【天候擬人化】にっしょくたん 2スレ目 (783レス)
上下前次1-新
569: 2013/10/31(木)09:13 ID:s7jzxwBI(1) AAS
かわいいw
570: 2013/11/04(月)12:50 ID:DQESH4PD(1) AAS
>>566
東方っぽいw
571: 2013/11/13(水)01:33 ID:qOsXhtKi(1) AAS
画像リンク[png]:dl6.getuploader.com
572: 2013/11/13(水)09:10 ID:w+T0BdGc(1) AAS
その子お気に入りと見たw
573: 2013/11/13(水)20:56 ID:DQ6DdZCC(1) AAS
可愛いなあ
574: TロG ◆n41r8f8dTs 2013/11/25(月)00:06 ID:HpAltg7K(1/10) AAS
夜分失礼いたします。
新参者ですが恐れ多くにっしょくたんと
2chスレ:mitemite
のハルトシュラー&倉刀というキャラクターをコラボしてみたSSを書いたので投下してみます
575(1): TロG ◆n41r8f8dTs 2013/11/25(月)00:07 ID:HpAltg7K(2/10) AAS
それは今思い返しても、非常に奇妙な体験だったとしみじみ思う。
始まりは少し空が薄暗く、今にも小雨が振り出してきそうな、そんな不穏な天気の日だった。
私はのんびりと茶菓子と珈琲を嗜みながら、市場へと買い物に出かけた倉刀を待っていたのだ。
ドアに括り付けられたチャイムが音を鳴らす。
お、あいつめ帰ってきたかと、私はブレイクタイムを終え、読んでいる本に栞を挟んで椅子から立ち上がる。
玄関へと小足で急ぐ。別に倉刀の事を待ち望んでいたわけではない。
奴が私の代わりに買ってきてくれる沢山の新書とMAXコーヒーのダンボールを待ち望んでいるだけだ。決して倉刀が帰ってくるのが嬉しいわけではない。
誰に対して言い訳してるかは分からないが、私はとにかく倉刀を出迎える。
「遅い……ぞ?」
省10
576: TロG ◆n41r8f8dTs 2013/11/25(月)00:07 ID:HpAltg7K(3/10) AAS
ほぼ同時に、三者三様で発言した。
私は倉刀の発言よりもはっきりと、隠れている幼女が発した言葉が耳の奥底に響いた。
お、ば、さんと。はっきりと淀みなく躊躇もせずそう言った。私は耳が良いから気のせいではない。
「きゃあこわい」
とあざとくわざとらしい口調で、幼女は険しい顔つきの私から隠れるように、倉刀の背中にひょいっと隠れる。
そうして顔だけ出して、じーっと私の顔を注視している。一体なんだ。なんなんだお前は。
いきなり年上、いや、色んな意味で年上も年上な私にいきなり第一声がおばさんだと。
いや、実年齢を踏まえるとあながち間違いでも……じゃない、問題はそこではない。初対面なのにこの慇懃無礼さが問題なのだ。
「駄目だよにっしょくちゃん。ちゃんと師匠に挨拶しないと」
倉刀に優しく諌められて、幼女、いや、にっしょく……というのか。
省21
577: TロG ◆n41r8f8dTs 2013/11/25(月)00:09 ID:HpAltg7K(4/10) AAS
「そのしんぱいはありません」
にっしょくは一歩出てきて、何故か空を見上げると、言った。
「わたしのたいせつなひとたちはくものうえにいます」
私も倉刀も同時に顔が引きつる。突然何を言い出すのか、どんな顔していいか私分からないの。
格好と良い言動といい倉刀へとスキンシップといい、全くこいつは何が目的でこんな事をしているんだ。
……玄関で埒の明かない問答をしてても仕方がない。
私は軽くため息を吐き、倉刀に指示する。
省9
578: TロG ◆n41r8f8dTs 2013/11/25(月)00:09 ID:HpAltg7K(5/10) AAS
ははは、こやつめ。
eclipse of the sun
お世辞にも広いといえないテーブルの上に、倉刀が作った夕食が並ぶ。
今日のメニューは溶け込んだ人参の味が優しく舌を喜ばせてくれるキャロットスープと、海鮮類が彩り良く混ぜられたピラフ。
それにメインで倉刀お手製のローストビーフが並ぶ。流石私が技を仕込んだだけあり、どれも実に美味だ。
しかしここまで料理の腕を挙げるのにはえらい苦労したが。大体十年位。
にっしょくに目を向けると、あまり箸が、というかフォークとスプーンが進んでいない様だ。
なにやらピラフとスープを交互に見比べたり、ローストビーフをフォークでつまみ、興味深げに眺めている。
省23
579: TロG ◆n41r8f8dTs 2013/11/25(月)00:12 ID:HpAltg7K(6/10) AAS
……こいつ、中々普段の口調や態度からはあまり表に出さないが、結構言うじゃないか。
大切な人といわれて顔は平静を装うが、内心結構驚いている。ちょっとだけ良い弟子を持ったと思う。思うだけ。
にっしょくは俯いた顔を上げると、私にきちんと向き合って、言った。
「ごめんなさい、はるとしゅらーさん。へんなことばかりいって」
ちゃんと謝れるじゃないか。ここは年長者の貫禄として寛容に許してあげよう。
「おこったかおがかわいいのでついついいじってしまってすみません」
「お前をインクまみれにしてやろうか! あぁ!?」
「師匠落ち着いてください! 師匠!」
省15
580: TロG ◆n41r8f8dTs 2013/11/25(月)00:14 ID:HpAltg7K(7/10) AAS
一先ず、私はにっしょくに手元のココアを渡す様に言う。
にっしょくは私が怒ると思っていたのか、少し呆気に取られた様な表情を見せる。
少し迷う素振りを見せると、恐る恐る、ココアを私の元に寄せた。
倉刀は非常に器用な奴だが、時たま飲み物の温度調節をミスる時がある。
そんな時に私は大きく息を吸い込んで、ゆっくりと吹く。すると我ながら不思議だが熱過ぎたのが適度な温度になる。
この自分でもどう身に付けたか分からない小さな妙技を、私以外の人間に使う日が来たようだ。
まず大きく息を吸う。吸って、吸って……そして口を小さく開ける。
開けてゆっくりと、私はココアに息を吹きかけた。一体何をしているのだろうと、首を傾げるにっしょく。
「飲んでみろ」
私がズイッと、ココアを差し出す。当然というか、怪訝な顔つきのにっしょく。
省17
581: 2013/11/25(月)00:16 ID:psVUWCL9(1/2) AAS
紫煙
582: 2013/11/25(月)00:22 ID:ePM/NWSy(1) AAS
しぇ
583: 2013/11/25(月)00:22 ID:QC2DQ6Ct(1/2) AAS
支援
584: TロG ◆n41r8f8dTs [sage 支援してもらったのに猿ってすみません] 2013/11/25(月)01:00 ID:HpAltg7K(8/10) AAS
意外と安いな。丁度私もコーヒーを飲み終わった所だし、良いだろう。
私は信憑性があるかはともかく、今まで謎に包まれていたにっしょくの秘密に触れる為に椅子から立ち上がる。
と、その時。突然窓に激しい閃光が走った。
何だ、雷か? 流石にこの歳になると一々雷鳴に驚きはしないが、が……。
私はその時、確かに見た。
にっしょくが、誰かに連れられるのを。
眩い光の中で、何者かがにっしょくの手を繋いでいた。
幻の様な一瞬だったが、私の目は確かに、その姿を見ていた。
二度の雷鳴の後、そこには、何も残っていなかった。
さっきまで話していたはずのにっしょくの姿は、忽然と消えていた。
省17
585: TロG ◆n41r8f8dTs 2013/11/25(月)01:03 ID:HpAltg7K(9/10) AAS
にっしょくは言った。
「わたしのたいせつなひとたちはくものうえにいます」
と。
にっしょくは迷子になってた。だけど探しに来てくれたのだ。その大切な人が。
そして帰った。自分の帰るべき場所に。ただ、それだけだ。
急に肩の力が抜けたようで、私はドボンと、頭まで湯船に浸かった。
浸かって、豪快にお湯をこぼしながら顔を上げて、呟く。
省11
586: TロG ◆n41r8f8dTs 2013/11/25(月)01:05 ID:HpAltg7K(10/10) AAS
支援、有難うございました。久々の投下で緊張しましたが、嬉しいです
猿ってしまって申し訳なかったです。と同時に、にっしょくたんスレの個性豊かな子達に驚きました。
いつかこういった形でにっしょくたんスレに参加できたら良いなと思いつつ、お邪魔いたしました
587: 2013/11/25(月)01:08 ID:QC2DQ6Ct(2/2) AAS
乙
588: 2013/11/25(月)01:18 ID:psVUWCL9(2/2) AAS
乙です。久々の毒舌炸裂w
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