[過去ログ] 大藪春彦(16) (986レス)
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894
(1): 2015/06/13(土)11:50 AAS
片山健一はプッシュロッディングしながらホルスターの底を撃ち抜く緊急射撃で最大の危機を乗り切ったね
895: 2015/06/13(土)12:08 AAS
ホテルの部屋でプッシュロッディングの練習する場面(角川文庫版上巻100ページ)がまったく意味不明な動作なんだよな…
896: 2015/06/13(土)13:35 AAS
野球の素振りやピッチングのイメトレみたいなもんでは?
あとは主人公の得意技として特に強調して後編への
伏線にしたとか。
897: 2015/06/13(土)19:36 AAS
親指で撃鉄をおこしながらプッシュロッディングをしてる。ガバメント、てか大抵の自動拳銃ならスライドの操作をすれば撃鉄は起きてしまうものなので、プッシュロッディングしながら親指で撃鉄を起こすやり方に利点を見いだせないの。

ガンオタの戯れ言と言われればそれまでなんだが
898
(1): 894 2015/06/13(土)20:55 AAS
あ〜…
そういう事ねぇ…
後編189pから片山健一は
絶体絶命の危機に晒されるんだが、撃鉄を起こす事で予めハンマースプリングの抵抗力がロスタイムにならず、逆襲に成功するんだわ。
899: 2015/06/13(土)20:56 AAS
少しでも抵抗を減らして可能な限り装弾を早くするということだと思うが。確か書いてあったはず。
900: 2015/06/13(土)21:07 AAS
ガスガンと昔のモデルガンのガバメント二挺で試してみたけど、確かに撃鉄起こした状態ならスライドが軽く後退させられる。
(ソースが貧弱でスマン)
901: 2015/06/14(日)00:26 AAS
コヨーテを英語だとカイオーテって発音するんだなあと思った
902
(1): 2015/06/14(日)00:45 AAS
まだ上巻の途中なのでわからなかったのですが、その展開のための描写だったんですね…

これからは読破してから意見を述べるようにします
903: 898 2015/06/14(日)00:57 AAS
>>902
ネタバレスマソ。
904: 2015/06/15(月)11:48 AAS
スェーター
905: 2015/06/15(月)11:56 AAS
こんなクールな小説を冴えないおっさんが書いていたという事実
906: 2015/06/16(火)19:56 AAS
ゴッグル
907: 2015/06/17(水)11:39 AAS
コルトはどこが救済するの?
908: 2015/06/18(木)15:41 AAS
ヴィブラムソール
909: 2015/06/19(金)02:00 AAS
どっかの文芸雑誌で医療小説100選みたいなのやってたけど
戦バラはカスリもしていなかった…
俺的には大藪最高傑作なんだが。
女豹に出てくる法皇中野ファミリーといい、筒井康隆の「問題外科」とかに近いノリが大好き。
910: 2015/06/20(土)02:59 AAS
戦士のバラードは大藪春彦がマトモな作品を描いてた、かなり後期の作品で、オレも大好き

よく言われる、晩年の作品の無意味なリフレインは実は、その萌芽は割と初期から見られる
ハイウェイハンターシリーズあたりからその匂いはするし、戦士のバラードにもその兆候は見える
これは作品の多くが週刊連載で、各週連載内において、その週から読み始めても読者か楽しめる、山場、揺れ場を入れざるを得なかったことがあると思う

しかし、中期、後期に至るまでの作品でも、似たような場面の繰り返しが連続していながら、全体のプロットをダイナミックに構成することで、それがさほど気にならない、作品も多い
代表例としては、エアウエイハンターシリーズ全般、傭兵たちの挽歌、戦士のバラードなど

反対に、それよりも前、あるいは同時期の作品でも、最初は面白いのに、同じようなエピソードの繰り返しで、全体の流れが平板になり、その退屈さを、戦闘シーンの派手さのエスカレーションで安易に補おうとするも、
最後はプロットのみならず、描写そのものも荒くなり終わるものも多い
代表例は、処刑軍団、獣たちの黙示録

これが晩年になると、とても困ったことに、プロットそのものが最初から面白くなかったり、無理がありすぎたりする作品が増えてくる
省6
911: 2015/06/20(土)05:18 AAS
うん…(肯定)
戦後のカオス→伊達邦彦
高度成長期→西城秀夫
バブル→杉田淳
に尽きると思う…

だけど、それぞれの時代のはざまに微妙な「ひずみ」とも謂える「社会と個人の価値観の対峙」があり、社会悪のレベルも'50〜'80s迄に変化して行った事も
見逃せないと思う。
乱暴な言い方をすれば、
「沖元首相〜江藤前首相〜現政権」に対する
「国民の政治的信条・信仰・良心の自由」をギリギリまで突き詰めた様な印象が
省2
912: 2015/06/20(土)08:08 AAS
大藪作品を縦覧してみると、ほんと凡百の作家ではなかったと思う

伊達邦彦に始まり、街の小悪党にとどまらない壮大なピカレスクロマンを日本で確立した功績はあまりにも大きいし、他のハードボイルドでは成立しないような主人公を産みた増してきたことは、作家としての稀有な創造性を感じさせる

敵に捕まれば臆面もなく命乞いし、恐怖のあまりションベンを漏らしながらマシンガンをフルオートで撃ちまくる西城

大藪が我が子の大病を経験したことで、生まれた片山健一は、妻子を殺され、復讐の鬼になり、最後は喪った妻子や、最後に愛した女の幻に導かれながら生きようとしながらついに倒れるという、今までの大藪ヒーローとは異なる異端を極めた

さらに晩年近くには、我慢に我慢を重ねた、リーマンがついに爆発するカタルシスでは並ぶものとてない戦士のバラードなども忘れられない
913: 2015/06/20(土)08:42 AAS
もちろん作品の欠陥を多く、数えればキリがない

銃器描写にしても、ボルトアクションの猟銃以外の銃器の描写は結構危うい

特にM16系の構造に無知で、ストックを折りたたむ構造に改造する主人公がいたり
西城がM19にサイレンサーを付けて撃ちまくっていたり、優れた作品群ですら、かなり無茶苦茶な描写がある

人物も然りで、トロフィーを横取りされて、核爆発を起こすヘッドハンターを始め結構無茶苦茶をさせている
それらをして、大藪作品はすかっと読み飛ばす、使い捨て作品と評する人たちがいる
しかし、無茶苦茶な破綻しがちな各設定や、人物描写にも関わらず、多くの読者を惹きつけ、主人公に感情移入できるのも、
大藪自身が終生抱きつづけた、国家に見捨てられた時の、激しい怒り、神学校時代に見た、現実のあまりの醜さ、何も生み出さなかった安保闘争の狂気への激しい拒絶などに読者が共鳴したからではなかろうか

その典型が戦士のバラードで、息子や自身の大病を契機にして、大藪が興味を持って調べた事実を元にして執筆された本作は、実は、安富の親父を始め、悪徳開業医や大学病院の医師たちそのものには沖や江藤のような巨悪は存在しない
省2
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