野々村元県議の今後を考える5 (994レス)
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21: 2023/07/05(水)12:21 ID:8zwC6lSu0(1/2) AAS
進撃の巨人もそうだけど、日本人は「リアルな戦場描写=グロ描写」と勘違いしてるような気がする
そこよりも人物の内面を掘り下げて欲しかった

説教めいたスタンスで実話を交えて作っちゃったから
ドキュメンタリー”臭”がぷんぷんする
何も知らない人はみーんな実話に基づいた話だと思うよね

ライトはイメージ的なものかと
記憶ってのはおいおい大袈裟になってしまうものだから
それに作中でも夢と現を行ったり来たりだし。
悪夢として描くなら許容範囲

個人で背負いきれないほどの人間の業
省5
22: 2023/07/05(水)12:42 ID:8zwC6lSu0(2/2) AAS
ホラー的演出に近いグロシーンや突発的なショックシーンが多くて、
心理描写部分が少ないから(説明的な描写はいらないけど)
観た瞬間は圧倒されても、何故か後に残らないんだよね
市川版の上っ面だけ掬い取って派手な演出施しました感はあるよな
現代的な娯楽映画としてホラーサスペンス的なところで
観客を画面に引きつける魅力はあったんだけど、
野火をリメイクをしたという話題性以上の、必然性とかその意義とか
深い部分まで感じるまでには至らなかった

力作なんだけど、ビデオ丸出し画質なのがなぁ
今は低コントラストのRAWからカラーグレーディングでいくらでもフィルムルックにできるんだから、
省10
23: 2023/07/06(木)11:53 ID:6Q0Et0+f0(1/9) AAS
稲垣は死を恐れてないのは生きる意味を見つけられず生に執着が湧いてなかっただけで
実際、自分が死ぬと理解した時に素直に生きたいと言う渇望が生まれた
最後、「死にたくない、痛いよ」

山男がセックスが抜群に強いというのはキャラとしてOKだと思う
だが一徳まで掘ってしまうのは逸脱というか悪ノリになってしまうと思う

小弥太のキャラクターは脚本の天願大介にとっては
武家社会に対する非武家階層目線からのアンチテーゼ的存在。
ラストの蘇生も侍はあっさりと討ち死にたけど
どっこい生き残る下層民のしぶとさ、生命力の強さの象徴・・・
と父親イマヘイ譲りの土民讃歌の要素にするつもりだったんだろうけど
省12
24: 2023/07/06(木)12:19 ID:6Q0Et0+f0(2/9) AAS
13人もいるんだから誰かひとりくらい役所広司を裏切るんだろうと思っていたけど、案外団結力が高かった。

山田は元々侍を嫌悪してる(捨てきれない)侍
最後に笑みをうかべるシーンがあるが
これで戦いがやっと終わった(パンフより)という安堵感もよく表している
生きて妻の元に帰ってても別に不思議ではない

「将軍家光の乱心 激突」
千葉さんの著作によるとアクション監督だった自分にスタッフが付いてこなくて、
同じ撮影所に居た深作監督に泣きを入れたそうです・・

誰だ…この映画B級っつったヤツ。間違いなく秀作だろ

山窩に興味持ったら山窩が活躍する時代活劇も読んで欲しい。
省10
25: 2023/07/06(木)12:43 ID:6Q0Et0+f0(3/9) AAS
稲垣が落合村に入ったとき
子供がおしっこしてたのに笑ってたんだけど
自分はおしっこの自由がないのにいいなあ〜って笑い?
あれで油断したんだな

稲垣殿のあの気味悪さは、あの端正な顔立ちで姿勢や所作、身のこなしも整っているのに、
ことごとく鬼畜な行いを繰り返す、っていうところからくるんだと思う。
ステレオタイプでいけば、ガハハ親父的だったり、バカ殿だったり、単に粗暴だったり、
ってところに落ち着くんだろうけど、それらのどこにも当てはまらなかったのが新鮮だった。
で、妙に悟ったような口ぶりがやや鼻についたのも事実だけど、
ラストのあの演出で納得できたわ。そっちに反転させるか、っていう感じで。
省1
26: 2023/07/06(木)12:56 ID:6Q0Et0+f0(4/9) AAS
三池監督がこの映画を選んだ理由が「この映画なら男女の恋愛を入れろとか
うるさく言われないだろうと思った」
時代劇でも10代や腐女子に媚びたキャスティングをしたり無理矢理恋愛要素を前面に出し、それを売りにしたけど
肝心の女子供には見向きもされず、時代劇好きの高齢者にも敬遠されて
結果、興行大コケ・批評もボロクソって駄作が何作も続いたからなあ。

芝居というよりは、役者じゃない人が映画で役を演じる場合、
その人の風貌を含めた存在感が役に嵌ってるかどうかが重要だと思うんだけど、今回の稲垣はホントにどんぴしゃだったと思うよ。
暴君を演じられる俳優をキャスティングして、ありがちな演出をするよりは、
今回のやり方の方がずっとサプライズがあるし、成功してると思う。

悪霊島は冒頭からしてリーマンになってる古尾谷雅人がジョン・レノン射殺のニュースを見て
省8
27: 2023/07/06(木)13:32 ID:6Q0Et0+f0(5/9) AAS
後半のアクションの長さは監督自身が「もうちょっと観たい」じゃなく客がヘトヘトになって「もう勘弁してくれ」と思うくらいやることを目指したそう

舞台をまじめにやるとどうしてもオーバーアクト気味の大きな芝居になっちゃうんだよね
内野聖陽や藤原竜也はモロにそう
でも声優やらせると舞台系の人は上手くやるんだよね

佐藤さんは大物二世タレントのお坊ちゃまイメージから抜け切れてないんだよね。
お茶の間はかなり忘れているけど スタッフや周りが忘れてないかんじ。
だからどうしても振り切れない。

ハリウッドだったらもっと主要人物少なくなってたろうな
結構キャスト絞る方向にいってるから(ハリウッド関係ないけど)
役柄の得意分野を描写するのは無かったね、それをあの人数やったら
省28
28: 2023/07/06(木)13:57 ID:6Q0Et0+f0(6/9) AAS
江戸は暗黒時代で鎖国してて身分制度があって封建的でとクソミソだったな、戦後の40年代までは。
明治政府中枢の長州人の系譜が現政府でも健在だから、義務教育では
明治が日本の夜明けで、江戸は暗黒時代とするのが通例
長州出身の娯楽小説家たちは、江戸幕府や旗本を悪役にしたチャンバラ小説を
たくさんベストセラーにしてる。昔の映画も旗本や幕府の役人は悪役が多い。
江戸時代がよい時代だったという風潮は、20年くらい前からかな。
ずっと江戸というか江戸文化は否定されてきた、三味線音楽や日本舞踊は
通俗的で下品な過去の芸能扱いだったよ。江戸を否定するために西洋崇拝してきた
傾向すらあるんじゃないのかな

平和な世界での侍って、持ってる刀に意味なくなってくる
省24
29: 2023/07/06(木)14:10 ID:6Q0Et0+f0(7/9) AAS
見ていた時、着物が何か違和感があったんだけど今日桜田門見てきて分かった!
裃の幅とか着物の布の張りがこの映画おかしくないか?予算ケチったのかな?
時代劇で着物がたらーんとした印象受けるの初めてだったから気になったんだ

三池の場合、最初に大まかな全体図をプロデューサー、脚本家と打ち合わせた後は
脚本製作段階では一切口出しなし(他の作品を撮影中で忙しいから)。
登場人物のキャラ設定なんかもほぼ脚本家に丸投げらしい。
これはパンフのインタビューで天願大介自身がそう言ってる。
その代わり撮影中、三池の思いつきで脚本を勝手にいじっても文句は言うなってスタンス。
だから荒井晴彦みたいな脚本改編にグチグチ言ってくるタイプとは絶対に仕事できない人。

小説版、原作とチェックした
省10
30: 2023/07/06(木)14:13 ID:6Q0Et0+f0(8/9) AAS
荒井の批判
伊勢谷友介は要らないと思った。岸部一徳を犯す件りは悪フザケにしか思えない。一人、女にする手は
なかったのか。霧隠才蔵は女、という映画もあった。伊勢谷が武士批判の役なんだという人がいた。
それをやるなら、村を買うのではなく、村人を虐殺すればいい。最後に稲垣吾郎の暴君は病死と
されたと出るが、村人がしゃべるに決まってる。口封じだ。役所広司が天下万民のためとか言ってるが
市村正親が言うように武士は主君のために死ぬ。役所だって命令でやったことではないか。
幽霊映画だと言って面白がってる人がいる。伊勢谷と山田孝之が幽霊だったからと言って
面白いと思う人の気が知れない。幽霊映画の傑作は『妹』と『チィゴイネルワイゼン』だ。
31: 2023/07/06(木)14:49 ID:6Q0Et0+f0(9/9) AAS
AIは統計に過ぎない(故に知性ではない)」という人は結構いるけど、では逆に、人間の知性が統計以上の超越的な何かである
という確信はどこからくるのだろうか、と、VECTIONのリモート会議ででいつも話題になる。人間は、何を根拠にそんなに
自分を過大評価(特別視)しているのか。「AIは理解していない」と言うが、ならば「人間は理解している」と言えるのはなぜなのか。AIを礼賛したいわけではないが、
AIのような明らかな(異星人のような)他者が出てきた時に、なぜ自分(人間)を疑わないのか、というか、なぜ疑わないままでいられるのか、と思ってしまう。
32: 2023/07/07(金)16:36 ID:AU2vVc7k0(1/4) AAS
邦画はずっと苦手で避けて来たけど、この人のは見られる。
心の動きがじっとりベタベタしてたり、行間を読めみたいなのを過剰に要求されるの苦手で。

内田監督は理詰めでプロットを考える
西川監督はプロットはシンプルだけど、心象を映像で表現する
男性監督(脚本)には結末にゴールがあって
女性監督(脚本)には結末がその後も日常につながっていく的な

キャラクターが弱いんだよね
人間にストーリーがあるのではなくて、ストーリーに人間が付随してる感じ
だからどういう筋だったかということしか後に残らない
しかし登場人物への感情移入と笑えたかは別問題
省5
33: 2023/07/07(金)16:59 ID:AU2vVc7k0(2/4) AAS
時系列をいじった複雑な構成が単に観ている側をビックリさせる仕掛けだけじゃなくて
そのたびにキャラクターや出来事の一つ奥の面を描く機能を果たしてる。
演出とか笑いとか人情とかいろんな要素が全てハイレベル。
時間軸交錯だけじゃなく様々なタイプの映画が撮れそう。

今更こういう構成法に新鮮味はないし、それが見事に成功している程度のことで
たいした感心も出来ないけれど、この映画の場合は、この構成法が登場人物のキャラを
豊かにすることと密接に繋がっているので、その鮮やかさに拍手を送りたい気分。
序盤では軽薄な奴に映った神田が実は友達思いのいい奴だと分かってくる気持ちの良さ!
ただ、個人的にヤクザネタは好きじゃない。
映画の中で金銭的に最も得をしたのは、現金100万円と、いい金づるを引っ張ってくる女と
省16
34: 2023/07/07(金)17:03 ID:AU2vVc7k0(3/4) AAS
日本には、演劇でも映画でも一番オーソドックスでウェルメイドなはずの物があまりにも軽視されてたので
「異端」として三谷さんが出てきた。彼みたいな存在がいなければ、大谷健太郎も内田も出て来れなかったかもしれない。

ベッド下とかレストランの撮影だけど、後の種明かしの場面で使うカメラは、最初のアングルでどうして写りこまないんだろう?
せりふは同一みたいだから、同時に撮影しているように見えるけど。
実は音声だけ同じものを重ねたのかな。
この監督は只者じゃないと思った。上の方で三谷最近作の言及があったが、有頂天ホテルなんてアヒルの使い方が不自然で見ちゃいられなかった。
35: 2023/07/07(金)22:08 ID:AU2vVc7k0(4/4) AAS
よくできてるけど回収の仕方が下手。
やくざの始末も地味すぎ。エンディングをもっとスマートに派手にできりゃなぁ。
やっぱニール・サイモンには叶わない。せめて、筒井康孝的なエンディングにできりゃなぁ。
てか筒井康孝>ニール・サイモンだなw
邦画としては傑作の方。昼間のシーン多すぎ。ラストは夜にするべきだった。ぎりぎり90点

。筒井は筆力あるからシチュエーションコメディのもりあがりがすごい。
脱走と追跡のサンバ 最高傑作だと思う。
マイルスのビッチェズブリュー フェリーニの81/2みたいな、前衛でありながら娯楽。

内田けんじただものじゃないな
面白い本が書けて尚且つ撮るのが上手くセンスがある
省7
36: 2023/07/08(土)11:10 ID:+bXl70OE0(1/2) AAS
カウリスマキって絶望してる人が淡々としてるんだよね。他の国の映画だったら、大声で騒いだり、誰かを傷つけたりするのに、この国の風土でしょうか、静かに運命を受け入れるんだよね。じゃぁそんな国だったら、みんな優しいのかって言ったら、「人生は美しい」とか
言う殺し屋が殺人現場で彼に罪をなすりつけたり、結局、損する人は損をするんだろうね。彼の映画はホント、そう。損する人は損するんだけど、ある限界点が来たら、犯罪でも自殺でも淡々と実行する、
そんな人たちを見つめてる。結局、どこの映画にもあるパターンなんだけど、彼はそれをのんびりしたテンポで描くもんだから、こちらとしては、そんなに気が荒まないんだよね。不思議な感性だね。
37: 2023/07/08(土)23:41 ID:+bXl70OE0(2/2) AAS
矛盾点指摘してる人ってリアルでもそういう性格なのかな。
疑問点が解決してスッキリするのは分かるけど
作りが甘いが故に出た矛盾があったら駄作扱いになるのか?
多少のご都合主義は物語だから

内田監督作品は伊坂作品と造りが似ていると思う

桜井が元カノ(が捨てようとしたゴミ袋)から回収した昔の写真。
いくつかの写真を桜井が泣きながらめくり助手席の窓から写真を投げ捨てたが、元カノとのツーショットの写真だけが助手席足元に残っていた。
それをコンドウは拾い、その幸せそうな写真を眺め、自分の昔の貧乏でも幸せだった日々を思い出し、佳苗のことを考えた。

内田けんじの、話がちょっと感動的になりかけると
大慌てでなーんちゃって!と茶化してみせる語り口のさじ加減が好きだ
省7
38: 2023/07/09(日)00:32 ID:cMLSfDB60(1) AAS
監督のインタビューによるといろいろと理由をつけて小難しく考える大人の恋愛と、
一瞬で恋に落ちる事が出来る若い子の恋愛を対比させたかったらしい。
39: 2023/07/09(日)02:00 ID:b2ePyfOu0(1/3) AAS
運命じゃない人』は、あまり良い感じではなかった。人物が皆、物語の都合でしか動いていない、というのがその理由なのだが、
それだけでなく、一見、とても複雑に入り組んでいるような話にみえるのだけど、最初の男女のエピソード以外は、全て後付けの説明を拡大していっただけで、
話の隙間にあてはめ易い要素をはめ込んでいるだけなので、そのやり方がみえてしまうと、とたんに退屈になる。実際、映画の中盤以降で新たに付け加えられることと言えば、
お札に関する偽装のエピソードだけと言ってもよいくらいで、
後半に向かって、(既にあるものの読み換えや言い訳だけになってしまうので)映画はどんどんつまらなくなってゆく。同一のシーンが、
ことなる意味をもって何度も反復される、と言えば聞こえはいいが、結局は、ある限定された要素を提出して、
その内部でのみ、その解釈をひっくり返したりして読み換えてゆく、というだけのことで、技法としては単純すぎるくらいだろう。
それに、こういう「お話」でヤクザを介入させるという手が凄く安易で、そうするとお話として
簡単に「面白っぽく」展開させることが出来るのだが、その分、薄っぺらになるだろう。(例えばタランティーノみたいに、
この薄っぺらさを意図的に馬鹿げた規模にまで拡大させたりすれば、また別のものが見えてくるかも知れないのだが。)それぞれの人物、
省1
40: 2023/07/09(日)13:58 ID:b2ePyfOu0(2/3) AAS
キネ旬ベストテンは昔「仁義なき闘い」を1位にしたくなくて
翌年公開の「津軽じょんがら節」という作品の試写会開催を早めさせて前年の対象とし
仁義を押し退けて無理矢理1位にさせた前科がある
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