[過去ログ] 【とある魔術の禁書目録】鎌地和馬総合39フラグ目 (508レス)
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193: 2015/01/22(木)19:24 ID:eD2QMHca(1/11) AAS
>>159->>179の後日談的な。
みこっちゃんとみさきちが話してるだけ。
エロは無しです、あしからず。
194: 2015/01/22(木)19:27 ID:eD2QMHca(2/11) AAS
ある日の放課後、学舎の園にある喫茶店。
オープンラウンジの丸テーブルに腰掛ける4人がいた。
4人全員が名門・常盤台中学の制服を着ているため、常ならばそれなりに人目を惹くだろう。
だがここは植込みに隠れたスポットで、目立つ心配もない。
もし誰かが見れば、きっと驚きに声を上げただろう。
座っているのは、ただ常盤台のお嬢様であるというだけではない。
学園都市最上位、レベル5の御坂美琴と食蜂操祈。
その2人が、穏やかな雰囲気で向かい合っている。
目の前に紅茶の入ったカップや、エクレアなどのお茶菓子なんて置きながら。
食蜂の右に座っている髪を縦ロールにした、食蜂派閥のまとめ役の少女は感無量だった。
省22
195: 2015/01/22(木)19:29 ID:eD2QMHca(3/11) AAS
席についてしばらくしてから。
食蜂がテーブルの下でバッグに手を入れ、こっそりとリモコンのボタンを押した。
瞬間、心理掌握が発動する。
「〜〜〜〜っ!」
電磁バリアーが能力を弾いた痛みに頭を抑えて俯く美琴。
まるで停止ボタンを押されたかのように動きが止まる横の二人を尻目に、他ならぬ能力を行使した張本人は優雅にカップに口を付けた。
「〜〜〜っ、アンタねえ、いきなり能力使うのホントやめなさいよ!
こっちはそこそこ痛いんだから!もうちょっと合図するとかさぁ……」
「さてと、じゃああの人のことに移るとしましょ☆
何か話があるっていってたわよねぇ?」
省18
196: 2015/01/22(木)19:30 ID:eD2QMHca(4/11) AAS
上条宅には、洗面所の鑑の前に「彼が思い出せない女の子がいること、彼女もハーレムの一員であること」を食蜂の名前抜きでおおまかに説明した紙を貼ってある。
毎朝これを見ることになる上条が、実際に食蜂に会うときに感じる当惑が少しでも減るように、と。
もちろん、毎日インデックスとオティヌスがそのことについて上条に説明してもいる。
しかしそれにしたって、馴染みのない相手にエロ方面の頼みなんてしづらいどころではないだろう。
「……で?いったいなにを言われてきたのかしらぁ?」
「だ、だから、アイツが、……りで、……たいって」
「聞こえないんだけどぉ」
(同性相手に上目遣いなんてしたって別にカワイ…イわねぇ、やっぱり)
ボソボソ言う美琴に対してあらぬことを考える食蜂。
前の週末にたっぷりイジめてあげた相手ともなれば、なおさらよからぬ思いが浮かぶ。
省16
197: 2015/01/22(木)19:33 ID:eD2QMHca(5/11) AAS
「お尻って、その、ア、アナルセ――」
「そう、それ!はっきり言わなくたっていいから!
インデックスにも言ってるらしいし、もう、アイツったらそんなアブノーマルな……」
ノーマルについてのさっきと同じツッコミをする余裕は今の食蜂にはない。
「ま、まあしょうがないわよねぇ。あの人も男なんだしぃ。
女としては求められたら応じてあげなきゃ」
「……でも、ホントにできんの?お、お尻でなんて。
いや、聞いたことないわけじゃないけど、ちょっと私、抵抗があるっていうか……」
「そんなこと言ってぇ。
上条さんにされてるときの御坂さんを見るかぎりじゃ、すぐに馴染んでヨガり狂っちゃうのも時間の問題でしょぉねぇ」
省31
198: 2015/01/22(木)19:37 ID:eD2QMHca(6/11) AAS
自爆その2。
恥ずかしいけれど途中から引っ込みがつかなくなった食蜂が早口でまくしたて、最終的に二人して顔を赤くして黙り込む。
人の心をのぞける食蜂に、電子、つまりネット関係には抜群に強い美琴。
そりゃあ何も知らないってわけにはいかない。
もっとも世の中にはさらにニッチでアブノーマルな世界もあるが、さすがにそんなところまではまだ二人とも触れたこともない。
「ア、 アアアアイツがしししたいっていうなら、わわわたしは――」
「こ、声が震えてるわよぉ、御坂さんったら。
……でも、なにかイメージとちがったわねぇ」
「なんのことよ」
「いや、御坂さんって結構尽くす女だったのねぇ。
省19
199: 2015/01/22(木)19:38 ID:eD2QMHca(7/11) AAS
「……まったく、何を言ってるのかしらぁ。
私ほどじゃないけど、御坂さんだって結構男の人から見ればイイものだと思うわよぉ?
だいたいそうでなくたって、あの人が御坂さんを捨てるなんてことあるわけないでしょぉ」
「……ホントに、そう?」
「もっちろん☆胸だって大丈夫。
そのうち……たぶん……きっと……うーん」
「胸のことも元気づけてよ!」
冗談はともかくとして、食蜂がこうして向かい合っていても、美琴の顔が整っていることはわかる。
胸はともかく、モデルみたいに手足が長いプロポーション、アスリートみたいに引き締まったスタイルは客観的にみて十分魅力的だ。
性格だって、その正義感と誇りの高さは食蜂だって一目置くところだ。
省17
200: 2015/01/22(木)19:41 ID:eD2QMHca(8/11) AAS
「うーん、そう……なのかな……」
「そうよぉ」
「……うん、そう言われればそうなのかもしれないわね。
ありがと、食蜂。ちょっと楽になったかもしれない」
「お安い御用☆」
柔らかに微笑んで謝意を表す美琴に対して、食蜂は手をひらひらと振った。
「だいたい、御坂さんの悩みなんて軽いものでしょぉ。
私なんて……」
「そうね、……ゴメン。贅沢な悩みだったわ。
私も何か役に立てればいいんだけど……」
省38
201: 2015/01/22(木)19:50 ID:eD2QMHca(9/11) AAS
「私は何人でも、求められれば産んであげるつもり。
御坂さんだって、欲しくないのぉ?彼との子供。
……ああ、どうせ彼が卒業していざそのときになったら、ベッドの上で彼にメチャクチャにされてなし崩しに中に出されて、何人も産まされることになるに決まってるわねぇ」
「いくらなんでも私の扱いが酷すぎる!?」
「で?欲しくないのかしらぁ?」
「…………欲しい、けど、さ……」
食蜂は煮え切らない美琴の態度を不審に思い、彼女を注視した。
……美琴の肩が、微かに震えている。
(ああ、そういうこと)
美琴は、怖いのだ。
省17
202: 2015/01/22(木)19:53 ID:eD2QMHca(10/11) AAS
……その後。
「お姉さま、食蜂とはいつの間にあれほど親しくなったのですか?」
「んー、前々からちょこちょこと、かな」
「答えになってませんの!」
あの後、食蜂が両隣を復活させ、何事もなかったかのようにお茶会を楽しんだ。
ゲコ太トークで盛り上がる二人と呆れる二人だったり、「私のレベル5がこんなに可愛いわけがない」トークを繰り広げる二人とさすがに聞いていられなくなって制止をかける二人だったり。
そんなこんなで楽しく過ごし、今は美琴も白井も寮の自室に帰ってきている。
「別にいいでしょ、私に友達が一人増えただけよ。
そうでしょ?」
「まっ!ついに『友達』とはっきり言い切りましたわねお姉さま!
省19
203(1): 2015/01/22(木)19:54 ID:eD2QMHca(11/11) AAS
以上です。
エロ無しですいません。
何か書きたいのに思いつかないのでこのコンビ蛇足的なものを。
でもこの2人の仲良し会話(?)って凄く書いてて楽しい。
それでは失礼します。
204: 2015/01/22(木)21:06 ID:k6/bbVGA(1) AAS
もっと続けて良いんだぜ
205: 2015/01/22(木)22:52 ID:0aHpqYtR(1) AAS
乙
仲良いのはいいけど中身は中学生とは思えないガールズトークw
電磁砲で自分たちのことでエロ妄想してた面子をシメタ二人とは思えんw
しかし会話にあんな凄いプレイが出てきたということは実際にやるのも期待していいんですね?
206: 2015/01/23(金)05:32 ID:azT0/DJD(1) AAS
>>203
GJ!
ピロートークとはちと違うが穏やかな後日談はええのう
シリーズ化してアナルセックスを筆頭とした文中のエロシーン書いてもええんじゃよ?(期待のまなざし
あと内容の感想とはちと違うけど文章のテンポというか緩急がとても心地よかった
同じ物書きとして憧れるぜ
207: 2015/01/23(金)13:43 ID:S0R2BcPt(1) AAS
大変素晴らしゅうございました!!!
208: 2015/01/28(水)22:17 ID:xFnRucZF(1) AAS
もっと頼むよ〜!!
209: 2015/01/31(土)18:54 ID:KwSDas5l(1) AAS
内容に関しちゃあ非の打ち所皆無!
しかし時々誤字があるぜ
食蜂→食鉢
美琴→実琴
になっちまってる…!
210: 2015/02/07(土)14:44 ID:VGR4bDYe(1) AAS
乙。
211: 2015/02/08(日)15:45 ID:mikFwVhq(1/14) AAS
上条×美琴でちょっと投下させていただきます。
212: 2015/02/08(日)15:47 ID:mikFwVhq(2/14) AAS
ベッドの縁に座る上条の胸を片手で押すようにして、美琴は彼を押し倒した。
生体電気を操り、一時的に引き上げた身体能力を使って上条の身体全体をベッドに引きずり上げて馬乗りになる。
「アンタはじっとしてて。私がやるから」
有無を言わせず決然と、しかし震える指で上条のYシャツのボタンを外し始める。
抵抗はしないでほしい、と美琴は願った。
しっかりと決めてきた覚悟が、鈍ってしまってはことだから。
「お、おい、本気か、みさ――」
ジロリ、と強めに睨む。彼女の前髪から紫電が飛び散るのを見て、上条は言葉を引っ込めた。
そう、それでいい。
異能を打ち消す右手なんて、今ここで使うにはそぐわない。
省15
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