[過去ログ] 八尾市立大正中学校を語るスレ@11段目 組体操 [無断転載禁止]©2ch.net (454レス)
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399: 2018/09/28(金)01:52 ID:AwsrT0Ao(1/22) AAS
2016.06.08 Wed
組体操、この先に必要な議論とは
内田良×木村草太×荻上チキ
外部リンク:synodos.jp

年間8000件以上の負傷事故が発生し、重傷事故も相次ぐ組体操。「安全なのか危険なのか」、「実施か中止か」の二者択一の議論ではなく、これから先に議論すべき論点について、
名古屋大学准教授の内田良氏、首都大学東京教授の木村草太氏と共に考える。2016年04月01日放送TBSラジオ荻上チキ・Session-22「ココが変だよ日本の学校/第二弾・危険性が認知されはじめた組体操 この先、必要な議論とは?」より抄録。(構成/大谷佳名)

■ 荻上チキ・Session22とは

TBSラジオほか各局で平日22時?生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。
あなたもぜひこのセッションに参加してください。番組ホームページはこちら → 外部リンク:www.tbsradio.jp

組体操の事故率 
省8
400: 2018/09/28(金)01:54 ID:AwsrT0Ao(2/22) AAS
内田 たとえば体育の時間に骨折が何件ありました、図工の時間に怪我が何件ありましたとか、ただ数字が並んでいるだけです。4年ほど前から、組体操という項目も作られました。おそらく事故ケースが増えたからだと思います。この調査自体は随分前から行われています。
というのも、保険業務を行っているからです。学校で骨折や怪我をした場合には、治療費がセンターの方から各家庭に戻ってきます。

荻上 組体操の問題を指摘しはじめて反響はいかがですか?

内田 マスコミのみなさんが啓発を続けてくださったおかげで、だいぶ居心地はよくなってきました(笑)。最初は批判ばかりで、教員の友達から「みんな内田の悪口を言っているよ」と聞かされることもありました。

荻上 組体操で年間8000件以上の事故が起きています。それだけ怪我をしている子どもがいるというのは大変な問題ですよね。

内田 はい。小学校では跳び箱やバスケに次いで怪我が多いです。しかも、組体操は学習指導要領に書かれていないので、わざわざ実施する必要もありません。
省9
401: 2018/09/28(金)01:56 ID:AwsrT0Ao(3/22) AAS
「昔は怪我しなかった」? 

荻上 リスナーから、こんなメールがきています。

「私が住む市でも組体操の三段タワーでの事故が多発し、市民が集まっているSNSのコミュニティーでも話題になりました
。コミュニティーでは意外にも組体操中止に対する反発が多く、『昔はこんなので怪我をしなかった』、『中止する方向にだけ話を進めるのではなく、子どもたちの体力の問題を改善して、組体操を継続させる方向でも検討すべき』という意見がありました。」

「昔はこんな事故はなかった」という反発、これについていかがですか?

内田 そもそも、この10年でピラミッドやタワーを中心に組体操が巨大化してきたという背景があります。ピラミッドでいうと、最高で中学校だと10段、高校で11段、小学校でも9段で、小学校の場合、一番流行っているのは6、7段です。
巨大化、あるいは低年齢化という点を踏まえなければいけません。もちろん、昔の組体操も危険なものはありました。今と昔の組み方って結構違っていて、昔は俵型といって四つん這いの上に重なっていく、おにぎりのような形が主流でした。それで4、5段を組んでいました。
省4
402: 2018/09/28(金)01:56 ID:AwsrT0Ao(4/22) AAS
荻上 増えていようが減っていようが、怪我をした子にとってはただの痛みですからね。

内田 そうです。また、もう一つ「子ども体力の低下が問題だ」という議論もありますが、仮に低下しているのであればそれに合わせた競技をやるべきです。事故が多発しているのに、「体力の低下」と子どものせいにして問題に蓋をするのはよくないと思います。

荻上 子どもの体力に合わせてプログラムを変えるのではなくて、なんとしてもプログラムを実行するために体力をつけてもらおうというのは、子どもより組体操が大事だと言っているように聞こえますね。

木村 今のメールでもそうですが、組体操の危険性について指摘した場合に、こうすれば安全だという反論はされていない。「昔からやっているから」とか「感動するから」とか別のことを言い出して、危険を無視しようとするものが非常に多いです。安全にやる方法について議論されることは少ないですよね。

荻上 そうですね。メールには続きがありまして、「昔、上半身裸でやらされたのが恥ずかしかった」という意見も出たそうです。裸だとより怪我をしやすい状態になってしまいますよね。
省6
403: 2018/09/28(金)01:57 ID:AwsrT0Ao(5/22) AAS
なぜ「ピラミッド」や「タワー」にこだわるのか 

荻上 つづけて、二通目のメールです。

「千葉県内の幾つかの自治体で組体操が中止になりましたが、私が住んでいる地域の公立学校が組体操についてどのような対応をとろうとしているのか、市のホームページを見ても分かりません。組体操だけでなく他のスポーツでも重大事故が起きているようなので、体育科目全般においてどのような指導が適切なのか議論が必要と感じます。」

内田 最近、文科省や自治体が状況の改善に動いているという報道が増えました。でも具体的に動いている自治体は、一握りだけです。ほとんどの自治体が動いていません。ということは、各学校に教育委員会から通知が来るわけでもなく、学校現場に安全意識がない場合は例年通りのことを続けることになります。もちろん、独自の安全対策を行っている学校もありますが。
404
(1): 2018/09/28(金)01:58 ID:AwsrT0Ao(6/22) AAS
荻上 そもそも、なぜ組体操でなければいけないのでしょうか。協調性を育むことが目的なのであれば、僕はダンスやよさこい、演武などでも良いと思います。組体操の中でも一段の扇型など、より安全なものもあると思うのですが、なぜそれがダメなのか説明が出てこないですよね。

内田 どうしても巨大なものにこだわっている人が多いんですね。そんな中で今ようやく、他の種目に変える、あるいは低い段数のものを丁寧に組むという議論が出てきたところです。低い段数のものでもいい加減にやれば怪我が起きます。低い段数でも事故が多いことは文科省が出した通知文のデータでも示されています。

つまり、今まではおそらく巨大なものを目指して低い段数のものはササッと済まそうとしていたので、事故が起きていたのだと考えられます。でも今後は低いものを目標にして、一つ一つ時間をかけて丁寧に安全指導をしていく。いかに安全を最優先にして組体操をやるか、あるいは他の競技に変えるかということがいま最も重要な議論となっています。

荻上 なるほど。手間をしっかりかけていくことが必要になるわけですね。先生方にとってはダンスやよさこいは指導に手間がかかる印象がある一方、組体操の指導は楽そうな印象もあるかと思います。

内田 そうですね。ただ組体操って、たとえ低い段数のものでも体のどの部分に負荷がかかるかで全然痛みが違うんです。僕も最近はじめて体験したのですが、二段の組体操で四つん這いになった上に人が乗るとして、腰や腕の付け根など、
軸になっているところに負荷がかかるとそれほど痛くないですが、軸のない背中の部分に乗られるとすごく痛いんです。たった二段でも、痛さを含めてきちんと指導していくことで安全は改善されますし、そこで学ぶことは非常に多いです。
省2
405: 2018/09/28(金)01:59 ID:AwsrT0Ao(7/22) AAS
専門性のない指導のもとに 

荻上 木村さんは過去の判例の中から組体操の事例を調べていらっしゃるということですが、組体操をめぐってはどのような裁判が行われてきたのでしょうか。

木村 組体操による事故は、学校事故の一種です。学校側は、大切な児童・生徒を預かっているのですから、彼らの安全に配慮すべき義務、「安全配慮義務」を負っています。
学校での活動によって怪我をした、あるいは怪我の障害が残ってしまったという場合には、学校側が十分に安全に配慮しなかったのではないか、と責任が問われることになります。組体操による事故についても、安全配慮義務違反を主張して、損害賠償を請求する訴訟になります。

判例に共通して指摘されているのは、怪我が起きないような対策をきちんととっていたのかということです。組体操をする場合に、安全配慮義務を果たしたといえるためには、たとえば土台がぐらついたとき倒れないように掴まる何かが必要です。
当たり前だと思うのですが、2メートルの高さのぐらつく土台に乗れと言われたら、手すりがないと嫌ですよね。でも組体操では手すりがない。では、どこに掴まるように準備していたのかと裁判所は問うているのですが、中には「首に掴まれと指導していた」と学校側が反論するケースもありました。

荻上 首に掴まると下の子を殺すことになりますよね。
省4
406: 2018/09/28(金)01:59 ID:AwsrT0Ao(8/22) AAS
もう一つ、判例を読んでいて気がついたことは、タワーやピラミッドなど高層化したものに注目が集まっていますが、低い段数のものでも大きな怪我人が出ています。たとえば、人の上に立って逆立ちしてくる人の足を掴むという組体操で倒れてしまい、女の子が前歯を全部折ってしまったという事故が起きています。
組体操は、ピラミッドやタワーでなければ安全というものではありません。肩車をするだけでも相当危険です。

その判例が認定した事実関係によると、指導をした先生は、組体操の教則本を読んで、安易に異なる技を組み合わせたものをやらせてしまった。つまり、逆立ちしてくる子の足を受け止めるという技と、人の背中に乗って扇のように広がるという技を組み合わせて、人の背中の上に乗って逆立ちを受け止めるという技を考えてしまったと。
ところが組み合わせたものはそれぞれの技よりもはるかに危険なものになっていて、そのことに先生が十分に気づけなかったと指摘されています。

荻上 それは雑技団の人がやっているやつですよね。

木村 この話から分かるのは、現場の先生の一人一人が組体操を安全に指導する技術や見識を持っているわけではないということです。組体操の議論をするときは伝統だなんだと言う前に、なぜそのやり方が安全だと言えるのかを問うていくべきだと思います。

荻上 部活動の議論でも同じことが言えますね。日本の部活動はなぜか義務扱いされる傾向が強いですが、指導する先生は嫌々ながら顧問になっているケースも多いですよね。組体操でも担任だから仕方なく指導している場合も多いと思います。スポーツが苦手な先生もたくさんいらっしゃるので、この構造そのものに問題がある気がしますよね。
省3
407: 2018/09/28(金)02:00 ID:AwsrT0Ao(9/22) AAS
外部リンク:synodos.jp

国の主導するガイドラインを 

荻上 これまで組体操について議論されてきましたが、今ようやく国や自治体が動こうとしています。なぜこのタイミングで動き出しているのでしょうか。

内田 やはり、教育委員会や文科省などの教育行政が学習指導要領に記載もない、運動会の一種目にすぎない組体操に対して口を出していたら、体操服の色を決めるようなもので、そんなことに口を出して良いのかという問題があります。ですから、本当は現場の判断で安全な方向に変えていかなければいけませんでした。

しかし2014年5月に僕が巨大組体操を批判する記事を書いて、教育界ではそれなりにこの問題が知られるようになり、さらにときには保護者からの批判もあるにも関わらず、学校はそれでも巨大な組体操を続けてきました。
いよいよこれは体操服の色の問題とは違って子どもの安全が関わっている問題だと、教育行政が痺れを切らして安全最優先を打ち出してきたのだと思います。
省4
408: 2018/09/28(金)02:01 ID:AwsrT0Ao(10/22) AAS
「各学校において児童生徒の安全を確保するため、必要な措置を講ずることが求められているところであります。とくに組体操については年間8000件を超える負傷者が発生し、社会的な関心を集めているところであり、事故防止に向けた措置をしっかりと講じていただく必要があると考えています。
このため、文科省としては本日、各都道府県教育委員会に対し、組体操などによる事故防止の徹底を求める文書を発出したところであります。

一律に禁止をというものではもちろんありませんが、十分な配慮のもとに行われるべきです。組体操は一人ではできません。
したがって、クラスなど一定の集団において協力しあうことを教育効果として求めていると思われます。同時に、ピラミッドなどの場合には、土台になる人には筋力が必要ですし、上に乗る人にはバランス感覚が必要です。万が一のために支える人にとっては注意力が必要であります。

こういった全体の調和も、相手のことを思いやるために自分を犠牲にする、そういう教育的効果もあると思われます。その上で、こういった教育効果を発揮するために運動会の種目とするということについては非常に高い教育的価値は求められると高く評価したいと思っています。

が、実態は先輩らに申し上げている通り、年間8000件を超える事故の報告があり、2000件を超える骨折という報告があり、その中には頚椎とか、肘や膝や腰、重大なお子さんの日常生活にも差し障るような事案も見受けられます。したがって、安全、確実ということは重要なキーワードだと思っています。
より一層の緊張感をもって取り組んでいただかないと、子どもたちに対してもそうですが、安心して預けていただいている保護者に対して、万が一のことが起きたときにあなた自身はどう責任をとれるのですかと私は申し上げたいと思います。」
409: 2018/09/28(金)02:03 ID:AwsrT0Ao(11/22) AAS
木村さん、この会見の印象はいかがでしょうか。

木村 全体を通して非常に抽象的という印象を受けました。馳大臣の言葉を要約すると「安全に組体操をやらなければいけない」ということですが、別に危険なことをしようと思ってやっている学校は一校もありませんよね。
指導をするなら、ピラミッドやタワーを作るときにどのような補助を付ければ安全にできて、どのようなことが危険と認定されるのか、より具体的に指摘しなければ現場は変わりません。

内田 それは非常に大事ですね。これまで安全だと言い張って巨大な組体操をやってきた学校が、今回の通知を受けて、「教育的意義も馳大臣が言っていたことと合っているし、安全にも配慮している」と言って開き直るのは怖いなと思います。だからこそ、より具体的な議論が必要です。
一段の扇型でもいかに安全にできるよう指導するか。低い段数の技でも丁寧にやれば、バランス感覚や協調性など勉強できることはたくさんあります。

荻上 なるほど。さきほどの馳さんの議論の仕方は、半分はバランスをとるために配慮した発言だったと思います。というのも、文部科学省の中でも副大臣をはじめ組体操擁護派は結構います。そうした人たちに対して、「あなたたちのおっしゃっていることは分かりますよ」と。
でも、万が一のことがあったときに責任がとれるのかということは問わなくてはいけないので、「現場にはより注意をしてもらいましょう」という言い方になった。

結果としては玉虫色の発言になっているので、現場の人たちに「事故を起こさない範囲でよろしくね」と丸投げしている格好になってしまっているのが苦しいところかなという気がします。たとえば、具体的なガイドラインを国が主導して作り、それを現場と一緒に更新していきましょうという呼びかけだったら、それはそれで筋が通ったやり方だと思いますが。
省4
410: 2018/09/28(金)02:05 ID:AwsrT0Ao(12/22) AAS
安全最優先で体育的な意義は生まれる 

荻上 こんな意見も届いています。

「私は長年、学校の行事にボランティアとして参加してきました。私が一番違和感を持つことは、組体操は危険だとして一律に排除しようとする動きです。私個人は組体操という競技が大好きです。
運動会の花の一つであり、練習から見てきたこともあり、成功した際にはこれまで幾度となく感動・感銘してきました。だから組体操を一律に排除する方向に議論を導くのではなく、どれだけの人数や体格の子供がいればピラミッドやタワーが成りたつのかという冷静な分析、対策をまずは行い、それにそぐわない場合は学校の判断で中止にすればよいのだと思います。」

木村 この指摘が非常に自分勝手なのは、やはり崩れたときにどうすれば良いのかを書いていない。安全配慮義務の判断では、体格を検討したくらいでは、義務を果たしたとは認められない。崩れたときに掴まる手段を用意していなければならないと裁判所は言っているのですから、そんなことができるのか、これがピラミッドやタワーの最大の論点です。

木村氏
画像リンク[jpg]:synodos.jp
省5
411: 2018/09/28(金)02:06 ID:AwsrT0Ao(13/22) AAS
「今は特別支援学級に勤務しているので組体操とは無縁ですが、以前は小学校に勤めており、5年前から3年連続で指導していました。内田先生のホームページを見て、今は本当に怪我人が出なくてよかったと思っています。
教員としては毎年同じとはいかないので、本屋で関連本や教育誌、YouTubeで見ることのできる大阪の学校の組体操映像を参考に指導していました。すみません。専門性はなかったと思います。娘が通っている学校ではタワーなどはない組体操とソーラン節の組み合わせ、それはそれで見栄えの良いものでした。
もし小学校に戻ることがあったら組体操はしたくないです。」
412: 2018/09/28(金)02:07 ID:AwsrT0Ao(14/22) AAS
木村 素晴らしいですね。先生方にとって、学校で行われていることは自分たちがやってきたことなので、どんなに危険性や違法性を指摘されても素直に反省できないパターンが非常に多い気がします。そんな中で素直に反省されて、これからは改めようと思われるのは非常に優秀な先生だなと思います。

荻上 そうですね。また、こんな質問も来ています。

「組体操の危険性について知りたいことですが、組体操の種類によって危険度の大小は区別されているのでしょうか。たとえば、ある程度十分な練習時間をとれば安全にできるが、現在の学校の授業時間では十分に時間がとれないため結果的に危険性が高くなるものと、どんなに練習しても危険性が高いものとに分かれるのでしょうか。」

どこまでが安全でどこからが危険だというラインはあるのかということですが、内田さん、いかがお感じになりますか。

内田 いま一番大事な議論です。さきほど木村さんがおっしゃったように教育的な意義はいったん置いておいて、まずは安全最優先で何ができるのか、ですね。
省4
413: 本記事の「玉虫色」と並ぶ目玉の、「つよしくん〜治外法権」のリンク 2018/09/28(金)02:09 ID:AwsrT0Ao(15/22) AAS
荻上 みんなが組体操エリートになることは非現実的ですが、しっかりと指導する自信があり、努力に時間を惜しまない人が自分でプレゼンして説得していかなければ状況は変えられないということですね。

木村 組体操で現に重大事故が多数発生していることを考えると、現状では、安全な組体操は困難でしょう。一律禁止をした上で、組体操の内容や指導者の能力に応じて、例外的に解除するという対応が一番適切だと思います。

教育の現場では正当化されてしまう 

荻上 今後、学校現場ではどのような試みが必要になってくるでしょうか。

内田 まず現場の前に国が動いて欲しいと思います。そこで初めて先生が、自分が何ができるのか考えることができる。そうした丁寧なプロセスが必要だと思います。
省5
414: 2018/09/28(金)02:09 ID:AwsrT0Ao(16/22) AAS
荻上 市民社会ではありえないようなことを、教育現場ではやらせる場合も多かったりしますよね。なかには、リスクの高いことを子どものうちに経験して慣れておいた方が良いとおっしゃる方もいます。
これは議論を混合してしまっていて、成長した結果リスクに耐える力を身につけさせることはやればいいと思いますが、単に同じようなリスクを与え続ければいいという話ではないですよね。社会に出て理不尽な思いをするのであれば、社会を変えるような人材にすべきなのであって、理不尽に従順に従う人間になることをゴールとするような教育は問題だと思います。

内田 体罰もそうですが、市民社会では許されないことが教育の現場では正当化されてしまうんですね。2メートル以上の高さで囲いのないところに登る、これは建築現場でもまずあり得ないですよね。教育だからと正当化されてリスクが見えなくなる。これは教育が抱える大きな問題だと思います。

荻上 内田さん、木村さん、今日はありがとうございました。
415: 2018/09/28(金)02:14 ID:AwsrT0Ao(17/22) AAS
組体操4年連続けが8千人超 文科相中止も視野に
2016年2月8日[購読会員限定]
外部リンク:www.kyobun.co.jp

小・中・高校の運動会や体育祭なで行われる組体操中にけがをする児童生生徒が、平成23年度以降4年連続で8千人以上に上ることが分かった。この中には、頭蓋骨や脊椎を骨折したり、内臓を損傷したりと重傷を負うケースもあった。こうした事態を受け、馳浩文科相は、運動会での組体操の中止について前向きな考えを示した。
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省13
416: 2018/09/28(金)02:24 ID:AwsrT0Ao(18/22) AAS
組体操におけるリスク評価(の不在)について - わさっき
外部リンク:d.hatena.ne.jp
外部リンク:megalodon.jp
外部リンク:archive.is
外部リンク:www.webcitation.org

2015年09月16日

■[教育] 組体操におけるリスク評価(の不在)についてCommentsAdd Star
? 小6「組体操やめたい」 学校の対応は…?【10/13更新】 - Togetter

ざっと読み,なんだか複数の問題が絡んでいるようだなと漫然とした思いを持っていたところ,コメント*1に

学校行事における組体操の危険性と、この学校の実際の今年の組体操と、クーコさん親子の今回の行動とはそれぞれ全く別の話だということを理解できてない人が多すぎる。それぞれに対して考えるべきなのに昨夜から的外れな意見で絡んでくる残念な人が多くて辟易する。
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417: 2018/09/28(金)02:25 ID:AwsrT0Ao(19/22) AAS
kuko_stratos

「教員の間で議論を重ね、夏休み中には府主催の組体操研修を受講し、安全の確保について学んできた。これまでよりピラミッドやタワーの高さを低くしたり、補助にあたる教員を増員したり、詳細な計画表をつくり、X日までに完成できない技はやらない等、安全性には最大限に留意して取り組んでい(文字数

2015-09-14 23:11:32 via Tabtter to @kuko_stratos
.
ここから読める学校側の措置は,「学校行事における組体操の危険性」と「この学校の実際の今年の組体操」の危険性とを,分離するものとなっています.

より具体的に書くと,書籍なりネットの情報なりをもとに,組体操はこんなに危険だ,負傷者が多数,出ているのだぞ,それでも組体操をするというのか,といった主張は,「学校行事における組体操の危険性」に対応します.しかしそういった指摘は,学校側として配慮をしている状況すなわちリスク低減*2策との照合がなされておらず,
やりとりを外から見る者としては,的外れに映るのです.

まとめの後半(コメントより前)に,『教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」 (光文社新書)』からの絵を見ることができますが,これも,「学校行事における組体操の危険性」に関する話です.そしてその絵には,これを実現するために,先生方がどのようにサポートしているかの情報が見当たりません.
418: 2018/09/28(金)02:26 ID:AwsrT0Ao(20/22) AAS
先生方のサポートについては,「組体操」のYouTube動画を見るのが手っ取り早いです.たとえば
? 動画リンク[YouTube]
? 動画リンク[YouTube]

で確認できるのですが,多人数の演目では,大人(おそらく先生方)が要所に配置され,頻繁に動いています.

実のところ,「教員の間で議論を重ね、夏休み中には府主催の組体操研修を受講し、安全の確保について学んできた。
これまでよりピラミッドやタワーの高さを低くしたり、補助にあたる教員を増員したり、詳細な計画表をつくり、X日までに完成できない技はやらない等、安全性には最大限に留意して取り組」むことによって,リスクがどのくらい減っているのかを,きちんと示せる人は,現状ではいないように感じています.

負傷者・負傷率に関してであれば,今年の各学校の状況だけでなく,どのような低減策をとった(とっていた上で事故が発生した)かという情報も欠かせません.

ただ,研修を受講したり,サポート役に回ったりする,小学校の先生方は,何をすれば(怠れば)どんな事故につながりかねないかというリスクを,体感的に---理科の実験や家庭科の調理実習,あるいは校外行事などのリスクと,比較できる形で---持っているだろうと,想像もできます.
省5
1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 1.918s*