の香港は、ビジネスをするには人件費や物価が高すぎる。コストがかかるので、経済的な競争力も失われている。一方で、香港に近い深セン市(中国広東省)の発展はめざましい。
「アジアのシリコンバレー」と呼ばれるほど、優秀な企業が集まっている。
 香港の経済状況はますます悪くなり、生産拠点だけではなく、貿易拠点も他の場所に移っている。
 香港での民主化デモのきっかけになったのは、逃亡犯条例の改正案だったとされている。しかし、その裏には、家賃が高く、人々が生活に苦しんでいて、経済が少なからず後退していることも影響している。
 香港に拠点を置くビジネスマンは、今後も香港を離れることはないかもしれない。だが、今後、香港でビジネスをやろうと考える人は少なくなっていくだろう。
中国における香港の経済的な価値は、以前に比べて大きく低下した。中国にとって香港は必要ではなくなったのだ。
89年の天安門事件も同じだった。表向きは民主化が目的だったが、当時の中国が抱えていた経済的な問題と、それに対する人々の不安が与えた影響が大きかった。
186: ↑1↓2 2020/08/28(金)12:46 ID:wDYfIbxE(2/8) AAS
深センが発展し、マネーはシンガポールにも集まっている。その状況で、中国が香港を本当に抑え込もうとするなら、軍隊を派遣する必要はない。北京政府は、香港をこのまま放置し、衰退すればいいと考えているはずだ。
もちろん、中国も変わらざるをえない。
新型コロナウイルスの拡大をきっかけに、中国の人々は習近平国家主席への不満を公言しはじめた。これは、「閉ざされたクローゼットの中にいるつもりはない」という意思表示だ。危機になると、人々はオープンになる。
オープンになれば、中国は変わっていく。
中国の共産党一党支配が崩れると、政治が不安定化するという人もいる。だが、中国共産党の弱体化は良いことだ。
米国が20世紀に覇権国になった時も、国内外でいろいろな問題を経験した。10回以上の不況を経験し、街では暴動も起きた。それでも、20世紀では最高の国になった。中国も同じような問題を抱えながら、同じ道を歩むだろう。
中国は、国境線で複数の対立を抱えているが、国際的な戦争は好まない。戦争は自国にとって利益にならないことを、数千年の歴史を通じて理解しているからだ。
今はアジアの時代だ。中国は米国から“パワー”の座を奪う。その客観的事実を理解したうえで、中国を動かしていくことが重要だ。
187: 1 2020/08/28(金)12:48 ID:wDYfIbxE(3/8) AAS
新型コロナウイルスの影響で2021年夏に延期された東京五輪・パラリンピックの開催が、再び危ぶまれている。
開催しても観客が集まらない、そもそも各国で選考大会も開けない状況で、代表選手も日本に来ることができない。そんな心配があるのは当然だ。
 だが、私が日本のリーダーなら東京五輪を予定どおり開催するだろう。それは、歴史をひもとけばわかることだからだ。
1980年代の五輪を思い出してほしい。東西冷戦下にあった80年のモスクワ五輪では、米国や日本など西側諸国は集団ボイコットをした。84年のロサンゼルス五輪では、今度はソ連や東ドイツなど東側諸国が参加しなかった。
二つの大会は、国際政治の影響を受けて選手や観客を十分に集めることはできなかった。それでも、規模を縮小しながら五輪は開催された。
もちろん、東京五輪を開催することのリスクはある。コロナによって人々の不安が高まり、ヒステリックな心理が蔓延している今の状況では、通常どおりの開催は難しい。それでも前へ進もうとすることが大切だ。
この危機をチャンスとして生かさなければならない。なぜか。人は、危機を乗り越えようとすることで前に進む。五輪を開催すれば、人々は念入りに準備し、現在の状況に適応できるようになる。
 開催すれば感染症の発生などいろんな問題も起きるだろう。だが、それで「大会は失敗に終わった」とはならない。最高レベルの成功は難しくても、今から入念に準備をすることでリスクを下げ、失敗を最小限に抑えることができるはずだ。
仮に東京五輪が中止になったらどうなるか。
日本は、東京五輪に1兆円を超える投資をした。新しいスタジアムも建設した。民間では、東京にホテルを建てた企業もある。これらの投資は、大会が開催されなければ多額の損失となる。
188: 2 2020/08/28(金)12:49 ID:wDYfIbxE(4/8) AAS
もう一つ、歴史から学ばなければならないことがある。
東西冷戦で五輪が縮小された80年代とは違い、今回は、世界規模で新しい疫病が流行している。だが、人類は歴史を通じて何度も恐ろしい疫病を経験してきた。
ところが、今回は世界の歴史で初めてのことが起きた。疫病が、経済をストップさせたのだ。世界中のマクドナルドで閉店や業務縮小が相次いだ。
2009年にはメキシコと米国から豚インフルエンザ(H1N1)が流行したが、経済はストップしなかった。1918年にスペイン風邪がはやったときもそうだ。
コロナは恐ろしいウイルスで、特に高齢者は感染すると重症化するリスクが高い。ただ、未知のウイルスとの遭遇はかつて経験したことのある出来事だ。
スウェーデンは国を閉じなかった。結果的に、スウェーデンが他の国に比べて突出して悪い影響が出ているというわけではない。
こんな意見は、今は誰も理解してくれないかもしれない。それでもあと3、4年すれば、実際に誰が正しい判断をしていたかわかるはずだ。
日本は、これまでも大きな自然災害に襲われている。11年には巨大な津波が襲った。それでも、日本は前に進んできた。今回も同じだ。東京五輪は開催すべきである。
189: 1 2020/08/28(金)12:52 ID:wDYfIbxE(5/8) AAS
「歴史を通じて多くのウイルス、多くの伝染病に人類は直面してきた。今回の新型コロナウイルスのような経験は、もちろん初めてではない。だが、ここまでの規模で世界中が閉鎖されたのは、史上初めてと言っていいだろう。ウイルスが原因でマクドナルドの店舗が閉鎖されたこと
はかつてなかった。ウイルスが原因で日本航空を含む多くの国際線の航空機が飛ばなくなったこともなかった」
「世界中の政治家たちは間違いを犯しており、状況を悪化させ続けている。病気そのものよりも(間違った)治療をすることが症状を悪化させることがしばしばある。今回の新型コロナへの対応はまさにそのようなものだ。歴史を振り返るならば、今は回復の途上にあるのだろう。だからこそ私は(対応を誤った)政治家たちがすべてを台無しにしていないことを願っている」
次の質問は多くの読者の関心が高かった株式市場の先行きだ。新型コロナの問題を受けて赤字に転落する企業が相次ぎ、経済指標も悪化しているが、株価は好調で市場は活況を呈している。株式市場の先行きをロジャーズ氏はどう見ているのか。
「株価のバブルは、多くの政府が犯している過ちの一部と言える。すべての政府が莫大なお金を印刷し、巨額の財政出動を続けている。日本銀行は膨大なマネーを印刷し、上場投資信託(ETF)を購入することで日本株を買っている。世界中の国が同じようなことをしている。数兆ドル(数百兆円)のお金を使えば、経済効果が生まれているように思えるのは当然だ」
「それでも借金を増やすことは、ひどい結果に終わるだろう。それはとりわけ(国の将来を担う)若者たちにとって悪いことで、高齢者にとっても非常に暗い未来が待っている。私には2人の若い娘がいるが、今後彼女たちがどのような世界で生きていくのか全く分からない。私は子どもたちの将来をとても心配している」
「政府がお金を使い続ける限り、すべてが素晴らしいように見える。だがある朝目を覚ますと『いったい何が起きているんだ』と思うようなクラッシュが起きて、どうやって問題を解決すればいいのかと、頭を抱えることになるはずだ」
190: 2 2020/08/28(金)12:53 ID:wDYfIbxE(6/8) AAS
危機の時代』の読者からは「市場がクラッシュする兆しをどのように見つければいいのか」という質問も目立った。6月下旬、不正会計疑惑で揺れていたドイツのオンライン決済システム大手、ワイヤーカードが破綻した。
「このような動きは、次のクラッシュが起きる兆しなのか」という質問に対して、ロジャーズ氏はこう語った。
「兆しは常に小さなものから始まる。最初は誰も知らないような会社の破綻から始まり、その後大きな危機へと発展していく。今後、私たちは皆、深刻な問題が起きていることを、日経新聞のようなメディアで目にすることだろう。それはどんどん悪化する」
「現在、借金は驚異的な水準に達している。日本だけでなく米国でもどこの国でも、借金は屋根を突き破るような勢いで増えている。そしてそれは結局、大きな問題を引き起こす。過去にも同じようなことが起きた。歴史はこれが世界の仕組みであることを示している。
借金がどんどん積み上がる一方で、人々はお金を使い続け、次に破産し始めるのは世の常だ」
一方、新型コロナの危機の中で、金は史上最高値を付けている。「今後、金の価格はどうなると予想しているのか」という質問に対して、ロジャーズ氏はこう答えた。
「私は数年間、金を購入していなかったが、2019年夏から再び購入し始めた。今も金を保有している。すでに高値を付けている金だが、今後も上がり続けて、今よりもはるかに高くなるだろう。金の価格はおそらくバブルになっている。それでも歴史を通じて、通貨や経済が台無しになると、人々は金や銀を購入するものだ」
「政治家や学者は金を買っても意味がないと言うかもしれないが、世界の多くの人々は気にしない。世界中のすべての人は、物事が悪いときに、より多くの金を持ちたいと考える。
私は相場を見極めながら、機会があれば、さらに金を購入するつもりだ。各国政府の借金が膨れ上がっているので、ほとんどの通貨の価値が大幅に下がる可能性がある」
191: 3 2020/08/28(金)12:54 ID:wDYfIbxE(7/8) AAS
読者からは「株式市場で再びクラッシュが起きると、株価はどの程度下がりそうなのか」という質問も多かった。ロジャーズ氏はこう答えた。
「世界中でたくさんのお金が印刷され、使われているので、足元で株価は上昇している。しかし株価が長い間上昇した後に何が起きるのか。歴史を振り返ると、10年以上にわたり株価が上昇した後は、ひどい暴落がたびたびやってきた。それが今起きようとしていることだ」
「人々が株を買い続けると、株価は高値になって、バブルに変わる。そしてそれは必ず崩壊する。バブルが大きければ大きいほど、非常に残酷な結末を迎えることになる。このため、私の人生で最悪の弱気市場になるだろう。あなたの人生でも最悪の事態になるはずだ」
「このように長く続いたバブルが破裂すると、株式市場は完全に崩壊する。日本は1980年代に目のくらむようなバブルを経験した。しかしその後、バブルがはじけて株式市場は完全に崩壊し、日本株はその後数年間でピークから80%も下落した。これはあらゆるバブルで起きることで、今回も同じことが起きるだろう」
「リーマン・ショックが起きた2008年は、世界中で借金が多すぎて、市場で大きな崩壊が起きた。今は当時と比べても、世界中のどこの国でも借金が急増しており、当時よりもはるかに悪化している」
クラッシュが起きた際に「株価は現在の半分以下になる可能性があると考えているのか」。こんな質問に対して、ロジャーズ氏はこう語った。
「私は日本の株式を数週間前に購入した。現在も所有しており、売ってはいない。現時点で売らないのは、日本の株式市場ではまたバブルが起きているかもしれないからだ。
問題はそれがいつ崩れるかだ。将来的には40%どころか、50%、60%、70%まで下落する可能性があるだろう。バブルが終わるとき、それは災害になる」
192: 4 2020/08/28(金)12:55 ID:wDYfIbxE(8/8) AAS
「次のクラッシュに備えるにはどうすればいいのか。投資家としてどのように準備しているのか。現在のポートフォリオはどうなっているのか」という質問に対してロジャーズ氏はこう答えた。
「あなたが何をすべきか分からない時は、何もすべきでない。売れるものを全部売って、市場に近づかないことだ。債券を所有している場合は、それを売却する必要がある。(財政が相対的に健全に見える)ロシア以外の国の債券は売った方がいいだろう」
「株式や商品について、あなたがきちんと理解しているなら、投資を続けることはできるだろう。私は少し前に日本株を買っており、金と銀を含むさまざまな商品も購入している」
「あなたは自分が何をしているのか理解できるなら、株、商品などに投資し、債券を売る手もあるだろう。以前にも話したように、私はロシアの船舶会社などの株を購入した。中国のワイン会社の株も買っている」
「もちろん中国のワイン会社についてあなたが何も知らなければ、買うべきではない。知っていることだけに投資すべきだ。ホットティップ(飛び切りの儲け話)を聞いたと思って投資するのは常に悪いことだ」
「しかし2020年は世界中のあらゆる場所で、政府が(財政出動や金融政策などにより)本当に物事を操作している。これはひどい結果に終わるだろう。
このため、あなたが自分は何をしているのか分からない場合は、金や銀などを除いてすべての投資している商品を売り、銀行にお金を預けた方がいい」
193: 1 2020/08/30(日)00:20 ID:USEVtUNA(1/8) AAS
「1930年代のように不況が深刻化する可能性はあると考えているのか」という読者の質問に対して、ロジャーズ氏はこう答えた。
「1930年代のようになる可能性は当然ある。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界中の借金はますます増え続けている。1930年代にも借金は高水準になっていたが、今ほど悪くはなかった。私は、今起きている経済危機は当時と比べても深刻なものになると思っている」
「米国政府は、貿易戦争が良いものだと考えており、借金を増やし続けても問題ないと思っている。そしてトランプ大統領は自分たちが貿易戦争に勝つことができると信じている。今後経済がさらに悪化すると、トランプ大統領はより多くの国に対して貿易戦争を仕掛けるようになるはずだ。中国だけでなく、日本、ドイツ、韓国を含むあらゆる国を非難するようになるだろう」
「貿易戦争は巨大な混乱に発展するリスクがある。将来、2020年代を振り返って、後世の人々は『(当時の政府は)どうしてここまでバカなことをしたのか』ときっとあきれることになるだろう」
「貿易戦争は常に悪いものだ。借金も明らかに良くない。それでも、政治家は歴史を通じて常に間違いを犯しており、私はそれが再び起こっているのではないかと心配している」
「世界は素晴らしい繁栄をずっと続けていたわけではない。歴史を振り返ると、経済の悪化が長期間にわたり続いていた時代もあった。そして今回の危機も長期化して悪化していく可能性があると私は考えている」
「今、世界は(他国への人の移動が困難で)閉ざされた状態にある。歴史において、世界がオープンで経済的な繁栄を謳歌した時代が数多くあった。しかし、逆に世界が(ブロック経済化するなどして)分断され、
貿易が停滞して長期的に経済が悪化した時代もあった。私はそのような状態が好きではないが、危機が深刻化すれば、世界が分断される可能性もあるだろう」
194: 2 2020/08/30(日)00:21 ID:USEVtUNA(2/8) AAS
米ドルの先行きに関する読者の関心も高かった。「危機の際に『米ドルは安全だ』と多くの人が考えるので、ロジャーズ氏はたくさんの米ドルを保有していると聞く。だが、準備通貨としての米ドルのステータスは長期的に変化すると考えているのか」という質問に対して、ロジャーズ氏はこう答えた。
「米ドルの地位が変わることは間違いない。(近代以降の)歴史を通じて、世界には(経済的な覇権国が発行する)準備通貨が存在した。だが、世界情勢の変化に伴い、その地位が失われる場合がある。米ドルは70〜80年の間、世界の準備通貨だったが、すでに状況は変化しつつある」
「中国に加えて、ロシアなどの国も、米ドル以外の準備通貨の選択肢を模索している。米国は政治的に対立する国に経済制裁を課す場合が多い。そうなると保有している米ドルを使えなくなるリスクがあるからだ。
多くの人は、それが公平ではなく、世界はそのような状態にあるべきではないと考えている。だから多くの国が米ドルを代替できる準備通貨を探している」
「私が米ドルを所有しているのは、それが健全だからではなく、経済が混乱する時に人々が安全な避難所を探すからだ。人々は、歴史的な理由から米ドルは安全な避難所だと考える。
このため危機の際に米ドルは高値になる可能性が高い。その際に、私は自分が保有する米ドルを売って、他のものに投資することを考えている」 
「トランプ大統領は、米ドルを大量に印刷して、借金を増やしている。米国があまりに多くの債務を背負うようになっていることを、人々は恐れ始めているため、米ドルはすでにピークに達しているのかもしれない」
「長期的にみると米ドルは世界の準備通貨であり続けられないだろう。それは奇妙なことではない。それは歴史を通して起こってきた。かつては英国のポンド、
オランダのギルダー、スペインのペソが準備通貨だった時代があった。しかし今はそうではない。これは常に歴史の中で起こっており、再び起こるだろう」
195: 3 2020/08/30(日)00:23 ID:USEVtUNA(3/8) AAS
歴史を振り返ると、経済が悪化するとポピュリストの政治家が台頭してきた。「関税を高くして、自国の産業を保護しよう」
「雇用を奪う外国人を追い出そう」といった主張は国民に受け入れられやすく、票につながるからだ。「米トランプ大統領やフィリピンの
ドゥテルテ大統領のような人物が力を持つようになっている。世界でポピュリストが力を持つようになると、ヒトラーやムッソリーニのような危険な人物が現れる可能性はあると考えているのか」といった読者からの質問もあった。
「それは歴史を通じて起きていることだ。米作家のマーク・トウェインが語ったように『歴史はそのまま繰り返されないが、韻を踏む(共通点がある)』
と私は考えている。強い権力を握ったポピュリストが世界に混乱をもたらすような事態は、
確かに過去に起きている。歴史の素晴らしい教訓は、ほとんどの人が歴史の教訓から学ばないことだ」
「歴史と世界の仕組みについて熱心に話しても、人々は耳を傾けない。トランプ大統領が行っているような貿易戦争は経済にとって良いものではないことを歴史は証明している。しかしそうした
政策は多くの国民の支持を得られるので、過去にもポピュリストが台頭した。彼らは独裁者となり、強大な力を得た」
「トランプ大統領のような人物が今後何をするか私は予想できない。だが、経済危機が深刻化するとポピュリストが台頭するのは、歴史を通じて繰り返されており、それは再び起きるだろう」
「フィリピンのドゥテルテ大統領は多くの権力を握っている。彼に世界を征服するつもりはないだろうが、未来は予測できない。歴史に学ぶなら、ポピュリストの政治家たちは信じられないようなクレイジーなことをかつて実行に移した」
196: 4 2020/08/30(日)00:24 ID:USEVtUNA(4/8) AAS
ロジャーズ氏は新刊『危機の時代』の中で、経済の悪化が長引き、不況が深刻化すると戦争が起きる可能性が高まると警鐘を鳴らしていた。「歴史を振り返ると、ポピュリスト
の政治家が戦争という選択肢を選んだことがあった。このようなリスクをどう考えているのか」という質問に対して、ロジャーズ氏はこう答えた。
「歴史は、物事が悪いとき、経済が悪いときに、政治家が外国人を非難することを示している。世界中で、物事が悪いときに、彼らは外国人を非難する。異なる文化や見た目、
習慣を持つ外国人を批判するのは容易だからだ。政治家たちのそうした姿勢が、しばしば戦争につながっている」
「歴史に学ぶと、経済が悪いときに、人々は愚かなことをしがちだ。状況が悪くなると、人々は言い訳をしがちで、自分たちを救う方法を何とかして見つけたいと考える。
ヒトラーが第二次世界大戦を起こし、ロシア(当時のソビエト連邦)に侵攻したのはクレイジーだった。彼はナポレオンの失敗に学ばなかった」
「それでもヒトラーはロシアを攻撃し、ドイツを台無しにし、ヨーロッパ全体を崩壊させ、世界をめちゃくちゃにした。今から振り返ると、誰が見ても愚かなことだが、
政治家はそのようなことをするものだ。ポピュリストの政治家は、攻撃したり、非難したりする相手をいつも探している」
「戦争が起きると、多くの人が苦しむことになる。それは再び起きるかどうか現時点ではもちろん分からない。それでも歴史を振り返ると、不況が深刻化すれば、戦争が起きる可能性は否定できない」
197: 1 2020/08/30(日)00:27 ID:USEVtUNA(5/8) AAS
米国は中国のハイテク企業などを目の敵にしている。米中対立の行方をどう見ているのか」という読者からの質問に対して、ロジャーズ氏はこう答えた。
「物事がうまくいかないと、政治家は外国人を責めるものだ。トランプ大統領は米国がさまざまな問題を抱えているため、外国人を非難している。共和党は、11月の大統領選に勝つために中国バッシングを利用している」
「トランプ大統領と共和党はもちろん選挙に勝つことを望んでいる。だから、毎日のように誰かが中国について非難している。彼らはそれが選挙の勝利に役立つと考えている。
もちろんそれは(経済にとって)良くない。米国、中国、日本を含むすべての国は、世界経済に繁栄をもたらすために協力すべきだ。お互いを非難したり、ケンカしたりすべきでない」
「しかし外国と仲良くしようと言っても選挙に勝つことはできない。だから政治家は『外国人は邪悪で汚い』といった主張をして選挙に勝とうとする。人々は政治家の言うことを信じて、感情的になり始めるので、
それはしばしば戦争につながる。明らかにそれは行き過ぎだが、私は先行きを楽観視していない」
「世界は長い間大きな戦争をしていないが、平和な時代は終わる可能性がある。これから世界中で経済情勢はさらに悪化するだろう。トランプ氏は中国人を非難し続けているが、選挙に勝つために今後も同じように叫び続けるだろう」
198: 2 2020/08/30(日)00:30 ID:USEVtUNA(6/8) AAS
中国では経済回復の兆しが見えつつあり、日本などの東アジアや東南アジアではその影響がプラスに出る可能性もある。「中国の経済力は相対的に強く、
日本や韓国、東南アジアの経済に与える影響は大きい。今後、どのようなシナリオが考えられるのか」という質問が読者から寄せられた。
「東南アジアの人口は約6億人で、非常に大きな経済ブロックだ。多くの国が含まれており、たくさんの人がいる。東南アジア諸国の多くの人々は勤勉で倹約家だ。このため東南アジアの経済的な地位は高まっており、今後も発展を続けるだろう」
「残念なことに米国は、中国人が恐ろしい人々なので親しくすべきではないと主張している。それでも(中国の経済的な存在感が高まるので)東南アジア、日本、韓国は中国との貿易を拡大することで、共に豊かになっていくだろう」
「米国は中国への敵意をむき出しにしており、選挙に勝つためにそれを利用しようとしている。だが、これは(経済悪化に苦しむ)世界経済にとってマイナスだ。米中対立は誰の助けにもならない」
「私たちは現実に正面から向き合う必要がある。世界で中国が台頭しているという事実から目をそむけてはならない。私たちは『世界がこうなってほしい』という願望に投資することはできない。世界で起きている現実に合わせる形で投資するしかない」
コロナ後の世界で中国の存在感が高まる可能性を指摘するロジャーズ氏。しかしながら日本は長年にわたり米国との同盟を基軸に世界戦略を考えてきた。そんな中で、日本は難しいかじ取りを迫られている。
「中国の経済的、政治的な力が強まる中で、日本はどうすべきなのか。日本は、米中の両大国とどのようにつきあっていくべきなのか」という質問に対して、ロジャーズ氏は以下のように考えを述べた
199: 3 2020/08/30(日)00:33 ID:USEVtUNA(7/8) AAS
「私は日本人でないので、日本が何をすべきかについて話すのは難しい。それでも日本は人口が減り、借金が増えているうえに、(米中と比べて)軍事力は小さい」
「このような場合、私なら敵を作ろうとは思ったりしない。むしろ友人を増やそうとするだろう。日本は中国人、アメリカ人、韓国人を友人にするかしないかを選ぶことができる」
 「中立を保つことが大事なはずだ。日本は何十年もの間、中立的な立場をとってきた。私が日本人だったらそれを続けて、次の10〜20年で、中立的な姿勢をますます鮮明にするだろう。私が日本人だったら戦争をしたくない」
 「もちろん日本は米国と同盟を結んでおり、状況次第で戦争に巻き込まれる可能性がある。米国と中国が戦争する場合は、(自衛のために)戦争に参加するというシナリオも考えられる。しかし(もし選択肢があるなら)
そんなことをする必要があるのだろうか。銀座に行って、お酒を飲んでいる方が、戦争に行くよりもはるかに楽しいはずだ」
 「今後、日本は中立的な立場をより一層強めた方がいいと思う。そして自分たちが戦争に巻き込まれないようにした方がいい。そうすれば戦争が起きても、他の国同士の争いになって、
日本が戦争で被害を受けることを避けられる可能性がある。戦争をする代わりに、ステーキハウスにでも行った方がいい」
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(1): 4 2020/08/30(日)00:35 ID:USEVtUNA(8/8) AAS
 『危機の時代』の読者からは、先行きの不安が高まる中で子どもをどのように育てたらいいのかという質問も目立った。「危機の時代を生き抜くために、子どもたちは何を学び、
どのようなスキルを身に付けるべきか」という質問に対して、ロジャーズ氏はこう答えた。
「私は母国語以外の外国語を流暢に話せることが非常に重要だと思っている。私の子どもたちは、英語に加えて中国語(北京語)を学んでいる。さらにアジアについてより深く知ってもらいたいとも思っている」
「子どもたちには、自分が愛するものを追求させた方がいい。親は子どもたちに『これを学ぶべきだ』と言うことができる、しかし彼らがそれを好まなければ、
熱心に学ばないだろう」
「私は投資や金融市場について子どもたちに一日中話すことができる。しかし、彼女たちが投資に関心を持てなければ、楽しんだり、熱中したりできず、成功にはつながらない。親として大事なことは、
子どもたちが何を愛しているかを理解し、興味があることに打ち込めるようにすることだ」
201: 2020/08/31(月)12:01 ID:iNPkIaTP(1/6) AAS
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイ<BRKa.N>は30日、日本の5大商社の株式をそれぞれ5%超取得したと発表した。
バークシャー傘下のナショナル・インデムニティが31日に財務省関東財務局に提出した大量保有報告書によると、伊藤忠商事<8001.T>株式の5.02%、丸紅<8002.T>5.06%、
三菱商事<8058.T>5.04%、三井物産<8031.T>5.03%、住友商事<8053.T>を5.04%、それぞれ取得した。
バークシャーの発表文によると、約1年間かけて取得したという。
同社は、長期保有を意図しているとした上で、保有率を最大9.9%に引き上げる可能性があるとした。
30日に90歳の誕生日を迎えたバフェット氏は「日本の未来にバークシャー・ハザウェイとして参加することは喜ばしい」と表明。「5大商社は世界各地に合弁事業が多数あり、今後さらに増やす公算が大きい。将来的に相互に有益な機会があることを望む」とした。
今回の投資によってバークシャーは米経済への依存度を低下させることになる。米国の第2・四半期の国内総生産(GDP)は、1947年の統計開始以来、最も大きな落ち込みとなった。
バークシャー傘下の事業会社の多くは苦戦しており、今月発表した第2・四半期決算では、航空機部品メーカー、プレシジョン・キャストパーツに関連した評価損98億ドルを計上。[nL4N2FD1HO]
傘下事業は鉄道や自動車保険など90以上に上る。
このほか、投資目的で米アップル<AAPL.O>やクレジットカードのアメリカン・エクスプレス<AXP.N>、バンク・オブ・アメリカ<BAC.N>、コカ・コーラ<KO.N>などの株式を1250億ドル(6月末時点)保有する。
省1
202: 5 2020/08/31(月)12:05 ID:iNPkIaTP(2/6) AAS
>>200
「私は子どもたちに歴史を学ぶことを勧めている。なぜなら、世界について多くのことを学ぶことができ、常に変化している世界を理解するために非常に役立つからだ。私たちは新聞を毎朝読んで、『これが世界の姿であり、
今後も世界はこのような形であり続ける』と考えがちだ。しかし現実には世界は変化し続けている。だからこそ歴史に学べば、非常に重要な教訓を得られる」
「もちろん哲学を学ぶことも大事だ。あなたが、自分の頭でちゃんと考えることができるようになれば、ほかの多くの人よりも優位に立つことができる」
「それでもあなたがもしガーデニングが好きなら、庭師になってもいいはずだ。自分の興味がないことではなく、自分が好きなことをした方がきっと成功しやすい。だから自分が大好きなことに情熱を注ぐべきだ」
「あなたにとって楽しいこと、大好きなことに取り組む方が成功する確率は高い。もし成功しなかったとしても、自分が幸せだったら残念に思わないはずだ。だからあなたは自分が何を愛しているかを理解し、ほかの人が何を言ったとしても、それを追求した方がいい」
「私は(母国語以外の)言語に加えて、コンピューター、歴史、哲学について学ぶことをおすすめしたい。それでも一番大事なのは自分が情熱を注げることに打ち込むことだ」
ロジャーズ氏は冒険投資家として知られ、何度も世界を長期間旅して回っている。しかし今は米中対立に象徴されるような世界の分断が広がりつつある。「国家間だけでなく、異なる人種や富裕層と貧困層の間などでさまざまな分断が世界に広がっていることをどう考えるのか」という質問にロジャーズ氏はこう答えた。
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