[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6439【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (505レス)
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309: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:56 d AAS
ことりと可愛らしく首を傾けたアルミンに、リヴァイはただ溜息を吐くだけだった。

「お疲れのところすみません。実は実行するときにエレンにもちょっと怒られたんですよ。でもエレンも勝手に旅に出たのを悪いと思っているみたいで僕たちを邪険にできない。だからエレンもあなたに会いたいのを堪えて付き合ってくれてるんです」

怒らないであげてくださいね、と言われてリヴァイは少し目を細めただけだった。
怒りはしないが、少しだけベッドの上で啼かせてしまう可能性は大いにある。

「これで最後です。エレンを迎えに行ってください」

最後に渡されたメモは何の変哲もないただの地図だった。
ふわりと、リヴァイの鼻を春の温かな香りが掠めていった。
省21
310: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:56 d AAS
かつかつかつ、と磨き抜かれた革靴が階段のコンクリートを駆け上がってくる音を聞いて、思わず立ち上がった。

「エレン!!!」
「リヴァイさん!!!」

息を乱し、空港からそのままあちこち駆けまわって来てくれたリヴァイにエレンも駆け寄って、桜吹雪の中強く抱き締め合った。

「お前な……ほんと、お前らな……」
「すみません……お疲れなのに、こんなことになっちまって」
「いやいい……とにかくお前に会いたかった。エレン、ただいま」

ただいま、という言葉にエレンは瞳を潤ませた。待っていた、その言葉を。ずっと待っていた。
省16
311: (スプー Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:56 d AAS
>>303
腰の方はなんて質問やったん
104期の中でおしゃれ気にする人は?とかけ
312
(1): (ワッチョイ ab82-eoZT) 2016/04/06(水)20:56 0 AAS
>>297
マルロやのうてゆみうがルル助ける可能性は何%くらい?
わいルルとゆみうの再会を心待ちにしとるんや
313
(1): (ワッチョイ 7326-Iq2g) 2016/04/06(水)20:56 0 AAS
>>230
入れてきたは
BB2C慣れとるから使いこなせるまで時間かかりそう
このスレ見つけるのも大変やったで
デフォやと不適切なスレで非表示っぽいな
314: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:56 d AAS
「ほんとに一度だけって約束で……、まさか採用されるなんて思ってなかったんですが……」
「お前が妙な奴に絡まれないか心配だ」
「大げさですね……」
「ふざけんな絶対寄ってくる」

エレンは苦笑するばかりだが、リヴァイの心配は尽きないだろう。

「なんせ写真の出来はすごく良かったからな」
「あ、確かに自分でも自分じゃないみたいで、なんか不思議でした」
「なあ、何を考えて写真を撮ったんだ」
「……っ」

言葉に詰まるエレンの腰を更に引き寄せる。
省12
315: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:56 d AAS
十八歳の誕生日に恋人ができた。
相手は近所に住む母親の従弟で、リヴァイという。
エレンより十五歳年上の彼は、外資系の会社に勤めていて、月の半分くらいは出張で家を空けている。
 そんな彼を小さな頃から大好きで、逆を言えばリヴァイしか好きじゃなかった。
物心ついた頃から、リヴァイの膝は自分のもので、両親が苦笑するくらいだった。
当時は学生だった彼も、エレンが小学生の頃に社会人になり、会える機会がぐんと減った。
「しょうがないでしょ。リヴァイ君だって、いつまでもエレンのお守りだけをしてる訳にはいかないんだから」
しょぼくれて膝を抱えて座っているエレンに、母親が呆れたように腰に手を当てて溜め息をついた。
「だって、リヴァイさん、今度プラネタリウム連れてってくれるって言った。野球も一緒に観に行ってくれるって……」
あれもこれも、みんなエレンがねだったことだ。
省7
316: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:57 d AAS
今、リヴァイに会いたいのだ。 
「だって……約束したし」                             
ナントカの一つ覚えのように呟いて、エレンは閉められてしまった玄関を見上げる。
もう三か月、リヴァイに会っていない。限界だ。
そう思ったら、エレンは涙がじんわりと滲むのを感じた。
学年が変わる前には、毎週のようにリヴァイと会っていたのに。
リヴァイの家は、エレンの家から徒歩で五分ほどの場所だ。 
丘の上に建つ一軒家で、子供のエレンでも迷う事はない。何度もエレンは、母親には内緒でリヴァイの家の前まで行ったがいつも留守だった。
「今日は、いるかな」
 エレンは、リヴァイの家に向かって歩き出す。
省13
317: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:57 d AAS
ふわりと身体が浮く感触がして、エレンは目をしばたかせた。
自分が抱き上げられているのに気が付いたが、眠くて仕方ない。
遠くで母親の声が聞こえるので、父親に抱かれているのだろうか。
エレンは開きかけた目を、またとろんと瞑った。
しっかりとした腕は、エレンをまるで宝物のように抱いてくれている。
ぎゅっと抱き寄せられて、エレンは頬を擦り付けた。
そこからふわりと香ってきたのは、サンダルウッドとオークモス。
それにまつわるブレンドされた他の香りは、エレンの大好きな香りだ。
大好きな、リヴァイの纏う香り。
そこで自分が抱かれているのが、父親ではなくてリヴァイだと気が付き、エレンは飛び起きる。
省15
318: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:57 d AAS
「な、なに?!」
「アンタって子は! 心配させて!」
そこで、初めてエレンは気が付いた。辺りはもう夕闇を通り越して、真っ暗だという事に。
「あ……」

事態を悟ったエレンは、声を詰まらせた。

「あとちょっとで、警察に電話するところだったんだからね!」

鬼の形相の母親は、怒っているのに泣いているように見えて、エレンはどうしたらいいのかわからなくなってしまう。

「ご、ごめんなさい。オレ、オレ……」
省10
319: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:58 d AAS
そして根負けしたのはリヴァイの方で。
 
「カルラさん、今日エレンをうちに泊まらせていいですか」
「リヴァイ君だって、お仕事から帰ってきたばかりで疲れてるでしょ」
「いや、明日は休みだし、エレンがこんなんなのも、俺のせいだし気にしないでください」

リヴァイは、エレンを抱いたまま、母親に話しかける。
エレンはエレンで、リヴァイの首にかじりついたまま離れないぞという意気込みなので、母親は早々に諦めた。

「じゃあ、申し訳ないけど、お願いするわ。あとで着替えとか持っていくから。明日の晩は、うちにご飯食べに来てちょうだい。それならいいでしょ、エレン」
「うん! ありがとう!」

肩をすくめた母親に、エレンは笑顔で返事をした。
省14
320: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:58 d AAS
そしてようやく振り向いた彼が手にしていた物を見て。エレンはぽかんとする。

「リヴァイさん……それ、それなに……?」

ベッドの枕元に置いたそれは、ローションのボトルとスキンのパッケージ。それから……

「デジタルビデオカメラだな。正式に言うならカムコーダ」

そう、リヴァイの手には小型のレコーダー一体型のビデオカメラが握られていた。
省16
321: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:58 d AAS
室内に響くリップ音がエレンの思考力を奪って、リヴァイのなすがままになっていく。
さりげなくリヴァイが位置を調整して、エレンの顔がよく映るようにしていることにも気が付かない。
エレンを背中から抱いて耳朶を食みながら、一つずつボタンを外していく。
徐々に露わになる首筋に、紅い痕をいくつも付けながらエレンのシャツをはだけて、ベッドの下に落とす。
「エレン、可愛い……」
耳朶から耳殻にターゲットを変えて、リヴァイはエレンを何度も味わう。
 キスに酔ったエレンは、ぐったりとリヴァイに身体を預けて、なすがまままだ。
 こんなにもキスが気持ちいいなんて、知らなかったエレンは、ふわふわとした気分で自分の身体を探る手に身を震わせていた。リヴァイの手が動く度に、身体が反応してしまう。
胸の飾りやうなじを食まれながら、両手で摘ままれれば明らかに快感が腰から這い上がってくる。
「……っ、んっ」
省15
322
(1): (ワッチョイ f395-imw8) 2016/04/06(水)20:58 0 AAS
>>306
ごめんわいとしたことが間違っとったは
順一やのうて純一やったは草
323: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:59 d AAS
「あ? 何だって?」
 リヴァイは思い切り眉をしかめ、机越しに真面目な顔をしているエルヴィンを見据えた。
リヴァイが低い声で不機嫌を隠しもせずにいるのに、エルヴィンはいつものことだとさらりと受け流すだけだ。
「聞こえていただろう。エレンを縛る練習をしておけ」
 どうやらリヴァイの聞き間違いではなかったらしい。
 リヴァイは音を立てて机に手を着くと、エルヴィンとの距離を詰めた。
「なぜ。縄でぐるぐる巻きにでもしろっていうのか?」
「そうは言っていない。ただ、手錠がいつでもあるとは限らない。それに手錠だけでは心もとない。全身を芸術的に拘束しろと、上からの指示だ」
 芸術的に、の言葉でエレンを拘束することの意図を把握し、思わず舌打ちをしてしまう。
 リヴァイの気持ちを知っていながらなんと残酷な命令だろう。
省15
324: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:59 d AAS
 兵団服や立体起動装置、ブレードなどは支給されたものだが、一番大きなエレンの持ち物になっている。
この地下室には、そんな僅かなエレンの持ち物の外には、ベッドと毛布、枕、それから明かりくらいしかない。
 どこを掃除しようか悩んでしまうのも仕方ないだろう。
なんとか掃除をするものを見つけようとあたりを見回すと、鈍い光を放つ鎖が目に入る。

「あとは……これ、か?」

 支給された、とは言い難い。最初からこの部屋に安置されていただろう鈍色の鎖は、エレンの両手を拘束するための手錠だ。
 しかし、同時にエレンが生存するための命綱でもある。
 エレンが嬉しさで胸をドキドキさせていると、リヴァイは部屋を見回して頷いた。

「部屋は……悪くない。掃除の腕を上げたな」
「先輩方も何度も様子を見に来てくれたので」
省16
325: (スプー Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:59 d AAS
純一なん!?
326: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:59 d AAS
 一体何の準備をしてきたのだろうか。エレンに命じていた掃除もその何かの準備だと言う。
すぐには気が付かなかったけれど、リヴァイは確かに白い袋を持っている。あまり大きくはないようだが、その袋の中身まではわからない。
エレンがじっと袋を見つめていると、リヴァイはゆっくりと袋を開けた。中身は――縄、だった。
 ゴクリと喉を鳴らす。胸は、先ほどとはまるで違う意味でドキドキしている。

「ああ。本部でエルヴィンからある指令を受けた」
「団長から……何でしょうか」

 エレンが固い声で尋ねると、リヴァイは言い淀むように一瞬だけ間を作った。それでいて、はっきりと告げた。

「……お前が人類に仇なす者ではないことを、その身を持って証明しろと」

 心臓が、うるさい。
 エレンはただ「わかりました」とだけ言った。
省9
327: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:59 d AAS
エレンが人間であるという証明のために、リヴァイがそういうこと≠他でもないエレンにしようとしている。
あまりにもエレンは特殊な入団だったため、あまり詳しくはないけれど、まだエレンが訓令兵だった頃、風の噂で聞いたことがある。
特に男性兵士の間で、お互いの信頼や味方であることの証に身体を開くことがあると。
もちろん、身体を開くのは若い兵士だ。
きっとリヴァイは命令で、触れたくもないエレンの身体に渋々触れようとしている。
今以上の迷惑は、かけたくない。
嫌悪感を抱かれるのは仕方内にしろ、せめて、きれいな身体で挑みたい。頭の先から足の先まで、石鹸の匂いしかしないように。
リヴァイが触れるのは最低限必要な局部だけかもしれないけれど、どこまで触れるのかはわからない。そっと萎えた自身も、奥の窄まりも、洗える範囲で指を辿らせていく。

「……アッ」

 若い身体は正直だ。泡立てた石鹸で下腹部を洗うだけで反応してしまうのだから。はしたないな、と頭の片隅で冷静に思っても身体は高ぶったままだ。
省9
328: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:59 d AAS
 エレンが言われるまま素直にベッドに近づくと、腕を引かれて寝転ばされる。湯上りで火照った身体がひんやりと冷たいシーツに触れ、心地いい。
エレンがシーツの心地よさに目を細めていると、ベッドサイドテーブルの明かりに照らされたリヴァイの影が揺らめいた。
 エレンが顔を上げると、リヴァイはエレンを囲うように覆いかぶさっていた。

「お前、随分肌が白くなったな」

エレンはさり気なく視線をシーツに落としてリヴァイから目を逸らした。
「よく、洗ったからでしょうか。……少し擦りすぎたかもしれません」
 肌をよく擦ると垢も取れるが血行もよくなる。赤い肌は普段よりも肌を白く見せるかもしれない。
実際のところ、エレンの肌は日によく焼けていてあまり白くはなかった。……なかったのだけれど。
 度重なる巨人化の影響で何度も肌が再生したようで、訓練兵だった頃よりずっと白くなっていた。
本来の肌の白さと言われればそれまでなのだが、己の中の化物の力がなんてことない一瞬さえも支配しているように感じられて少しだけ薄気味が悪い。
省14
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