[過去ログ] [English] -- 英文法・語法に関する質問 Part 25 (1002レス)
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636: エキセントリックなソフィスト◆BWpafMA3P8me (ワッチョイ dd96-wSlO) 2023/03/27(月)08:15 ID:vpzAFtyQ0(1/7) AAS
>>635
ようやく、3年ちゃんも、She came home tired.のtiredが、「主語を説明している」という私の当初の意見を認めたわけだ。めでたしめでたし。
637
(1): エキセントリックなソフィスト◆BWpafMA3P8me (ワッチョイ dd96-wSlO) 2023/03/27(月)08:15 ID:vpzAFtyQ0(2/7) AAS
□□□新しい問題□□□
She came home tired. のtiredを(準)補語と考えるとき、このtiredはどういう働きをしているのか。

私の見解:このtiredは主語を説明している。しかし、動詞を修飾してはいない。

反論クンの見解:このtiredは主語を説明している準補語であると同時に動詞を修飾しているのだ。

反論クンの見解が間違っていることは次のことから明らかである。
She came home tired.は、She was tired.とShe came home.が合体したものである。あえて、一文で書けば、She was tired when she came home.である。
このtiredは、sheの主格補語であり、cameを修飾するものではない。
よって、反論クンの見解は、間違いである。
638
(3): エキセントリックなソフィスト◆BWpafMA3P8me (ワッチョイ dd96-wSlO) 2023/03/27(月)08:16 ID:vpzAFtyQ0(3/7) AAS
私の意見を裏付けるように、Quirk et al. 1985 (P1126)で、著者は焦点が動詞(came)ではなく、分詞(tired)のほうにあると述べている。以下引用
『The following are therefore alternative renderings of the same sentence,
differing only in that [1] has two focuses of information,
whereas [2] has only one:

[1] The manager apPROACHED us, SMILing.
[2] The manager approached us SMILing.』
※ [2]の文は、approachedではなく、smilingのほうに重点があると述べている。

また、これを補強する証拠として、>>536で示したように、ロシアの英文法学者が
She came home tired.は、She was tired when she came home.と書き換えられると述べている。She was tiredがこの文の中心部なのである。この書き換えができると主張する文法学者は、tiredをsheに対する主格補語とみているのだ。
639
(2): エキセントリックなソフィスト◆BWpafMA3P8me (ワッチョイ dd96-wSlO) 2023/03/27(月)08:16 ID:vpzAFtyQ0(4/7) AAS
She came home tired.のtiredを(準)補語と見る説では、She was tired when she came home.という文が根底にあるのだ。そして、このtiredは、cameを修飾するものでは決してない。She was tired.のtiredは主格補語なのだ。よって、「準補語」論と「tiredはcameを修飾する」論が両立すると考えるのはおかしい。一般的に、準補語論者は、「tiredがcameを修飾している」とは考えていないのである。

反論クンの「このtiredは主語を説明している準補語であると同時に動詞を修飾しているのだ」は、お笑いだ (^O^)
640
(1): エキセントリックなソフィスト◆BWpafMA3P8me (ワッチョイ dd96-wSlO) 2023/03/27(月)08:34 ID:vpzAFtyQ0(5/7) AAS
補足
(準)補語と動詞修飾語は違うものなので、「準補語であり、かつ、副詞的動詞修飾語だ」という反論クンの意見は、文法上、矛盾がある。

>「準補語であり、かつ、副詞的動詞修飾語だ」(反論クンの意見)

ワロタ (^O^)
641
(2): エキセントリックなソフィスト◆BWpafMA3P8me (ワッチョイ dd96-wSlO) 2023/03/27(月)11:00 ID:vpzAFtyQ0(6/7) AAS
Quirk et al. 1985 (P1126)で説明された以下のことから、「コンマがあってもなくても同じものである」という主張が間違いであることがわかる。

=========================
[1] The manager APPROACHed us, SMILing.
[2] The manager approached us SMILing.』
=========================

※[1]は明確に分詞構文で、主節のapproachと、smilingが、同じ重要さを持つ。このコンマ付きsmilingは「接続詞+主語」を内包する副詞節の省略形である。
 それに対して、コンマがない[2]のほうは、smileのほうがapproachより重要なのである。このsmilingは、(準)補語論者にとっては、副詞節の省略形ではなく、「The manager was smiling when he approached us.」のsmilingであり、主語を説明する言葉である。
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(1): エキセントリックなソフィスト◆BWpafMA3P8me (ワッチョイ dd96-wSlO) 2023/03/27(月)22:51 ID:vpzAFtyQ0(7/7) AAS
□□□ 最終結論 □□□

私がこれまで述べてきた通り、She came home tiredのtiredは、『主語を説明するとする説(She was tired由来説)(主格補語または準補語とも言われている)』と『副詞的にcameを修飾するとする説』の2つが存在する。そのどちらも間違いとは言えない。
各自、好みに応じて好きなほうを支持すればよい。(私は前者を支持する者である)

そして、日本では「準補語」という分類方法が有名であるが、準補語という言葉を使う学者は、「準補語は動詞を修飾する修飾語でもある」などと発言することはない。両者(準補語説と動詞修飾語)は両立しえないのである。

また、所有する本(たとえ権威があっても)に書いてあることを盲信するのは望ましくない。100%絶対に正しいという保証はないのだ。なるべく色んな文法学者の考え方を知り、自分の頭でどれがもっとも理にかなっているかを取捨選択すべきであろう。時には、権威ある本よりも理にかなっていることを言っている2流の文法学者もいるものだ。学問は事大主義に陥ってはいけない。

この問題は、結論が出たようなので、これにて終了とする。
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