バフェット・ソロス・ロジャーズを監視するスレ18 (337レス)
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99: 4 2020/05/26(火)13:40 ID:QBbTMmM0(4/4) AAS
今回の騒動は、マーケットにとっては、人工的につくられた不必要なパニックなのだ。しかし、現実にパニックは起きているので、もうパニックや株の急落を止めることはできない。したがって、
意図的につくられたか否かは別として、投資家は売り続けている、それが現実ということになる。売りを望んでいた投資家やメディアは成功したのだ。(16ページより)
かつてペストの流行は、中世を終わらせて資本主義の契機になったと言われている。もちろん比較の対象とはなりえないかもしれないが、今回の危機はなんらかの「社会革命」を引き起こすことになるのだろうか?
この問いに対してロジャーズ氏は、「社会革命とまではいかないが、数年、数十年かけて起こるべき変化を早く始める作用はあるだろう」と答えている。
例えば今回の騒動がきっかけとなって、通常なら在宅勤務しない人の在宅数が急激に増えることとなった。また、ネット通販やウーバーイーツが爆発的に勢力を拡大していることなども、変化と認識することができるだろう。
したがってロジャーズ氏は、この質問に対する答えをこう締めている。
おそらく、数年後に2020年という年を思い返すと「コロナ騒ぎがあったため、急激に変化が生じた」と言われるようになるだろう。すべての危機は新たなる変化を生む。
だから日本語で「危機」という漢字が示す通り、「危機」が生じた後には「機会」が生まれる。(17ページより
100: 1 2020/05/29(金)11:56 ID:iWZtNwmn(1/8) AAS
新型コロナウイルスの感染拡大対策では、ほとんどの国が過剰反応した。世界中の政府が誤りを犯した。
病気の治療法が、病気そのものより人間に悪影響を与えることは、時折あることだ。都市のロックダウンによって経済活動を厳しく制限したことで、多くの国が事態を悪化させてしまった。
私が住むシンガポールも例外ではない。新聞を見ると、いくつかの企業が倒産すると書いてある。シンガポールではよく知られた企業の名前もある。国を閉じたことの損失は大きい。私がシンガポールのリーダーだったら、こんなやり方はしなかっただろう。
一方、スウェーデンは国を開き続けている。それでも、他国より悪い状況にあるようには見えない。
国を開き続けたスウェーデンは、北欧では死者数が突出して多い。それでも、「災害」と呼べるほどのものではない。
世界経済の収縮を受けてスウェーデンも経済的には無傷ではないが、他国が直面しているような経済的苦境に立っていない。
たしかに、新型コロナウイルスは恐ろしい。感染すれば死ぬかもしれない。特に、私のような高齢者は致死率が高い。
私も、コロナには感染したくない。ただ、私たちは古代から現在までの歴史で、たくさんの伝染病を経験してきたことは事実だ。
最近では、私たちは2009年に新型インフルエンザ(H1N1)の流行を経験している。
その時は航空会社が運航をやめたり、マクドナルドが営業を中止したりすることはなかった。つまり、世界は動き続けていたのだ。
省2
101: 2 2020/05/29(金)11:58 ID:iWZtNwmn(2/8) AAS
 なぜ、こうなってしまったのだろうか。なかなか良い答えは見つからないが、感染拡大が中国から始まったことも影響しているだろう。トランプ米大統領は、中国に対して声を大きくして非難することが好きだ。彼が叫び始めたことで、
米国のメディアの報道が過熱した。それは、次第に世界中のメディアに広がってしまった。
 09年の新型インフルエンザの時は、メディアもここまで過熱しなかった。世界規模のパニックも起きなかったのだ。
 09年と比較して、なぜここまで報道が熱狂したのだろうか。私も知りたいぐらいだ。
 歴史上、ウイルスの感染拡大対策で、世界全体が国を閉じたことはない。新しい感染症が流行しても、誰もが移動し、活動していた。
 もちろん、国を開き続けることの問題はある。後知恵で意見を言うのが簡単なこともわかっている。
 しかし、すべての人間を閉じ込めてしまったことで、別の問題が多くの人々に悪い影響を与えていることも事実だ。企業の倒産が相次ぎ、職を失う人が増え、そして借金が積み上がってしまった。世界は深刻な景気後退に入った。
 国を閉じたすべての政府は、何らかの誤りを犯したのである。
 コロナ・パニックで、人々はインターネットやテレビ、新聞のニュースをよく見るようになった。
以前は世界経済の停滞があっても、ここまでひどくなることはなかった。事態を悪化させたのは、政治とメディアの責任が大きいと私は考えている。
102: 1 2020/05/29(金)13:02 ID:iWZtNwmn(3/8) AAS
、5月18日に「日本株を買った」と明かしたジム・ロジャーズ氏。それ以外にも、最近になって買ったものがあるという。
 「世界中のほとんどの国で株価が暴落したので、これほどまで下がったら、買いのチャンスが生まれている。
人々はまた空の旅を始めるだろうし、ホテルにだってまた泊まるようになる。
なくなるわけじゃない。レストランにもまた行くだろう」
「今が買いか? と聞かれれば、こうした業界には買いのチャンスがある、と答える。私は5月19日に、ロシアの船舶会社の株を買った。
いずれ輸送を再開することが分かっているからだ。船舶による輸送ビジネスも、また始まる。普通に考えると、
これほどまで叩き潰されたら、買うチャンスがある。日本語の危機は、危険と機会の両方を意味するだろう? それと同じことだ」
「日本は、すでに膨大な債務を抱えている。そして人口も減少している。事態に対処するためにさらに借金を増やさざるを得ない中にあって、人口は今後もますます減り続けていくだろう。
これは、2021年、2022年には経済状況がどんどん悪くなる、ということを意味するだろう。これは意見ではない、簡単な算数だ。債務はどんどん増えている。人口は減っている。だから来年はさらに大きな問題が押し寄せてくる、ということだ
。そして2022年には、2021年よりもさらに大きな問題に直面するだろう」
省9
103: 2 2020/05/29(金)13:06 ID:iWZtNwmn(4/8) AAS
「シンプルに負債の少ない企業が生き残るだろう。世界中で今起こっているのは、かなり長い間ビジネスをやってきた企業でさえ、借金を積み重ねてきたため、もたなくなっているという事態だ。
創業90年以上になる欧州の有名なバーですら廃業したと聞いた。多くの不況や戦争の時代を生き残ったが、今回ついに閉店に追い込まれた。これも借金をしすぎたからだ」
「老舗バーの廃業は象徴的な例だが、負債が多い企業は苦しむだろう。いったん乗り切っても、回復の道のりが険しい。自分たちにかかわりのある企業が、
負債が少なくて、多額の借金をする必要がないかどうか、注視することだ」
現在、金利は(事実上)ゼロ、あるいはマイナスだ。しかし、金利はいずれ上がる。その時に(借金が多いと)間違いなくもたなくなるだろう。だから負債の多い企業からは、距離を置くに限る。
今は低金利が続いているから、負債が多くても大丈夫だろうとみんな安心している。ということは、金利が上がったらもはや大丈夫ではないということだ」
 経済学者の中には、もう先進国では金利は大きくは上がらないという説を唱える者さえいる。
「金利はいずれ上がる。間違いない。かけてもいい」
負債の多い企業との取引は避けるべきだと強調するロジャーズ氏。ほかに投資を避けたほうがいい分野や業界はあるのだろうか。
「GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)はやめたほうがいい。(株価が)高すぎる。投資家は、彼らの株価が永遠に上がり続けると思っているかのようだ。
省5
104: 3 2020/05/29(金)13:08 ID:iWZtNwmn(5/8) AAS
 農地を買いたい、というのは将来の食料危機を見越してのことなのだろうか。米国では農業に従事する移民労働者が入国できず、労働力不足の兆しが出ている。
 「我々は食べなければ生きていけない。何か服を着なければ生活できない。農地は、食料と衣料の原材料をつくる場所だ。長年にわたり価値が下がってきたため、今はすごく安い。つまり、おそらくは買い、ということだ。トラクターの運転の仕方を
知っている読者はいるだろうか。学んでおくときっと役に立つだろう。農業従事者になることができる。数年後、農業従事者はきっと成功を収める」
 「世界中で農業従事者の高齢化が進み、農業は衰退してきた。米国の学生は、農業よりPR・広報を学ぶことを好む。若者は農業を職業として選ばない。だが、我々は食べなければ生きていけない。
誰かが農業をやらなければならない。私自身は、農業の未来について楽観的だ。長い間、ひどい時期が続いてきたが、最近は上向いているからだ」
 「若者は農業に関心が持てるなら、(将来選ぶ)職業の選択肢に入れたほうがいいのではないか。太陽が嫌いなら農業はできないけれど、屋外で活動するのが好きで、何かを育てるのが好きなら、向いていると思う。好きになれそうならやればいい」
 さて以前、「合法であれば北朝鮮の農地を買いたい」と言っていたロジャーズ氏。今はどう思っているだろうか。
 「米国人は買えないが、合法であるならもちろん買いたい。香港(の不動産)よりも間違いなく、圧倒的に安い」
105: 1 2020/05/29(金)13:11 ID:iWZtNwmn(6/8) AAS
「今から数十年後に振り返ったときに、これから起きる多くの出来事が『今回の新型コロナ危機が分岐点だった』と記録されているだろう。長期的な視点に立てば、世界経済の成長が大きく減速し、アメリカや欧州の凋落が決定的になる」
ロジャーズ氏はその根拠は歴史にあると言います。「人々が豊かになるのは国を開いて、人々の往来や交易がさかんになるときだ。」と言います。例えば、15世紀以降の大航海時代や19世紀の
「第1次グローバル化」と言われる時代、コロナ前のグローバル社会における経済成長がそれを証明しているということです。
「しかし、第1次世界大戦後、あらゆる国が国境を閉じ始めると、すべてが逆回転するようになった。その結果、世界は第2次世界大戦という惨禍を引き起こしたのだ。その反省として、1945年に「各国が2度と国境を閉じるような過ちをしないように」と、
国際連合が設立され、その後GATT(関税および貿易に関する一般協定)も発効した。
しかし現在、第1次大戦後の1920〜30年の教訓を覚えている人は、すでに大半が亡くなってしまっている」
現在、スペインなどでは7月1日から外国人観光客の受け入れを発表しましたが、感染が収束している中国やニュージーランドなどでも
国境を以前のように開くことには慎重にならざるをえません。感染についての監視システムをどうするかという問題もあります。
それでも「アフターコロナ」へ向けて前進を図ろうとしています。しかし、現在の国際情勢は過去の歴史をないがしろにするような動きが止まりません。
「近年、国際社会に過去の教訓を無視するような問題が生じている。アメリカには貿易戦争で勝利できると考える(ドナルド・トランプ)大統領が誕生してしまった。
省2
106: 2 2020/05/29(金)13:14 ID:iWZtNwmn(7/8) AAS
ロジャーズ氏はアメリカだけでなく、英国を始めとした欧州経済の見方もネガティブです。
 「経済的に疲弊した国民もまた、自己中心的になる。イギリスでは国民の半数以上がEUからの離脱を望んだ。排外主義やポピュリズムが蔓延したのは1930年代だ。歴史は繰り返されるわけではないが、歴史は韻を踏む。これはアメリカの文豪マーク・トウェインの言葉だが、
世界の出来事のほとんどは、まったく同じではなく、少しだけかたちを変えてくり返される、という本質を突いた言葉だと思う」
■アメリカの好景気はすでに終わりを告げた
 それでは、ロジャーズ氏は、今後の世界の行方に最も影響を与えると言っても良い、アメリカの大統領選についてはどう見ているでしょうか。
「今回の危機が起こる前は、もしどちらかが勝つか、賭けろと言われたらトランプ再選のほうに賭けていただろう。なぜなら、1990年代以降、現職の大統領が再選されているケースが多いからだ。
現職の大統領はホワイトハウスから、自身が再選するためにいろいろな手段を行使できる。公共事業に予算を配分し、株価を上げることで、再選に近づくことができるのだ」
 しかし、コロナショックによって株式市場はいったん暴落しました。今はかなり戻ってはいますが、ロジャーズ氏はここまで落ち込んだ経済をもとの状態に戻すのは相当難しいと言います。
 「アメリカはこの10年間、経済は好調で、株価もほぼ右肩上がりに上昇し続けてきた。アメリカ経済の好調を支えてきたのは、
新興国など海外経済にお金を投資したリターンによるものだ。金融立国と言えば聞こえはよいが、投資の上がりで食べていく国に成り下がってしまったのだ
107: 3 2020/05/29(金)13:16 ID:iWZtNwmn(8/8) AAS
また、もう一つの要因は、シェールガスやシェールオイルなどエネルギー産業が、バブルと言ってよいほどの好景気にあったことによる。しかし、ここへ来ての原油価格の急落で、その好景気も終焉を迎えてしまった」
 再選に絶好な環境が整っていたにもかかわわらず、コロナ危機によって窮地に立たされてしまったと言うのです。
 「トランプ大統領誕生の立役者と言われる中西部の白人たちの多くは、老後の年金資産を株で運用している。そのため、株価の下落は再選を目指すトランプにとって大きなダメージとなる」
■アメリカではなく、中国が覇権を握る理由
 ロジャーズ氏は、今回の危機からいち早く立ち直るのは中国だと主張します。確かにシャドーバンキングシステムなど負の側面も抱えるものの、
長期的に考えると中国は覇権に向けて前進していくと考えています。
 「中国は何年もの間、7%〜10%を超える高度成長を続けてきた。こうした社会では、人の質ははものすごく強くなるものだ。
実際、私が初めて中国を訪れた頃に比べて、今の中国は別の国に見えるほど、人材のレベルは上がっている。
豊かになったことで子供の教育にも投資するし、企業も研究や開発に多額のお金を投じている。いま世界でもっとも
研究者・技術者を輩出している国は中国だ。アメリカではない。この事実が重要だ。中国はますます豊かになる。
省6
108: 1 2020/05/30(土)12:01 ID:usdtje5L(1/3) AAS
ロジャーズはコロナ危機の発生前から、アメリカ株は11年間の右肩上がりを経て“調整局面”を迎えており、債券市場ではいつ弾けるかわからない価格バブルが発生していると考えていた。「コロナのアウトブレイク以前の金融相場はあまりにも割高で、バカげていた」と彼は言う。
ロジャーズが疑問視するのは、いまのアメリカ株の反発が連邦準備制度理事会(FRB)による大規模な資金供給策によって引き起こされている点だ。
「市場はしばらくはこのままの状態を推移するだろうが、それがいつ終わるかは誰にもわからない。トランプ大統領は、再選のためならなんだってやる。だが、コロナが世界経済に与えた損害は甚大であり、当分、景気は回復しないだろうね」と彼は警告する。
では、ロジャーズがいま注目している投資分野は何なのか? ロシアと中国の株式市場の停滞には、彼も食指をそそられているようだ。
最近も、ロシアの海運会社と中国のワイン生産会社の株を購入したという。
「大量に株を買い漁っているわけではないよ。もっと安く買えそうなのはベネズエラ企業なんだが、あいにく私はアメリカ市民だから買えないんだ(米政府は、アメリカ国籍を有する者がベネズエラに投資することを禁じている)。
底値のときは誰も買いたがらないけど、いまは当然、買ってしかるべきだろうね」
彼の目にいま最も魅力的に映るのは、一次産品市場だ。

「いま、世界でいちばん安いアセットは一次産品。農産物なんかはとくに落ち込んでいるし、砂糖の国際価格は史上最高値から70〜80%も下落している。それでも人間は食べないわけにいかないし、服を買わないわけにはいかないからね」
109: 2 2020/05/30(土)12:03 ID:usdtje5L(2/3) AAS
然のことながら、最近の原油価格の急落も彼の注意を引いている。
「ロシアとサウジアラビアは価格戦争を仕掛け、アメリカの石油採掘産業を潰しにかかっている。原油価格は想定よりはるかに下落して相場は底を打っているが、回復までには数年かかるかもしれない。
アメリカのシェール企業は生産性が高く、高収益なのは間違いないものの、1バレル20ドルの安さでは立ち行かなくなる。石油採掘産業は、皆が期待しているような奇跡を起こすことはないだろう。バブルはとっくに弾けてるんだ」
米産原油価格は、ロジャーズが考案した商品指数「RICI」を構成する品目のひとつだ。RICIは38商品からなるグローバル商品指数である。
「第一次産品市場に乗り出したい投資家にとって最良の指数は、RICIだ」と、セールスマン口調でロジャーズは言う。
彼はいまもRICI運営委員会の議長を務め、スイスの銀行グループUBS、バンク・オブ・アメリカ、大和証券などが参加している。
ロジャーズは、政府が紙幣を大量に刷り、それに対する不信感が有権者の間で高まると、金と銀への投資が増えると話す。彼は4月に手持ち分を買い足したという。
「購入した金は、一度も売却していない。2010年にいったん取り引きをやめたが、2019年に再開した。金銀比価は過去最高に近づいているからね。個人的には比較的、価格の安い銀が好きだ」
ロジャーズが口を極めて批判するのが、各国の中央銀行だ。彼らのやっていることは巨額の債務を世界中で膨らませ、そのツケを将来世代にすべて先送りしているだけだという。
「10年前に金融危機が起きたのは、政府に膨大な債務があったから。しかも、いまはもっと悪い。アメリカの借金は、いまや第ニ次世界大戦時より膨れ上がっている。20年前だったら、
省1
110: 3 2020/05/30(土)12:08 ID:usdtje5L(3/3) AAS
次世代に対する懸念。これはインタビューを受けるたびにロジャーズが口にするテーマだ。その理由のひとつに、彼が60歳にして父親になったことがある。
「昔は、子どもを持つなんて時間とエネルギーとお金の恐ろしい無駄遣いだと考えていたが、それは完全なる間違いだったよ」と、16歳と12歳の2人の娘を持つ彼は言う。
「歴史上最大の債務国」へと一変したアメリカを見てロジャーズが思い出すのは、第一次世界大戦後のイギリスだ。
「アメリカは、1920年代のイギリスと同じ轍を踏みつつある。借金に次ぐ借金を繰り返して、ますます深みにはまっている。誰も歴史に学ぶ気はないようだね。日本の株式市場は、
いまだに絶頂期の60%も低い。それは政府が経営のうまくいっていない企業を救済し続けているからだ。だが、市場はごまかせない。勝つのは決まって、健全な経済だ」
近年のロジャーズは、韓国買い論者として名を馳せている。彼は、南北を分かつ軍事境界線が開放されれば「韓国は今後10〜20年で、世界で最もエキサイティングな地域となる」と予言する。
南北間の経済協力の停滞が改善されれば、北朝鮮の豊富な鉱物資源と安い労働力が活用できるし、さらに多くの観光客が朝鮮半島を訪れるだろうと彼は考えている。
「米軍が韓国に駐留しているかぎり実現は難しいが、ペンタゴンだって時代の波にあらがうことはできないはずだ」
ロジャーズはそう言うと、コロナによる移動制限が緩和されたら、3度目の北朝鮮旅行の予定を立てると語った。
111: 1 2020/05/31(日)12:34 ID:2I+kumue(1/3) AAS
ジム・ロジャーズ氏は、2020年5月25日に発売された最新刊の本書「危機の時代 伝説の投資家が語る経済とマネーの未来」で、新型コロナウイルスの感染拡大が「予言」した危機の引き金になったと述べ、
今回の危機は世界恐慌やリーマン・ショックと同じ流れを汲むと指摘する。
今回までの、それぞれの危機から教訓を引き出し、歴史を振り返りながら今後の世界経済や金融、また米大統領選にまで及んで大胆な予測を述べている。
2020年に経済危機が来ることは、経済紙を毎日隅々まで目を通していれば、前年のうちに気づいた人も多いはず、とロジャーズ氏はいう。インド、トルコなどの国々で財政状況が悪化し、その苦境は当事国ではトップニュースになっていた。
中国では10年ほど前には潤沢だった外貨準備が底をつき、いまは借金漬けになっている。インドでは数年前から、貸出先の債務不履行(デフォルト)が多発。最近になって大手銀行が破たんした。
各国で経済政策の行き詰まりのサインが少しずつ顕在化しており、日本もリーマン・ショックがあった2008年に比べると負債総額が膨れ上がっている。決して危機の埒外にいるわけではないと指摘する。
そこに新型コロナウイルスが襲来。世界経済が大混乱し、企業倒産や失業者増加に対する懸念が急速に高まっている。新型コロナで弾けた格好の経済危機だが、
なお悪かったことの一つは、トランプ米大統領が米国と欧州間の人の移動を制限したことだという。
「人が移動できず、直接会えず、働けなくなる。ほかに手がなかったのかもしれないが、それこそが景気減速そのものだ。世界経済にとって最悪で、景気悪化に拍車をかけた。これから企業の経営破綻が世界に広がっていくだろう」
と、ロジャーズ氏はかなり悲観的だ。
112: 2 2020/05/31(日)12:36 ID:2I+kumue(2/3) AAS
2020年秋には米大統領選が控えているが、ロジャーズ氏は、危機の到来を予測してはいたものの、新型コロナの問題が起きるまでは、トランプ大統領が勝つだろうと考えていたという。
だが、新型コロナをめぐるトランプ大統領の舵取りを見ていて、その考えに「今は正直、少し自信がなくなった」と吐露する。
「与党が選挙に負けるのは、世界中どこの国でも経済政策の失敗が原因だ。トランプは経済を悪くしようとしている。本当に米国経済を悪化させれば、トランプは選挙で負けるだろう」
新型コロナの感染が深刻化した欧米を中心に、今回の状況が1939年の第二次世界大戦直前と似ているという指摘が米アナリストなどによってされたが、ロジャーズ氏も同じ意見を表明。
当時は世界の国々で借金が膨らみ貿易戦争が勃発し、景気が悪化していた。それらが複合的要因となって軍事的対立になった。
ロジャーズ氏は「歴史に学ぶと......」と切り出し、景気が悪化したときには軍事、あるいは貿易での対立で、しばしば戦争が起こると指摘。現在、米国は2001年からアフガニスタンで戦争を続けており、イランとも事実上の戦争状態だが、
経済の悪化が多くの戦争とつながってきた歴史にならうと、トランプ大統領が新たな戦争を始める可能性も否定できないという
113: 3 2020/05/31(日)12:38 ID:2I+kumue(3/3) AAS
新型コロナをきっかけにめぐってきた「危機」はまた、新しい時代に向かうチャンスでもある。その兆しとなる変化はすでに始まっており、医療やコンピューター、ヘルスケアに、これまで以上の注目が集まっている。
こうした分野で起こり始めている変化が、今後一気に加速するとロジャーズ氏は予測。「オンライン教育やリモートワークはますます普及する。こうした分野はより速く、
すぐにも成長するのでチャンスがある」と指摘する。
とくに、第7章「未来の正しい見方 ―社会の常識を疑え」では、今回のコロナと関連が深そうなテーマで議論を展開。
「オリンピックが国を救ったことはない」
「教育はどんどんオンライン化する」
「MMTはタダで食事を配るような考え方」
「ベーシックインカムの議論はばかげている」
「誕生する巨大なビジネス」
など、投資へのヒントにもなり、個人や企業がどう行動すればいいのかの指標にもなる内容が盛り込まれている。今後のビジネスを見通すうえでも、手がかりとなる一冊
114: 1 2020/06/01(月)20:13 ID:fPTp1dS/(1/4) AAS
「もしお金を儲けたいなら、ワクチンを早急に開発することに尽きるだろう。とにかくワクチンが必要だ。治療薬ももちろん必要だが、世界全体が必要としているのはワクチンだ。治療薬よりはるかに儲かる」
「もちろんワクチンが開発されても、必ずしもウイルスが消滅することを意味するわけではない。治療薬もしばらくの間は儲かるだろう。しかし、ワクチンが一番だ。医療機器については、その後だろう。何しろ、
世界中の人が今、何が必要なのかを分かっている。人工呼吸器は素晴らしい。しかし、私はそうした機器のメーカーには投資しない。
みんなが既に知っているからだ。足元の需要は高い。しかし、これ以上は高くならないだろう。やがて需要が低くなってくる。何よりもワクチンだ」
遠隔で仕事や学習ができるような機器や技術、仕組みも注目を浴びている。そのような新しい技術やサービスはどうだろうか。
 「確かにしばらくは、そうしたものが流行るだろう。しかし、人間は忘れやすいものだ。のど元を過ぎれば熱さを忘れる。20年ほど前にSARS(重症急性呼吸器症候群)が蔓延したときも、人々は大変、怖がっていた。しかしほどなくして忘れた」
 「感染症とその後の対応はいつもそんなものだ。今回も遅かれ早かれ、もとの行動様式に戻るだろう。間違いない。ひどい出来事があった後、人はしばらくの間はもちろん注意深く用心する。大型台風だってそうだ。飛行機事故だってそうだ
。しかし、すべてが正常化すれば、みんなやがて忘れることだろう」
115: 2 2020/06/01(月)20:14 ID:fPTp1dS/(2/4) AAS
「そうした技術は、新型コロナ以前からすでにあった。むしろ、技術の導入が新型コロナで加速したのだ。あらゆる場面で、ほとんど強制的にオンラインの技術を使わなければならなくなった。つまり、変化が加速した。同じように、食事の宅配サービスだって以前から存在したが、
今は使わざるを得なくなった。だから、これまで使ったことのなかった人が使うことになり、使い方を学んだ」
 「多くの人が新型コロナによって、新しいことを始めて、やり方を学んだ。意外に気に入った人も多いだろう。だからこうしたサービスは、正常化した後も継続して使われる可能性がある。多くの人が、使い勝手の良さに気づいたのだから」
 「インターネットでの会議もそうだ。東京にいるあなたとシンガポールにいる私が、こうしてオンラインのビデオ会議サービスを通じて、普通に会話をしている。数年前ならあり得なかった。
しかし今や、ほとんどすべての人が使い方を知るようになってきた。この点は、多くの人にとってプラスになることだろう」
ロジャーズ氏が最も重要とするワクチン開発について、すでに開発に取り組む多数の企業名が挙がってきている。そうした情報についてどう受け止めているか。
「彼らが出てきて、ワクチン開発の用意があると発表したから、みんな舞い上がっている。しかし、本当なのかどうか私にはわからない。インターネット上の情報を見る限りでは、新聞などのメディアは彼らが開発中だと伝えているようだ。本当に有望なら、
きっと株価はずっと上がり続けることだろう。ネットニュースで伝わっていることが本当なら、実に素晴らしいことだ。だが、私には正直、真偽がわからない」
「世界中の企業が、ワクチン開発に取り組んでいる。100のワクチンはいらない。1つか2つ、あればいいだけだ。誰かが開発に成功すれば、その人あるいは会社の勝ちだ。
すると、他の無数の企業は開発をやめ、ほかのことに取り組むことになる。きっと1つか2つのきちんとしたワクチンができたら、そこで終わる」
116: 3 2020/06/01(月)20:16 ID:fPTp1dS/(3/4) AAS
「今はデフレだ。誰もモノを買わないのだから。原油価格も暴落どころか崩壊した。めちゃくちゃ安値まで下がった。ほかのものについてもそうだ。それは、誰も買わないからだ。
それも、ようやく戻りつつある。人々は明かりをつけ、クルマを運転するので、いずれ需要は戻ってくる。
最終的に原油価格は現状よりは高くなるだろうが、今すぐではない。景気については、当然だが国によって状況が異なってくることだろう」
 ロジャーズ氏は、中国が台頭し、米国の時代はいずれ終わると主張してきた。
 「中国が今週、急に強くなるわけではない。だが先ほども言ったように、米国は世界最大の債務国だ。なのにさらに膨大な借金を増やした。
中国も負債を増やしたが、米国や日本ほどではない。歴史を通じて、負債が過剰な国々は、ピークを迎えた後に衰退していった。
これは意見ではなく、歴史的事実だ。米国はすでに膨大な負債を抱えていたが、それをさらに増やしたので、間違いなく将来問題が起きる」
 「日本もそうだ。繰り返すが、日本はそれに加えて、人口が減少している。誰がツケを払うのか? 誰が30年間借金を返し続けるのか。少なくとも私や、私の子供たちではない。日本の親たちは、子供たちに警告すべきだ」
 「ロシアと中国がどんどん近づいている。米国が両国に怒りをぶつけ続けているおかげで、ロシアと中国が近づいている。米国人の私にとっては良からぬことだ。米国政府に原因がある。共和党は、中国を叩いて11月の大統領選挙に勝とうと腹を決めたのだろう。
中国批判ばかりだ。これでは、米国人がもっともっと中国嫌いになってしまう。米中関係がどんどん悪くなってしまう。私から見れば、実にばかげていると思う。米中は協力して、世界の繁栄のために努力すべきなのだ」
省2
117: 4 2020/06/01(月)20:18 ID:fPTp1dS/(4/4) AAS
最後に、金融緩和が世界で加速し、お金の価値が下がる中で、商品=コモディティーについてはどう見ているだろうか。
 「私は金を持っている。ほら(ビデオ上で現物を見せる=下の写真)。それから、銀も持っている。両方持っている。銀は今、(歴史的な高値水準にある)金よりも安値圏にある。私は今なら銀を買う。正直言えば、両方買いたい。
だが銀は今、歴史的な安値圏だ。今銀を持っていないなら、買うべきだと思っている。みんな、金は持っている。だが銀は、金以外に何も買っていないなら、よい保険になる。保険のように、
それを使う場面が必要にならないことを願う。タイミングさえ間違えなければ、きっと将来うまくいくだろう」
ロジャーズ氏は最新のインタビュー記事の1回目「日本株を再び買った」で日本株の購入について言及していた。2018年にいったん日本株を全部売って以来、買いのチャンスを探ってきた。
とりわけ新型コロナウイルスの問題で株価が下がって以降、「買うタイミングが近づいている」とたびたび発言していた。その問題意識を聞こう。
 「繰り返すが、私は日本を愛している。世界ナンバーワンのステーキハウスは東京にある。(米国人としては)あまり愉快なことではないが事実だ。
日本が衰退していると認めるのは好きではないが、事実だ。私は日本株を買ったと言ったが、今回は(個別銘柄ではなく日本株の)ETF(上場投資信託)だ。
これが正しいかどうかはわからない、私は間違っているのかもしれない。しかし、日銀が毎日、ETFを買っている。だから私も同じように何か買ったほうがよいかもしれないと思っている」
 「世界中でお金がじゃんじゃん刷られている。そして、大量に使われている。だから市場はしばらくの間はよくなるだろう。トランプ政権も今年11月の米国の大統領選までは、人々に安心感を与えなければいけない」
省6
118: 1 2020/06/05(金)11:51 ID:pV2j1iOb(1/2) AAS
『危機の時代』に登場するさまざまな言葉からロジャーズ氏の思考法を読み解く。
「危機が起き、経済が崩壊しても、必ず復活する──。私はそれを自らの経験と読書から学んだ。とりわけ実際に危機が起きた際にこそ、過去の歴史から学ぶことが大事だ。投資をしていると、何かが変化していることが分かる。
問題は、ほとんどの人が過去の歴史をきちんと見ていないことだ。歴史を振り返れば、今起きていることが何であるかが、きっと見えてくることだろう」
ロジャーズ氏がとりわけ重視するのは歴史に学ぶことだ。米イエール大学で歴史学を専攻した同氏は、米作家のマーク・トウェインが語ったように「歴史は同じようには繰り返さないが、韻(いん)を踏む」と考えている。
世界は常に変化しているが、歴史を振り返るとさまざまな共通点があるとする。
投資家としてロジャーズ氏は、1971年のニクソン・ショック、1987年のブラックマンデー、2008年のリーマン・ショックなど、さまざまな危機を経験してきた。さらに古代ギリシャ・ローマから中国の歴代王朝、
スペインやポルトガルが覇権を握った大航海時代、大英帝国、近現代の歴史にも詳しい。自らの経験と膨大な読書から学んだ歴史から得られる教訓を投資に役立てているという。
例えば、1929年の米ウォール街における株価暴落に始まる世界恐慌。大恐慌の時代には、多くの人々が絶望して株を投げ売りし、その後、株式市場の長期的な低迷が続いた。
「しかしながら大恐慌で稼いだ人がいなかったわけではない。世界には危機の中でお金を稼ぐ人が常にいる」。ロジャーズ氏はこう強調する。例えば、1922年に設立された
米名門投資会社のアレン&カンパニー。同社を率いていたチャーリー・アレン氏は、大恐慌後に紙くず同然にまで値下がりした銘柄の中から有望な企業を見つけて投資することで、巨額の利益を得たという。
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