[過去ログ] 太平洋戦争は日本なら誰が悪かったの? (1002レス)
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123: 03/19(火)05:31 ID:h/W6X6720(1/8) AAS
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≻ベルサイユ・ワシントン体制が続いている間、ソ連は大人しかった。

大人しかったのではなく、ロシア国内で帝政ロシアの軍人からなる白軍相手の内戦で忙しく、対外的に暴れるほどの力がなかっただけよ。ソ連のボルシェビキ勢力はロマノフ王朝の人々をぶっ殺す、農業の集団化のためコルホーズ化を強引に押し進めるなど、1920年代で既にかなり狂暴だった。

ロシア赤軍は1921年には外蒙古と唐努烏梁海(タンヌ・ウリャンハイ、今日のカザフスタン南部で中国と接する地域)に侵入、それぞれ、「蒙古人民共和国」「タンヌ・トワ人民共和国」なるソ連の傀儡政権を樹立している(中村粲著『大東亜戦争への道』pp.200-203)。どこが「大人しい」のじゃい。

スターリンが権力を握るのは1933年頃だが、満洲国建国に驚いて「敵の敵は味方」とばかりにアメリカに提携を申し込み、この時、ソ連共産主義に無警戒のFDR政権がソ連に国家承認したことが全ての不幸の始まりだった。

G・ケナンの「レーニン、スターリンと西方世界」によると、スターリンの党内大粛清は1933年から始まり、1937年頃にピークを迎えたとされる。

1937年は、7月7日に盧溝橋事件があり、8月13日に第二次上海事変があり、12月13日に南京が陥落した年だ。この年、大粛清がたたってソ連は最弱の状態だったとみられる。だから、この時、南京など攻め落とさず、北進してイルクーツクあたりまで占領しておけば、数年後にドイツのバルバロッサ作戦と呼応してソ連を撃滅できたはずであるが、ソ連国内の大粛清の事情はアメリカも分からなかったぐらいだから、日本側が知る由もなく、ソ連を攻撃する大義名分もなかった。

松岡が日独伊三国同盟にソ連を加えようなんてバカなことを考えている頃、ドイツは大規模なソ連侵攻計画を練り上げてバルバロッサ作戦を準備中だったのだから、ここは認識不足というか、いくらなんでも情けなくて、笑っていいのか悲しんでいいのか分からない。

1936−37年あたりはソ連にとっても中国共産党にとっても一大危機の状態だったと思われる。西安事件と第二次上海事変が全てを変えた。日本陸軍は広大な支那大陸に釘付けにされ、海軍はアメリカに始末され、ソ連と中国共産党は第二次大戦の勝者となった。
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