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【書評】心にナイフをしのばせて 少年事件、被害者家族の苦しみ (1001レス)
【書評】心にナイフをしのばせて 少年事件、被害者家族の苦しみ http://news19.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1159118817/
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1: シガテラな本屋さんφ ★ [] 2006/09/25(月) 02:26:57 ID:???0 かつて神戸でいわゆる「酒鬼薔薇」事件が起きたとき、似たような事件が三十年近く前にも あったと雑誌等が報じた。似たようなというのは、加害者が少年であり、首を切断するという 手口を指してのことである。ところが、その後、古い事件のことはほとんど話題に上らなくな った。 マスコミが事件を忘れても、被害者の家族は事件を忘れない。いや、正確に言うなら、忘れ られないし、逃げられない。奥野修司『心にナイフをしのばせて』は、被害者家族のその後を 追ったルポルタージュである。 事件は一九六九年の春、神奈川県横浜市郊外で起きた。高校一年生の少年が惨殺され、間も なく同級生が犯人だと分かった。加害少年は少年院に送られ、やがて医療少年院に移された。 それから後のことは分らなかった。 殺人事件、それも壮年事件の被害者家族が、こんなにも過酷な経験をしなければならないの かと驚愕する。母親はショックのあまり記憶を失い、その後も心身に変調をきたす。妹は感情 を押し殺すようになり、親に反発し、自分を傷つける。父親は静かに耐えようと努める。やが て家族は喫茶店を始める。平穏で幸福な日常を取り戻したように見えるかもしれないが、事件 を引きずり続けている。癒されることはない。加害者少年は一人の命を奪っただけでなくその 家族の人生をめちゃくちゃにしてしまったのだ。 本書で最も衝撃的なのは加害者少年の「その後」であろう。彼は弁護士になっていたという のだ。法的な問題もあってか、詳しくは書かれていないが、過ちを悔いて弁護士になったので はないようだ。父親の愛人の養子になることで、名前を変え、過去を消し、被害者家族への償 いもせずに地元の名士として生きている。かたちの上では少年法の精神にどおり見事に「更生」 したことになるのかもしれない。だが今もって一言の詫びもないその態度は、被害者家族をさ らに傷つける。 被害者の家族に対し、行政は何ら手を差し伸べてこなかった。こうした悲劇を「しかたない」 で済ませたくない。 (フリーライター永江朗) 日本経済新聞 2006年9月24日(紙面より) http://news19.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1159118817/1
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