[過去ログ] 淫魔・サキュバスとHなことをする小説 10体目 (533レス)
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494: 93マイル 2014/12/25(木)00:59 ID:8uURNfPs(6/8) AAS
 数日、入院が続き、仕事復帰できる程度には回復した。
 そして、退院予定の前々日の深夜、寝ている最中に額を叩かれる。
 何事かと思えば、シャーリーが久しぶりに俺の前に姿を現した。そして服は着ていなかった。
 もちろん人間ではない証明である角も翼も隠してはいなかった。
 身体を起こしてよく見れば、さすがにため息も出る。細身で背も割と高め。なおかつバストサイズは十分すぎる。
 形もシリコンを入れているんじゃないかと思えるほど整った形を見せつけてくる。
 聖子が死んで、さすがに性的に枯れてはいないから、
 本当にたまに風俗にも行ったことはあるし、会社の後輩とつきあってみたこともある。
 どちらも夢中にはなれなかったが。
「夜中に起こして悪かったな」
省31
495: 93マイル 2014/12/25(木)01:01 ID:8uURNfPs(7/8) AAS
 SNSってのは面倒だ。逐一、何事か報告するように話さなくてはいけない。
 ただ、聖子はある程度、絞って交流をしているようでそんなに面倒だと感じたことはないそうだ。
 俺は運良くその中に入れたことを感謝した。
『なんで、健二さんはヤンキーやってるの?』
『何でだろうな……最近はわからねえ』
『髪、短くしたら格好いいですよ』
『マジか? 最近、伸ばしすぎたし、それも良いかもな』
 ここまで来ると、好意があるかどうかよりも、大原聖子が推奨する方向に俺は自然と流れていくようになる。
 聖子と出会ってから一ヶ月で、俺は髪を短くした。
 そして、いつもより勉強をするようになり、身だしなみを少しまともにした。
省28
496: 93マイル 2014/12/25(木)01:09 ID:8uURNfPs(8/8) AAS
「……親と仲が悪い?」
「超能力者か? 頭の中身を読むな」
「違うよー、だってグレるって親と仲が悪いか、悪い仲間と一緒になっちゃうかが多いんでしょう?
 でも、健二くんは一匹狼みたいなところあるから、たぶんそっちが原因じゃないかなって」
 いきなり名前を呼ばれてドキッとする。しかし、深刻な話を快活に話せるな。少し嬉しかった。
 変な同情とかしてこないし。
「あー……そうだな。正直、羨ましいな……そういうの。
 一応、金貰ってるし、進路はどうするかくらいは聞かれる。
 成績は平均くらいは取っている。適当な私立くらいなら余裕だ。
 ただ、いつまで面倒見てくれるかは分からないな、どっちにしろ働かなくちゃならねえしな」
省25
497: 93マイル 2014/12/26(金)00:36 ID:qwhKaeTZ(1/8) AAS
投下します。
―――――――――
退院したら、病院の玄関でシャーリーが待っていた。
 冬場ということで、ダッフルコートとジーンズといった出で立ちだ。
「しかし、お前はどこから服を調達してくるんだ?」
「気にするな。お前を餌に決めたとはいえ、少し小腹は経るからな。
 適当な男の部屋に入り込んで、精気とついでに貰ってきているだけだ。なるべく物が多い奴のところから頂いている」
 鍵開け技術でもあるのか?
「鍵なんぞいらん。私は、男の夢の中に進入できるからな。本当はこうやってわざわざ姿を見せる必要もない。
 だが、お前には見せてやろう。私はグルメだからな。やはり夢に進入するよりは直接味わった方が美味い」
省32
498: 93マイル 2014/12/26(金)00:36 ID:qwhKaeTZ(2/8) AAS
 そうか。そして、一息吐いたところで日課として仏壇に向かう。
 線香に火を着け、灰に差す。お鈴を鳴らして手を合わせる。
「お前の妻か?」
「ああ……百合の母親でもある。病気でな。ガンだった。五年前だった。
 百合が小学生最後の年だ……今の百合はあいつと会った頃と同じ姿だよ……」
 そういえばここ数日、夢を見るたびに思い出す。高校の頃とか。
 何しろ、犬塚の奴なんか携帯電話に二十通も不在着信とメールを送りやがって。
 お前はストーカーかと苦笑した。今じゃ役所の課長だというのに。そしてあの嫁さんからも私的なメールが届いた。
 全く、夫婦揃って心配しやがって。三十年来のつきあいだからって、心配しすぎだ。いや、それだからするのか。
「ほう……どうやら、友人には恵まれているようだな。さっきまで、溜まっていたメールへの返信もする。
省15
499: 93マイル 2014/12/26(金)00:37 ID:qwhKaeTZ(3/8) AAS
 結果として、聖子とつきあってからは図書館デートが恒例になった。
親父には真面目に向き合って大学に行かせろと要求したら「好きにしろ」と言われた。
一応、地元なら金を出してくれるらしい。なら、今度は飯を作ってやろう。スポンサーのご機嫌を伺うのも悪くない。
 そしてポチ公改め、ポチとは友人になった。なんのことはない。子分は首。その代わり、ダチに変更だ。
俺にもたまにはジュースを買わせろという形で、対等になった。
しかし、奴の口調は微妙に敬語が入るし、健二さん改め健さんというあだ名で呼ばれるようになった。
ポチ公改め、ポチというあだ名は奴が意外に気に入っていたために継続という形である。
結局、俺らは最初から友達みたいだったと改めて認識する。そして、そいつも彼女を持ついう不思議な感覚だ。
 彼女同士が親友だというのも奇遇というか、なんというか。
それでお互いに恋愛相談をしているとかは後に聖子に告白されたが。
省8
500: 93マイル 2014/12/26(金)00:38 ID:qwhKaeTZ(4/8) AAS
「退院おめでとう!」
 百合が帰ってきて、いきなり俺に抱きついてくる。
 ファザコンが酷いとは思っていたが、命の危機となればこうなるのも自然かもしれない。
 一瞬、シャーリーが不満げな顔をしたのには少しだけ呆れたが。
 娘に抱きつかれて嫉妬めいた感情を示唆させるのが不思議だった。一応、女心という奴か。
 その後は、百合が夕飯の材料を買ってきていたので、そのままシャーリーもキッチンに並んで料理の手伝いを始める。
 さすがに俺までは手伝うスペースは無いので、大人しくテレビを視ることにした。いつもは手伝っているのにな。
「お父さんは休んでていいからねー」
 百合は少しチラチラとキッチン方面を気にしている俺の態度が気になったのだろう。
 牽制するように言ってきた。ということは、シャーリーは充分な働きをしているんだろう。
省6
501: 93マイル 2014/12/26(金)00:39 ID:qwhKaeTZ(5/8) AAS
聖子を初めて抱いたのは、高校卒業後の春休みだった。
 何度もキスしたが、その先に行くにも、ちゃんと大学に合格してからとお預けを食らっていた。
 残念なことにまだ童貞だったが、さすがにまずは大学に合格しないと意味がない。
 聖子は余裕だったが、俺はギリギリで合格したようなものだ。
 聖子の親は警察官と教師という、まさにお堅い家でひとり娘ということだから、
 彼女の家ではあまり突っ込んだことはできなかった。
 ただ、親もそこまで堅物だという訳ではなく、俺の家によって遊んだり勉強したりはそれなり多かった。
 ベッドに隣り合って映画を見ていた。聖子はマニアックな恋愛映画が好きだった。
 テレビでCMとかがあまり流れない、という意味でのだ。R-15指定もされていない映画だったが、
 セックスシーンが一瞬だけ映った。そして、エンドマークが出てDVDが停止した数秒後には顔を抱いてキスをした。
省31
502: 93マイル 2014/12/26(金)00:39 ID:qwhKaeTZ(6/8) AAS
恥ずかしげに全裸になった聖子に悪いと思い、すぐにズボンを脱いだ。その際に靴下まで脱いで気づいた。
「聖子……靴下脱いで良いんだぞ……」
「健二、こういうの好きじゃないの?」
 そういう趣味があるのは知っている。だが、俺はそういうのには興味がない。性的嗜好の違いのような物だ。
「美保ちゃんが、ポチくんとしたときは履いたままが良いって……」
 ポチの野郎、してることチャッカリしておきながら、変な趣味を広めるな。
「……俺とあいつで男の基準を決めるな……」
「そうだね」
 同意を示すとクスクスと可憐に笑う。緊張感が砕けた。
「濡れてるって言ったけど、まだちょっとだろ」
省29
503: 93マイル 2014/12/26(金)00:40 ID:qwhKaeTZ(7/8) AAS
「じゃあ、いくぞ」
 改めて、聖子の両脚を開かせゆっくりと挿入する。熱い感触がすぐに伝わり、すぐに進入に対する抵抗を感じる。
「大丈夫か?」
「……ゆっくりね……」
 そう言われて、気づく。聖子は少し緊張しているようで少し震えている。細かく荒い呼吸をしている。
「……痛いか、止めても……」
「だめ。そのまま続けて…・…でも、ゆっくりね……」
 難しい注文だが、応じてやる。せっかくの初体験を最悪な形にしてやりたくはない。
 少し挿入し、抵抗を感じたら少し引く。
 という手順を繰り返している内に少しずつ少しずつ深く入っていくようになり、
省33
504: 93マイル 2014/12/26(金)00:44 ID:qwhKaeTZ(8/8) AAS
 余韻を楽しみつつ、後始末をしていると、
「……それが私の中で出たらどんな感触がするんだろう」
「そんなに生でしたいんだったらピルでも処方してもらえ……ただ、身体は壊さないようにな……」
 さっき、中にちょうだい、とまで言われた時点で安全策は選ぶべきだと感じた。
 そこまでしないと心配でしょうがない。
「……うん……でも、嬉しかった……健二は優しいから……」
「お前は可愛かった」
 どこか怖かったけどな。それでも。
 そんなことを言い合いながら、俺たちは裸で抱き合ったまま眠りについた。
 ふたりの肌を覆うのは羽毛布団と毛布くらいのもの。翌日も休みだから許されるそんな幼い時代のことだった。
省25
505
(1): 2014/12/26(金)13:44 ID:TXEVPhSC(1) AAS
まさかここで真面目な小説が生まれるとは…
506: 93マイル 2014/12/27(土)01:54 ID:8Xmyozrh(1/7) AAS
>>505
真面目ですかね……フランス書院の美少女文庫からエロが抜けたノリですが……。

続き投下。
――――――――――――
翌朝、起きてみればシャーリーはベッドから消えていた。
何のことはない。起きてすぐに出て行ったのだろう。ダイニングで百合は手早く朝食を食べていた。
昨日の残り物を有効活用するためおかずは肉じゃがをメインに味噌汁やら漬け物で茶碗飯を食べている。
「おはよ、お父さん。コーヒー飲む?」
「いや、味噌汁だな……それにしても早いな」
「なんか、早起きしちゃった。なんでだろう目が覚めたらすっきりした。よく寝られたみたい」
省42
507: 93マイル 2014/12/27(土)01:55 ID:8Xmyozrh(2/7) AAS
 百合が小学四年生のとき、聖子は子宮ガンを患った。それは残酷にも子宮を摘出しないといけない規模だった。
「……ごめんね、健二……」
 そろそろふたりめが欲しいと決めた矢先のことだった。年齢的にもギリギリだった。
「良いんだ。百合がいるんだからな……」
 子供がいない夫婦だっている。自分たちは娘がいる。それだけでも幸せじゃないかと納得することにしておいた。
 それでもお互いに無理矢理納得させているような気がしていた。
 だから、それを引きずったのか、二年後にガンが再発した。
 それも転移箇所が多く、もう処置はできないレベルになっていた。
 そして、聖子はあっさりと死んだ。ホスピスを検討した矢先だった。
 まるで弱っていく自分の姿を見せないように。
省15
508: 93マイル 2014/12/27(土)01:56 ID:8Xmyozrh(3/7) AAS
 定時で家に帰ると、ダイニングでシャーリーがお茶を飲んでいる。
 今日はセーターにスキニージーンズといった格好だ。椅子には昨日のダッフルコートが掛けられている。
 しかし巨乳にセーターとはこれまた扇情的だ。
「早かったな」
「入院開けで残業はさせないらしい。まあ、すぐに忙しくなるがな」
「なるほど。安心しておけ今日はさすがに襲わん。週末、ちゃんと休みは取れているのか?」
「それは安心しておけ……というか……すっかりお前のペースに飲まれている気がする」
「男は正直だからな」
 気がつけばこの女の手のひらで踊っているような気がしてきた。
「百合は?」
省20
509: 93マイル 2014/12/27(土)01:57 ID:8Xmyozrh(4/7) AAS
結果的に言えば、週に何度かは我が家を訪れ、百合に勉強を教え、逆に料理をいくつか教わった。
 ついでに俺のために弁当を作るようになった。大抵、朝早く来ては弁当を作っていく。
 百合もシャーリーに合い鍵を渡したことは既に納得しており、ときたま一緒の部屋で寝ているときもある。
 ちなみにシャーリーからは「襲わないから安心しろ」と釘を刺された。娘の精気を吸う気かと疑ったからだ。
 そして、俺は少しだけ週末になると憂鬱にもなる。
 さすがに女を抱くのはたまらないが、相手が強すぎる。精も根も尽き果てるだろうという予感はあった。
 初めての時はこんな感じだったはずだ。正しくは二回目かも知れないが。

 金曜日の夜、百合とシャーリーで食器洗いを終えた途端に、百合はてきぱきと風呂に入って就寝した。
 まるで催眠術でも掛けられたかのように無言で。
「……本当に、ご都合主義だな。まさか、俺も操っているんじゃないか?」
省10
510: 93マイル 2014/12/27(土)01:58 ID:8Xmyozrh(5/7) AAS
 やはり寒さが容赦しない状態になってくれば、厚手のパジャマを重ねて着るなり、ズボン下を履くなりの工夫はする。
 しかし、これからサキュバスは俺を裸で襲いかかるのだろう。
 服を脱がなくても良いのだろうが、何故か薄着になってしまった。これで風邪でも引いたらお笑いぐさだ。
「……起きているか?」
「ああ」
 物音ひとつ立てずにシャーリーが部屋にやってくる。
 さすがに多少の汚れは有ったようだ。洗い髪をゴムで結い上げているので、首回りが見える。鎖骨がきれいだな。
「ふむ……お前も鎖骨が好きか……多い物だな男には」
「まあな。意識して、首回りを見せているのか?」
「そういうわけでもない。埃にまみれるのが不快だから全身隈無く洗っているだけだ。
省19
511: 93マイル 2014/12/27(土)01:59 ID:8Xmyozrh(6/7) AAS
 布団を剥ぎ、身体を起こしていた俺にそっと口づけをする。
 真っ先に舌でも差し込んでくるかと思ったら、ゆっくりと俺の衣服に手を掛ける。
「人間は難儀だな……これくらいの寒さなど私には大したことないのにな」
「……これでも薄い方だ」
「知っている。だから、私にはこういう方法もある」
 その瞬間、部屋の中の気温が上がったような気がする。夏までの暑さではないにしろ、過ごしやすい気温の切り替わった。
「凄いな……寒くない」
「これなら、脱げるだろう」
 俺が落ち着く間もなく、急に唇を塞がれる。そしてそのままシャーリーの舌が俺の歯茎を愛撫する。
 誘われるように俺の舌もシャーリーの舌に触れる。
省43
512: 93マイル 2014/12/27(土)02:01 ID:8Xmyozrh(7/7) AAS
 拡散した意識の断片が集まってひとつの意識として戻った瞬間、俺の隣にはシャーリーがいた。
「気づいたか?」
「ああ……しかし、我を忘れるとはさっきのことだな……」
「気にするな。男はあんな物だ。しかし……途中で他の女のことを考えられるのは、
 少しプライドが傷ついた……完全に屈服させてやろうと思ったのに……」
 少しいじけたような顔になる。どうやら俺が聖子のことを少しでも考えていたのが許せなかったようだ。
 完璧主義者なのかもしれない。
「ふん……百合の父親だけあるな。お前が死んだ妻に対する感情は、下手な物じゃない。
 そこは自信を持て。なるほど、親子揃って意志の強さがあるというのも珍しい……悔しいがお前の妻がいなかったら、
 お前はここまで良い精力を放たなかっただろう……そういう意味では感謝しないといけないな」
省17
513: 93マイル 2014/12/28(日)01:40 ID:md140zW8(1/17) AAS
投下します。
――――――――
 その日、いつものようにキスをされ、少し虚ろな気分になった途端に押し倒される。
「そろそろ良いだろう? お前に関しては抱かれるばかりでは飽いてくる」
 思わず起き上がろうにも身体に少しも力が入らない。
「無理するな。どうせ、こうなることくらい分かっていただろう」
「……まともな社会生活は送れるくらいにしとけよ……何するか知らねえけど……」
「大丈夫だ。その時は記憶を消してやる。それに身体の感覚も戻せるぞ。
やろうと思えば、二十四時間勃起させてやることもできるが、それではお前が死んでしまうからな。
さすがにそんなことはしないさ」
省47
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