[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6440【なんでもあり [無断転載禁止]©2ch.net (697レス)
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603: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:18 d AAS
品のある黒いスーツジャケットに身を包み、首には白いクラバットを巻いている。
前髪はやや右側で分けられ、襟足は短く刈り揃えられた黒髪の男。

眉根を寄せて怪訝さを顔面に貼り付けたその人物。
それは間違いなく今しがた帰って来た、この屋敷の主人だった。

その人物を視界に写した途端、エレンの瞳から大きな涙が零れ落ちる。

「あ…あ…っ、兵長…っ、兵長っ」

言いたいことは山ほどあった。
だが、一気に溢れ出るものを言葉として伝える術も分からず、衝動のまま彼に縋り付く。
省11
604: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:18 d AAS
俯き、小さな声でそう言ったエレンの肩は酷く震えていた。
その後も消え入りそうな声で続けざまに自分の名を呼び、肩に顔を埋めて泣く少年の頭を手で支える。
                                            

リヴァイと呼ばれた男は、エレンに向けていた穏やかな表情とは一変し、睨みを効かせ、相手を責めるような鋭い眼をエレンの肩越しから奥に居た人物に向けた。

困ったように苦笑いで答えるしかないハンジ。
リヴァイは、どういうことか後で説明しろと眼で問い質しているらしかった。

だがその前にチェス盤と駒がぶちまけられた床の惨状を見るに、もっと別の落ち着ける部屋にエレンを連れていき、暫く様子を見るべきか。そう考えたリヴァイが、彼から少し離れようとした瞬間、かくん、と、細身の身体が力無くその場に崩れ落ちる。

「エレン…?」
省11
605: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:19 d AAS
あー!わー!とか叫んでる間に結局全部脱がされてしまい、残った恥じらいを捨てきれないエレンはシーツを身に纏おうと手繰り寄せて握り締める。
その様子を見ながら腰を下ろし、今度は自分の衣服を脱ぎ始めるリヴァイを、直視出来ずに視線を不自然に泳がせたエレンは明らかに挙動不審だ。
                                              

「いい加減慣れねぇのか」

慣れる、わけがない。

現役の兵士であるこの人の屈強な肉体を見せ付けられたら、どんなに自主トレしようと屋敷で燻っているしかない自分の身体なんて比べてしまえば情けないったらない。
だから女性のような恥じらいというよりかは、そっちの方がエレンにとっては酷だった。

でもそんなどうにもならない劣等感を知られることすら恥である。
省6
606: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:19 d AAS
耳から犯されたそれが首を下り、背筋から伝わって腰までをも悪寒が走り抜ける過程で既に。
痺れが全て快楽に変わる事を、予感させていた。
                                         

さっきの初めて宣言はどこへやら。

自ら腰を揺すって躯をしならせ、いい、いい、と浮かされたように繰り返し囀ずる淫靡さに、持っていかれそうになりながらリヴァイは迫り上る射精感に堪えていた。

「っ、…おい、ちょっとは自制しろ…ッ」

「や、あっ、止まんな…んぁあっ」
省10
607: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:19 d AAS
身を起こし、エレンを抱き締めると、宥めるように背中をさする。

「…駄目だ、今日はゆっくり。…な?」

「ふ、ぅ、ん…うぅ、」

その言葉に相手の肩に取り縋り、必死で自分を落ち着かせ従順になろうとするいじらしいエレンに、いい子だ。と言って、震える額にキスを落とし、乱れた髪を梳いてやる。

本当なら淫ら極まりない声で泣くまで喘がせ、溺れさせてやりたいくらいだが。
倒れたばかりでこんな行為を強いていることさえ間違いなのに、これ以上無理をさせるわけにもいかない。と、リヴァイは我慢させざる負えなかった。
省12
608: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:20 d AAS
リヴァイと過ごした日々の大事な記憶を何度も何度も反復し、紙に書き留め、忘れまいと抗う事を人知れず繰り返していたけれど、いつかまた完全に喪失してしまったらという恐怖がエレンをいつでも責め立てた。

「……。大丈夫だ。俺はお前を覚えてる。ちょっとくらい忘れても、ちゃんと思い出させてやるから…」
だからもう泣くなとリヴァイはエレンを強く抱き締める。

その言葉にやっと開かれた揺蕩う瞳は水底の硝子玉のようにゆらゆらと綺麗で、尚も愛しさが込み上げる。
自分を信じて疑わないのであろう純真な瞳ごと、舐め回して愛してやりたいくらいだった。

愛しいと感じる身体そのものが情欲に直結しているみたいにリヴァイを昂らせてしまったから、エレンは自分の中に収まっていたモノを、強制的に思い出させられて腰にずくん、と、快感が走る。
抱き締めたままで堪らずリヴァイが中を穿つと、甘ったるい矯声が耳に心地よく響いてそれを更に引き出すようにして腰の動きが速くなり、互いの熱を限界まで掻起させるのも容易かった。

「んンぁ、ふぁあっ、あ、ぁっ」
省8
609: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:20 d AAS
「っあぁ、ン…!あ、ーんんッ」

「ーーッ!」
                                            

吐き出した自分の体液が相手の性器を汚していることすら、得も言われぬ快感で。
出した後で白濁に塗れたぺニスをしつこく擦り付け絡ませ合うという動物じみた行動にすら互いに酔いしれて、いつまでも2人は名前を呼び合い濃厚なキスを交わして確かめ合った。

くたりとベッドに沈むエレンの体をきれいに拭いてやって、服を着せてやる。

自分で出来ますと言ってもけっきょくリヴァイがやってしまうとエレンは分かっていたから、全部任せた。
何から何まで、すみません。と、手間をかけさせている事を律儀に謝るエレンに、俺が好きでやっていることだとリヴァイは言いながら毛布をかける。
省14
610: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:20 d AAS
この前はサシャとコニーが泊まりに来て。また別の日にはジャンとマルロ。
その後はピクシス指令と部下の女性が訪ねて来た。
その次はエルヴィンさんとナイルさん。昨日はまたミカサとアルミンが来ていた。

必ず毎回2人ずつ、それすらも意味があったのだと。
                                              

『身体の調子がまだ戻ってないこともあるけど、脳が情報を処理しきれなくて、一時的にまた昏睡状態に入ったんだと思う。』

『何故、エレンの記憶は戻りかけている』

『薬に対して身体に抗体が出来てしまっているのか。それとも自分の意思で飲まないようにしているのか…』
省9
611: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:20 d AAS
 自分にだけ見せる顔。雄の顔ではない、男のリヴァイだけが見ることのできるエレンの雌の顔が見たいのだ。
                  
 結果的には…そう、結果的にその顔は見ることができたし、自分のモノにもできたと思う。だが、エレンは心までは許してくれなかった。

「ぁ…っん、ァ、…っ…っ」
「良さそうだな、エレン」
「んっ、…は、ぃ…気持ち、いいで…すっ…はぁ、アッ」

 エレンの背中にちゅ、ちゅ、と吸いつきながら、腰を掴んでぐちゅぐちゅになって解れている後孔を何度も穿つ。
 外気に触れれば熱を持つローションがエレンの内側の肉をますます敏感にしてしまうようで、中は火傷しそうなほどに熱かった。
 こうしてセックスするようになって、どのくらい経つだろうか。季節は冬から春に変わっていた。
 エレンはやたらセックスをねだるようなことはしなかったが、我慢ができなくなるとリヴァイのところにやってくる、そんな感じだった。
省11
612: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:21 d AAS
「な、なん…っ」
「たまにはいいだろ。声、我慢するな」
「えっ、ちょっと待っ…アッ、」
「いいな?」
「あぁ…っ、待っ…リヴァイさ、まだ、いれないで…っ」
「ああ?」

 抜いたばかりでまだ少し開く後孔に性器の先端を押しあてようとした所で、エレンがそこに手を伸ばしてそれを阻んだ。

「こっちでするなら、…っ手、縛ってください…っ」
「……なに?」
「お願いします…っ初めての時みたいに、両手、縛ってください…!」
省15
613: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:21 d AAS
 それはそうなのだが、リヴァイはそれでは納得できないのだ。

「どうして?だってさ、君の可愛いエレンはセックスしたい時に来るわけで、リヴァイだって自分の所にきてくれて満足。
彼は気持ちいいし、お互いそれだけの関係でしょう?実際それだけの繋がりでしかないんだし。むしろそれだけの関係ならもっと気持ち良くなりたいと思うんじゃない?」

 女だというのにはっきりと言うハンジに若干ひきつつも、リヴァイは一理あるその言葉に眉を潜めた。

「それじゃあ体だけみてぇじゃねぇか。アイツはセフレじゃない」
「は…本気で言ってる?セフレじゃなかったらなんなの?」

 リヴァイは黙考した。
 エレンはセフレじゃない、と思う。
 確かに会う度にセックス…というかセックスするためにしか会わないけれど、リヴァイの中ではそうではないのだ。
 それだけの関係にしたくない。男のエレンが同性のリヴァイに抱かれる。
省13
614: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:21 d AAS
氷海樹

恋に落ちる音はどんな音

どうにも先日から、リヴァイの頭の隅をチラチラと掠めて離れないものがある。
『3年大将のハチマキ、頂きます…っ!』
体育大会でリヴァイに立ち向かってきた1年生大将のひとり、エレンのことだ。
そのときはもちろん瞬殺してやったが、以来、リヴァイの頭を悩ませるようになった。
彼は調査団の後輩でもあるので、それなりに関わりがある。
関わりはあるし掃除の指導なんて何度もしているが、こんなにも脳内にチラつくのは初めてのことだった。
(なんだってんだ、クソッ)
チラつくのは決まってひとつ。
省22
615: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:22 d AAS
調査団で活動するときの顔。
それから。
                  
巨人に対するときの顔。

チーハンチーハンと騒いでいるだけの、煩い子どもだと思っていたのに。
(そうだ。あれはただの後輩だ)
強く頭(かぶり)を振って、リヴァイは窓の外から無理やり視線を引き剥がした。

調査団の活動は、秘密裏の部活ゆえに正規の部活動が終わった後に始まる。

「お疲れ様です!」
「あ、エレン。アルミンたちもいらっしゃい」
省16
616: (アウアウ Sac1-xmDs) 2016/04/07(木)20:22 a AAS
>>595
うんこかな?
617: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:22 d AAS
「まあまあ、1年生諸君の気持ちはよーく分かるよ。でもね、今年の調査団の活動方針は、顧問の先生がいないと決定も履行も出来ないんだ」
「…アルミン、りこうって何だ?」
「実行するってことだよ」
「へえ」              
「そういえば、調査団の顧問って誰なんですか?」
「エルヴィンだよ」
「エルヴィン先生?」

3年生の学年主任をしている教師は、エレンたちも知っている。
彼の授業は週に1度しかないが、とても分かりやすいしキースと違って話しやすい。

「秘密裏の部活だからさ、顧問として活動するのは私たちよりもっと大変ってことだよ」
省22
618: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:23 d AAS
「まあまあ、1年生諸君の気持ちはよーく分かるよ。でもね、今年の調査団の活動方針は、顧問の先生がいないと決定も履行も出来ないんだ」
「…アルミン、りこうって何だ?」
「実行するってことだよ」
「へえ」              
「そういえば、調査団の顧問って誰なんですか?」
「エルヴィンだよ」
「エルヴィン先生?」

3年生の学年主任をしている教師は、エレンたちも知っている。
彼の授業は週に1度しかないが、とても分かりやすいしキースと違って話しやすい。

「秘密裏の部活だからさ、顧問として活動するのは私たちよりもっと大変ってことだよ」
省22
619: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:23 d AAS
「ミカサ。お前にはお前の役目がある。子供みたいな駄々こねてんじゃねえ!」
君たちも子どもだよ、というツッコミを飲み込んだハンジは偉かった。
エレンに真正面から諭され、彼女はようやく頷く。
「…分かった。終わったらすぐに行く」
「おう」
「おい、話が終わったならさっさと行くぞ」
「はい!」
先に歩き始めたリヴァイを追い掛けるエレンを、ミカサはいつまでも見送っていた。
「……これ、掃除の話だよな?」
ジャンの呟きは誰にも拾われなかった。
省29
620: (ワッチョイ 9c1c-xmDs) 2016/04/07(木)20:23 0 AAS
>>524
なんやゾロっぽい
621: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:23 d AAS
まあ、掃除が終わらなければ他のことはさせてくれないようなので、大人しく従う。
リヴァイはハタキに意識を戻したエレンを盗み見て、内心で頭を抱えた。
(どういうことだ…可愛いってなんだ可愛いって!!)
そう、リヴァイは口の当て布を下ろして振り返ってきた三角巾姿のエレンを、あろうことか『可愛い』と思ってしまったのである。
(待て…あいつは男だろうが! 確かに可愛い顔をしてるが!)
…と言い訳を脳内で叫んで、再び自分の思考に絶望した。
(おい…可愛いって顔ならやつの馴染みだというきのこ頭の方が…いや、あれも男だ。クリスタって女のことを言うんじゃないのか)
しかしクリスタの姿を思い返してみて。
(エレンの方が可愛いだろうが!)
と、セルフツッコミのち絶望というコンボを自ら喰らう。
省23
622: (スプッ Sdb8-xmDs) 2016/04/07(木)20:23 d AAS
スン、と鼻を鳴らしたミケに、即時復活を遂げたハンジが食いついた。

「そうそう! 特にペトラなんか女神って言われてるクリスタと張り合っちゃって、この間恋バナしてたよ!」
「恋バナ?」
「そ、恋愛話。まあリヴァイには縁がない…わけでもないか〜」

靴箱にラブレター入ってたりするもんねえ、とハンジは笑う。

「迷惑なだけだ」
「うわ、今の台詞で世の男子生徒を敵に回したよ?」
「知るか」

調査団の部室はそろそろだ。
省27
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