[過去ログ] 猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系総合スレ 第12章 [無断転載禁止]©bbspink.com (217レス)
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101: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:07 ID:kk4/yCal(1/15) AAS
とある、海に面した町がある。
昔は小さな漁村があったのだが、隣町に漁港ができたため漁師達はそちらに移り、今ではすっかり漁業は行われていない。
ただ、遠浅の砂浜があるので夏となれば海水浴客で賑わうし、少し沖に出ればそれなりに豊かな魚礁があるためスキューバダイビングを目的とした観光客も来る。
海水浴客もすっかりいなくなった秋、そんな街に一人の青年が訪れた。
特徴のない中肉中背に短く刈った髪、人の良さそうな垂れ目と柳眉に、間の抜けたような印象を与えるやや大きめの口。海に近い旅館に数日の予定で投宿し、宿帳に記すのは『新倉洋次』という名前と関東圏の住所。
部屋に荷物を置くと、日が暮れてから彼は今夜は戻らない旨を従業員に告げ、にやけ顔でピッと右手の小指を立てる。従業員は馴染みなのか納得した顔で彼を見送った。
懐中電灯をカチッとつけると足下を照らし、彼は海岸沿いの道を海に面した岩場の方へと向かう。やがて到着すると周囲を見回して人の気配がない事を確認してからフッと懐中電灯を消す。
そうしてから彼は暗闇の中、岩場を海に向う。にも関わらず、そのスタスタとした足取りには迷いも躊躇いもなく、躓くことなく歩いていく。
やがて岩場の先端、周囲を幾つもの大岩で囲まれた場所に到着すると、そこに一人の女性が待っていた。彼は再びカチッと懐中電灯を点ける。
光の中にポウッと浮かび上がったのは、ウェットスーツに包まれた大きなバストとヒップに細いウエストのいかにも女性的なプロポーション、
省1
102: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:08 ID:kk4/yCal(2/15) AAS
「ダーリン、半年ぶりじゃん」
その美女、鮫島広海はニカッと笑いかける。獰猛な肉食獣のような笑みだった。
「広海も元気そうで何より」
青年はニコッと微笑む。
「もう、アタイをこんなに放っとくなんて、酷いダーリン。もうちょっと来れんだろ?」
口を尖らせ、ギロリと睨む。
「いや、僕の方もいろいろと忙しくってさ……」
困り顔で後頭部をガシガシと掻く。
「そんなに他の女がいるってのかよ! そりゃ、そういうの納得しての関係だけどよぉ……」
プウッと頬を膨らませる。
省14
103: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:08 ID:kk4/yCal(3/15) AAS
「じゃ、始めようぜ」
言うが早いかウェットスーツを脱ぎ始めると、剥き出しの大きな胸がポロリとこぼれる。彼女はその下には何も付けておらず、スルリと脱ぎ続けるにつれ、褐色に焼けた見事なプロポーションが露わになる、結構な筋肉質だ。
「あのー、広海サン……」
恐る恐る青年が尋ねると、彼女は怪訝そうに返す。
「ん、何だよ?」
「その、水着の跡とかないんですけど……」
「あん? 嫌いなんだよ、そこだけ白く残ってるの。だからワザワザ焼いたんだ。あ、ちゃんと人がいない所でやってるからな」
「あ、うん」
青年も服を脱いでトランクスタイプの海パン姿になる。中肉中背に見えて実は結構筋肉質で、腹筋などもわずかに割れ目が浮き上がっている。
「何だよ。裸でいいじゃないか。どうせアタイ以外見てる奴はいないんだし」
省11
104: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:10 ID:kk4/yCal(4/15) AAS
「ただいま、ってのも変か」
そう、広海がポツリと呟くと、青年が砂浜の向こうの岩場にある小さな祠を見る。
「ただいま、でいいんだよ。だってここは、二人の愛の巣なんだから」
彼女の頬がポッと赤らむ。
「ああ、もう。恥ずかしいこと言いやがって、惚れ直しちまうだろう」
青年は祠の裏にあった電池式のランプを取り出してパッと点灯させ、同時にドクンと心臓を動かす。手元のまばゆい光に照らされるのは、生気に満ちた生者の姿だ。
「じゃ、早速ヤろうぜ」
広海はペロリと舌なめずりをして砂浜でクイクイっと手招きをし、足下を指さす。青年はヒラリと海パンを脱ぎ、上体を後ろに、足を前に投げ出すようにしてそこに腰を下ろす。
そこへ広海がガバッと覆い被さる。肉食獣の、捕食者の、血に飢えた笑みを浮かべ、情熱的に唇を奪う。
舌をグイッと差し込み、口腔をグルグルとかき回し、青年の舌とヌルヌルと擦り合わせる。舌だけではない、首を僅かにグッグッと振り、少しでも舌を奥にねじ込もうとする。
省13
105: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:11 ID:kk4/yCal(5/15) AAS
「いくぜ」
そう言って広海はゆっくりと腰を下ろし、両手を彼我の男女の双方のソレに添えて位置を合わせると、今度は下の方で彼のモノをグッと咥えた。一瞬、フッと吐かれる二人の息が合う。
あとはもう、ひたすらケダモノ達の貪りあいだった。
広海はズプッズプッと激しく腰を動かし、ただただ己の快楽のみを追求する。青年は彼女の両胸に手を当て、ひたすら荒々しくグニッグニッと愛撫し、ときに上体を起こして口もそこに参加させる。
やがて、感極まった彼女が前倒しになって荒々しく三度目の口づけをした頃、青年は一度果てる。
だが、彼はそのままの状態でいまだ果てられぬ彼女を強引にグイッと引き倒し、ギュッと抱きしめる。
「愛してるよ。広海」
耳元でボソッと囁かれる甘い言葉。彼女の上気した頬がさらにカーッと赤らむ。
——誰にでもそう言ってるんだろう? この女たらし——
照れ隠しと青年の真実を混ぜ合わせて浮かんだその言葉は、広海の口を出る前に消え失せた。少なくともこの日この刻この瞬間、彼は間違いなく——肌を交えているせいもあるのだろうが——彼女の事を愛しているのは確かだろう。
省5
106: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:16 ID:kk4/yCal(6/15) AAS
やがて呼吸を整えた青年はスックと立ち上がると、広海を残してバシャバシャと水の中に入っていく。そして首までの深さに到着すると、洗うように手で身体をゴシゴシと拭う。
「そろそろ『本番』いいか?」
すぐ近くで広海の声がした。この海蝕洞は壁面沿いに丁度通路のように岩が張り出している。
彼のすぐ近くの岩の上に彼女がしゃがみ込んで——ちなみに全裸で足を開いている——こっちを見ていた。
先程肉欲に溺れたよりも、もっと攻撃的で、もっと飢えてて、もっと情熱的な眼差しだ。彼女がベロリと舌なめずりをしたあと、ゴクリと唾を飲む。
「どうぞ、鮫姫様」
青年は微笑みつつ彼女を見、後ろの深みへと立ち泳ぎで移動する。
「な、なあ。一遍にじゃなくて、少しずついいか?」
涎を垂らしながら、彼女は問う。その口に並ぶ歯は、人間にはあり得ない程尖っていた。
「ああ、最初のときみたいにか。どうぞ、リクエストは?」
省17
107: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:17 ID:kk4/yCal(7/15) AAS
「そりゃ、どーも」
気のない返事で彼は応じ、右腕一本で自分の体を彼女と同じ岩の上にザバッと引き上げる。そしてしばし意識を集中してからフンッと気合を込めると、見る間にニョキニョキと左腕が生えてくる。
『ピッコロ』という言葉が浮かんでくるが、彼女にそれは通じないだろう。
一方の広海はというと、ドカッと胡座をかいて——ちなみに全裸でスッポンポンでオールヌードなので丸見えである——両手で彼の左腕を抱えてその鋭い牙でその肉を一心不乱にガツガツと食む。
「なあ、今回はその姿で食うのか?」
「たりめーだろ。こっちの姿の方が小さいから、食った感じするじゃんか。半年ぶりのダーリンのお肉だよ、一口で済ますなんてできないだろ。できるだけ味わったりしたいじゃん」
血糊のついた頬をポッと染め、鮫の女は答える。
「ああ、もう、ほんと可愛いなあ」
そう言って青年は生者の姿になって彼女の背後でしゃがみ、そっと抱きしめる。
「そんな事言われたら、生贄冥利につきるよ」
省12
108: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:18 ID:kk4/yCal(8/15) AAS
——おっし、ダーリンは見てない——
広海は掲げた下半身の両脚の間に顔を埋め、彼のモノの先端をパクッと頬張りその尖った牙でブチリと食い千切る。
柄にもなく顔を赤らめ、口の中でレロレロと転がしてその形を舌で充分なぞってからからモグモグと咀嚼する。
こうしてその部分のパーツを一口ずつ噛み千切り充分に舌で転がして、ゆっくりゆっくりと完食する。
次は臀部だ。筋肉質で引き締まった青年のそこからは、排泄物の臭いはしない。女神様に汚物を喰わせるわけにいかないと、消化器官も含めて完全にきれいにしているのだ。
ちなみにその方法は、この青年らしく常軌を逸している。『通常の客』用の商品として一度首から下を切り落とし、その後に全身を再生、以降は食事をせずにここまで来ているとの事だった。
空腹を紛らわせるために、小まめに飲食不要なゾンビ状態を繰り返しているとも聞いた。
——やっぱ愛だよな——
広海は嬉しげにニコッと微笑む。
さっきはなんとなく流れでできなかったので、一度そこの全体を舐め回し、きれいにしてある穴にも一度舌を差し込み、それから固そうなその膨らみにツブッと牙を立てる。
省14
109: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:21 ID:kk4/yCal(9/15) AAS
今は鮫島広海と名乗っている鮫の女神、それが生まれたのは恐らく二千年はくだらないだろう昔の事だ。彼女もまた大抵の土着の神々と同じように、この付近に住む人間の信仰心が凝って生まれた。
漁業の成果と安全を求める人々の想いから生まれたのだから、当然ながら彼女は豊穣の女神であり、時化や潮流を司る海神でもあった。
そして古の自然神に相応しく、その自然に棲む生き物——大抵は代表的な強い生き物——の姿をとる事になる。よって、彼女は鮫神として生を受けた。
豊穣神とはつまるところ生命の神である。何故なら豊穣によって与えられる糧や道具の材料などは、結局のところ生命を繋ぐ為にあるのだから。
そして生命を司るということは、与えるだけではなく奪う事もその権能に含まれてしまう。彼女は鮫だ。恐るべき海中の肉食動物だ。だから彼女は古代の母神によくあるような人食いの女神でもあった。
自然とは気まぐれなものである。人の都合などお構いなしに地震・台風・噴火などの天災を起こす。だから人々の想いによって神格化された自然もまたそうなってしまうのは自明の理。
人々はそういう神々に対して、崇め奉り貢ぎ物で機嫌を取ろうとする。だから彼女は豊穣神として諸々のものを与えるために、対価を欲する性質を与えられてしまう。
そして命を繋ぐものの対価は、それもまた命である。こうして彼女は神としての豊穣や安全をもたらす能力を振るう為には、人間の生贄が必要な存在となってしまった。
とはいえ、この海は比較的豊かで穏やかだ。だからよほどの不漁や時化が続いたときしか、贄は捧げられない。
それでもまだ彼女の自我が目覚めぬ頃、ただ本能のまま人々の思い描いた神として振る舞っていた頃に三人の生贄を受け取った。
省11
110: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:22 ID:kk4/yCal(10/15) AAS
村は救われた。だが、広海は救われなかった。
もう彼とは会えない。彼の声も、彼の笑顔も、彼の温もりも、彼の優しさも、総て二度と感じる事はできない。なぜなら自らの手で愛する人の命を奪ってしまったからだ。
彼の居ない日々が延々と続くと思うだけで、目の前がサアッと真っ暗になるような気がした。その闇の中で彼女は懊悩する。
自分は自然を司る神として生を受け、何も考えずに贄を摂るのは普通の事だと思っていた。しかしこのとき以来、神としての在り方に疑問を疑念を迷いを感じ、悩んで悩んで悩んで、そして在り方を変えた。
「我が花婿はただ一人。これからは花婿は取らぬ」
体の良い言い訳とともに彼女が提案したのは、水葬であった。
「海の幸により命を繋ぐ代償として、死後はその身を海に捧げよ」
幸い、広海は生きている人間を食べる必要はない。おおよそ人間一人分の人肉が得られるのならば、新鮮な死体で充分なのだ。こうして彼女は以降は人を殺さずに過ごせた。
彼女は海の女神であり、基本的に陸地の事には関与できない。
そして陸には疫病があった、戦乱があった、また、地震による津波にはさしもの彼女も力が及ばない。悠久の時のなかで村は幾度となく無くなり、そして新しい人々が訪れて再び村は興る。
省11
111: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:25 ID:kk4/yCal(11/15) AAS
「初回でお試しですので、いくらでもどうぞ」
そう言って彼は、嫌がる事もなく幾度も幾度もその身体を捧げた。食いちぎられる度に痛みは感じているのだろうが、ほぼ微かに表情に出るだけで叫びもしない。
食べても食べても短時間で再生するその肉は、記憶にある生きた贄と比べてちっとも不味くはなかった。いや、むしろ美味いとさえ感じるようになった。
やがて満腹となり、久々にすっかり神としての力を取り戻した広海は問う。
「オマエ、何が望みだ? こんなに痛い目をみてまでして、何が欲しい」
「肉の対価として、この海での豊穣と安寧をもたらして下さい」
そう、青年は答える。
「豊穣って言っても、もう漁業なんてやってねーぞ」
隣町に大きめの漁港ができて久しい。それに対して観光客の釣り程度で構わないと彼は答える。むしろ安寧——即ち海難事故の防止——の方に力を注いで欲しい、そう頼んできた。
「そんなもんでいいのか? というか、オマエ余所者だろ? なんでこんな田舎町の事を……」
省5
112: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:26 ID:kk4/yCal(12/15) AAS
広海はふと目を覚ました。どうやら激しい運動の後に満腹となったので、眠ってしまったらしい。気休め程度ではあるが、身体にレジャーシート——ランプと同じで以前青年が持ち込んだ物——が布団代わりに掛けられていた。
青年はと見ると、すぐ近くで同じく眠っているようだ。ようだ、というのは呼吸も脈拍も体温もないゾンビモードで横たわっているため、一見するとただの屍にしか見えない。それでも暫く見れば寝返りを打ったりするのがわかる。
広海は、しばし彼を観察する。細い眉に垂れ目と間の抜けた印象の口の柔和な顔で、平々凡々な平穏な人生(妖生?)を送ってきたようだ。
それが塾講師という職業もあるのに、なぜわざわざ『人肉屋』などという苦行を背負っているのだろう。そんな疑問が浮かんできた。考えて見れば、彼の生い立ちに関しては殆ど何も聞いてない。
「あ、起きた?」
気配を察したのか、青年はピョンと飛び起きる。生気のないやつれた感じの顔なのだが、喰われた事による消耗はすっかり回復しているようだ。すぐに生者モードへと移行する。
「あれ、寝過ごした? 待たせちゃった?」
「ううん」
広海はフルフルと頭を振る。
「ねえ、ダーリン」
省16
113: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:26 ID:kk4/yCal(13/15) AAS
「不死身と怪力を持ってたんで、その場で相手を皆殺しにして、友達と僕自身の仇討ちをしたよ」
フロントガラスの破片を礫として投げつけて目を潰し、百キロ婆の首と手足をへし折り、首無しライダーの胴を引き千切り、幽霊自動車はひっくり返して折れた標識で滅茶滅茶に叩き壊した。
柔和な顔は、すでに凶悪な表情を帯びている。
「それからはもう、殺戮の日々さ。人間に危害を加える妖怪を探しては殺す日々だったね」
彼は、軽く肩を竦めた。
「すぐに人間に味方する妖怪達から接触を受けたよ。鬼太郎とか見てるから、そういった人……妖怪達は受け入れられた。そして、僕は殺し屋になった」
緊張の面持ちで、ゴクリと広海が唾を飲む。
「戦力や士気的に期待できるからって、人間との共存を脅かすような妖怪を次々に殺して回る処刑人としての役目を請け負ったんだ。不死身だから、そのとき無茶な戦い方を散々したよ。
 胸にマンホールの蓋を叩き込まれてもすぐに引っこ抜いて投げ返すとか、全身にガソリンを被って火達磨になって相手に抱きついて焼き殺すとか、もうね、死なないのをいいことに、ズタボロになりながら戦ったよ。
 先輩……教師としての先輩なんだけど、その人……妖怪に言わせれば『自分を傷つけるのは、自分だけ生き残った後ろめたさの裏返し』なんだそうだ」
省9
114: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:27 ID:kk4/yCal(14/15) AAS
「じゃ、じゃあ、アタイも……」
もしもを考えて、その顔をサッと恐怖の陰りが覆う。
「広海は違うだろ。聞いたよ、昔っから生きた人間を食べるのは嫌がってたって」
「ん、まあそうだけどよ」
「そうして『客』が増えるなか、広海に……僕を好きだって言ってくれる女に出会った」
広海はポッと頬を染めつつ、彼の額をペシリと引っ叩く。
「こら、この女たらし。ダーリンには、何人も女がいるだろう!」
両手の拳で彼の両方のこめかみを挟むと、グリグリとねじ込む。
「あだだだだ。いや、だって、まさか、女神の贄になったら、本当に花婿扱いなんて思わなかったんだよ」
「んなもん、ダーリンだって知ってたはずじゃん? 生贄は神の嫁や婿扱いだって」
省22
115: 肉屋DEAD繁盛記 鮫姫 2020/06/19(金)00:29 ID:kk4/yCal(15/15) AAS
「さてと、遅くなったし、もう戻るぜ」
照れ隠しにそう叫んで、広海はドボンと海に飛び込む。
「ちょっと待って、今片付けるから」
青年もレジャーシートを畳み、亡者状態になってからランプを消す。と、呟く。
「あ、もう夜が明けちゃってる」
「ん? あ、力がでなくなってるのか」
亡者故に夜は怪力で俊敏だが、その分昼間は不死身程度しか能力がない。
「そっか、夜が明けたんなら、ちょっと寄り道するぜ」
海蝕洞の入り口付近が明るくなっているのを見て、広海はニヤリと笑う。
「寄り道?」
省15
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