[過去ログ] 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む27 [無断転載禁止]©2ch.net (517レス)
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107(1): 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む 2016/12/31(土)14:18 ID:VK/jj9Lp(51/83) AAS
>>106 つづき
ここでももう1 つ、物理学が専門でない皆さんのために、少し説明しておかな
ければならないことがあります。大学院で物理学を専攻する学生は、弱結合の場合
にどうすべきかを学ぶにすぎません。強結合の場合には、様々な疑問や方法が入り
乱れて浮かび上がってくるのです。ですから、強結合の場合に量子系がどのような
振る舞いを示すのかについての専門家のような存在はいないはずですし、少なくと
も私自身は決してそのような専門家ではありません。かなりのことを研究してきま
したが、いつでも初学者のような気がしているのです。
1976年、プリンストン大学で博士号を取得した私はハーバード大学に移り、そ
の後の4 年間をそこでポスドク生活を送ることになります。その間、私生活では
いろいろなことがありました。私と同じ時期にポスドク研究員としてハーバードに
やってきたキアラ・ナッピとは1979年に結婚しました。彼女と出会ったのは、1975
年にフランス・アルプスで開催された物理学のサマースクールでした。彼女は、著
名な数理物理学者のアーサー・ジャフィーに誘われてハーバードにやってきたので
す。最初の子供を授かったのも、ハーバードにいた時でした。
ハーバードでは、多くの先生方に様々なことを教えていただきました。専門を同
じくする物理学の先生方ばかりでなく、数学が専門の先生方からもです。専門的な
話は控えたいと思いますが、少しだけ、当時の様子をお話ししたいと思います。
ハーバードでの先輩の1 人にスティーブン・ワインバーグがいました。彼は標
準模型の先駆者であり、1979年にノーベル賞を受賞しました。大学院の頃の私に
は、物理学の基本的なテーマでなかなか理解できないものがありました。おそらく
スティーブンは、他の多くの物理学者も私と同じような困難に悩まされていると
思ったのでしょう。そうしたテーマがセミナーで取り上げられるたびに、彼は自分
が理解していることを手短に説明してくれました。こうして何度も彼の説明を聞い
たおかげで、よりはっきりしたイメージが得られるようになったのです。
つづく
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