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【スカトロ】排泄系妄想廃棄所7【汚物】 (511レス)
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所7【汚物】 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/
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290: H [sage] 2010/10/20(水) 21:53:45 ID:7U15c3O6 現れたのは女性の写真、それも黒い帯で目の部分だけ隠された、実に怪しい顔写真だ。 口元に笑みを浮かべたもの、逆につんとそっぽを向いたようなものもある。 中でも外人さんの、目線なしのあっけらかんとした笑顔の印象が強烈だった。 それら写真の更新が終わると、商品名の下に動画再生のアイコンが追加された。 何の動画か。 ――写真の彼女らが、大きなアクリルの瓶に、ぶりぶりと茶色い大便を排泄している動画である。 インデックスは「○○さん 第1週/第2週/第3週」という風にアイコンが並んでいて、 特に重要なのが1日目と最後の映像だ。 撮影場所は様々であるが――最初に女の子はみんな必ず、カメラの前で机やテーブルに向かって 何かを書いている。それは自分の名前、年齢、職業、好きな食べ物や趣味などを書き込む プロフィール用紙で、書き終わると、彼女らはそれをはっきり分かるようにカメラの前に掲げる。 あるいは、それを読み上げる者もいる。 そしてあの瓶の底にその用紙を「書いた方を下にして」敷き込むと、衣服と下着を脱ぎ去って、 その上にまたがり――最初の大便を産み落とすのだ。 彼女が産んだものだと、後で証明できるように、である。 その後の動画には毎回、固定カメラで瓶に大便を溜めて行く過程が記録されている。 時間短縮のため編集されている部分もあるが、女性たちが少しずつ、あの巨大な瓶をうんちで いっぱいに満たすまで、全部。 それぞれの動画で写っている――やっていることは全員まったく同じはずなのだが、やはり各々の性格が 反映されているのか、 「三日ぶりです。いっぱい出ましたぁ♪」 とカメラに向かって陽気に微笑むお姉さんもいれば、一切無言で表情も変えず、仕事と割り切って淡々と 生産作業に徹する人もいる。 またスカート姿で下着だけ脱いで、アソコを見せないように排便する人がいる一方で、まっ昼間の マンションのベランダで、全裸になってうんちしている主婦の人もいる。 わざと下剤を飲んでからびんの上にまたがって、我慢の限界までの過程を実況する人までいた。 外人の人たちはさらに過激で、排便前にペットボトルで肛門を拡張し、手首くらいのとんでもない 太さのうんちを平気で出したり、オナニーしながら獣のような叫び声をあげて排便したり、なんというか、 恥じらいを知らないというか……。 いや、自分にそんなことを言う資格はない。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/290
291: H [sage] 2010/10/20(水) 21:55:58 ID:7U15c3O6 ここに映っている女性たちは……ここで売られている有機肥料、その原料となる大便の提供者なのである。 このサイトの運営者は、若い女性の大便を高値で買い取り、それを園芸・家庭菜園用の肥料に 加工して「その手の愛好家」に販売しているのだ。 経営は安定していて、収益も上々、であるらしい。 ……世も末だ。馬鹿すぎる。 どう使うかは買った者の自由で、実際、農場で大規模に使った人もいるとか。 これも浅見氏から聞いた話だが、肝心の女性の集め方も様々である。 自分のようにまったくの素人女性を街中で勧誘というのはほとんどないらしいが、多いのがそれ系の 元AV嬢にオファーをかける、マニア系の成人雑誌でモニター募集と称して求人を募るなど。 普通の女性なら絶対に断るだろうが、前述のAV嬢や投稿誌に写真を送るようなマニア女性では、 良い副収入源として歓迎している人も多いらしい。 一方で顧客の方はと言うと、基本的に間口はとても狭いという。 会員制の“そういった”クラブなどで、店の方から「こんな商売がある」とメンバーに紹介して もらえるよう、依頼しているのだとか。 (まったく……考えた人の顔が見てみたい) 素直にそう思った。 買う人は……いいや、見たくない。 話によると、この計画の発案者は女性、しかも当時19歳の若さだったというから驚きである。 原料の提供者第1号でもあったらしいが、一体どんな人だったのだろう。今は、動画は削除されてしまっている。 もしも会う機会があったなら「この変態!」と一言怒りたいと彼女は思った。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/291
292: H [sage] 2010/10/20(水) 21:57:31 ID:7U15c3O6 ちなみに、原料提供の契約を交わした場合、動画の公開は必須であり、拒否することはイコール この仕事そのものを断ることになる。 当然だ。 この女の子が出したものから作りました、という証拠がなければ、こんな商売は絶対に成り立たない。 信用がすべてなのだ。本物を提供するから、客から高い金を払ってもらえるのだ。 その姿勢はどこまでも徹底している。 うんこが瓶いっぱいまで溜まったら、女の子はそれを「加工工場」へと送る。 一人分の大便の発酵は必ず一つの容器で行われ、他人のものとは混ざらないよう注意がはらわれている。 加工過程では最初に瓶の底のプロフィール用紙をカメラに大写しし、本物だという事を証明してから 蓋が開けられ、発酵容器に移される。大便がだんだんと堆肥となって行くいくつもの過程においても、 その都度日付と工程が書かれた黒板付きで記録映像が取られている。 最後の最後、発酵プラントの容器から出されて小分けの商品となり、注文を受けて出荷されるまで以外は、 全ての作業の流れを消費者がトレースできるのである。 秘密を口外しないという誓約書を交わせば、工場見学すら可能だ。 ただ、会員が仮に一定期間商品を購入しなかった場合、ログインすることは出来ても、 サンプル動画以外は見られなくなるようになっていた。 一度アカウントを作れば年会費などを要求されることはなく、動画を見るのも無料だ。 これは運営者としては当然の措置である。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/292
293: H [sage] 2010/10/20(水) 21:58:05 ID:7U15c3O6 (……商品がこれじゃなかったら、お客さん第一のすごい誠実な会社なのになぁ) いろいろともったいないと思った。 ちなみに、集めた大便そのものを売ることは絶対にしないそうだ。 サイトの注意書きにも明言されている。 それはいろいろとやばいから……とだけ浅見氏は言っていたが、まぁ、向こうもいろいろとあるのだろう。 ページの最後のほうに 「肥料以外の園芸用品をお求めの方は、お手数ですがログアウトされてから表の通販窓口へお願いいたします」 とあるのがどこか可笑しかった。 人身売買ならぬ、人糞売買を行う闇サイト。 もう笑うしかない。 こんな世界の存在、知りたくなかった。 16歳にして知ってしまった、足を踏み入れてしまった大人の世界の闇の部分――それもとんでもなく 深く、底の見えないどろどろとした闇である。 できれば何のかかわりもなく生きていきたかった。 だがもう遅い。気持ち悪いだのという感情など、捨てなければならない。 ここで400万円、なんとしても稼がなければならないのだ。 「……」 イスに座ったまま、ちら、と後ろの方――あの瓶がしまってある押入れを振り返った。 一週間で出たのは8回、そのうち溜められたのは6回分。今は27日目で、溜まった量はやっと 半分行くか行かないかだ。 このペースだと、ひと瓶いっぱいまでうんちをためるのに、多分2ヶ月くらい。 ひとつ45万円(税込)で買い取る契約だから、400万円まで9個。 約18ヶ月は掛かる計算だ。最後は3年生の、4月か5月ごろになる。 (……本当にぎりぎりだ) 本格的な受験勉強のシーズンにまでこんなことをやっていたら、かなりの支障が出てしまう。一個目を 完成させたら、落ち着くまで少し間を空けようと思っていたが、そんな暇はない。やはり、どんどん食べて 水を飲んで一回あたりの排便量を増やし、かつ陸上で脂肪を燃やし続ける以外ない。 かなり困難な道のりだ。 ぐっ、とマウスを握る右手に力が入った。 しかし―― http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/293
294: H [sage] 2010/10/20(水) 21:59:22 ID:7U15c3O6 (……まだ、出てないんだ) 肝心の、自分の項目は見当たらなかった。 今日の更新で、というメールの内容だったが、まだ早かったらしい。 そういえばトップの新着情報のところには「近日中に新人加入予定」とだけあった。 まぁいいかと思いつつ、ログアウトしようとトップページに戻る。 と。 本日加入の新人 寺川ゆい さんの情報をアップしました。 陸上部所属の高校3年生、当サイト初のスポーツ系美少女です! 現在生産活動中、まずはゆいちゃんのプロフィールと、初々しい第2週までの動画をどうぞ。 特に一日目の動画では、奇跡の美しさを持つ、ゆいちゃんの純潔の証をご覧になれます。 入荷時期については未定ですが、最高級の仕上がりを目指しています。 ご期待ください! 「うわ〜……。ほ、本当に、出ちゃったよ……」 全身の毛が逆立つような衝撃があった後、しばし、呆けたようにその画面をじっと見つめる。 動画のページを見ている間に更新されていたらしい。 仮名で、年齢も詐称。 しかも「美少女」なんて書かれて、自分じゃないみたいだという感覚がある一方、目線が入った顔写真は やっぱり自分以外の何者でもなく、なんかものすごく恥ずかしい。 もう一度商品一覧のページを開き、新着順で一番上に自分の写真と動画が出ていることを確認した。 他の女の人と、同じように……。 あの日、自分も契約してアカウントをもらって、そして初めて他人の排泄を見た。 ……すごかった。うまく言葉に言い表せないくらいの衝撃だった。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/294
295: H [sage] 2010/10/20(水) 22:00:27 ID:7U15c3O6 セルフ撮影した、自分の排泄動画を初めて見たときの驚きと恥ずかしさ、そしてよくわからない 妙に昂ぶったような感覚もすごかったが……。 それを今度は、大勢の男の人に見られるんだ。……私が。 どうしよう。本当にもう、戻れないよ……。 「ああ、もう……だめ!」 ログアウトし、PCをシャットダウン。 彼女は愛用の黒い帽子をかぶると、部屋を飛び出て外へランニングに出かけた。体を動かしたほうが、 じっとしているよりもよっぽど気が落ち着くからだ。 お昼近くになって帰宅し、普通に昼食を食べ、あとはテレビを見たり友達と電話したりして、 彼女はなるべく動画のことを考えないようにした。 しかし、怖いもの見たさというかちょっとしたスリルというか……、夕方、彼女はもう一回、 あのページを開いていた。 ついでに、何の気なしに再生回数を調べてみる。 「うそ……」 眼を疑った。 午前中にアップされたばかりなのに、すでに再生回数が100回にまで達していたのだ。 それだけの人が――男の人が、見た。 見られた。 私の性器を、部屋でうんちしているところを、ビンに溜めたあの大量のうんちを! 「うっ……!」 急に吐き気がした。 衝動的に、ブラウザも何も終了せず電源ボタンを突いた。 わかっていたつもりだったのに。 そのまま彼女は、母親が帰ってくるまで、ベッドの布団の中で震え続けたのだった。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/295
296: H [sage] 2010/10/20(水) 22:01:57 ID:7U15c3O6 続く。 こんな商売を思いついた女の子。一体誰なんでしょうねぇ。 実はこの話の元になったのは半虹スカスレVer35の、459から465のやりとりだったりします。 ついでに近況: 最近、あの地獄はなんだったんだという感じで仕事が減ってますよ やばいんじゃないだろうか http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/296
297: 名無しさん@ピンキー [sage] 2010/10/22(金) 21:28:12 ID:Gp6m5ls9 これに触発されて誰かが起業したらどうするんだ! http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/297
298: 名無しさん@ピンキー [sage] 2010/10/23(土) 07:37:50 ID:vwo1ahoU 会員になればいいじゃない http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/298
299: H [sage] 2010/10/23(土) 19:44:47 ID:X81ole9M 四分の三投下開始です。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/299
300: H [sage] 2010/10/23(土) 19:45:23 ID:X81ole9M 【3】 「えと……これから、最後のうんちを……出します……」 真昼からカーテンを閉め切ったその部屋に、悩ましげな少女の声が響いた。 白い壁紙の部屋の真ん中、ピンクのカーペットの床には、どんと置かれた大きな瓶のようなものが鎮座している。 ショートカットの髪がよく似合うその少女は、瓶をまたいで、まるで四股を踏む力士のような格好で立っていた。 ……実に奇妙な光景である。 上は長袖の白いブラウス、しかし下半身には緑の靴下以外、何も身につけられていない。 しかもその背後には、三脚で床に固定されたカメラが見える。 不恰好ながにまたの姿勢は、白いおしりと肛門をよく見せるため……。 閉め切った自室で、その少女――堀江美緒は、カメラが全てを撮影する中、排便を行おうとしていたのだった。 「あ……今……出ます! み……ゆいの、うんち……!」 至近距離に設置された小さなカメラの前で、つぼみのような肛門がひくひくとうごめく。すると彼女は両手で おしりを、ぐいっ! と左右から引っ張って、谷間に隠れていた性器をもカメラに晒した。 恐らく男性を経験したことなど、いや自慰すらほとんどしていないであろう、ぴったりと閉じた縦一文字――さくら色の 美しい女性器である。ようやく生え揃った、という感じのひかえめな茂み以外には、性器、そして肛門まわりにも産毛の ようなものしか見らなれかった。 「ん……んん……!」 歯を食いしばって、彼女は下腹部に力を入れる。 その未完成ゆえの儚げな美しさを見せる性器の真上では、まったく間逆の光景が繰り広げられようとしていた。 きつく閉じられていたその門が、ぷしっ、と時折ガスを噴き出しながら、中からの圧力で少しずつ口を開いていく。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/300
301: H [sage] 2010/10/23(土) 19:46:09 ID:X81ole9M 「んっ…んんんんっ…………!」 少女の押し殺した声とともに、それは姿を現した。 白い肌、ピンク色に充血した可憐な性器に全く似合わない……こげ茶色の、巨大な異物。 茶色い小さな粘土の粒が、いくつも寄り集まって出来たような大便のかたまりだ。 溜め込まれていた直腸から生まれ出でるごとに、その塊は次第に一本の、太い棒を形作っていく。少女のいきむ声の リズムに合わせるようにして、小刻みに。 秒速1センチほどのスピードで少女の繊細な肛門をゆっくり犯しながら、その茶色い汚物の棒はしっぽのように成長していった。 「ん……あぁっ……! ぜ…ぜんぶ……出ますっ……!」 ずっと太いまま15センチまで伸びたところで、便の色が暗い茶色から、急に明るい茶色に変わった。 そこからは、腸の奥にあった柔らかい部分が、堰を切ったようにあふれ出ていく。クローズアップでカメラに 捉えられたその光景は、噴出、という言葉で表現するしかなかった。 ぼとっ…… べしゃっ…… そして彼女が産み出した大便は、そのまま鈍い音を立てて下の瓶へと落ちていく。 だがおしりの下にどっしりと構えてその大便を受け止める瓶も、中は既に、ほとんど一杯だった。 瓶の口、蓋をするためのらせん部分の近くまでが、茶色の排泄物で埋め尽くされているのだ。 彼女が2ヶ月にわたって排泄し続けた、その努力の結晶である。 「は……ああぁ……」 最後の一滴が落ちるまで、カメラは全てを撮り続けた。 そこに少女の顔は映っていない。 だが代わりに――便の滓が付着した小刻みに収縮を繰り返す肛門と、紅潮し、わずかに湿り気をまとった性器が、安堵と 開放感の余韻に浸る彼女の表情を何よりも雄弁に物語っていたのだった。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/301
302: H [sage] 2010/10/23(土) 19:46:40 ID:X81ole9M 「……やっと、いっぱいになりました。……これから、蓋をします」 お尻を拭いてからカメラを手に取り、声を入れた。 最後に巨大なビンの口の部分を大写しにして、録画停止。 そして彼女は、瓶の中に入りきらずに盛り上がった便を、むにっと押しつぶすようにして蓋を閉めた。 ……ついに、満杯になった。 2ヶ月前に渡された、直径30センチ、深さ50センチのアクリルの円筒。 空っぽだったそのビンは、その容積すべてが茶色い大便で満たされた。 これでようやく、一つ目の仕事の完了である。 やっと、ひとつ。 これで進学資金400万円のうち、45万円が貯まる。 まだあと8回分も残っていけど――大丈夫。きっと何とかなる。 いっぱい食べるのもうんちを我慢するのも大変だけど、準備と後片付けは大分慣れて素早くできるようになったし。 「ぜったい、やりとげてみせる! 自分の力で、大学に行くんだ」 燃える決意を胸に、両手をぐっと握る。 まっすぐな瞳で遥か遠くを見据え、こぶしを握って仁王立ちする彼女の姿は、バトル系少年マンガの 主人公のようですらあった。 しかし白のブラウスの下は相変わらずなにもはいてない。小さなおしりとかわいい割れ目が丸見えの、 情けない格好である。 「それにしても、溜めるとこんなになるんだ……うんちって」 蓋のまわりを粘着テープで厳重に封印しながら、美緒は率直な感想を口にした。 終わると一息ついて、下半身丸出しのままカーペットにぺたんとおしりをつく。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/302
303: H [sage] 2010/10/23(土) 19:47:13 ID:X81ole9M 2ヶ月の間トイレとして働いてくれた、このアクリルの瓶。 いわゆる女の子座りで、美緒はそれをまじまじと、改めて見つめた。 排泄を重ねていくごとに、溜まった大便は瓶の中に、文字通り山のように盛り上がっていった。 満杯となった今は、横から見るとまるで地層である。 便秘気味だったときの、硬く黒っぽい、ころころとした便塊。おなかの調子が悪かったときの、やわらかい 黄色っぽい軟便。未消化のまま出てきた細かい繊維のくずやぶどうの種なども見える。 食べたものや体調によって色も硬さも違う様々な大便が折り重なり、それ自体の重みと熱で自然に圧縮され、 今や少しのすき間もない。積み重なったそれはあたかも地質学のごとく、2ヶ月間の彼女の体調変化を無言で 教えてくれていた。 (……うわ、あったかい) もう11月、空気の肌寒い季節だ。 なでるように手を触れた瓶の、発酵の熱が、汚物だとわかっていても心地よかった。 大便を溜めておくと発酵が始まって熱を持つ。そんなこと、この仕事をしなかったら一生知ることはなかっただろう。 (色々あったなぁ……) あるきっかけから勧誘されてこの仕事の存在を知り、進学費用を稼ぐために覚悟を決めて足を踏み入れたのが 2ヶ月前。始まって一月経ったころには、怖くなって、もうビデオを撮りたくない、見られたくないと泣きながら 浅見氏に――マネージャーに電話をしたこともあった。 まだ半分しか溜まってなかったころのことだ。 ――少しの間だけど、落ち着くまで動画を見れなくしてくれたっけ。 契約違反をしているのはこっちなのに、私のわがままを聞いてくれたんだよね。 そのあとも、もうこの仕事をやめたいって言う私を、説得してくれて、元気付けてくれたのも浅見さんだ。 まだまだこれからだけど……やっぱりやめなくてよかったと思う。 ……お父さんとお母さんをごまかし続けるのは、心が痛むけど。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/303
304: H [sage] 2010/10/23(土) 19:47:51 ID:X81ole9M 「そうだ、メール」 ベッドの上、さっき脱いだスカートのポケットから携帯電話を取り出した。 満杯になったのだから、引取りに来てもらわないといけない。 本文: いっぱいになりました。 取りに来てください。次の土曜日なら家族は居ません。私も部活は休みます。 動画は、あとでまとめて会社のほうに送りますので。 (土曜日までのが、無駄になっちゃうな……) とりあえずショーツだけ履くと、たった今空っぽにしたおなかを、軽くなでた。 今日はまだ水曜日だ。 二日間排便を我慢できれば良いが、あまり自信は無い。このところは、色々と快便対策をとったおかげで 一回の量も頻度も増し、多くなった分ついでに便意まで大きくなった。 家まで我慢しきれず、何度かトイレに捨ててしまったのが、本当にもったいない。 今までとは逆に、水と野菜を摂る量を少なくした方がいいだろうか。陸上部で走ってるときは、不思議と便意は治まるのだが。 (いっそ下痢止めとか……だめ。やめとこう) 下手なことはしない方がいいだろう。 またため息を一つついて、送信。 ついでにお礼の言葉も入れようかと思ったが、できなかった。 (浅見さんなら……褒めてくれるかな) 携帯を畳み、両手で包んで祈るような仕草をする。 家族も友達も、誰一人相談することは出来ない。どんなに大変でも、がんばっても……その苦労をわかってくれる 人は居ない。成果を認めてくれる人も、いない。 ため息とともに漏れ出てくるのは、心の中の、色々なものが綯交ぜになった感情の渦だ。 少しだけあった達成感は、もうしぼんでしまっていた。 美緒は携帯を机の充電ホルダーに置くと、そのままベッドの端に腰を下ろす。 と。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/304
305: H [sage] 2010/10/23(土) 19:48:23 ID:X81ole9M 「――ただいま〜。美緒……2階? 留守番ありがとねー」 瞬間、“一仕事やりきった”あとで、緊張のかけらもなかった美緒の精神は、まさに電気ショックを 食らったかのような一撃を受けた。 階下から――玄関のほうから聞こえてきたのは、耳に馴染んだ母親の声である。 「ちょっ…!? あ……うん! おかえりなさいっ!」 帰ってくるのが早すぎる。 叫ぶが早いか、跳ねるように立ち上がって、渾身の力で瓶を押入れに叩き込むとスカートを履きなおして 窓とカーテンを全開。消臭スプレーを両手に、二挺拳銃よろしく部屋中に消臭液を吹きまくった。 「たっ……は……。あ、あぶなかったぁ……」 幸いにも、母親は2階に上がってくる様子はなかった。部屋の隅っこで、美緒は背中を壁にあずけて口元を押える。 控えめな彼女の胸が、体の中から突き上げる心臓の鼓動で震えていた。 ……油断した。 やっぱり次から、持ち歩けるサイズの瓶にして公衆トイレとかで撮った方がいいかもしれない。 いや、絶対その方がいい。もう一回、メールで頼もう……。 「……眠い」 動悸が治まると、なんだか、どっと疲れが出てきた。 ぱたっとベッドの上に倒れこむと、そのまま彼女は、深い眠りへと落ちて行ったのだった。 どこにでもいる、ごく普通の女子高生だった彼女がこの世界に足を踏み入れたきっかけ。 それは、今から二ヶ月前にさかのぼる。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/305
306: H [sage] 2010/10/23(土) 19:49:03 ID:X81ole9M 「――ごめんなさい! 本当にすいません……どうしよう……」 駅前にある、お昼時を過ぎても客足の絶えない、大手バーガーチェーンの店内である。 そこに少女の悲痛な叫びが響いたのは、夏休みが終わってすぐの、ある日曜日の午後。 彼女、堀江美緒はナゲットとアイスコーヒーを受け取って、空いている席を探していたところだった。 狭い通路を通り抜けようとしたとこで他の客と接触、変によろけてしまい、あろうことかすぐ横の席――座っていた 男性客の脚の上に、コーヒーを落としてしまったのだった。 彼の着ていた紺のスーツは、下だけでなく上着のほうまで汚れてしまった。 「ごめんなさい、どうしよう……うち、お金ないのに……」 「いや……ああ、ホットじゃなくて良かった」 いまさら拭いたところで、どうにもならない。トレーをおき、とにかく繰り返し頭を下げる美緒。 相手は20代半ばくらいの、会社員風の男性だった。 彼は最初こそ声を上げ、非常に驚いた様子ではあったが――しかし、特に怒ったような顔は見せず、冷静だった。 もしホットだったら、それこそ驚いただけではすまなかっただろう。それがまだ救いだった。 「ごめんなさい、本当に……」 「……あの、ちょっと。ここじゃあ、ほら周りの人見てるから。君、一人? とりあえず外に出ようか」 「あ……はい」 痴話げんかの類ではなく、男が冷静な様子であるためか、周りの客はそれほどには注目してはいなかったが、 店員を始め何人かはこちらを伺っている。 席を立った男に視線で促されると、美緒はナゲットの箱だけ持ってそのあとをついていった。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/306
307: H [sage] 2010/10/23(土) 19:51:12 ID:X81ole9M 「名前は?」 「堀江、美緒です」 「そうか。本来なら……クリーニング代は当然払ってんもらいたいところだけど」 店から出たすぐ近く、少し開けた場所の街区公園のテーブルベンチで、二人は向かい合って座っていた。 男は少し間を空けて、言葉を続ける。 「そんなお金、持ってないよね」 「……はい」 高そうなスーツ(スーツの値段なんかさっぱり知らないけど)だ。 きっとクリーニング代だけでもすごく高い。 どうしよう。“親を呼べ”とか言われたら……。 文字通り、しゅんとした様子で美緒は方を縮める。 怒られるのは確実だし、それに家にだってそんな余分なお金は無いはずだ。 ただでさえ低い身長が、さらに縮んでしまいそうな心境だった。 ……が。 「だから、代わりに、少し君の時間がほしい」 男は、それまでとは打って変わってひょうきんな笑顔を浮かべて、言った。 「……えぇ?」 意味がわからず、美緒は困惑する。 「怒ってないん、ですか?」 「怒るようなことじゃないよ。わざとなら別だけど。それにそのおかげで、美緒ちゃんみたいなかわいい女の子と 話が出来る」 「……」 笑顔で投げられた言葉、だが投げ返すボールが無い。無言のまま、美緒は下を向いてしまう。 これはひょっとして、ナンパというやつなのでは……? 生まれてはじめて経験する、対処不能な事態だった。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/307
308: H [sage] 2010/10/23(土) 19:52:25 ID:X81ole9M 「……えええ、ちょ。あの、私なんかで、その。いいんですか。その、ええと……」 「浅見」 「え?」 「あさみ、しろう。僕の名前」 「あ、はい。でも、その、私なんかよりかわいい子、いっぱい居ますよ」 「自分はかわいくない、みたいな言い方だけど、そんなこと無いよ?」 「だって、かわいくないです。男の子みたいな……実際、時々男子に間違われるし……」 「それは……顔だけきれいな男子が増えただと僕は思うけど。それに」 「それに?」 「むしろそれがいい」 「……なんですか、それ……わけわかりません」 妙な空気の中で、よくわからないやり取りが続く。 しかし、お金のことで親に話が行くことはなさそうだ。 それだけはとりあえず安心した。 「うーん、わかんないか。ま、楽しいトークはここまで。じゃあ、本題に入りましょう」 「え?」 急に、浅見の言葉と表情が変わった。 声から軽さがなくなったような……顔もさっきと同じはずなのに、向こうの真剣な態度が伝わってくるようだ。 「アルバイトをしてみませんか」 テーブルで軽く両手を組んで、浅見は言った。 「アルバイト……」 「はい。どうも堀江さん、お金に困っているのでは?」 「……わかるんですか」 「仕事柄、なんとなく、ですけどね。ついでにさっき言っていたでしょう。家にはお金が無いと」 「……」 貧乏だ、と思われるのは恥ずかしいが、美緒は反論できなかった。 事実だったからだ。 父親は普通のサラリーマンだったがこの不況で会社の経営は安定せず、中学の2年のころから母親も働きに 出るようになった。 困窮する、というほどではないのだが……。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/308
309: H [sage] 2010/10/23(土) 19:53:45 ID:X81ole9M 「だめです。私陸上やってるし……親も、バイトはだめだって言うし、それに……」 「それに?」 「アルバイトじゃ一年半で400万円なんて、稼げないでしょう?」 諦観の入った笑顔で、美緒は言った。 しかし浅見はその金額に特に驚いた様子も無く、ポケットから電卓とメモ帳を取り出すとなにやら計算を始めた。 「400万……一年半で……ん〜〜」 「……浅見さん?」 「ええと、堀江さん……ちなみに、その数字の中身は?」 「大学へ行きたいんです。授業料とか、いろいろ……そのくらいのお金が掛かるって、聞きました」 親とその話を直接したわけではない。 が、今の家の状況では国公立でも無理だということは、いくら16歳の子供でも理解できた。 自分で働いて、と少し考えたが高校生のアルバイトごときでなんとかなる金額ではない。 奨学金は、結局は返さなければならない借金と同じだ。 ならばと、中学のころから続けている陸上部で実績を上げて特待生を目指そうと考えたが、それもまた 険しい道である。努力以外の才能の無いことは、本人が一番わかっていた。 「なるほど。では答えましょう。可能です。……いくつかの条件をクリアしていれば、ですが」 「えっ……どんな条件なんですか?」 「ではまず……ちょっと耳をこちらに」 「え? あ、はい」 「……あなたは処女ですか? 違っていたらその時点でアウトです」 「なっ……! ちょっ……処女とか私、そんな……!」 「その様子だと……大丈夫なようですね。では次の質問。耳をこちらに」 「……うう」 「あなたは自分の性器を他人に見られても平気ですか? これも、だめならアウトです」 ……ああ、やっぱり。 わずかな希望が、虚無感に変わって胸に広がっていった。 そりゃそうだ。 何のとりえもない16歳の女の子が400万円稼ごうと思ったら、宝くじ以外にはこの道しかない。ひょっとしたらという 感じはしていたが、実際持ちかけられた衝撃は、これまでの人生感を吹き飛ばすほどのものだった。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/309
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