不条理・不可解な話 (417レス)
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378: 2013/09/21(土)10:11 ID:6xbwHgcM0(1) AAS
初めて書かせていただきますので色々おかしいかもしれませんがお許しください。
いきなりですがつい最近まで8と9の間になにか数字がありましたよね?
もしかしたら私の頭が何かおかしくなっただけなのかもしれません。
ですが、昔からこうゆうことがあるのです。
塾への道を歩いていたら一日で見たことない建物が建っていたり道が広くなったり。
でも一番困ったことは学校で配られた英語の問題集がなくなったことです。
誰に聞いても「そんなものないよ?」と言われる始末。
逆もあります。
気づいたら部屋の何かが増えていたり。
でも記憶を辿るとそれは今まで普通にあったものなんです。
省3
379: [sage] 2013/09/22(日)05:21 ID:PamIIQSQ0(1/8) AAS
死んだばあちゃんから聞いた話。
ばあちゃんの夫、俺のじいちゃんは戦時中に刑務所で刑務官を務めていたそうだ。
当時のじいちゃんはヤクザだろうとなんだろうと囚人達に非常に真面目に接していたようで
内緒で煙草をあげたり、畑の作り方を一から熱心に教えたりと(畑仕事は死ぬ直前までやっていたくらい好きだった)
じいちゃんは人を馬鹿にするというか、とても良い性格とは言えない人物だったので
俺の知るじいちゃんからは考えられないほど同僚・囚人の両方から信頼させる人徳のある人物だったそうだ。
そのせいもあってか、囚人の中にはじいちゃんのことを「先生」と呼ぶ人もいた。
380: [sage] 2013/09/22(日)05:22 ID:PamIIQSQ0(2/8) AAS
夏真っ盛りの昼、いつもの畑作業が終わった時だった。
「Nさん(じいちゃん)」と呼ばれたので振り向くと
同僚のKがじいちゃんの後ろに立っていた。
Kはじいちゃんと同い年で性格も明るく非常に勤勉な人で、じいちゃん家で囲碁を打つくらいお互い仲が良かった。
ばあちゃんも囲碁を打ちに来るKのことを微笑ましく見ていた。
「Nさん、これ女房の実家から送られてきたんよ。」
とKから手渡された新聞の包みを開けるとあったのは美味しそうな真っ白い角砂糖だった。
ただでさえ戦時中で物資がない時代、こんなものは貰えないと一度は断ったものの「沢山あるから」と半ば無理やり渡されてしまった。
当時からかなりの甘党だったじいちゃんは内心すごく喜んでいたそうだ。
その日の夜は宿直のため刑務所内の見回りをしていた。
省2
381: 2013/09/22(日)05:23 ID:PamIIQSQ0(3/8) AAS
不審に思ってゆっくり牢に近づくと小さく「先生、先生」と呼ぶ男の声が聞こえた。
それはYというヤクザの下っ端で
ほんの数日前窃盗で捕まったばかりでとてもヤクザとは思えないくらい地味な風貌の初老の男だった。
なにかあったのかと尋ねるとYは
「先生、腹が減っとるんです。どうにも我慢できなんで、何か口に含むものをくれんじゃろうか?」
いつも頬骨が浮かび顔色の悪いYのことを心配していたじいちゃんはその願いを断ることはしなかった。
そういえばと、昼にKから貰った角砂糖がそのまま制服のポケットにあることを思い出した。
少し辺りを見回して他の囚人が起きていないか確認してからポケットから角砂糖を取り出した。
不思議とそれを目の前の囚人に渡すことを少しも惜しいとは思わなかった。
じいちゃんは角砂糖を格子の隙間からYに手渡した。
省7
382: 2013/09/22(日)05:25 ID:PamIIQSQ0(4/8) AAS
次の日の朝、夜勤明けで帰ろうとしたところに出勤してきたKがやってきた。
角砂糖のことを聞かれたが、本当のことを話す訳にもいかず
夜勤中に食して大変うまかった、と礼を言ってKと別れた。
Kはそれから月に数度じいちゃんにささやかながら高価な食べ物を寄越してくれた。
なぜか殆ど女子供が好むような甘い物だったそうだ。
Kには家庭があり幼い子もあったのでそのせいかなと考えた。
あの夜以来じいちゃんは表立ってではないが矢崎とよく話すようになった。
他愛もない世間話から、囲碁の打ち方を教えたり、出所後の身の振り方も相談してあげていた。
Yも以前からじいちゃんのことを出所してきた仲間から聞いていたようで、さらに慕ってくれるようになった。
挨拶をすれば嬉しそうにくしゃっと笑うようになったが元々の体の弱さからなのか顔色の悪さは相変わらずで
省3
383: 2013/09/22(日)05:25 ID:PamIIQSQ0(5/8) AAS
そんな中不思議に思うことがあった。
この3ヶ月程の間じいちゃんがKから差し入れを貰うと、必ずYは食べ物をねだった。
最初はまたか。と思いながらKからの差し入れをこっそり渡していたが
食べ物の匂いで気づくのかその確率は間違いなかった。
Yが高価なものとわかってわざとねだってくるのかと思いもしたが、Yと話していると
そのような性根の持ち主ではないことはよく分かっていた。
段々Kに悪いなと思いながら、Yに食べ物を渡し続けていた。
Yは相変わらずじいちゃんの前では食べることはしなかった。
384: 2013/09/22(日)05:26 ID:PamIIQSQ0(6/8) AAS
ある時にあんたはよく鼻が利くな。と苦笑いしながら言うとYは低くしっかりした声で答えた。
「先生、本当に良かった。わしはわしを嫌うたまま終わるかと思いよったんじゃが先生のお陰でそんな惨めな思いをせんで良うなったんです。」
「ほんの出来心でも、事の大きさをわかった時にはもう遅いんです。そんな愚か者がそこらじゅう、ここには大勢おるんです。」
お前はもう十分分かったんだろう。と言ったがYは何も言わなかった。
じいちゃんはその日から考えるようになった。
Yが伝えようとしていること。優しい振る舞いのKのこと。
じいちゃんはそれからKの差し入れを断るようになった。
それでも何度か渡されそうになったが、もう十分だからと全く受け取らなかった。
ばあちゃんはその頃から浮かない顔をしているじいちゃんを心配していたそうだが
割と亭主関白で強気な性格のじいちゃんは煩い!と怒鳴り散らした。
省1
385: 2013/09/22(日)05:27 ID:PamIIQSQ0(7/8) AAS
暫くしてじいちゃんが非番の日、Yが牢内の布団の中で死んでいるところを発見された。
誰にも気づかれず逝ってしまったそうだ。
身寄りのないYの葬式は行われず火葬され、無縁仏として刑務所近くの墓地に埋葬された。
Kの様子が変わったのはYが死ぬ少し前からだそうだ。
ほんの少しずつだが顔色も悪くなり頬はこけ、首の筋や腕の骨が目立ってきて
仕事はいつも通り真面目そのものだったが誰が見ても昔の若々しいKとは違っていた。
その間Kの奥さんは子供を連れて実家に疎開したようだが、Kから家族が逃げたという噂を同僚から聞いそうだ。
まともな食事が取れていないのは明らかなのにまだ尚もKはじいちゃんに食べ物を渡そうとしていた。
女子供が好きなそうな食べ物。じいちゃんが好きな甘い食べ物。
それでも必死に断り続け、次第にじいちゃんもKとは距離を取って仕事以外であまり話すこともなくなっていた。
省7
386: 2013/09/22(日)05:28 ID:PamIIQSQ0(8/8) AAS
その後日を追うごとにKの様子は悪くなり戦争が終わる少し前に体調不良で刑務官の仕事を辞めてしまった。
Kが辞めた日に初めてばあちゃんはこの一件を聞いて非常に驚いたそうだ。
あの溌剌としていたKがそんなことになっていたとは思いもよらなかった。
しかしそれ以来二度とじいちゃんの口から矢崎とKのことを聞くことはなかった。
戦後暫くしてじいちゃんは刑務官の仕事を辞めて普通のサラリーマンとして働いて、最後は学校の事務員の仕事に就いた。
その話を聞いた時じいちゃんの見方がかなり変わったのと同時にものすごく気持ち悪くなった。
Kが一体何を考えて何をしようとしていたのか。
Yはじいちゃんを助けたのか。ならばその為に何をしたのか。
結局怖くてじいちゃんには直接聞けなかった。
じいちゃん本人も本当のところは分からなかったと思う。
省3
387: 2013/09/22(日)10:35 ID:A6Y62yLE0(1) AAS
矢崎
388: 三太狂図 2013/09/27(金)22:53 ID:WM03z3hU0(1/2) AAS
だいぶまえに、怖い話しかも夢の話とかを読みあさってた時に見た夢の話し。知らない男と談笑しながら山道をドライブしてて、これから泊まる旅館に連絡するってゆーから俺が携帯で電話しようとしてたんだけど、なんかフラフラし始めて、『おい!あぶねーからっ!左寄りすぎ!ガードレールぶつかるぶつかる!おいっ!マジであぶねーっ……』って俺が男に叫んでる所で目の前が真っ白になって、知らない踏み切りにそいつと二人で立ってて、『ん?なにこれ?どこなん?』とかアワアワしてたら急に自分の左側から声がした。見たら絵に書いた様な子供(黄色い帽子に半袖短パンにリュック)と絵に書いた様なリーマン(半沢直樹のドラマに出てきたオギソ的な。)が横にいて『ねーねー次に急行来るから乗りましょうよ〜ねー乗りましょうよ〜』ってリーマンが子供に話してて子供は『乗らねーよ!お前行けよ1人で!行けほら!行けっ!』って怒ってて『んもぉーわかりましたよっ!ついに乗れるんだ!ポッポーシュッシュッー』って手を電車みたいに脇でくるくる回してすぐ近くの駅に入っていった!
389: 三太狂図 2013/09/27(金)23:11 ID:WM03z3hU0(2/2) AAS
続き。んでその子供が『んでお前らは乗るの?どうすんの??』って俺らに聞いてきて、『乗る?でもどこいくかわかんねーしなぁ…』とか二人でモゴモゴしてたら急に場面が駅のホームに変わってて、ホームに溢れんばかりに人がいて、アナウンスで『間もなく特急列車がまいります、お乗りのかたは1番線にお並びください。』ってのが流れてて俺ら二人またもあたふたしてたら列車が来た!ものっすごいスピードで来てピタッって止まるとホームの人が雪崩れ込むように乗っていった。もうホームの老若男女みんな子供みたいにキャッキャしててはしゃぎながら乗ってた。俺ら唖然としてると、近くの駅員が、切れながら『乗るの?どうすんの?これ特急!反対のホーム各駅!どうすんの?早く!どっち?乗るの?』ってすげー捲し立てられたから慌てて俺が『のっ乗りません!各駅で…各駅乗りますっ!』って言ったら『あっそ。ドアしまりまーーーす!』とドアが閉まって発車した。俺は勝手に決めちゃったから謝った。ごめんね!などと話していると、反対のホームに各駅停車の電車が来てそいつと迷わず乗った。ボックスの席で向かい合わせになりながら二人無言で外を見てたら、外がものすごい灰色なのよ!んで人はいるんだけど、みんなリピートみたいに同じ動きを繰り返してる!なんなんこれ?って思ったときにフラッシュバックみたいになって思い出した!あの時俺ら事故ってガードレールから山に落ちたんだ…そうだ。俺ら事故ってたんだ……。って思い出して男にそれを話そうとしたんだけど、そいつずっと頬に手を当てて考えてる風だったからめんどいから説明しなかった所で夢が覚めました!起きた時にコワッ!ってなってあのまま特急に乗ってたら…って考えながらまた寝ました。長くなりましたが、俺が見た一番謎の夢のお話でした。
390(1): 2013/09/28(土)16:00 ID:YBWbEY/U0(1) AAS
また夢の話かよ
一行も読む気おきん
391: 2013/10/01(火)20:31 ID:4GJTeH.g0(1/2) AAS
30年も前の自分が学生時代の話。
東京の大学に入学して古いアパートに住んでたんだよ。
風呂なしでトイレ共同のやつ。昔はそんなのが普通にあった。
2階の雨漏りがひどくて隣との壁も薄い。
住んでるのはほとんどが貧乏学生だからお互いガマンするとこはしてたんだけど、
2年になったときに大家の知り合いの中年夫婦が端部屋の隣に越してきた。
引っ越しのあいさつもなにもなかったし、すごい陰気だったな。
で、そいつらが新興宗教に入ってるんだ。
昼間はひっそいりしてるんだけど、夜の10時過ぎから活動を始める。
ガチャガチャとビンか茶碗かなんかの音がして、
省15
392: 2013/10/01(火)20:32 ID:4GJTeH.g0(2/2) AAS
昨夜のこともあって俺はそのまま寝てしまったが、
ちょっと寝たと思ったらすぐ目を覚ました。するとアパートの天井が目の前にあるんだよ。
俺の体が浮いてて、顔の10cm上くらいにホコリだらけの汚い天井板があった。
電気は消してたのになぜかよく見えて、だけども体は動かせないし目も閉じることができない。
するとその天井板にぼーっと怖い顔の中年の女の顔が浮かんできて、
正面から俺の顔を見据えたまま、いかにも憎々しいという口調で「死ね!」と言った。
これは隣の宗教ババアとは違う女で、テレビとかとは違って顔には立体感があった。
そっから白ひげのじいさんとか、変な髪形の女学生?とか次々に人の顔が出てきて、
「死ぬんだ!」とか「死になさいよ」とか様々な言葉で俺を呪ってくる。
どれも会ったことのない人で、後で数えたところ72人だったけどな。
省21
393: 2013/10/06(日)14:08 ID:zWIaizes0(1) AAS
tes
394: 2013/10/11(金)09:33 ID:1x32vEtc0(1) AAS
よいしょっとage
395(1): 2013/10/15(火)16:21 ID:yDuHCh820(1) AAS
>>390
読まなきゃいいだろ
396: 2013/10/15(火)19:20 ID:/XCfwVo20(1) AAS
>>395
二週間前の米にレスするバカw
397: 2013/10/21(月)22:25 ID:K4kyLChY0(1/4) AAS
会社の後輩の話だ。
そいつは高校卒業して地元から出てきて専門学校を経て今の会社に入ってきた。
業務はソフトウエアの開発で、一日中パソコンに向き合ってる。
これは見た目よりもストレスがたまる仕事で、
わりに齢が近いんで親しくなって飲みに行くようになった。
そこで夢の話を聞かされた。
10歳くらいのときから、毎年同じ8月24日の夜に同じ夢を見るんだそうだ。
そいつは四国の出身でけっこう珍しい名字なんだが、この話では折目と呼ぶことにする。
夢は折目の実家、これはその地方ではかなり由緒正しい家柄らしく、
十何部屋もあるお屋敷なんだそうだが、
省14
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